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  [No.840] 書いてみました 投稿者:海星   投稿日:2010/10/25(Mon) 22:16:09   46clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:TEST1】 【TEST2】 【TEST3】 【TEST4】 【TEST5

 ふっと空気の流れを感じた瞬間には、俺は、どうやら流氷の上にいた。
寒い。寒い以外の何でもない。凍える。死ぬ。
「ここ何処だよ!」
 足元で微かに震えているケーシィに叫ぶ。しかし微動だにしない。
「よぅし!仕方ない、もっかいテレポート!」
 ……反応無。
「ケーシィ、おい聞いてんのか」
 ……おや、すぅすぅと聞こえるこの漏れている息の音は……。
「!!寝るな!死ぬぞお前雪山で遭難したら絶対寝ちゃ駄目なんだって起きろ寝るなっ目を覚ませ!!」
 ニョロゾのおうふくビンタ並みのビンタを数発食らわすと、やっとケーシィは線のような目を少し動かした。少し安心。
「とにかく、テレポートだ!」
 すると、ケーシィも流石にここは寒すぎると考えたのか、空気に振動を与え瞬間移動の準備をし――ぱっと消えた。
 ……?
 ぱっと、消えて、しまった。……ってちょっと待て!!主人置いて行きやがったあいつぅう!!
 頭に何も浮かばない。俺どうやって帰れば良いんだ?ちょ、ちょっと戻ってこいよケーシィ!!
 テレポートをしてもどこに飛ぶのかはわからない、ということは 置いておいて、主人いないことに気付けっ!
 うっわぁもう最悪。寒いし馬路無理死ぬ。
 手持ちはケーシィしかいなかった。ポケモンのいないトレーナーなんて、もうトレーナーとはいえないんじゃないかという不安が脳裏をよぎる。
 吐息が白く煙る。しかし、澄んだ空気に溶けて消えてしまう。
 ……どうしよう。
 俺こんなところで死にたくないよ。まだジム行ったことないよ。ていうかこんなところで死んだら行方不明になるだろ。絶対死体見つかんない。神隠し?失踪?この恨みは忘れない、ケーシィ。呪い死んでやる。
 うぁああどうしよう……。
 なにかしないと身体中の血液が結晶化していきそうだった。とりあえず足踏みをする。寒い。
 そのときだった。
 ゴゴゴ、と漫画みたいな地響きが突然縦揺れで俺を襲ってきた。
「きゃぁぁあああ!」
 あまりの恐怖で涙が出た気がした。もしかしたら凍りかけた鼻水だったかもしれない。そして、女子みたいな悲鳴を上げてしまったのに反省。
 実は俺天災で死ぬ運命だったのか、それも嫌だ!全部ケーシィだ、奴が悪い!神様、ジャンケンで負けたときとか呪ってすみませんでした、助けてください助けてください!!
 地響きがおさまっていく……そして、俺が乗っている氷の分厚い板がメキメキと凄い音をたてて割れた。
 すぐに地響きの犯人が顔を出した。割れ目から、白い頭がひょっこりと……。
「パウー」
 こっこいつは、パウワウ。地響きは、流氷に対してずつきをやったときの振動だったのね。ほっと胸を撫で下ろした……が、ふと気付く。俺、いま手持ちいないからすげぇ危険じゃないか。
「パウー?」
 どうやら敵意は無いようだが、それでも安心はできない。もしかしたらひょんなことで怒りだしてれいとうビーム発射してくるかもしれないし、もしかしたらいきなり親が出てきて怒りだしてぜったいれいどとかしてくるかもしれない。
 いやぁああ!
 でっでも、パウワウは真っ黒な目をこちらに真っ直ぐ向けて、何だか遊びたそうにしている。もしかして、これは、俺の仲間になりたいのか!?
 しかも、よくよく見てみると、パウワウは若干、普通より白かった。
 色違い――!?わかりにくっ!
「パ、パウワウ様……」
「パウ!」
 呼んでみると、何だか嬉しそうにした。これはいけんじゃないか。まさかのGETとかいっちゃうんじゃないか。少し調子に乗る。しかも色違いみたいだぜ。激レア!奇跡的だ、俺って強運の持ち主だったりして!?
「あ、あのぅ、パウワウ様。怒ってませんか?」
「……パウー?」
 パウワウが不思議そうに首(?)をかしげる。それから、ヒレを氷にビチビチやって、どうやら俺に「遊ぼうぜ!」とか言ってるみたいだった。
 これは、チャンスだ。今しかない。行っちゃえ俺!!!
「じゃあ、遊びましょうね、パウワウ様。ボール遊びですよーほれっ!!」
 ここでモンスターボールを投げてGETする作戦だった。
 俺は腰のあたりに手を当てて――気付いた。そいえば、まだ幼馴染に勝ってないからモンスターボール持ってないんだった。
 しばらくの沈黙。
 ……どうしよ。
 そのとき、俺に何かが起こった。
 ひとつの瞬きがとても長く感じられて、凍りかけたまつ毛が冷たくて、気付いたらパウワウが嬉しそうに俺にヒレを振って見せていて。
 !?
 目を開けると、目の前に、眠たそうなケーシィと幼馴染がいた。
 そして、場所は、幼馴染のいつもの立ち位置。俺が勝つまで、こいつはここにいる。そして、今、俺たちはここに。
 何があったんだ?
「――ゲームを進行してくれないと困るよ。主人公死んだらどうするの」
「一体何があったんだ幼馴染」
「あれ ――くん。 ポケモン だいぶ なついて きた みたいだね
 よし わたしが バトルで ためして あげる!」
「っじゃなくて、何があったんだよ!」
 幼馴染が面倒くさそうにする。
「勿論、主人公が危険な目に遭ったときの究極の切り札を使用したの」
「切り札ぁ!?」
「うん。だから――――



    さいしょからはじめる



                             」




――――――


 こんばんは、海星と申します。
 さいしょからはじめても途中経過の幼馴染の前にいるということは大目に見てくださいっorz
 本当に最初になってしまったら、ケーシィとの出会いがなくなってしまうじゃないですかー!!
 可愛らしいケーシィと主人公の愛(!?)と友情に誘われて、書いてみました。
 なんかすみませんでしたお邪魔しました書き逃げします!


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