ある日、君は突然姿を消した。きまぐれな君の行動はたまーに理解しがたい。
「ああ、また何かやらかしたのか」と漏れる。周りの不快な声に、堪え切れず飛び出した。
``嫌いになっちゃうぞ``って少し拗ねてみた。勝手にいなくなるなんて、そんなの絶対許さない。
見つけたら頭を軽く叩いて``心配したんだからね``とか、ちょっと涙ぐむかもね。
てくてく歩いていく、君を探して街の中を。ぽろぽろ想いながら張り詰めてた感情の糸を切らず、君がそばにいてくれないと、困るんだから。
------早く君に会いたい。
一日の終わり、日が沈む。影が伸びる、私のだけ。君が家出したなんて、忘れたい。忘れました。記憶は捏造?君は家出したんだよね?とても大切なことなんだけど、思い出しちゃいけない気がするんだ。
ぱらぱら剥がれ落ちた記憶の欠片を拾い集め、目を背けた真実を思い出したいと願う。
最後の終点見えてきた。
------ホントはもう君は・・・・・・
君を探して歩く、踏切で君の全てを思い出す。その日からもういない君を探し迷子になった。
------君のもとへ行きたい
君を最後に見た場所にもう一度立った。もう戻れないけど、これでいいと決めたんだ。
ふらふら君を探し迷子になって、かっこ悪くて。
二つの点滅、照らされた。涙はきっと安堵から。
------君のいない世界のほうが、間違いだから
------やっとここに帰ってこれた
------君もきっと 見つかるし ハッピーエン