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  [No.2359] 黒竜 投稿者:akuro   投稿日:2012/04/06(Fri) 20:55:43   78clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 「おはようこざいます! サクラさんですね? お届け物が届いております! こちらをどうぞ!」

 朝早く、ライモンシティのポケモンセンターにやってきた私を出迎えたのは、1人の配達員だった。 配達員は私に1つのボールを手渡すと、どこかへ行ってしまった。

 「なにかしら、これ……」

 ボールの中を見ると、ただならぬ雰囲気を放つ黒い竜がいた。 図鑑で見てみると、「レックウザ」というポケモンらしい。

 「なにはともあれ、図鑑が埋まったからいいけど……こんな珍しいポケモン、いったい誰が……」

 私は全国図鑑を完成させるという、大きな目標を持っている。 今日もポケモンを登録しようと、人が多いライモンシティへ来たのだ。

 私はレックウザの親を知ろうと、図鑑を操作してポケモン情報のページを開いた。
 と、その時ポケモンセンターのドアが開いたかと思うと、聞き慣れた声が飛び込んできた。

 「サクラ! 聞いて聞いて聞いて聞いてー!」
 「モモカ!?」

 飛び込んで来たのは私の双子の妹、モモカ。 双子なのに似てないってよく言われる。

 「さっきそこで、超絶スーパースペシャルテライケメンに道を聞かれちゃったー!」

 ……こんなミーハーな妹に似たくないんだけどなあ……

 私はモモカを無視して、ポケモン情報のページに目を通した。 その間もモモカはべらべら喋っている。

 「マジでイケメンだったなあ……青い長髪を黒いゴムでまとめてて、超イケメンボイスで「素敵なお嬢さん、迷いの森への道を教えてください」なんて! 別れ際に手の甲にキスまで……キャーキャーキャーキャー!!」

 暴走しまくってるな……フレンドリィショップのお兄さんやジョーイさんが睨んでるよ……気付かないのがモモカなんだけどさ。

 「モモカ……少ないとはいえ人いるんだから、もうちょっと落ち着いてよ」
 「これが落ち着いていられますかお姉さま!」
 「誰がお姉さまよ……ところでモモカ、「ノブナガ」って人、知ってる?」

 私はレックウザの情報が記してあるページをモモカに見せた。

 「ノブナガ!? ランセ地方の!?」
 「ランセ地方?」
 「こことは文化が違うくらい遠い地方で、イケメンがいっぱいいるんだって!」
 「モモカ……モモカの頭にはイケメンのことしか無いの?」
 「無い!!」

 ……断言されても、困るんだけど。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オチなし。 新キャラが暴走しまくった。

[好きにしていいのよ]


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