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  [No.2207] あいのうた 投稿者:夏夜   投稿日:2012/01/18(Wed) 23:53:58   156clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 私は生まれる前から旅をしている身なのですが。ええ、はい。
 たまごの時に、彼(私の主人)の元に渡り、生まれた時も、生まれた後も、彼のリュックの中で生活していました。
 主人の方は私にあまり興味がないようでしたが、私はそれを当たり前だと思いました。
 主人は私を戦わせたりしないのですが、それは彼の愛故だと思いました。
 主人は私にご飯を与えないのですが、それで私が困ることはありませんでした。
 主人は私を撫でたりしないのですが、私はそれで満足していました・・・・・・。
 ああ、いけない。長々と身の上話を省みるなどと。後ろ向きな考えは、後ろ向きな方向にしか進む事はできません。一般論ではないので、あまり参考にはなりませんが、私はそう思うようにしています。
 まあ、そんなわけで、主人の愛情を一身に受けた私が、ピチューからピカチュウに進化するのに、そう時間はかかりませんでした。
 進化してからも、私は主人のリュックの中で生活します。
 モンスターボールの中は、きっと好きになれません。
 先ほども言ったように主人は私にご飯を与えません。なので、それらは自分で調達しに出かけます。幸い、主人の旅路はゼニガメのようにゆっくりなので、おいていかれるような心配はありません。
 その日も、私は果物を取りに、偶然通りかかった森で、主人のリュックからもそもそと這い出て、食べれる果物のなる木を探しました。私はあまり好き嫌いはない性質で、自分としてはえり好みすることがないので、(自分のことなので少し言い回しは変ですが)とても助かっています。1番最初に見つけた、赤くて丸い甘酸っぱい果物の実を4つ程抱えて主人の元へ急ぎます。
 途中、小さな声がいくつも聞こえました。
 何処か悲劇的に響くその声は、1人のものではありません。
 私は何事かと思って声の方へ行って見ました。
 緑色の藪を抜けると、ぐずぐずの土の色が目に入りました。崖だったらしい土の断面がギザギザに割れて、そこにあったのだと思しき量の土が、そのまま崩れて、流れて、下の層まで粗雑過ぎるスロープのようになっていました。
 その土の山の周りに、何匹もの山のポケモンが集まっていました。
 土の下に埋もれてしまった子や、親や、友人や、恋人を、助けようとする姿が見えました。むしろ、それ以外の姿勢を見せるポケモンはいませんでした。強いて言うなら、私以外は。
 私は何もすることがないので、その場に立ち尽くしたまま、彼らの姿を見ながら、彼らの発する言葉に耳を傾けました。
『おとうさん』『おかあさん』『おにいちゃん』『おねえちゃん』『××××』『●●●●』・・・・・・・。
 どれも、知らない言葉でした。
 どれも、私の傍にはないものでした。
 しかし、彼らの言葉を聞いていると悲しくなって、彼らの作業を手伝ってあげなくては、という出所のよくわからない使命感が湧いてきます。
 ここで主人が藪の中からあらわれなければ、私は主人のことなど忘れて、土を掘る作業に加わってしまうところでした。
 主人は、私の存在には気が付かず、土を掘る彼らの姿を見て、
「ラブソングだ」
 重く沈んだ声でそう言いました。
 家族や友人、恋人の名前を叫ぶ、悲痛な声・・・・・・。
 これが、ラブソング?
 私は首をかしげながらも、4つの果物を抱えて、主人のリュックにそっと忍び込みました。
 ラブソング。
 直訳すると、あいのうた。
 愛、恋、思慕・・・・・・。誰かに向けられた、俗に言う愛情という感情を曲にのせて歌ったもの。
 しかし、あそこで歌われているあれは、お世辞にも曲や歌と呼ばれるような心地のものではないような気がするけれど、主人があれを「ラブソングだ」といったのだから、きっとそうなのでしょう。
 家族の無事を祈る音。
 友人の行方を憂う音。
 恋人の死を嘆く音。
 自らの未来を絶望する音。
 それでも愛する人との再会を渇望してやまない音。
 暗い音が混ざり合って、私のいる、このリュックの中まで響いてきました。
 主人が反対方向に動いていくのが振動で分かりましたが、そのうたはまだ止みませんでした。
 私はその音が聞きたくなくて、聞くのがつらくて、聞いているのが恐ろしくて、耳を塞ぎました。


 私は生まれる前から旅をしている身なのですが。ええ、はい。
 たまごの時に、彼(私の主人)の元に渡り、生まれた時も、生まれた後も、彼のリュックの中で生活していました。
 主人の方は私にあまり興味がないようでしたが、私はそれを当たり前だと思いました。
 主人は私を戦わせたりしないのですが、それは彼の愛故だと思いました。
 主人は私にご飯を与えないのですが、それで私が困ることはありませんでした。
 主人は私を撫でたりしないのですが、私はそれで満足していました・・・・・・。
 何度も言いますが、私は旅に出ている年数と、自身の生きた年数が全くと言って同じなもので、もちろん、町に行くことだってあるわけで。
 その日も、私と主人は、いつものように町に入りました。大きな工場が近くにある排気ガス臭いくすんだレンガでできた町です。
 主人は町に入ると、どこかの旅館で必ず3日は休みます。その間、私は外に出て、いつ声がかかってもいいように、バトルのトレーニング(こればかりはかかせません)や、町の探索をします。
 この町にはあまり草タイプのポケモンはいないようで、ニャースや、コラッタ、ベトベターなど、悪環境への順応性の高い種のポケモンが多く生息しているようでした。工場やゴミ捨て場の多い掃溜めのような路地の中で、彼らは生活しています。
「随分、綺麗なナリだな」
 双子らしいコラッタの片割れが話しかけてきました。
「トレーナーがいるのか?」
 もう片方のコラッタも聞いてきます。どうやら、この2人は物怖じしない性格のようです。私は、表情を変えずに「そうだ」と答えました。
「なんでこんな所に1人でいるんだ?」
「捨てられたのか?」
 私は首を振って「いいえ、主人が休んでおられるので、散歩をしているのです」と丁寧に答えました。双子は「そうか、そりゃ良かったな」とそっけなく言い、「よく考えたら、お前みたいに人気のあるポケモンが、捨てられるなんて事、ありえないよな」と笑いました。
 その言葉が、いやに鋭く私の胸を捕らえたのを覚えています。
 そんな私の様子には気づかずに、コラッタは世間話でもするかのように話し続けます。
「この前、1人のトレーナーがポケモンを捨てて行ったんだよ。そこの・・・・・・ゴミ捨て場に?」
「ゴミ捨て場?」
 この言葉を聞いたとき、私は「なんて酷いことをするんだろう」と、思わず、顔も知らないそのトレーナーに憤慨してしまいました。
「いや、元々、ごみ捨て場周辺に住んでいるポケモンらしくてさ、まあ、多分外国のポケモンだから、詳しい事はよくわかんないんだけどよ。トレーナーに捨てられたんだって教えてやってるのに、迎えに来るのを待つのをやめないんだよな。・・・・・・たまにいるんだよ、ああいうのが」
 呆れたように言う彼に、私は「はあ」と、曖昧に頷いて見せた。
「まあ、あんたにはわかんないかもしれないんだけどな」
 コラッタはそんな皮肉をいいながら笑った。
「人間っていうのは、とても薄情な生き物なんだよ」
 私は肯定も否定も、する事はできませんでした。
 そのポケモンはヤブクロンというポケモンだそうで、とても嫌なにおいを放つのだそうです。まあ、それくらいなら、ここには似たような性質のベトベターや、ベトベトンが生息していますから、きっと疎まれるような事はないでしょう。
 ただ、彼(彼女?)は、そのゴミ捨て場を離れる事はないのだそうです。
 未だ来ない。そして恐らく、どんなに待っても来るはずのないそのトレーナーを待ち続けているのだそうです。
 特にすることのなかった私は、双子に場所を聞いて、そのヤブクロンというポケモンに会いに行きました。
 そのポケモンは、青いポリバケツの上に座っていました。
 少し、沈んだような表情で、少し赤らんだ空を見ています。
「・・・・・・・・・」
 私は黙ってポリバケツの横に座りました。
 ヤブクロンは私の存在に気が付きます。
 しかし、何を言うわけではなく、だんまりを決め込んで何も居ない道を眺めています。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・あの」
 ヤブクロンのほうが根負けしたようで、怪訝そうな顔つきで話しかけてきた。
「なんでしょう?」
 私は視線を合わせずに聞き返す。
「なんで・・・僕の隣にいるの?」
「暇つぶしですので、お気になさらず」
 無論、本当のことでした。
「貴方は、まだ主人の事を信じておいでですか?」
「あたりまえでしょ、僕のご主人はとても優しい人なんだ」
「・・・・・・そうですか」
 「それはそれで構わないのですが」と、私は肩をすくめた。
「君は誰かのポケモン? それとも野生?」
 ヤブクロンが聞き、私は素直に前者だと答えました。それから、主人は今休憩中で少し散歩に出ているのだということも伝えました。単に聞かれるのが面倒だっただけで、他意はありません。
「そう、いいね。主人が近くに居るっていうのは」
「・・・・・・・・・そうでもありませんよ」
 私はくすりと笑った。
「貴方は主人を信じているといいましたね。本来ならそんなことは馬鹿らしいと、人間を信じるなんてどうかしていると、あざけるべきなのでしょうが、私はそれでもいいと思うのですよ」
「・・・・・・・・・」
「私は信じたいものを信じ続けるのも1つの生きる方法だと思っていますし、私自身、主人が×××××××××××××に気づいてくれると信じています」
「え?」
「まあ、つまりはそういうことなのですよ」
 私は立ち上がって、ぽんぽんとお尻を叩いた。
 そろそろ主人の元に帰らなければ。
「貴方がそんな不確かなものを信じているのならば、それはきっと私と同じということで、私はそれだけで励みになるのです。ですから、これからも頑張って信じていてあげてくださいね」
 そう言って私は彼(彼女かもしれない)に背を向けた。
「それって、つらくない?」
 ヤブクロンの声がした。
 私は振り返らない。
「そんなの、寂しいよ。僕は、そんなに寂しくないよ。僕は、君ほど寂しくないよ? でも・・・・・・でももう、前の主人のことを信じるなんてできないよ」
 小さな嗚咽が聞こえてきました。
「そうですか」
 私はそっけなく返事を返します。
「それなら、それでもいいんじゃないですか?」
 けれどそれも少し寂しいような気がしました。
「×××」
 それは彼(彼女)の前のトレーナーの名前のようでした。
「×××」
 彼女(彼かもしれない)は、絶えずその名前を呼んでいました。
 彼女の愛するトレーナー。
 どうして彼女を捨てたかなんてわからないのですけど、人間の考えることなんてそもそも良く知ろうとしたことなんてありません。
 しかし、裏切られてもなお、彼女(彼?)はそのトレーナーの声を、顔を、姿を、優しさを渇望する彼女のその声は、まぎれもなくトレーナーへの愛情から来るものなのではないでしょうか。
 それなら、彼(彼女?)のこの声は。
 人間を信じようと懸命だったこの声は。
 紛れもないラブソングなのでしょうか?
 ゴミ捨て場で彼女が歌う、掃溜めからのラブソングなのでしょうか?
 私は背を向け、ゴミ捨て場から去りました。
 とてもとても、寂しい気分になりました。


 私は生まれる前から旅をしている身なのですが。ええ、はい。
 たまごの時に、彼(私の主人)の元に渡り、生まれた時も、生まれた後も、彼のリュックの中で生活していました。
 主人の方は私にあまり興味がないようでしたが、私はそれを当たり前だと思いました。
 主人は私を戦わせたりしないのですが、それは彼の愛故だと思いました。
 主人は私にご飯を与えないのですが、それで私が困ることはありませんでした。
 主人は私を撫でたりしないのですが、私はそれで満足していました・・・・・・。
「もし、そこのお方」
 ある時、とある山道で食料集めをしていた私は、少し低めの声に呼び止められました。
 振り返ると、オレンジっぽい黄色の体に、茶色の縞模様がある黄色い頬のポケモン、ライチュウが立っておりました。
「なんでしょうか?」
「私の・・・・・・たまごは知りませんか?」
「はあ?」
 私は思わずいぶかしげな表情をし、そのライチュウは恥ずかしそうに俯きました。
「私、この先の山に住んでいるものなのですが・・・・・・」
 ライチュウはそう前置きをし、話し始めました。
 彼女は、山に住んでいる普通のライチュウで、同じ種の恋人がいたのだといいます。しばらく一緒に暮らすうちに、いつのまにか2人の間には、大きなたまごが生まれたそうです。そして、彼女はかいがいしくたまごの世話を焼き、生まれるのを楽しみにしていたといいます。
 しかし、ある時、彼女は山道で走り回っていたサイホーンとぶつかり、大事なたまごを落としてしまいます。たまごは芝生の上に落ちたので割れる事はなかったのですが、坂道をコロコロと転がって、小さな丘の上から落ちてしまったそうです。
 本当ならそこで割れてしまったと諦めるべきなのですが、彼女は見たのだそうです。
 丘の下、口の開いたリュックの中に、そのたまごがすいこまれていくのを。
「貴方、あのトレーナーのリュックから出てきましたよね? あのリュック、私のたまごが入ったものとそっくりなのです」
 彼女はそう言って
「何か知りませんか?」
 そう訊ねました。
 彼女がここまで言うなら気づいていたはずです。そして、同時に私も気づいてしまいました。
 ああ、もう、ここには居れぬ。
「ご婦人、そのような事、私に聞かれても困ります」
「しかし・・・・・・」
「ご婦人」
 私はライチュウの言葉を遮りました。
「そこから先は何も口にしてはなりません。初対面の貴方にこんな事を言うのはとても忍びないのですが、もしそこから先を口に出すようなことがあれば、私はその言葉を聞き終わる前に、ここから立ち去らねばなりません」
「・・・・・・・・・」
 ライチュウは黙り込んだ。
「人の手に渡ったのなら、その子も死ぬ事はないでしょう。きっと懸命に生きているに違いありません。・・・・・・何の関係のない私がそんなことを言っても、説得力はないでしょうが、私はそう思います。それでは、私はこれで失礼します」
「あ・・・・・・」
 ライチュウは何かをいいかけましたが、私はそれを待たずに駆け出しました。
 もうここには居れぬ。
 もう何も聞けぬ。
 もう、何も言えぬ。
『おかあさん』
 私は口から毀れそうになったラブソングを、喉の奥で押し殺した。


 私は生まれる前から旅をしている身なのですが。ええ、はい。
 たまごの時に、彼(私の主人)の元に渡り、生まれた時も、生まれた後も、彼のリュックの中で生活していました。
 主人の方は私にあまり興味がないようでしたが、私はそれを当たり前だと思いました。
 主人は私を戦わせたりしないのですが、それは彼の愛故だと思いました。
 主人は私にご飯を与えないのですが、それで私が困ることはありませんでした。
 主人は私を撫でたりしないのですが、私はそれで満足していました・・・・・・。
 昨日、主人が死にました。
 滑って転んで病院に運ばれて、そのままでした。本当に一瞬の出来事でした。
 土気色の顔には、幾つもの皺が刻まれており、とてつもなく年配の方だという事が見てわかります。
 これで、私と主人の旅は終わり。
 こう思うと旅の間なんてものは短いものですね。
 本当に・・・・・・短い。
 私は自分が泣いているのに気が付きました。
 悲しい、ああ悲しい。
 主人が死んでしまったことを、こうも悲しく思えるとは、私は自分の心が意外で驚きました。
 私は生まれる前から旅をしている身なのですが。ええ、はい。
 たまごの時に、彼(私の主人)の元に渡り、生まれた時も、生まれた後も、彼のリュックの中で生活していました。
 主人の方は私にあまり興味がないようでしたが、私はそれを当たり前だと思うようにしていました。
 主人は私を戦わせたりしないのですが、それは彼が私に気づいていないからだと知っていました。
 主人は私にご飯を与えないのですが、それは当たり前で、自分でなんとかしないといけないと思っていました。
 主人は私を撫でたりしないのですが、私はそれで満足しているのだと、思うようにしていました。
 私の目から涙が溢れます。
 ここは誰もいない病室。ないたって恥ずかしくなんてありません。誰も、わたしのことになんて気づきません。ここで深く眠った私の主人になるはずだった彼も、その機会を永遠に失ってしまいました。
 生まれる前に丘から落ちて、主人のリュックに吸い込まれた私はそのまま主人のリュックの中から孵りましたが、主人はそれに気が付きませんでした。私はずっと主人の背中で世界を見ながら、生きるすべを身につけましたが、主人はそれに気づきませんでした。私は主人の背中で進化しましたが、主人はそれに気が付きませんでした。
 今考えると、それもしょうがなかったのかもしれません。すべての生物は、齢をとると、運動神経も反射神経も衰えるようで、主人の年齢を考えると気づけなくても仕方なかったのかもしれません。
 でも、それでも私は気づいて欲しかったのです。
 こんな事今更言っても仕方ないのはわかっています。しかし、私はどうして彼の前に堂々と姿を現す事ができなかったのかと、後悔しています。
 気づいて欲しかったのに。
 気づいて欲しかったのに。
 私は声を上げて泣き続けました。
 気づいてください。
 どうか私に気づいてください。
 これはラブソングです。
 貴方に気づかれなくとも貴方と共に旅をした、寂しがりで愚かで無様な、私からのあいのうたです。
 ですから、どうか聞き苦しいなどといわないで下さい。




#################

こんにちは、夏夜です。
短編なので、これで完結です。
息抜きにちょっと書いてみましたが、なんか内容が暗いですね。
短編にもタグとかってあるんですかね?


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