ポケ小説を書き始めたのが最近なので、探すのに手間は要りませんでしたが、出すという勇気が出て来ず、今に至ります。
なんか長編書こうとしてて、でも結局飽きたっていうやつですねw
主人公はポケモンにトラウマみたいなのを持っていて、でも初心者トレーナーになってジョウトを旅し始めて、途中でライバル的存在も見つけたり、コンテストに覚醒したりする話――の予定――だったんですね。
第一話晒してみよー
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「いあぁあぁぁぁっ!!」
ノエルは顔を真っ青にして飛び退き――思い切り転んだ。
幸い周りは草むらだったので頭は打たなくて済んだが、草むらをかき分けてくるゴソゴソという音に彼は震えた。
急いでポケットのあたりを探り、モンスターボールを掴もうとするが、こういう時に限ってベルトに引っかかったりする。
やっとの思いで手に取ると、真ん中のボタンを押し、空中に勢い良く投げた。
「ブ、ブ、ブ、ブ、ブビィ! 出て来ォいっ!」
モンスターボールが開くのと同時に中から白い光が出て、元気良くブビィが登場した――が、命令するはずの主人の声が聞こえないので不思議そうに振り向き、泡を吹いて気絶しているノエルを発見した。
二度見したが、やはり彼の魂はどこかへ飛んでいっているようで、ブビィは焦った。
(主人がっっいつも3回くらいおかわりする、運動は大得意だけど逆上がりだけできない、情にあつくて涙もろい、あの元気だけが取り柄の主人が倒れているっっっ!!!)
「ブビィィイ!! ブゥウビィ!!!」
必死にノエルの頬を殴るが、一向に目を覚まさない。
「ブビィ……」
どうしようかと悩むのと同時に怒りを感じたブビィは、ノエル腹に乗って飛び跳ねようかと足をかけ、そこで後ろに気配を感じた。
振り向く。
そこには、恐ろしい形相のリングマがいた……。
流石のブビィもこれには失神しかけた。
が、歯を食いしばってリングマを睨み付ける。
弱い主人を守らなければいけない、という少々上目線な考えの為だった。
リングマの視線が逸らされ、ノエルを見た、そのとき。
ブビィは“えんまく”攻撃を繰り出した。
口から真っ黒い煙をリングマの顔目がけて吐き出す。
「ガァア!」
リングマは頭にきたようで、唸り声を上げ、爪をブビィに向けようとしたらしく、暴れ回った。
リングマにはブビィが見えていないのだ。
しかし、そこら中に広がる煙のせいで、ブビィにもリングマが見えていない。
しゅっ、しゅっ、と空を切る鋭い音の気配から逃れるべく、自分なりに行動しながら、ブビィは(もう少し考えて“えんまく”をするんだった)と後悔した。
「……ウガァア!!」
なかなか思うように攻撃ができないのでイライラし、リングマの怒りは更に高ぶる。
ブビィの肩に爪がかすった!
「ちょっと、リングマったらどこに行……凄い煙! また小さいポケモン驚かしてたの!?」
そのとき、突然女の子の声がして、リングマが甘えたように鳴いた。
ブビィは何が起こったのか良く理解できないでいたが、とりあえず危険は終わったのだ、とほぅっと胸を撫で下ろした。
が。
「まぁ! ブビィじゃない!! かぁわぁいぃ!! 次のコンテストにすぐ出られる可愛さだわ……! ゲットしちゃうー!」
「ブッブビィイ!!?」
急に抱き上げられ、慌てるブビィ。
そして、女の子に踏みつけられて目を覚ましたノエルであった……。
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HAHAHA、気にするな。
このモンスターボールは自爆製でな、投げるとすぐに爆発するんだ。
おぅ、待て待て。
落ち着きたまえ。
勿論落としたって爆発するさ……そう、押してもね。
だから十分に注意して扱ってくれたまえ。
ん?
中身?
ボールにシール貼ってあるだろ、そう、『海星』って。
【爆逃げするのよ】
【さぁ後に続けー!! (て下さいー)】