マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ
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  [No.2871] ともだちは、 投稿者:WK   投稿日:2013/01/30(Wed) 11:16:38   67clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

部屋を掃除していたら、とんでもない代物が出てきた。
と言っても、俗世間様には全く価値が無い物だけど。

「……」

時は十年以上前。私が小学二年生だった時のこと。ポケモンはジョウト編の最後の年。映画はラティアスとラティオス。唯一私が見損ねた映画でもある。
国語の授業で、『のはらうた』をやった。動物や虫の気持ちになって詩を詠むのだ。小二にしてはハードルの高い課題だったと言えよう。
当時私は工藤直子さんの小説『ともだちはみどりのにおい』を読んだばかりだった。馬鹿正直に私はそれを読んだことを詩に書いた。
へったくそな絵まで付けて。

「懐かしいな」

だがそれが先生の目に留まることとなる。しばらく後、私は後ろに貼られているはずの詩が数枚抜けていることに気づく。そしてその中には、私の詩も入っていた。
少し考え、まさかと思い私は教室を飛び出した。向かった場所は一年生が毎回帰る時に集合する場所。校門前。
うちの学校は独特の構造をしていて、入口が三つあった。一つは業者用。あと二つはそれぞれの道から登校してくる生徒用。
私は坂を登った先にある、校舎直通の門から入っていた。
そこには一年から六年までの掲示板があった。

「!」

二年の掲示板に、五枚の詩が展示されていた。
その中に、私の詩があった。

今思えば、それが私の一番始めの創作だった。
幼稚園の頃から何かを書くのは好きだったけど、ここで一区切りがついていた。
その後も時々書いた文章が学年通信に載ったりした。


『ともだちはみどりのにおい

わたしは図書館で かりた本をよんだ
さいしょにライオンがいて、
つぎにかたつむりがいて、
さいごにロバとともだちになる』

その時は、まだ自分がこんな所にその内容を書くなんて思ってもいなかった。
そもそも未来を夢見ることもあまりしなかった。

でも、

大人になれば、何でも出来ると――
それは、思っていた。


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