「コリンクさんでよろしいでしょうか? リオルさんからこちらが届いております」
そう言われて手渡されたのは、綺麗な青い箱だった。
「確かにお届け致しました。それでは失礼させて頂きます」
そう言って配達員のペリッパーは飛び去っていった。何故直接渡さないのだろう? そんな事を考えながら、隣で寝ているポケモンに目をやった。
箱を開けると、1枚の紙が入っていた。そこには、足形文字で一言だけ書かれていた。たった一言。しかしその言葉は、今までの冒険を甦らせた。
感慨に耽っていると、贈り主が目を覚ました。彼は、僕が贈り物を手にしているのに気付くと、顔を赤らめ俯いた。そんな彼に僕は言った。紙に書いてある言葉と、同じ言葉を。
そらのおくりもの――それは「ありがとう」を伝えるどうぐ。
――――――――――――――――――――――――――――
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【批評してもいいのよ】
と言うわけで改稿版です。ポケダン空だと伝わらなかった方も結構居られたので、せめて贈り物を受け取った方もポケモンであると分かるように致しました。個人的には改稿前の方が好きだったり。
リオルとコリンクなのは私の今のデータがその2匹だからです。経験者の方はその部分を自分のデータのポケモンに置き換えて想像して頂けたら幸いです。改稿前はポケモン名出さなかったのはそれが理由ですので。
本当は僕や彼という性別を推測できる言葉も入れたくありませんでしたが、贈り主等に置き換えると、くどくなってしまう上にリズムも悪くなってしまうように思えたので断念致しました。
宅配便を受け取ったことがないので台詞の部分は適当です。判子として足跡を使うのも考えましたが、どのタイミングで入れれば良いのか分からなかったので没にしました。
兎にも角にも、投票して下さった皆様、読んで頂きありがとうございました! この場を借りてお礼をさせて頂きます。