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  [No.716] はじめて? 投稿者:てこ   投稿日:2010/10/11(Mon) 01:23:37   79clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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「わー!!寝坊した」
 走る。俺はベッドを飛び起き、服を着替え、飯も食わずに家を飛び出した。目指す場所は、町の、研究所。

「博士!博士!」
 研究所に飛び込むと、一番奥で白い服を着た博士がいつも険しい顔を更に険しくし、仁王立ちで俺をにらめつけていた。うっ、やばい。マジでやばい。
 今の状況を説明すると、今日は俺のポケモントレーナーとしての旅立ちの日であり、この目の前の博士は俺にポケモンをくれるであろう人であり、俺とこの博士の仲はなかなか悪いのであり、更にその悪さに追い討ちをかけるように俺は寝坊してしまったのである。
 ……俺のポケモントレーナー人生終わったかもしれん。
「あの……すみません」
「……」
 目の前の博士は黙ったまま、俺を睨み続けている。何か言えよ、じじぃ!とは言えない。じ……博士は微動だにしない。眉一つ動かさず、立ったまま死んでるんじゃというまでに動かない。
 とにかく、俺は謝ることにした。めちゃくちゃ謝った。超謝った。研究所の人の視線が痛いが気にしてられる状況でもない。すみません、ごめんなさい、本当にすみません。あと少ししてたら、俺はきっと土下座をしていたに違いない。幸い、膝を地面につける前に博士は一声を発してくれたのである。
「……言いたいことはたくさんある、が。持ってけ」
 そう言って博士は一つのモンスターボールを俺に差し出した。机に残っていた最後の一つ。きっと、残りは友達とか友達とか寝坊しなかった友達とかが持ってったに違いない。寝坊せずに選んだ方がよかったかなぁなんて思いつつ、俺は恐る恐るそれを受け取って中心のボタンを押した。
 赤い光がほとばしる。赤い光は集まって、一つの影となり、そのポケモンは姿を現した。

 ジジィィーン。

 黄色い体、糸のように細い目。長い尻尾。座ったまま動かない身体からすーすーと声が、あれ……寝息?
「お前のポケモンじゃ」
 確か家にあった図鑑で見たことがある。一日中寝ているポケモン。敵に襲われたら寝たままテレポートして逃げるポケモン。一切の攻撃手段を持たず、テレポートしかできないポケモン。
 ケーシィ。
「……」
「これが、お前のはじめてのポケモンじゃ。大事にするがいいぞ」
 いつもは険しいその顔に若干優しさのようなものをにじませて、博士はゆっくりと言った。
 俺の……はじめての……ポケモン……。
 って。
「かっこいい面してんじゃねぇじじぃ!!ケーシィだけで……どうやって戦っていけって言うんだよ!?あの、コイキングですらたいあたりくらい覚えてるぞ!」
「うるせぇ!寝坊してくるやつがピーチクパーチク言うんじゃねぇ!もう他にポケモンがいなくなってしまったから仕方なくわしの愛弟子をお前に預けよう言うとるんじゃ!文句があるなら、生身で草むらに入って襲われでもするんじゃなぁ!」
 寝坊、そこを出されると俺はもう何も言えない。しばらくにらみあいを続け、俺はケーシィをボールに戻し、全速力で走り出した。
「覚えてやがれじじぃ!」
「なんとでも言え小童が!」
 ……こうして、俺の旅は始まったのである。


「あれ ――くん。 ポケモン だいぶ なついて きた みたいだね
 よし わたしが バトルで ためして あげる!」

 うおぉぉぉぉぉ!!ケーシィで……テレポートしか持たないケーシィで、まともに戦えるポケモンを持った幼馴染にどうやって勝てって言うんだよちくしょうーー!
 と、こころの中で叫んだ瞬間には、俺の視界は真っ暗になり、いつのまにかポケモンセンターにいたのである。まぁ、いい。モンスターボールを買いに行こう。 まぁ、あれだろ。モンスターボール買って、草むらのポケモン捕まえればなんとかなるだろ。


 と思った数分後。

 幼馴染倒さなきゃ、モンスターボール販売されねぇのかよぉぉ……。

 もういい。俺は進む。がむしゃらに進めば、道は見えるさ。何とかな

「あれ――くん。 ポケモン だいぶ なつ」
「うるせえぇぇぇぇ!!!」

 数十秒の沈黙。
「……もぅ。私も私の仕事をしてるんだけどー……」
「うるせぇやい……ケーシィだけで、どうやって勝てって言うんだよばかやろおぉぉ……」
 幼馴染があごに指を当てて「うーん」と声を漏らす。俺は体育座りをし膝の間に顔をうずめ、地面にの、の、の……。
「あ、そだてやに行ったらいいんじゃないかな。そだてやに行ったら育ててくれるよ」
「マジでか!よし、ケーシィ行くぞ!」

 数日後。
 暗い森を超え、道を塞ぐ悪者の目を盗んで道を突き進み、そして、なんとか念願のそだてやに辿り着いた。
「よし、強くなってこいケーシィ!」
「ジジィィィ!!」

「ここはそだてや おまえの ぽけもんを おまえさんの かわりに そだててあげるよ」
「このケーシィを宜しくお願いします!」
「……。いや、おまえさんの戦うポケモンがおらくなるじゃろ……」
「え、だめ!?だめ!?大目に見てもだめすか!」

 ……。

「ごめん、あたしが言い忘れてたわ」
「お前なぁ!レベル1のケーシィとここまで来るのにどれだけ苦労したと思ってんだ!」
「あ、じゃあバトルタワーは?BPためてふしぎなあ」
「BPたまんねぇだろ!」
「ポケウォーカーに入れるってのは?あが」
「だから、一体しかいねぇんだよ!」
「じゃ、ポケスロンでスロンポイン」
「だから、一体しかいねぇって言ってんだろ!!」
 うーんと唸る幼馴染。しばらく唸って、手のひらを叩き、笑顔で
「ものひろいとか!」
「モンスターボールがねぇんだよ!!」

 あぁ、もうちくしょう。俺は全然駄目だよ。違法ルートで道を突き進んできたけれど、ジムリーダーどころかトレーナー一匹倒しちゃいない。いや、トレーナー一匹どころかポケモン一匹すら……。
 ケーシィの黄色い頭を撫でる。ごろごろとまるで猫のようにケーシィは喉を鳴らした。
 強いポケモントレーナーになることが夢だったけど、別にポケモントレーナーじゃなくてもケーシィといることは出来る。出来る、けど

「……」
「あー……、じゃあさ、博士にもう一度謝ってみたら?でさ、ポケモン変えてもらえばいいじゃん」

 変えてもらう。確かに時間をおいた今なら許してもらえるかもしれない。あのときもらえるはずだった、三色のポケモンがもらえるかもしれない。そしたら、おれもトレーナーになることが出来て、幼馴染を倒して、モンスターボールを買って、新たなポケモン達と旅が出来るかもしれない。でも――

 俺は立ち上がった。立ち上がり、早足で歩き始めた。え、なに?と俺を不審そうに見つめる幼馴染をおいて歩き始めた。
 俺とケーシィじゃすぐにやられてテレポートで逃げ帰ってくるに違いない。その場で二人、倒れてしまうかもしれない。だけど――ケーシィじゃなきゃ駄目なんだ。
 理由はともあれ、共に苦労してきた相棒。初めてのポケモンだから。

 あいつのおかげで目が覚めた。俺は何をぐだぐだ言ってた?あきらめて、ケーシィと他のポケモンを交換して、足を進めて何が出来るんだ。何も出来ない。ケーシィをあきらめたという挫折ではじまるトレーナー人生でいいのか。よくない。
 俺に、やれることはまだまだあるだろう。

 ケーシィがふよふよと後ろから着いてくる。首を微かに縦に振り、ジーィと微かに鳴いた。


 数年後。

「フーディン、サイコキネシス!ドンカラスはゴッドバードっ!」
 翼を広げた黒い影が相手のキノガッサに激しくぶつかる。キノガッサはダメージをくらったようだが、ふらふら。そこにフーディンのサイコキネシスが追い討ちをかけ、ぐるぐると目を回して戦闘不能状態。
「おっしゃ!よくやった!」
 白旗が相手の側にあげられ、審判の声がフィールドに響き渡った。フィールドの真ん中で俺のはじめての相棒――フーディンは得意げにスプーンを曲げ、髭を揺らしている。

 あれから、なんやかんやあって、とあるまちでとあるおじさんにサイコキネシスのわざマシンをもらった。サイコキネシスはエスパータイプのわざのなかでも高威力なわざ。これで、俺とケーシィの長い長い旅も次のステップに進むぜ!なんて思ったら

「この わざは もう おぼえているよ」

 なん……だと……!!!

「おいじじぃ!いや、オキード博士様!これはいったい……」
「なんじゃ、お前。今更気づいたのか?そのケーシィはわしの愛弟子。リトルカップに出そうと、大事に育てておったやつじゃよ。サイコキネシスくらい、親の譲り技で覚えとるわい!」
 ポケモンが一匹しかいないからって一度もパソコンを触らなかった俺にも原因がある。あるが。
「それをはじめに言ってくださいよ……」
「何が、はじめに言えじゃ!戦えないようなポケモンを渡すわけがなかろうが!!」
 
 なんだか笑ってしまう。俺と、ケーシィのあの努力はなんだったのか。いや、ケーシィも使えるなら使ってくれればよかったのになぁ……。
 だが、そう。あの時のこと、今は笑える。でも、あの時は笑いも出来なかった。どうしようか毎日考えて失敗して、でも、あれはあれでどこか楽しかったような気もする。

 
 相手の最後のポケモンであるキノガッサを倒し、俺は相手のトレーナーと握手を交わした。相手トレーナーの後ろに佇む、大きな扉。次の――四天王はどんな人で、その先には何があるのか。
 どきどき、はらはらしながら扉を押すこの瞬間に、初めての相棒、お前が隣に居てくれて、よかった――。


【批評していいのよ】
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】

お久しぶりです。てこです。
今回はギャグのようなギャグのような……。
台詞おおいところは大目に見てください。すみません。

最初のポケモンってちゃんと考えられているんだなぁ、なんて思いました。テレポートしか使えなかったらそりゃつらいよ!

何はともあれケーシィは可愛いんだ!


  [No.764] ナイス! 投稿者:サトチ   投稿日:2010/10/23(Sat) 13:12:55   38clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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メタなギャグで笑わせながらも相棒との信頼を描ききる良作。
・・・実は覚えていたテレキネシスに笑いました!

感想短くてゴメンなさいね?


  [No.767] はじめてはわからないことだらけなのです 投稿者:No.017   《URL》   投稿日:2010/10/23(Sat) 16:12:17   59clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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昔、金銀で技マシン回収プレイの主人公が、言うことを聞かないリザードン(メインロムの主人公に貸し出された)と旅をしていて、
相手の出してきたボスゴドラに驚愕する(※金銀のロムだから
みたいなのを読んだことあるんですが、

それに近いにおいのする作品ですなw
ああ、懐かしいなこの空気。

>  あれから、なんやかんやあって、とあるまちでとあるおじさんにサイコキネシスのわざマシンをもらった。

野生ポケモンをひたすらテレポートでかわしまくり、PPが切れたらひたすら走る。
トレーナーの目をかいくぐり、見つかったら(たぶん)走って逃げる。
それは、ひんしオニスズメがそらとぶ出来ることを知らずに、ふたごじまでパーティ全滅しかかっている、ひめのかげまる氏(※ポケカイラストレーター)に似ているかもしれない(謎)。

役割を忠実に果たす幼馴染に萌え。


  [No.790] ケーシィ、かわいくみえてきた 投稿者:こはる   投稿日:2010/10/23(Sat) 19:38:24   39clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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最初のポケモンがケーシィ!? 
あっちゃー、ワザなかったんじゃ……?と思ったんですけど、意外にも覚えてたんですね。
いったい、どうやってそこまで進んだのか。ケーシィかかえて逃げたのか、はたまたケーシィに抱えられて逃げたのか。

笑える小説だいすきだわっ。というより、ケーシィかわいく思えてきた。


  [No.800] はじめて! 投稿者:てこ   投稿日:2010/10/24(Sun) 11:53:12   48clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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感想ありがとうございます

サトチさん

> ・・・実は覚えていたテレキネシスに笑いました!

良作。そういってもらえると嬉しいです。
野生のケーシィはあんなにも無力ですが、たまごでつくるとこんなにもたのもしい奴だったのかとびっくりしますよww

No.017 さん

懐かしい空気。うむ。確かに懐かしい空気のような気もします。

> 役割を忠実に果たす幼馴染に萌え。

幼馴染www なんかライバルってたんたんとすすめる感じがありますよね。こっちの意見なぞ聞かん!みたいな

こはるさん

> あっちゃー、ワザなかったんじゃ……?と思ったんですけど、意外にも覚えてたんですね。

覚えていたけど奴は使わなかった……!言うまで!

> いったい、どうやってそこまで進んだのか。ケーシィかかえて逃げたのか、はたまたケーシィに抱えられて逃げたのか。

ケーシィを抱えて逃げている間にテレポートで共々消えます。どろん。
「あの子、またかえってきたわひそひそ」
ジョーイさんの視線が痛い。


> 笑える小説だいすきだわっ。というより、ケーシィかわいく思えてきた。

無表情で、居眠り魔ですがかわいい奴です。


ありがとうございました!


  [No.840] 書いてみました 投稿者:海星   投稿日:2010/10/25(Mon) 22:16:09   44clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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 ふっと空気の流れを感じた瞬間には、俺は、どうやら流氷の上にいた。
寒い。寒い以外の何でもない。凍える。死ぬ。
「ここ何処だよ!」
 足元で微かに震えているケーシィに叫ぶ。しかし微動だにしない。
「よぅし!仕方ない、もっかいテレポート!」
 ……反応無。
「ケーシィ、おい聞いてんのか」
 ……おや、すぅすぅと聞こえるこの漏れている息の音は……。
「!!寝るな!死ぬぞお前雪山で遭難したら絶対寝ちゃ駄目なんだって起きろ寝るなっ目を覚ませ!!」
 ニョロゾのおうふくビンタ並みのビンタを数発食らわすと、やっとケーシィは線のような目を少し動かした。少し安心。
「とにかく、テレポートだ!」
 すると、ケーシィも流石にここは寒すぎると考えたのか、空気に振動を与え瞬間移動の準備をし――ぱっと消えた。
 ……?
 ぱっと、消えて、しまった。……ってちょっと待て!!主人置いて行きやがったあいつぅう!!
 頭に何も浮かばない。俺どうやって帰れば良いんだ?ちょ、ちょっと戻ってこいよケーシィ!!
 テレポートをしてもどこに飛ぶのかはわからない、ということは 置いておいて、主人いないことに気付けっ!
 うっわぁもう最悪。寒いし馬路無理死ぬ。
 手持ちはケーシィしかいなかった。ポケモンのいないトレーナーなんて、もうトレーナーとはいえないんじゃないかという不安が脳裏をよぎる。
 吐息が白く煙る。しかし、澄んだ空気に溶けて消えてしまう。
 ……どうしよう。
 俺こんなところで死にたくないよ。まだジム行ったことないよ。ていうかこんなところで死んだら行方不明になるだろ。絶対死体見つかんない。神隠し?失踪?この恨みは忘れない、ケーシィ。呪い死んでやる。
 うぁああどうしよう……。
 なにかしないと身体中の血液が結晶化していきそうだった。とりあえず足踏みをする。寒い。
 そのときだった。
 ゴゴゴ、と漫画みたいな地響きが突然縦揺れで俺を襲ってきた。
「きゃぁぁあああ!」
 あまりの恐怖で涙が出た気がした。もしかしたら凍りかけた鼻水だったかもしれない。そして、女子みたいな悲鳴を上げてしまったのに反省。
 実は俺天災で死ぬ運命だったのか、それも嫌だ!全部ケーシィだ、奴が悪い!神様、ジャンケンで負けたときとか呪ってすみませんでした、助けてください助けてください!!
 地響きがおさまっていく……そして、俺が乗っている氷の分厚い板がメキメキと凄い音をたてて割れた。
 すぐに地響きの犯人が顔を出した。割れ目から、白い頭がひょっこりと……。
「パウー」
 こっこいつは、パウワウ。地響きは、流氷に対してずつきをやったときの振動だったのね。ほっと胸を撫で下ろした……が、ふと気付く。俺、いま手持ちいないからすげぇ危険じゃないか。
「パウー?」
 どうやら敵意は無いようだが、それでも安心はできない。もしかしたらひょんなことで怒りだしてれいとうビーム発射してくるかもしれないし、もしかしたらいきなり親が出てきて怒りだしてぜったいれいどとかしてくるかもしれない。
 いやぁああ!
 でっでも、パウワウは真っ黒な目をこちらに真っ直ぐ向けて、何だか遊びたそうにしている。もしかして、これは、俺の仲間になりたいのか!?
 しかも、よくよく見てみると、パウワウは若干、普通より白かった。
 色違い――!?わかりにくっ!
「パ、パウワウ様……」
「パウ!」
 呼んでみると、何だか嬉しそうにした。これはいけんじゃないか。まさかのGETとかいっちゃうんじゃないか。少し調子に乗る。しかも色違いみたいだぜ。激レア!奇跡的だ、俺って強運の持ち主だったりして!?
「あ、あのぅ、パウワウ様。怒ってませんか?」
「……パウー?」
 パウワウが不思議そうに首(?)をかしげる。それから、ヒレを氷にビチビチやって、どうやら俺に「遊ぼうぜ!」とか言ってるみたいだった。
 これは、チャンスだ。今しかない。行っちゃえ俺!!!
「じゃあ、遊びましょうね、パウワウ様。ボール遊びですよーほれっ!!」
 ここでモンスターボールを投げてGETする作戦だった。
 俺は腰のあたりに手を当てて――気付いた。そいえば、まだ幼馴染に勝ってないからモンスターボール持ってないんだった。
 しばらくの沈黙。
 ……どうしよ。
 そのとき、俺に何かが起こった。
 ひとつの瞬きがとても長く感じられて、凍りかけたまつ毛が冷たくて、気付いたらパウワウが嬉しそうに俺にヒレを振って見せていて。
 !?
 目を開けると、目の前に、眠たそうなケーシィと幼馴染がいた。
 そして、場所は、幼馴染のいつもの立ち位置。俺が勝つまで、こいつはここにいる。そして、今、俺たちはここに。
 何があったんだ?
「――ゲームを進行してくれないと困るよ。主人公死んだらどうするの」
「一体何があったんだ幼馴染」
「あれ ――くん。 ポケモン だいぶ なついて きた みたいだね
 よし わたしが バトルで ためして あげる!」
「っじゃなくて、何があったんだよ!」
 幼馴染が面倒くさそうにする。
「勿論、主人公が危険な目に遭ったときの究極の切り札を使用したの」
「切り札ぁ!?」
「うん。だから――――



    さいしょからはじめる



                             」




――――――


 こんばんは、海星と申します。
 さいしょからはじめても途中経過の幼馴染の前にいるということは大目に見てくださいっorz
 本当に最初になってしまったら、ケーシィとの出会いがなくなってしまうじゃないですかー!!
 可愛らしいケーシィと主人公の愛(!?)と友情に誘われて、書いてみました。
 なんかすみませんでしたお邪魔しました書き逃げします!


  [No.845] なん……だと…… 投稿者:てこ   投稿日:2010/10/26(Tue) 00:42:41   46clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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書いてみたがある…だと…(ざわ…ざわ…

てこです!
はじめて!の下にある文字を一回見て、うつむき、「いや、まさか。夢だろう、夢でないはずがない」と呟き、もう一度顔をあげ

夢じゃなかったあぁぁぁあ!!
リアルでウホッとか言ってしまったじゃないか!このぉ!

海星さん、ありがとうございます!
改めて、てこです!気持ち悪くてすみません。うれしかったのです許してくださいませ。


ケーシィ、テレポートミスりすぎです。んでもってちゃっかりしすぎです。こいつめ!呪い死んでやる。

そして、相変わらずのマニュアル人間の幼馴染で安心というか、よくぞ!
どのカセットのとか、バージョン設定はしていないのですが、なんだろ……明るい中にウラがありそうでなんか、あれですね。幼馴染は

こう、アニメ的にパウワウが「モンスターボールには入っていないけれど仲間だよ」みたいな流れになるかと思いましたが、ゲーム界はそう甘くはなかったですね
でも、きっと別の流れで再開してジュゴンとして活躍しているかもしれません――フーディンと一緒に!

オチ。そうきたか!
確かにさいしょから、だと主人公の記憶もケーシィも消えてしまいますよね。だから、最初からの下に 幼馴染から という選択肢を作ったら大じょ(ry

いやはや、ありがとうございます
きっと、ケーシィも喜んでることでしょう。主人公をどこかに置き去りにして――。


  [No.847] Re: 書いてみました 投稿者:No.017   《URL》   投稿日:2010/10/26(Tue) 12:05:29   65clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
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ケーシィwwww お前というやつはwwww
と、とりあえず言わせてくれww
これはひどいwwwww

(※褒めています)