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追加02 旅と信仰 No.017(HP


PDFバージョン  フォルクローレに採用されると見開きの片側に絵がつきます。


 十歳。
 それはこの世界の多くの子供達にとって特別な齢である。
 パートナーとなるポケモンを持ち、旅をする事が許される年齢であるからだ。
 彼らは旅に出る。多くの場合は各地のジムを回り、バッジを集め、ポケモンリーグに挑戦する事が目標になる。子供達は旅先でポケモンを戦わせ、強くする。同時に、強さ相応の器を求められる事になる。
 彼らは旅を通して多くを学ぶ。思い通りにいかぬ場面にぶち当たり、時に挫折し、時に乗り越える。
 トレーナーとしての旅。
 それはポケモンリーグという聖地を目指す巡礼の旅である。
 彼らの多くはリーグに辿り着く事無く故郷へ戻っていくが、同時に考え始める。
 自分はこれからいかにして生きていくか。何をして生きていくか。

 トレーナーとしての旅。
 それは風習であり、通過儀礼である。
 同時に信仰の一形態であるのかもしれない。