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赤いボトルの液体が、さっと左手の爪を彩る。
爪に優しいベースコートの上に塗られた赤いマニキュアは、まるで炎のように輝いている。
とりあえず、爪からはみ出してしまった分は一度置いておき、右手の方に取り掛かる。
私は左利きではないので、ここは慎重に塗っていく。
マニキュア独特の、ツンとした匂いが部屋を満たす。
この際、さっさとしろと言わんばかりのミルホッグは放っておくことにした。
右手も塗終り、少しの間だけ乾かしておく。そうでもしないとシールが張りにくいのだ。
頃合いを見て、指にはみ出したマニキュアを、ペン状のマニキュア落としで丁寧に落とし、白い薔薇のシールを取り出す。
ピンセットで綺麗に一枚ずつ貼り、仕上げのトップコートをさっと塗る。
これであとは乾くのを待つのみだ。
「さあ、今日のデート、張り切って行くわよ!」
「みぎゅッ!」
ー
テスト用に小話1つ。