【017】足跡の先で、

☆ 10 ☆☆ 14 ☆☆☆ 2 合計41

(自由感想)
まず、なんで死んじゃったんだよう!と感じました。 ラックとミンナが結論づけたように、誰のせいでもないことだとは分かっていますが。 どうしようもない、理不尽さを感じます。 理不尽ゆえに「できれば、彼女の魂でも乗せて、飛び立とう」と、そのぐらいのことしか出来ないのだろうな、と思いました。 彼女の死を心にかけつつも、囚われすぎずに旅に出るラストに、とりあえずホッとしました。では、拙文失礼しました。
きとかげ


最後の『できれば、彼女の魂でも乗せて、飛び立とうと思って』という一文から、フライゴンになったラックがタツベイの足跡をしっかりと引き継いでいくような感じがして、とても印象的でした。
……タツベイがのような想いで、傷つきながらも空を目指していたのか、というのも気になりました。
巳佑


彼女、であるタツベイが死んでしまったのは予想外だった。
主人公がナックラーですごく良かったと思う タツベイもナックラーも進化前と後では姿が全く変わってしまうので、
re


夢を追うタツベイに胸打たれました。
ミンナさんにどきどきしたのは、秘密ですよ?(←


ヒトカゲのお話と同じで、タツベイは空にあこがれるポケモンですね ただ、ちょっとわかりにくかったです・・
もけはらまこと


タツベイが可哀想すぎます。足跡というお題からこういう所へ着地したのはすごく意外で、面白かったです。
SB


タツベイにそんな設定がありましたね。彼らの夢は進化できないものには大きくのしかかるかせみたいになるんだなぁという、そういう悲哀が感じられて、心に残る作品でした。そういえば、今回ポケモン視点の話って少なかったですね。
クロトカゲ


砂漠の丘に、タツベイが身投げできるほど高さのある段差が果たして存在できるのだろうか?
……という疑問はさておき。 言いたいことはわかるのだが、どうも文章がまわりくどく感じられ、テーマも見えにくい。
とりあえず悲劇的な運命のタツベイの鎮魂がテーマなのだとすれば、もっと主人公と交流させて、彼女の悲しみを描きこんでおいたほうがよかったのではないか。
結局彼女とは会話1つすらすることなく、関わりが薄いため、ラストがもう一つ生きてこない。
さらに言えば、「彼女の魂『でも』乗せて」という表現が、余計重要度を低く感じさせる読みを招きかねないため、「彼女の魂『だけでも』乗せて」にしておいたほうが良かったのではないだろうか。
評価には関係ないが、「ミンナ」と言われるとどうも女性名に聞こえてしょうがない気が;;
サトチ


・キーワード  ポケモン視点,生死,物理的な足跡
・感想  ポケモンの視点からストーリーが展開されていて、各々のポケモンが持っている個性や特徴をうまくストーリーに組み込んだ、意欲的な作品だと感じました。
ストーリーの流れも理解しやすく、総じて高いレベルでまとまっているという印象です。
あえてコメントを加えるなら、今回の主題である「足跡」が、キャラクター同士の出会いのきっかけとしてのみ使われているのが少し淡白に感じました。
他の場面でも使われていると、より印象を強く残せたかもしれません。
586


厳しい言い方をしてしまうと……前半部分は、可も無く不可も無くと言った感触でした(ゴメンナサイ…)
ただそんな中でも、足跡を追っている際に出くわしたポケモン達の描写については、結構惹かれるものがありました。
……先に存在する相手への期待や想像が膨らむシチュエーションであり、所謂常套手段ではあるけれども、使い方はとても良かったと思いまする。
しかし、一転して後半はかなりシリアスな心理描写が中心となり、結果的にとても悲しい形で幕が引かれるにも拘らず、最後のくだりとなる一文の秀逸さもあって、非常感慨深い余韻が、心の中に残りました。
……様々な『ライバル作品』と引き比べつつも、最終的にこの評価を残せた理由は、まさにこの深い後味にありましたね。
…終わり方が如何に大切かを、明確な形で教えて頂いた作品の一つです――
クーウィ


題材は面白い。死や不条理に挑んだ文学的姿勢も評価したい。
が、言葉は拙く、描写は弱い。
前者の例として、冒頭部で「急がないとすぐに足跡が消えてしまう」と提示しながら、「足跡自体はさして珍しいものじゃない」と言う。後者については、タツベイの情報がそれにあたる。「体中に何者かの歯形を残している」によって、一応歯があることは想像させるが、目撃時の言及が「全体的に青っぽい色で、一部に灰色が入っているモンスター」ではお手上げである。どうやってタツベイを推理したらいいのか。読者を引き込むような、強い描写ではない。  本作の根底にある哲学は深く、重要な文学的テーマである。文章の修練を積んで、今後も挑戦を続けてほしい。
渡辺タテタ


なんだかよくわからんうちにタツベイが死んでしまったという展開に「あれ?」と思ってしまった。
結局怪我をしていたポケモン達等の思わせぶりな複線はなんだったのか、人間に捨てられたという描写や、主人公がタツベイに恋したらしい描写などもまったく生かされないまま死んでしまって、なんだったんだ感がいなめない。
いろんなことが宙ぶらりんの状態で「彼女の魂でも乗せて、飛び立とう」と言われても感慨を得ることができなかった。あえて感じたとすれば不条理。
世の中はそういう不条理に満ちているものだ。助けようとした奴のことなどろくに知らないまま相手が死んじゃったり、恋して破れたり。そういうことはポケモン世界であってもきっとそこらじゅうに転がっているのだろう。
そういう意味ではこの作品はリアルだし、だから作者がそういう「不条理」を描きたかったのであれば成功していると言える。
が、作者が果たして不条理を描こうとしたのか、それとも何か別の感情を沸かせようとしたのか、どちらの意図があるのかいまひとつわからなかった。自身の描きたいものを定め、やるなら徹底的に追求して欲しい。
No.017








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