「おはようございます、ユエさん!」
「おはようございまーす」
「…」
「Ms,ユエ。今日もメラルバをよろしくお願いします」
「…」
「マスター!今からプール行くの!遊園地に巨大プールが出来たんだよ!」
「…」
「マスター聞いて聞いて!昨日のアニメでクラスタが大爆発したの!あとね、先輩の言ってた台詞の意味がやっと分かったの!」
「…意味が分からないわよ」
「あー、暑いな。ユエちゃん、キュレムゼクロム一つ」
「俺はキュレムレシラムで」
「…」
「ユエ、なんか、変だ」
「…」
ユエが全く喋らない。たまに話すことがあっても、もにょもにょとしか喋らない。おかげで何度も聞き直すハメになる。
おまけに落ち着きがない。少し頬を触ってみて顔をしかめ、ため息をつく時も鼻から。そして表情が暗い。
そんなのが一日中続いていた。
「あの…マスター、何かあったんですか?」
「…」
ユエがおもむろにカウンター下からメモ帳とペンを出した。サラサラと書く光景を皆がジッと見守る。てっきり筆談マスターにでもなるかと思いきや…
「ん」
ユエが見せたメモ帳に書かれた一文。
『親知らず 抜いた直後で 喋れない』
「…」
今日もGEK1994は平和だった。
――――――――――
前々から温めていたネタ。くだらねえww
ちなみにクラスタ大爆発はツイッターで検索を。