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  [No.1719] 届け 私の思い 投稿者:ふに   投稿日:2011/08/09(Tue) 21:38:47   84clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

 それは、ある夜の出来事。
 とある場所に、5年間一緒にいる、2匹のポケモンが居ました。
 片方は、黄色と白色のちくちくしたポケモン、サンダース。
 もう一方は、黒い体の所々に黄色いリングがあるポケモン、ブラッキー。
 2匹はとても仲が良く、いつも一緒に遊んだり、じゃれあったりしていました。
 サンダースは元気な男の子。ブラッキーは少し気が強い女の子。性別は違っても、そんなことはお構いなしのようです。
 
 だけど最近、ブラッキーは、出会ったころには感じなかった、「不思議な気持ち」になることがありました。
 
 サンダースを見てるとなんだかとっても胸がドキドキする…………こんなことは昔はなかったのに。
 そして、いつの間にかサンダースを見てぼーっとしている。
 いつもと様子が違うことに、サンダースが気づいて話しかけてきたが、胸のドキドキは早まるばかりで耳に入らない。
 ドキドキ、ドキドキ。家に帰ってきてからも、サンダースのことを思い出すと、またまた胸がドキドキ鳴りだす。
 いままでこんなことはなかったのに。この間からずっとそうだ。
 考えるだけで胸がドキドキ苦しくなる。どうして、こんなにドキドキするの?
 そうだ。昔、聞いたことがある。

「好きな相手が出来ると、見たり考えたりするだけで、ドキドキドキドキするもんだよ。」

 そのとき、初めて気がついた。これは、「好き」と言う気持ちだと言うことを。
 私はサンダースのことが好き。あの黄色と白い、色が好き。ちくちくするのも、好き。あの元気な性格も、走ってる姿も。みーんな、ぜーんぶ、好きなんだ。
 この気持ちを、伝えるべきか、そのままか。サンダースは、どう思っているのかな? 嫌いだったら、どうしよう。

 一晩ゆっくり考えて、ついに心を決めた。サンダースに、「夜に丘の上で待ってるから、来て欲しい。」と、伝えておいた。

 てくてく歩いて15分。ここは、小高い丘の上。辺りをぐるっと見渡せる。昔からの、思い出の場所。
 ブラッキーは、待ちました。ずーっと、ずーっと待ちました。けれどもサンダースは現れません。待っても、待っても黄色い姿すら、見せません。
 今夜は満月の日の夜です。月は高く登っています。その光がブラッキーを照らしても、サンダースは一向に現れません。
 そのときすうっと一筋の、雫が目から、落ちました。やっぱり、私じゃダメだった。私のことは、もういいわ。

 あきらめかけた、その瞬間、黄色と白の、その影が。遅れてゴメンの声と一緒に。

 どうして、そんなに泣いてるの? 俺が、ここに、遅れたからか? ゆっくり隣に座りつつ、サンダースはそおっと、聞いてきた。
 ありったけの、勇気を出して、ありったけの、力を振り絞って、ありったけの声をだそう。
 今なら言える。自分の気持ちを伝えるんだ。


「好き」


 口から出たのはたったの2文字。とっても小さなな声だった。
 それを聞くと、サンダースは、「俺も、好き。」と返してくれた。

 それは、ある夜の出来事。

 小さな丘の月の下で、小さな幸せが生まれました。





――――――――――――――――――――――――――――
 〜あとがき〜 
 らぃとかぃ?  さぁ〜ね?
 どこにでもいるようなブラッキーとサンダースのカップルですよ
 らぃとかぃもブラッキーとサンダースだって?
 ただの偶然じゃないの?
 え? 狙ってるって?
 さぁ……? 真実はイケズキさんにでも聞いてください
 とりあえず、祝ってあげて下さいな
 

 新しい幸せに 



【何をしてもいいですよ】
【らぃとかぃ掲示板初出演?】


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