[掲示板へもどる]
一括表示

  [No.1805] 恋は盲目 投稿者:キトラ   《URL》   投稿日:2011/08/28(Sun) 23:34:50   92clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

前書き。
非常にカップリング色が濃い上に、年齢制限かからない程度の下ネタが多数出て来ます。苦手な人は避けてください。





 ばたばたと足音がする。そして怒号のノック。こんな穏やかな昼下がりに何が起きたのだろう。カギを開けると、肩で息をして、物凄い必死な顔のユウキが立っていた。
「ダイゴさん!助けて!少しでいいから匿って!!!」
穏やかではないその様子に、ダイゴは家に招き入れる。彼はダイゴの小さな友達の一人。トクサネシティにある自宅の寝室へと入るよう促した。すると、窓も雨戸も全部しめ、タンスの影に隠れる。こんなおびえているユウキを見た事がなく、ダイゴは一体なにから逃れようとしているのか不思議だった。
 チャイムが鳴る。今日は来客の多い日だ。ユウキにそこにいてねと声をかけた後、玄関に向かう。そしてドアを開けると、そこにはやはり小さな友達の一人、ハルカがいる。とても照れくさそうに。
「ダイゴさん、こんにちはー!あのですね、聞きたいのですけどお・・・ずばり!ユウキ君来ませんでしたかあ!?」
まさか。まさかとは思うが、ユウキはハルカから逃げていたのか?玄関で大声出されても困る。とりあえずリビングに招き、お茶を出す。玄米茶の香りが広がる。
「どうしたんだい?いきなり」
「ダイゴさん、ユウキ君って酷いんですよ!私たち、付き合ってるのに」
「うん、知ってる」
「でしょー!この前、秘密基地で二人きりだったから」
「ああ、なるほど、青春だね」
「私のフーディンにかなしばりさせて、監禁してみたんです」
ダイゴは茶を吹き出す。その様子に構わずハルカは話を続ける。
「そうそう知ってます?ユウキ君って、全部白髪じゃないんですよ!上は白いんですけど、下は黒いんです。二色なんですよ髪がー!それで、腋の毛は白いんですよぐふふ。それで腹筋は六個に割れてて、がっしりしてるんですけど、男の子にしては細いんですー!」
「ねえ、待ってハルカちゃん。君たち、付き合ってるのに監禁するのは犯罪じゃないのかな?」
「どこが犯罪なんですか!?私たちは愛し合ってるのに、ユウキ君がそう望むからしてあげたんですー!」
「・・・それは本当にユウキ君が望んでるの?」
「そうでしょ!だって何一つ文句いわないで嬉しそうだったんですよ!」
犯罪だ。ダイゴは心の中で叫ぶ。ユウキが必死で逃げて来た意味が少しどころかかなり解る。10割解る。
「待って、そこから先は僕は聞いていはいけない気がするんだけど。僕の予想としては、ハルカちゃんはユウキ君を襲ってるよね?それは逆だったらどう思うの?嫌でしょ、そういうことしたら嫌われちゃうよ」
「ダイゴさん解ってないなー。私たちは愛し合ってるんですよっ!」
それは愛とは言わない。そうしたらユウキは逃げて来ない。アクア団に囲まれた時だって、マグマ団に襲われたって毅然と立ち向かうのがユウキだ。それを震え上がらせるハルカはどれだけすごいことをしたのだろう。
「だってもう脱がした時点でユウキ君すごかったんですからっ!それと下の毛は知ってます?黒いんですよー!」
「だからっ!!そういうことは大声で言わないの!まだ昼間でしょ!」
聞いているダイゴの方が恐ろしくなってきた。こんな子だとは思わなかった。家に入れたことを激しく後悔する。
「えー、ここからが肝心なのに。それでかなしばりが解けて、気づいたらいなくなっちゃって」
「ねえハルカちゃん。僕がユウキ君だったら同じく逃げてると思うよ。君のやってることは犯罪にしか思えないんだ」
「だからーそんなことないんですよー。私とユウキ君は愛し合ってるんですー!」
平行線。どうしたらユウキにそんなことをしてはいけないか教えることが出来るのだろう。このままじゃユウキが不憫すぎる。恋にどっぷりはまり込み、まわりどころか相手も見えてないとは恐ろしい。
「あーあ、ユウキ君どこいっちゃったんだろーなー」
「ハルカちゃん、僕の予想を言っていいかい?」
「解るんですか?」
「君の行動を見直して、誠意を持って謝らなければ、ユウキ君はもう一生ハルカちゃんと喋りたくもないと思うよ。ハルカちゃんが愛しあってると思っても、一方的であれば勘違いなんだ。そうやって愛を押し付けることは、どんな関係であれいけないことだ」
「ダイゴさんに何が解るっていうんですか!」
「ユウキ君の気持ち。ハルカちゃんのことが好きだから君と二人っきりでいたいのに、そんなことをされて、裏切られたようで悲しいと思うよ。それに、これは違うかもしれないけれど、男の子っていうのは好きな女の子の前では見栄を張りたいものなんだ。それなのにそんな姿にされて、プライドも傷ついただろうし」
とたんにハルカが黙る。解ってくれたのか、大粒の涙を流して。
「そんな・・・私、ユウキ君がいないと生きていけない!」
「ユウキ君はハルカちゃんにそんなことされて、泣きたかったと思うよ。いなくなったら寂しいよね?悲しいよね?じゃあ、本当に今日のことを反省して、もう二度としないようにしないと」
「・・・はい」
「いい子だ。少し落ち着いたら帰るといい。僕がユウキ君に連絡とってみるから」
ハルカは素直に頷く。ようやく解ってもらえたようで、ダイゴは安心していた。
 そこから数時間後、ハルカは自分のポケモンで帰っていく。翼を広げたボーマンダは大きく旋回し、大空へと消えていく。見送った後、ユウキが背後に立っていることに気づく。
「ダイゴさん・・・ありがとうございます」
「ねえ、ハルカちゃんの言ってたこと本当?」
「本当です、マジです。一つ言ってないのは、かなしばりの上に俺をロープで縛って、が加わるあたりですかね」
なるほど、ユウキの手にはうっすらと赤い線が入っている。もうこれは犯罪として成り立つ。ダイゴはユウキに同情する。まさかそんなことされるとは思ってなかっただろうし。奇襲に近い形で好きな人にそんなことされて、喜ぶ人はいない。
「で、どうするのユウキ君」
「ハルカですか?俺はもう・・・なんですけど家が近所でしてあいつから逃げることは事実上不可能になってました。親の目もあって、俺は逃げれないんです、あいつから」


「ユウキ君いたっ!!」
聞き慣れた声。思わず二人は横を向く。帰ったはずのハルカがそこにボーマンダと一緒に立っていた。
「ハルカ!?」
「ハルカちゃん!?なんでここに?」
「忘れものしちゃった。ユウキ君会いたかったー!もう離さないからね」
ハルカがユウキに抱きつく。逃げれないんだろうな、とダイゴは思った。
「ハルカ、やめろ、やめろぉっ!!」
「ユウキ君・・・私のこと嫌いになっちゃったの?前はしばってでも物にしたいって言ってくれたのに!」
ダイゴは固まる。事実かどうかなんてどうでもいい。ユウキに少しでも同情した自分がアホらしい。
「ユウキ君、それは・・・」
「確かにそうですよ、俺とハルカはそんなことを・・・」
「そうですよ!ダイゴさん、私たち愛し合ってるんです!」
「ユウキ君、今回の件は僕の記憶から消しておくよ。だってそれはね、自業自得っていうんだよ!!!」
急いで家に入り、内側からカギをかける。バカップルに付き合って、まじめに考えていた時間が無駄すぎる。
「ダイゴさん!ダイゴさん助けて!!」
「ユウキ君はこっちー!」
二人の声は聞こえるけれど、もう何も聞こえないフリをした。もう二度と関わるものか。そう考えてダイゴは旅支度をする。ここは居場所が割れてしまっているから、どこか遠く、洞窟の奥とかに行こう。そうだ、それがいい。石も探せるし、一石二鳥。ダイゴはそう決意していた。


ーーーーーーーーー
ごめんなさい。
【好きにしてください】【ホウエン主人公男子は白髪の方希望】


  [No.1806] いいぞもっとやれ 投稿者:あつあつおでん   投稿日:2011/08/29(Mon) 00:00:12   35clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5


久々に腹がよじれました。カップリングは自分も他ジャンルで書きますが、ここまで極端な発想は思いつきませんでした。自分もこんな作品書いてみようかしら。


  [No.1807] ありがとうございます。 投稿者:キトラ   《URL》   投稿日:2011/08/29(Mon) 00:07:26   38clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

>
> 久々に腹がよじれました。
ここまで不真面目なカップリングも中々見つかりません。タブンネ。

あんまりカップリングみないマサポケで、石を投げられるかと思ってびくびくしてましたが、そういっていただけると幸いです。
ありがとうございました。