【019】塀の外<

☆ 1 ☆☆ 13 ☆☆☆ 12 合計63


(自由感想)
読み終わった後、胸が温かくなる、そんな作品でした。 童話のような柔らかな文章で大変読みやすかったです。 一刀流


『初めてのポケモン』 『ポケットモンスター赤緑』 ……もう十数年前の昔のことを思い出しました。
あのとき、自分がポケモントレーナーになったのはここから始まったんだよな……と感じさせてくれる物語でした。
徐々に男の子がポケモンを好きになっていくところや、 最後の二行も印象的でした。
巳佑


くぉおお!! 理想の未来の男の子格好良い!! 惚れました! お母さんの何となく寂しい顔が目の前に浮かんで見えた気がしました。


ピカチュウバージョンをクリアできないままソフトが寿命を迎えてしまった今。
BWをクリアし、カノコタウンの自室でなにげなくAボタンを押したパソコンに「この世界では 人と ポケモンが 一緒に暮らしています」と言われた時の。お母さんに「だって もう おとな でしょ!?」と言われた時の。感動が蘇りました。
そうね……男の子は、……。  は何度読み返しても涙腺が緩みます。ホントです。
CoCo


作者のポケモン好きっぷりが伝わってきましたw
主人公と少年の関係性がどうなるのかなーと思っていたのですが、憧れの未来の姿レッドさんかっこよすぎですw
終わりのオーキド博士の言葉で、期待に満ちてゲームを始めた時の事を思い出してゾクッとしましたw
とても面白かったです
re


読みやすい文章と、分かりやすいストーリー。力あるなぁと思いました。
SB


おかあさんの言葉はゲームをやっていたときも、何だか胸を打ったのを思い出しました。
旅に出た人が戻ってくるまでの時間は少年にとって長過ぎて、「誰も帰ってこなかった」と感じてしまうんだなぁというのは目から鱗でした。
でも帰るにはマサラタウンは何にも無さ過ぎますよね(笑)お母さんがいればそれで十分なんでしょうけど。 クロトカゲ

☆☆
少し不思議な物語。 …ポケモンの世界にも、こう言う『無菌室』で育つ事になる人間が、幾らかは居るのでしょうね。
純粋無垢な男の子の願いは、生命ある者ならば必ず持っている、本能にも通じるもの。
……それを寂しく思う母親の気持ちが、最後のくだりに敢えて柔らかい形で記されており、そこがとても印象深かったと共に、大好きです。 内容の方としては、最後の部分も含めて初代ポケモンのネタを其処此処に心憎い形で散りばめており、これまた懐かしくて参った(笑)
…母子の抱く悩みや不安は、一見少し違うようにも思えますが、その本質は変わらないもの。
掛け替えの無い存在を、大切に思う事によって生じる意識の鎖――それを前に踏み出す事で振り切った時、彼は大人になったのかもしれませんね。
夢幻を垣間見せた存在が、例え何者であったとしても――小さな彼の旅路は、これから始まるのですから……
クーウィ

☆☆☆
塀の外の未来に抱く不安と期待。塀の中の安定と束縛。
旅立ち前の赤緑主人公を描き、懐かしくせつない。 不覚ながらオールドプレイヤーのツボに来てしまったので☆☆☆進呈。
解釈としてはアレなのかしら、「淡い桃色の煙」ってゆめのけむりだったのかしら、研究所に実はムシャーナが?……などという分析は無粋なような気がするので封印。
サトチ

☆☆
二次創作という塀の中で、逆に引用を上手く使った良作。
語り調の児童文学のような文体が、ポケモンと少年の物語において効果を上げたと言えるだろう。ファンシーな空気感が加わり、読者をわくわくさせる。赤い帽子の少年の不思議な雰囲気も増しているように感じる。
映画『スタンド・バイ・ミー』の登場が、その包み込む空気の壁(それは例えるなら町を囲う塀)を切り裂き、少年の旅立ちを暗示する。この引用も秀逸である。
渡辺タテタ

☆☆
・キーワード  憧憬,少年,童話的,ノスタルジック,観念的な足跡
・感想  初代のマサラタウンを思い出させる、ノスタルジックな趣に溢れた作品だと感じました。古い学習用ノートをめくるときなどに感じる、七割の安心感と三割のわくわく感が同居する感触を久々に味わいました。
最初から最後まで引っかかることなく読むことができましたが、その分物語として若干起伏に乏しいという印象も受けました。
とは言え、作品全体の雰囲気にも合致していて、ここからさらに作品に手を入れる必要はないとも思います。
586

☆☆
未読のみなさんへ忠告しておこう。なんか「塀の外」とかいうすっげー地味なタイトルに油断してるとカウンター喰らうから覚悟しておけよ?
受けたイメージは白黒。最新作のブラックホワイトじゃなくてゲームボーイの緑がかった白黒画面。初代からプレイした人ならまさにそういう印象を受けるのではないだろうか。とりあえず最後の二行とかは反則です。本当に販促……反則です。ほんとうにもう。
というわけであるからして、みんなが絶賛してて悔しいこともあり(笑)、私はあえて難も上げてみることにしようと思う。
それはこの作品がポケットモンスターというゲームのパワーを最大限に借りている作品だよね、ということ。いい意味でも、悪い意味でもそういう作品だと思う。
というかそれこそが二次創作だし、他の作品も二次創作である以上は絶対にそうなのだけど、割合っていうのかな、その比重が他の作品に比べると段違いな気がする。だからそういう意味でも反則だなぁ、ずるいなぁ(笑)などと私は思うわけです。
いや、いいんですよ。大いによいのですよ。だってこれポケモンの小説コンテストだもん! でもずるい(笑)。
ですので、☆を2つに抑えているのはそういった反抗心(?)からだと思ってください。
次があるなら作者の体臭がする作品をぶつけてきて欲しい。
No.017








【018】 【019】 【020】