ポケモンストーリーズ!投稿板
このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment

[新規順タイトル表示] [ツリー表示] [新着順記事] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

  [No.1675] りくとアラシ 投稿者:キトラ   《URL》   投稿日:2011/08/01(Mon) 23:06:02   34clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

「あにきあにきあにき!」
 早口で三回。必ずやつは俺をそう呼ぶ。
「今日も見つけて来ましたぜ、青ボングリに白ボングリ、おまけに桃ボングリ!」
 大きな耳、紫色の毛並み。二股のしっぽ。
「いやいやそう聞いてくださいよ!きんにくがついにイケメンエレブーを捕まえたらしいんでさあ」
「解ったからその変な口調はやめろよ。なんで俺だけにそんなドロボウ集団の下っ端みたいな話し方するんだよ!」
 種族はエーフィ。大人しく見える外見と違って、こいつはかなりうるさい。そしてなんでか俺に懐いてる。
「えー!仕方ないなあ、アラシの兄貴なら弟子入りさせてくれると思ったのに」
 いじけても俺には通じないぞ。お前の行動は筒抜けだ。エスパータイプのくせに炎タイプの俺に読まれてどうするんだか。


 実は俺たち、ヒバリっていうトレーナーのポケモン。ヒバリは俺が最初のポケモンだったらしくて、出会った頃はキャーキャーいってた。いまはさすがにないけれど。ヒノアラシだからアラシって言う名前も貰った。
 ヒバリは強くなりたいと家を旅立った。そして、仲間も増えていったんだ。メリープのアンペール、キャタピーのリンゴ。リンゴはあっという間に進化して、俺がヒノアラシでやっと電光石火を覚えたあたりでバタフリーになりやがった。成長が早くてうらやましいなあ、と思ってた。アンペールはまじでマイペースで、俺が煙幕しようが、火の粉巻こうが慌てず騒がず。
 そしてヒバリはタマゴを貰って来た。何のタマゴか解らなくて、孵化してみたらかわいいトゲピー。餌を食べる仕草にはみんなメロメロ。ヒバリなんかずっと世話にかかりきりだった。ちなみに名前はフェアリという。妖精らしいが、俺からしたら天使級のかわいさ。
 それからヒバリはフェアリの世話に集中してたから、新しいポケモンは中々捕獲しなかった。その時くわわったのが、興味本位で近づいて来たスリープ一匹である。ちなみにこいつはレムという。
「へえ、あんたがこのメンバーの古株なんだ」
 レムは俺よりデカイんだよな。まだヒノアラシだった俺にとって、いつも見上げてたよ。それに頼りにしてたしな。俺にとってはようやく出来た「兄貴」だったわけなんだが。
 仲間も増えてわいわいやってた頃。ヒバリは俺たちを自然公園に連れてきてくれた。いいところだぜあそこ。風が違うんだよ風が。そして俺たちを全員ならべた後、一つのボールをかざした。
「はい、実は今日からメンバーになりました子です!」
 そういってボールから出たのが、そいつ。その時はまだイーブイだった。落ち着きのない動きで俺たち全員の匂いをかいでる。その時すでにマグマラシだったし、アンペールはモココ。
「名前はりく!女の子だからね」
 女の子同士なのか、アンペールはすぐに仲良くしていたし、リンゴはびくびくしながらも近づいていた。レムはその目を緩めてかわいいなあとデレデレ。フェアリは怖がって近づこうとしない。そしてりくは俺の前に来ると動きを止める。
「マグマラシの兄貴!」
 第一声からそういったのだ。誰が教えたわけでもないのに、俺のことを古株、そしてリーダーと言いやがった。こいつは鼻がいいんだなきっと。レムの視線が痛いのだけど。
 寝ようって時も、ご飯食べる時もりくは俺の隣に来る。人懐っこくて、俺の他にもレムやアンペールと主に遊ぼうとするのだけど、俺の気配を察知するとすぐに寄ってくるんだ。ヒバリは進化したら少し落ち着くよって言ってたけれど、本当かよ。イーブイってさ、すっげー素早いやつに進化することもあるらしいじゃねえか。そんなのになったら俺が目まわる。なるべく遅いやつに進化しますように。できるなら同じ炎タイプだとめんどくさくないです、水タイプとか拷問です。
 
 そしてりくの進化のときがやってきた。それは朝日がきれいな日。ポケスロンに出るために早起きした朝のこと。すでにバクフーンだった俺と走り込みをしていたときだった。
 ヒバリは喜んだ。そして俺はりくを見て固まったのである。
 やんちゃなイーブイ娘が、こんなにきれいだったのかと。額にある赤い宝石が朝日を反射してきらりと輝いた。高い声で喉をならし、優雅な動きに気を取られた。
 のも本当につかの間だった。俺のトキメキ返せ。
「あにきあにきあにき!エーフィに進化したんでさあ!」
 イーブイのときよりも悪化している。レムと同じエスパータイプだから頭の回転はよくなった。だからこそ次から次に言葉が出てくるのだ。俺にとって最悪の進化だったらしい。
「レム兄がいなくなっちまったからな!アタシががんばるんだ!」
 そうそう、レムはヒバリよりちょっと下の子が熱烈に交換して欲しいって言って来ていた。ヒバリは最初は断っていたが、その熱意に負けて交換したのだ。少し寂しそうなヒバリだが、レムはけろっとしていた。
「何も今生の別れじゃない。またここに来れば会えるさ」
 そうだよな。スリープだから俺たちが来ることなんて解るよな。
 そして代わりに来たのは、何とも肉体派のきんにく。種族?わかるだろ、ワンリキーだったよ。いまは力じゃ誰も敵わないカイリキーだけどな!
 ああ、そうそう。そのきんにくだが、かなりの面食い。最近知ったのだが、デンリュウとなったアンペールもかなりの面食い。ガールズトークは誰がかっこよかっただのイケメンだの。
 俺に興味なかったのかと聞いたら、友達にしか見えなかったと言われて傷ついた。どうせ俺は彼女いません。
 
 そして今日も俺のまわりをうろつくりく。ああ、そうして俺は保育係として定着していって、そのまま年取るんだろうな。はぁ・・・

ーーーーーーーーーーーーーーー
ハートゴールドの手持ちたち。
りくはアラシが大好き。
アラシはりくの保護者。
そう思ってました。
一度に出そうとおもったらぐちゃぐちゃ。
レムは、ロリコンでs(省略されました

【何してもいいのよ】


- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 削除キー