[掲示板へもどる]
一括表示

  [No.2049] 桃太郎(嘘) 投稿者:リナ   投稿日:2011/11/11(Fri) 02:21:47   150clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

 昔々――と言ってもバブルがはじけて間もない頃でございましたが――あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
 ある日、おじいさんは不動産売買に、おばあさんは精肉工場へパートに出掛けました。

 おばあさんがパートから帰ってくると、家の前に赤ん坊が置き去りにされていました。

「――赤ちゃんポストじゃあらへんのになぁ」

 おばあさんは困惑しながらも、放っておくわけにもいかず、赤ちゃんを家に連れ去りました。
 おじいさんは、おばあさんの話を聞き言いました。

「育てます」

 おばあさんとおじいさんはその子に「桃太郎」と名付け、育てることを決意しました。

 桃太郎は、その名前のおかげで学校でいじめに遭うことが多く有りました。しかし、桃太郎はとても精神力が強かったので、とめどなく繰り返されるいじめにも耐え、すくすくと育っていきました。

 ちょうどこの頃、世の中には「ロケット団」という悪い人たちが、ポケモンを使ってとても悪いことをしていました。政治団体への違法な献金や耐震偽装は日常茶飯事。時々人のポケモンを盗る「どろぼう」もしていました。
 実はかくいうおじいさんとおばあさんも、昔飼っていたミュウツーをロケット団に「どろぼう」されてしまったのです。

 大きくなった桃太郎は、自分を育ててくれたおじいさんとおばあさんにとても感謝していました。そして、こう言いました。

「なんでミュウツーなんて飼ってたの? てかなんでミュウツーをもっておきながら盗られたの? 僕疑問で仕方ないよ。ちょっとロケット団泣かしてくる」

 桃太郎は、ロケット団を泣かしに出かけました。



 桃太郎が草むらを歩いていると、突然けたたましい音と共にポケモンとエンカウントしました。

「あ! やせいの ガーディが とびだしてきた!」

 桃太郎は、ロケット団を泣かせるためにガーディが必須だと判断しました。

「ガーディさん。この『森の羊羹』をあげるから、僕と一緒にロケット団を泣かしにいこうよ」

 ガーディは少し考えました。

「まあガーディ的にはありなんだ。けど正直ダルいし。オレ彼女いるし。付き合って今二ヶ月なんだ、めっちゃ楽しい時期」

「随分と不必要な情報を混ぜるガーディだね。けど、僕は君の力が必要なんだ。ねぇ、だから僕と契約してパートナーになってよ」

「遠距離になるのはごめんだよ。すぐに帰れるんだろうね?」

「もちろんさ。そもそもここはタマムシ近郊。ロケット団のねぐらはヤマブキのシルフカンパニーだよ? そんなに遠距離恋愛ともいえないよ」

「言っているのは心の距離さ」

「良く分からんけど、それはキミ次第だよ」

「なかなか面白い人間だな。気に入ったよ。共にロケット団を泣かしに行こう」

 こうして、桃太郎はガーディという心強い味方を手に入れました。



 桃太郎とガーディが岩山を歩いていると、突然ビックリするほど大きな音と共にポケモンとエンカウントしました。

「あ! やせいの オコリザルが とびだしてきた!」

 桃太郎は、ロケット団を泣かせるためにオコリザルが必須だと判断しました。

「オコリザルさん。この『いかり饅頭』をあげるから、僕と一緒にロケット団を泣かしにいこうよ」

 オコリザルは答えました。

「私がいつも怒っていると思ったら大間違いです。私が憤怒の感情をあらわにするのは、この世の平和を乱さんとする不条理が生じたときのみ。そもそも「憤怒」は人間に置いても七つの大罪といわれ――」

「随分と面倒なオコリザルだね。けど、僕は君の力が必要なんだ。ねぇ、だから僕と契約してパートナーになってよ」

「先日、私にもようやく春が訪れました。相手は優しい心をもったロコンです。幸せ絶頂の私を満足させるインセンティブが、そのロケット団とやらを泣かせることにあるのでしょうか?」

 ガーディが、それを聞いてにわかに焦り出しました。

「え? ちょっとまって。そのロコン、名前なんて――」

「もちろんさ」桃太郎は気に留めず、返します。「ロケット団はこの世の平和を乱さんとする不条理の権化だよ? 君が彼らを裁かないでだれが裁くって言うんだよ」

「なるほど。確かに。いいでしょう、お供させていただきます」

「ちょ、そのロコン――」ガーディはまだ気にしていました。

 こうして、桃太郎はオコリザルという心強い味方を手に入れました。



 桃太郎とガーディとオコリザルが森の中を歩いていると、性懲りもなくバカでかい音と共にポケモンとエンカウントしました。

「あ! やせいの ピジョンが とびだしてきた!」

 桃太郎は、ロケット団を泣かせるためにピジョンが必須だと判断しました。

「ピジョンさん。この『フエン煎餅』をあげるから、僕と一緒にロケット団を泣かしにいこうよ」

 ピジョンは答えました。

「――いいよ」

「随分と話の早いピジョンだね。『僕と契約してパートナーになってよ』って言いたかったのに言えなかったよ」

「――でも条件。彼女がいるんだよ。優しいロコンのナナコちゃん。尻尾が六本なのにナナコちゃんなんだ。もう付き合って二年にもなるかなあ。彼女に一言言ってから出掛けたいんだ。ちょっと待っておくれよ」

「え、ちょっとまって!! そのロコンのナナコちゃんって――」

「聞き間違いでしょうか。今、ロコンのナナコと――」

 ガーディとオコリザルが、それを聞いてにわかに焦り出しました。

「いいよ。挨拶は大事だよね」と、桃太郎。

「じゃあ、待ってて」と、ピジョン。

 ピジョンが帰ってくるまで、ガーディとオコリザルはずっとぶつぶつなにかを言っていました。

 こうして、桃太郎はピジョンという心強い味方を手に入れました。



 桃太郎とガーディとオコリザルとピジョンが草むらを歩いていると、うざい音と共にポケモンとエンカウントしました。

「あ! やせいの ルナトーンが とびだしてきた!」

 桃太郎は、ロケット団を泣かせるためにルナトーンが必須だとは判断しませんでした。

「行こう」桃太郎は真顔で言いました。

「まあ、そういうときもある」ルナトーンは彼らの後姿を見て言いました。



 桃太郎一行は、とうとうシルフカンパニー本社に辿り着きました。

「ナナコちゃん……」と、ガーディ。

「どうしたものか、これは明らかに平和を脅かさんとする……」と、オコリザル。

 既に二匹、戦意を喪失しています。

「どうしたんだい? 早いとこロケット団を泣かしに行くよ?」

 桃太郎は何も考えずにそればかりです。

「どうしたんだろうナナコちゃん。いつもいるはずの場所にいなかったんだ。行ってきますの挨拶ができなかったよ」

 ピジョンはそう言って俯きました。ナナコちゃんは一体どうしたというのでしょう?

 彼らはシルフカンパニーに乗り込みました。

「ナナコちゃん!!!」三匹は叫びました。

 シルフカンパニーの最上階には、檻に入れられたロコンがぐったりしていました。

「若僧が一人で何をしに来た?」ロケット団のボスっぽい人が言いました。

「お前ら全員泣かしに来た! 覚悟しな! さあみんな!」

 桃太郎はポケモンたちに号令をかけました。

「やっていいの?」と、ガーディ。

「泣かすどころじゃ済みませんが」と、オコリザル。

「殺すお☆」と、ピジョン。

 桃太郎は、ロケット団のボスっぽい人の断末魔を聞きました。





 ◇ ◇ ◇





「――断末魔を、聞きました、と」

 彼女はそこまで書き終えて、ボールペンを机に転がした。プラスチックの乾いた音がむなしく響いた。

「ナナコは美人ですごくモテるから。他のみんなが夢中になっちゃうんだよね、うん」

 かつてポケモントレーナーとして旅をしていた彼女は、今はすっかり書くことに夢中だった。
 彼女の書くお話はいつも昔話をモチーフにしたギャグ小説だった。くだらなくて、バカみたいで、内容は酷く浅くて、そして読む人をあきれさせた。そして登場するポケモンは決まってこの四匹だった。

「ディン、モンすけ、ポッくん、ナナコ――」

 彼女は彼らの名前を呟いて、机の脇に置かれた写真を見た。四匹のポケモンたちが周りを囲み、中央に昔の彼女が写っている。満面の笑顔だった。

 彼女の頬に、涙が伝った。











 ――――――――――











 スケベクチバシ「最後、五匹の間違いじゃないか」


  [No.2050] ツッコミどころが多すぎるだろwwww 投稿者:No.017   投稿日:2011/11/11(Fri) 09:43:00   48clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

ツッコミどころが多すぎるだろwwww

・精肉売り場でバイト
・桃が出てこないのに桃太郎
・ケンホロウじゃないのwwwww あ、カントーだからかwwww
・スケベクチバシきたこれwwwwww(カントーなのに
・ミュウツーどうなったwwwww

その他いろいろ

最後はちょっと切なかった


  [No.2051] 久々に 投稿者:あつあつおでん   《URL》   投稿日:2011/11/11(Fri) 10:29:22   47clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

笑いに満ちた作品を読ませてもらいました。最後がちょっぴり寂しいですが。

ロコンモテすぎワロタ。


  [No.2052] いい意味でひどい 投稿者:マコ   投稿日:2011/11/11(Fri) 13:12:43   44clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

こんにちは。マコです。
お話読ませていただきました。

>  昔々――と言ってもバブルがはじけて間もない頃でございましたが――あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
>  ある日、おじいさんは不動産売買に、おばあさんは精肉工場へパートに出掛けました。

いや、まず時代設定が!!
おじいさん!不動産の売買とか危ないから!
(ちなみに私はだいたいその頃の生まれです)

>  おばあさんは困惑しながらも、放っておくわけにもいかず、赤ちゃんを家に連れ去りました。

今だったら(この頃でも)きっと犯罪ですよ!そっちに行ってはいけません!

>  ちょうどこの頃、世の中には「ロケット団」という悪い人たちが、ポケモンを使ってとても悪いことをしていました。政治団体への違法な献金や耐震偽装は日常茶飯事。時々人のポケモンを盗る「どろぼう」もしていました。
>  実はかくいうおじいさんとおばあさんも、昔飼っていたミュウツーをロケット団に「どろぼう」されてしまったのです。

とてもロケット団が現実的だと思いました。確かに私としてもそういうイメージがあるので……ってえええ!?ミュウツー!?
凄過ぎるでしょう……。

>  大きくなった桃太郎は、自分を育ててくれたおじいさんとおばあさんにとても感謝していました。そして、こう言いました。
> 「なんでミュウツーなんて飼ってたの? てかなんでミュウツーをもっておきながら盗られたの? 僕疑問で仕方ないよ。ちょっとロケット団泣かしてくる」
>  桃太郎は、ロケット団を泣かしに出かけました。

まあ桃太郎さんがそう言うのもしょうがないですよね。 もしかして夫婦は元ロケット団の研究員とか?

>  桃太郎は、ロケット団を泣かせるためにルナトーンが必須だとは判断しませんでした。
> 「行こう」桃太郎は真顔で言いました。
> 「まあ、そういうときもある」ルナトーンは彼らの後姿を見て言いました。

あの!スケベクチバシさんじゃありませんか!
……ってあれ?今回は無視?
仕方ないかもしれませんが……。

>  かつてポケモントレーナーとして旅をしていた彼女は、今はすっかり書くことに夢中だった。
>  彼女の書くお話はいつも昔話をモチーフにしたギャグ小説だった。くだらなくて、バカみたいで、内容は酷く浅くて、そして読む人をあきれさせた。そして登場するポケモンは決まってこの四匹だった。
> 「ディン、モンすけ、ポッくん、ナナコ――」
>  彼女は彼らの名前を呟いて、机の脇に置かれた写真を見た。四匹のポケモンたちが周りを囲み、中央に昔の彼女が写っている。満面の笑顔だった。
>  彼女の頬に、涙が伝った。

これまでの話がフィクションだったんですね……。
それにしてもなんか悲しくなるのは気のせいでしょうか。

>  スケベクチバシ「最後、五匹の間違いじゃないか」

あなた、今回は存在感薄かったです。

それにしても前のイソップ寓話といい、浦島太郎といい、今回といい、思わず画面の前で吹いてしまいました。
どうか、スケベクチバシにも愛の手を。


  [No.2054] 元気が出てきた 投稿者:鯱@絶賛テスト期間   投稿日:2011/11/12(Sat) 13:31:35   42clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

テスト勉強の気晴らしにと思って、PCをいじってみたら。


ナンダコレェェェ


何故に桃太郎、というか桃が出てきてないw
スwケwべwwクwチwバwwシwwww
あとロコンパネェ
最後が切ない……そんでもってまたスケベクチb(ry

暗い気分が恐れをなして逃げていきましたよ。
さて、そろそろ勉強に戻るとします。元気をありがとうございました。
                                           by銀波オルカ


【小説の力ってすごい】


  [No.2056] これを「昔々詐欺」と呼ぼう 投稿者:小樽ミオ   《URL》   投稿日:2011/11/12(Sat) 17:44:43   51clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

 「(嘘)」の文字を見てとっさに飛びつきました、こんにちは。
 一行目からしょっぱなやられるとは思いもよりませんでした。犠牲者は果たして何人いることやら(笑)

 「いやいやいやいやw」とツッコミを考えながら読んでいるうちに、すぐに次のツッコミを入れざるを得ない状況で笑いが絶えませんでした。「ツッコミが追いつかない小説」、久しぶりに拝見しました。

> 昔々――と言ってもバブルがはじけて間もない頃でございましたが――あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
> ある日、おじいさんは不動産売買に、おばあさんは精肉工場へパートに出掛けました。

 「桃太郎」に釣られて無意識に「大昔話」だと直感していると一行目で大火傷。
 既に「さわりはオッケー」なんてレベルじゃない。ここまでくると(腹筋的に)卑怯。

> 「行こう」桃太郎は真顔で言いました。
> 「まあ、そういうときもある」ルナトーンは彼らの後姿を見て言いました。

 スケベクチバシさんならこの仕打ちはやむを得ない(むしろごく自然?w)と思ったのですが、彼の反応からあまりに冷静さと諦念とがあふれ出ていて……笑うなという方がむちゃくちゃです!



 これまでのありとあらゆる歴史の嘘は彼女が生み出したものだったのですね……。
 今までの「(嘘)シリーズ」、読み直せば違う印象を受けることになりそうです。切ないです……

 ……となると、スケベクチバシさんは彼女とどんな接点を持っているんでしょう(

 今回も(腹筋的に)凄惨なほど笑わせていただきました、ありがとうございます!


  [No.2076] 遅れました汗 投稿者:リナ   投稿日:2011/11/19(Sat) 15:19:07   49clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

 レスがものすごく遅れてしまい大変申し訳ございません!
 ここんとこかなりたてこんでおりました汗


 >鳩様

 鳩様のTP(ツッコミ・ポイント)を無駄遣いさせてしまって大変恐縮でございますw
 ハナっからつっこんでもらいたくて書いたようなものなので嬉しく思います(^^)

 スケベクチバシコノヤロ


 >あつあつおでんさん

 全く配役を考えないまま書きだしまして、なんとなくモテるポケモンって誰だろうと考えたらまずロコンが出てきました。そしてなぜかナナコっていうニックネームが二秒で出てきましたw 

 読んで頂いてありがとうございます!


 >マコさん

 読んで頂いて光栄です!

 「現実的&シュール」をコンセプトに(今考えたw)物語を積み上げております。
 今後のスケベ野郎の処遇にはワタクシも頭を悩ませております。
 よければ自由にお使い下さいw


 >銀波様

 テストの気晴らしになったでしょうか?w
 回答欄で分かんないところには「まあ、そういうときもある」と記載すれば、先生も納得するでしょう(おい

 勉強頑張って下さい☆
 お読みいただきありがとうございました。

 >ミオさん

 昔々詐欺株式会社 営業部 リナでございます。お疲れ様です。
 今回の目標は「皆さんの腹筋を筋肉痛にする」ということで、果たして達成できたかしら?w

 ラストのオチについてはちょっと中途半端になってしまった感があるので反省どころです汗
  
 >……となると、スケベクチバシさんは彼女とどんな接点を持っているんでしょう(

 恐らく、痴漢されたんでしょう。

 お読みいただきありがとうございました!

 【スケベクチバシの ちょさくけんを ほうきします▼】


  [No.2084] 【使ってみた】ルナt……もといスケベクチバシの所業の話 投稿者:マコ   投稿日:2011/11/22(Tue) 10:29:56   63clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

ある日のことです。
ある場所で、ルナt……おっほん、失礼、スケベクチバシが佇んでいました。
このポケモン、本当はルナトーンという、れっきとした種族名があったわけですが、数々の変態としての所業の結果、いつのまにか「スケベクチバシ」という名で呼ばれて、それが既に定着していたのです。
彼は茂みに隠れ、ターゲットをこっそりと、狙っています。


「やっぱりミニを履いてる人とかメロン的な胸の子とかがいいなぁ……」
そう呟きながらツイッターにこの言葉のままツイートを打ちつつ、
「ハッ、いけない、ついつい変態の部分が……いけないいけない、オレは断じて自分の意思では……」
修正をかけていました。
でも心配しないでください、スケベクチバシさん。
あなたは、もう十分、変態なのですから。


そうこうしていたら、ターゲットが来ました。女子大生のようです。
彼女は誰かと待ち合わせているようで、ちょっぴりおめかしなんてしているようです。
「ミニスカートにレギンス、ちょっと胸は小振りか……、こういう人もたまには悪くないか」
そう小声で言うと、「実行開始」とツイートし、サイコキネシスを使い、女の子の服を脱がし始めました。


「まずはミニスカ……」
ぴらん、とめくれるスカート。
「次にレギンス……おおっ、絶景だ!」
感想がただのド変態です。
でも女の子も必死に念力に抗おうとして、めくれまくる服を必死に直しています。
「抵抗が強いな。よし、今度は……」
シャツが飛んでいきます。
なんと、ここにきてかのスケベは、サイコキネシスのギアを一段階上げてきたのです。しかもその都度ツイート。なんと器用なスケベクチバシ。
「ちょっと何これ!?」
被害者は半泣きです。だって正体不明の力(サイコキネシス)でミニスカをめくらされるわ、レギンスを脱がされそうになるわ、挙句の果てにはシャツも飛ばされるわ。
でも、彼女も負けてはいません。
「ムシャーナお願い、危害を加える悪人をサーチして」
念力には念力、ということでしょうか。服を必死に押さえつつ、夢現の桃獏にサイコキネシスでサーチを行わせたのです。


「絶景、絶景、……やばい、追ってきてる!!」
ピンチなう、要救助、とツイートするスケベクチバシですが、フォロワーのソルロックやガバイト達からのリツイートは散々たるもので、
「見損なったぞ、スケベ」だの、
「ド変態は女の子にボコボコにされればいい」だの、まあとにかく酷評です。
要するに「オレらは助けに行かねえからお前でなんとかしろ」とのことです。


「見つけたわよ犯人!覚悟しなさい!!!」
どうやら、被害者はスケベクチバシを割り出したようです。
しかし、スケベクチバシは観念するどころか今度はブラホックも外し、下着まで脱がしにかかってきました。
本性丸出しです。
何としても絶景フィーバーを維持したいのでしょう。
ですが、悪人にはそれなりの裁きがあるのが、世の常です。
「エンブオー、ラグラージ、揃って熱湯!ウォーグルはシャドークロー!フシギバナはソーラービーム!ムシャーナはシャドーボール!ライボルトは噛みつきを連打して!」
ルナトーンのタイプである岩とエスパーの弱点をつく技のオンパレードです。
青と黄色の雷獣が牙をもってがじがじ噛みつき、退却したところに大鷲の影の爪。桃色の獏からの影の球に、沼魚と大火豚が揃って熱水をぶっかける。
その全てがまさに「きゅうしょに あたった! こうかはばつぐんだ!」です。
そして、長い日光の溜めを終えた背に花を背負う大蛙が、花をスケベクチバシに向けて……、
「エンブオーが水技覚えるなんて!!!ちょ、ちょっとタンマ、オレこんな仕打ちは……」
「言い訳なんぞ聞くか!!ソーラービーム、発射!!!」
次の瞬間、太い光線がかのド変態を飲み込み、丸焦げにして吹っ飛ばしていった……。


「変態の末路、拡散なう……これでよし」
どこかで、それこそあの女子大生にすら分からないように、ソルロックは丸焦げスケベクチバシの哀れな姿を撮影し、ツイートに画像添付という形で一斉に公開しました。
またしてもスケベクチバシのフォロワーは増加しました。
もう100万人上積みされた模様です。
まあ、そのコメントの多くは、「あんまりにも酷いww」だとか「最低wwテラワロスwww」とかそんな類のものですが。
「高度情報化社会だいきらい……」
丸焦げのまま、スケベクチバシは呟くのでした。


その頃、かの女子大生は、というと……
「みんなゴメン、どうしよう……」
アドレナリンのスイッチがオフになってしまったようでほぼ裸の状態で大泣きしていました。
彼女と待ち合わせしていて、そこに駆け付けた男の友人たちは皆顔色が真っ青で、
「お前どないしてん!?」
「早よ服を着ろ、服を!!」
「目線どう向けてええんか分からへん……」
飛んだ彼女の服を探し出すことに奔走していたのでした……。



マコです。
リナさん、ネタ提供ありがとうございます。
「よければ自由にお使いください」とのあなたの言葉を受け、スケベクチバシさんを使わせていただきました。
一応、ロングのポケリアの登場人物と絡ませてあります。
つまり、スケベクチバシさんがターゲットにしたのは、ヒロインであるマイコちゃんだったわけです。
あの後数日間は、何とも言えない気まずさで仲間と口をきいてもらえないでしょうね。
つまらない文で恐縮ですが、受け取ってください。
【実はスケベクチバシ、意外とツボです】
【(嘘)シリーズ、大好きです】


  [No.2095] ピンチなうwww【返信遅れました汗】 投稿者:リナ   投稿日:2011/12/04(Sun) 05:24:30   55clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5


 マコさん、お久しぶりです! 
 反応が遅れて大変申し訳ございません汗
 卒論、バイト、飲みのサイクルかっら抜け出せずに心身ともにずたずたのリナですw

 何気なく奴の著作権を放棄したら……なんかハードなのが投下されている!w

 ポケリアの面々と共演できるなんて光栄ですが、相変わらずの救いようの無さw
 マイコちゃんになにしとんじゃ!!

 ――全く、あいつもそろそろ殺さないといけませんね。

 本当にありがとうございました☆

 【クチバシに変わって謝罪するのよ】 


  [No.2099] 謝罪受けましたなう 投稿者:マコ   投稿日:2011/12/05(Mon) 02:42:47   49clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

リナさん、レスありがとうございます!

スケベクチバシのやり口があんなにハードになったのは、「スケベクチバシならこんなことをしかねない」というラインのギリギリを攻めた結果です。まあ、結果的に文全体に変態臭が広がりましたが。

スケベクチバシに言いたいことというと、本当に「マイコちゃんになにしとんじゃ!」ですよ。休日と友人関係で大損害食らっていましたからね。

謝罪の気持ち、しっかり受けました。
スケベクチバシのことをマイコちゃんが許すかってことに関しては、私は責任取れません……。