> カゲボウズはふわ、と先輩を避けると、ぴゅーっとこっちへ飛んできて、俺のYシャツの胸ポケットに飛び込んできた。
ばっちり懐かれてますね。
いや、 な憑かれていますね。
> 「仕事探しに行ったんです」
> 「へー。見つかったの」
> 「見てください」
>
> 俺は折り皺のついた求人リストのコピーを出した。
>
> 登録No.017 『ポケモントリミングセンター』
> ピカチュウからマンムーまで、どんなポケモンもピカピカに!
> 愛する手持ち達に、あの頃の輝きを……
爆笑した!
深夜に声あげてワロタw
登録ナンバーwwwww
登 録 ナ ン バー wwwww
祝・ 毒男lv.31 ジョブ:夢追い人 就職!
> 「ここなら自転車で通える距離だし、割と給料もよさげで」
> 「……洗濯が趣味なのか?」
こいつは将来シャンプーで指名がくる……!
毒男「カゲボウズを洗って鍛えました」
> まさか、他の家でも。
> それも何か良い香りのする家で。
> たとえば女の子の家で。
> まさかそんなことはないだろうな。
> そんなことはないはずだ。
> そんなの羨まし過ぎる。
カゲボウズはエロボウズ。
> 先輩は言い残すと、二階の自分の部屋へ戻っていった。
> 去っていく背中は、大家さんが「御影さん似合うと思いますよ?」とどこからともなく持ってきた、かなめいしの柄がプリントされたTシャツ。
>
> どこかでテッカニンが鳴いている。
えっなに、御影さんと大家さんてそういう。
毒男……お気の毒に。
>
> 「……今日、昼飯コンビニの幕の内弁当なんだけど、食う?」
> 俺が胸ポケットにたずねると、中の黒いのはとくに返事をしなかった代わりに部屋まで間違いなくついてきやがった。
この後カゲボウズがおいしくいただきました。
(負の感情を
> 【洗濯していいのよ】