【031】ジェミニ 作:西条流月

 ☆16 ☆☆12 ☆☆☆2 =43


☆☆
 グッと来た文【「所詮は他人の言ったことなんだ。右から左に聞き流すぐらいでちょうどいいと思うよ。大事なのは、さっきも言ったけれど、自分で決めることなんだから」】カエデちゃんとキリちゃんが可愛い!そしてクヌギさんとの会話も印象的でした。キリちゃんがドードーのジェンさんとミニーさんに乗る際、クヌギさんが言っていた「走っている間はずっと前を見ること」というのは、その後、終盤でのカエデちゃんとクヌギさんの会話の中で、あの台詞は走るコツだけではなくて、自分のことは自分で決めて前を向いて進むこと……という意味もあったりするのかな……と思いました。これから、カエデちゃんがキリちゃんとはどう違った旅を展開するのか……楽しみになりました。(ドキドキ)
巳佑

☆☆
 >「甘いわ、カエデ。メープルシロップをかけたホットケーキ並みよ」おのれはスピードワゴンか!
カレー屋さん


 自作品のため☆ひとつ感想も省略
西条流月

☆☆
 テーマは鏡と思われる。誤字脱字が1箇所ある(5/19時点)。誤用はない。また、話の流れに不自然な点は見当たらなかった。テーマのタマゴは双子という設定に使われていた。以上の点から☆☆とした。誤字が本当にもったいなかった(クヌギがクノギになっている箇所がある)。時間がないのかもしれないが、できれば見直しを丁寧にしてほしい。
あつあつおでん

☆☆
 双子を扱った作品。
 しかも今回は、テーマも使われている内容も、紛れも無く王道路線のど真ん中。
 これは相応の描写力が無いと出来ない選択ですので、その時点でかなりのツワモノと見た(笑)
 いきなり冒頭でフェイントをかけて来た、その構成の妙に先ずは微苦笑。 布団を『彼』と呼びやがったのは、流石に今まで数多見てきた文学作品の中でもこいつが初めてなので、正直かなりインパクトがありました。以後の展開も比較的高水準で纏められており、一先ずの評価は十分なレベル。偶に誤字もあったけど、まぁそれはそれで()ですが、王道な作品形態であるがゆえの欠点も、無い訳ではなかった。
 ……その最大の点は、まさに王道に過ぎたところでしょうね。文章に躓きも無く、ストーリーも自然な形で流れるのですが……反ってそれ故に、読者に対して『自然に察する』事を、強要し過ぎている面があるように見受けられました。いわば、『お約束』に持たれかかっていると言うべきか――
 厳しい言い方なので気が進まない面もあるのですが、やはり綺麗な物語を目指す余りに、描写や説明を省き過ぎているきらいがあると思います。ただ、そこで全体を救ってくれたのは、やっぱり冒頭のあのフェイントだったと思いますね。
 ……読み返してみても、あそこは非常に個性的な表情が出ていて、拝見していて嬉しかったです。この手のお話では、確かに語り過ぎるのは野暮なのですが……だからと言って、雰囲気だけを武器に必要最小限の形で表そうとすれば、自然その完成品は個性らしい個性を持てず、『ただ上手いだけ』の作品に落ち着いてしまう事でしょう。 ……そこには、確かに作者の技量や作品観は見出す事が出来ましょうが、その作者ならではの世界観や味わいは、遂に見る事が叶いません。美しい作品は、確かに感嘆の対象足る事は可能です。
 しかし、洗練され過ぎた作品では、その作者の息吹が薄い。
 ……これはコンテストですから、確かにこれだけ素晴らしい作品は賞賛の対象とはなるのですが……自分はやはり、全体的には何か物足りなかったと感じました。後一押し。 後一押しだけ、書き手の思いや情熱を感じさせる、『野暮』な部分が欲しかった。 透き通った美しいガラスではなく、敢えてそこに入り混じった、作者の個性を表す色合いが―― 
クーウィ


☆☆  お題の使い方は比喩的な鏡といったところでしょうか。双子のうちの一人が個人として成長する物語は、満足のいく読後感を与えてくれました。読みやすく、そしておもしろかったです。 鶏



 感想/評価 お題:鏡(双子)
 鏡の定番、双子のお話。見た目そっくりだけど、性格は正反対。しかし周りからは性格も同じで二人セットで見られるジレンマ。よく描けていると感じます。ただ、ラストの旅と別れの話でメインテーマが薄れてしまうかなという印象。
レイニー



 鏡、というお題からドードーが出てくるとは思っていませんでした。驚きました。前半の明るいノリがいいですね。
.......φ(..)



 カエデは、私の気持ちを分かってないとため息をついて、ずっと聞き流すような反応を続けている。全く彼の言葉を受け入れる気がないような描写がなされていますよね。それなのに、「大切な友人です」と言われても、私は首を傾げるしかありませんでした。ただ、ホットケーキのように甘い→ホットケーキは好きだわ→キリも好きだ。このやり取りにとんでもないセンスを感じます。どれくらい凄いかって言うと、まどかマギカのまどかの因果の絡まり具合ぐらいに凄いです(笑)震えました。応援してます。
乃響じゅん。


 意味の伝わってこない作品だった。逃げるように、はぐらかすように、きちんと伝えてこない作中主体。カエデは“クヌギさんは私の気持ちをこれっぽっちも知らない。”と言うが、そもそも自分が何も言っていない。クヌギはおろか、読者も分からずに彼女を眺めている。 旅に出ることが既定路線の妹に対して、カエデは“「旅に出ないと一人前になれないのかなって思うんです」”と疑念を挟んでいる。別にそれは悪くないが、旅に出ないまま一人前になった女性は身の回りにいないのだろうか。例えば、母親はトレーナーだったのか? 母親が旅の経験を持たずに立派に二人の娘を育てているとしたら、一人前になるために旅は絶対条件ではない。作中に登場している、最も身近な一人前の女性を事例とせずに、ただ妹とだけ比べて思い悩むというのは現実味がない。変わってテキストの問題点だが、どうにも浮いた表現が目に付く。“罰が悪そう”や、“決まりが悪そう”という表情の表現があるが、それが適切だったか。どうにも浮いている。登場人物がそうした表情をする根拠はなく、ただ言葉だけがそれっぽく並んでいるように思える。なぜならそこから彼らの生々しい感情が見えないからだ。 “胡乱げ”から発話を挟んで“朧気”は韻を踏んだのだろうか。“胡乱げ”がどうにも浮いて、やはり言葉を使いたかっただけのような印象を受ける。「胡乱な目」だったら気にならなかっただろう。無意識だったのかもしれないが、結果として韻を踏んでしまったことから、重要ではない語が強く出過ぎてしまった。
 いい点もある。ドードーの双頭にそれぞれ名前を付けたのは魅力的な表現だった。
 どちらかと言えば浮いた表現だったが、“大げさに仰け反る仕草はやけに様になっていた。”は好意的に捉えたい。大げさに仰け反る男子というのは、たいてい女子から馬鹿みたいに見られるものである。これを「様になって」というのは、よほどクヌギに好意がなければ無理な受け止め方だ。 布団への愛の表現がなんの伏線もなく冒頭に置かれるはずもないが、カエデの恋心のようなものは他の感情同様にはっきりとは見て取れない。そうなのかもしれないという程度だ。しかしこの仰け反った彼への好意的な感想を、恋心に依拠するものと取れば納得がいく。
 言いたいことは深いのだろうから、それを深くて見えない場所から、光の当たる場所まで引き上げられるように、がんばって書いてほしい。
渡邉健太


<作品情報>
テーマ種別 →鏡
作品タグ →【観念的な鏡】【双子の姉妹】【日常の中の葛藤】
ポケットモンスターシリーズの二次創作としての意義 →色濃いわけではないが、問題は無い。
テーマの消化度合い →双子が鏡合わせ、というのは分かりやすい。
<講評>
 鏡というテーマに「双子」、それも「外見が似ていて内面が異なる」というのは、必ず出てくるだろうと踏んでいました。本作品はそれを如実に描いたような作品で、主人公の内面の吐露が全編に渡って続く形になっています。多感な年頃で、小さな言葉や行動の一つ一つに繊細な反応を見せているな、という印象を見て取ることができます。
 ただ、全体として淡々としていること、カエデが何に拘泥し思い悩んでいるのかが掴みづらいことの双方が災いし、ストーリー自体がぼやけている感があります。最後のブロックに入っても、何が変わったのか判然としません。カエデの中でもしかすると何か変化が起きているのかもしれませんが、それが伝わってきませんでした。雰囲気は悪くないので、もう一押し欲しいところです。今後の更なるご活躍に期待しております。
586

☆☆
 シリアスな恋愛話かと思わせておいて、「布団さん、私にはあなたが必要です。」で吹いた(笑)(笑)(笑)でも本当にシリアスな恋愛話に戻るとは。改めて読み直すと冒頭の二重構造は上手い!
>私には彼を必要だ。彼「が」。
>視線は変わらずキリの方でクノギさんは聞いてきた。クヌギがクノギになっている。>投げやりな言葉に、私は罵倒も感謝もできず、ただ受け入れることしかできなかった。「投げやりな言葉」が指しているのはクヌギの言葉のようだが、そのようにはどうも読み取れない。([投げ遣り]:無責任な態度で成り行きまかせにすること。物事をいいかげんに行うこと。
 主人公は彼の言葉に「強さ」を感じているし、決していいかげんな言葉とは受け止めていないように感じる。「投げかけられた言葉」とかならしっくりくるように思う。
サトチ


 ? これを読んでどーしても腑に落ちませんでした。何がかと言うと、本題放棄してること。
 カエデはキリと比べられることに対するコンプレックスを抱いてます。
 なのにクヌギの答えは間違えても次に生かせばいいというもの(自分は自分、他人は他人という記述もあったが、次に生かせばいいの方を強調していっているように思えるしクヌギの言いたいことはこっちだろうと思えた)。カエデの悩みの本質を捉えれていないです。
 ポルナレフのAAは省略しますが、クヌギのそれはカエデへの答えに全くなってません。8÷2は? って尋ねて返ってきた答えはディスイズペンでした。よって、私の悩みに真剣に向かい合ってくれた人であり、誤魔化さないできちんと答えてくれた人でもあり これはどっちもおかしいです。理由は自明ですよねもう。
 またいくらなんでも学校開いてないのに学校に行くこと、クヌギさんが何時に来るか聞いてないとかその辺を見てこの世界ではすごい時間感覚がアバウトだと思いました。あと50分しないと学校に人が来ないと分かっていてトレーナーが来るなんて考えはさっすがに強引ではないかと。
 そしてクヌギと遭遇した時点であと50分は人が来ない。そして三人は自己紹介をしあう。そして大してもたなかった(クヌギがあと五分もたせたかったという表現から推測)クヌギの職業クイズをした。そして門が開くまであと30分。たったこれだけで20分経過は厳しいのでは。よくて10分かと思います。
 続いて、二日目カエデが昨日と同じ時間に家を出て学校に行きますよね。それだと門は開いていないはずなのになぜクヌギは校庭の真ん中にいたのでしょう? >「昨日のことが気になってたんだ」
>「気にしてないです」
 これはわかりづらかったです。「昨日のことが気になってたんだよ」「そんなこと気にしてないです」くらいがベストかと。略されていて一瞬分かりませんでした。
 それと、双子だから双子だからはそこまで言う必要はなかったと思います。
 あとカエデがあまりにも無愛想すぎる……。さんざシカトとか適当な返事ばっかりしといて友人っていうのは都合良すぎじゃないですか? この子の交友関係が不安です。
 それにドードーが上手いこと絡んでこなかったのは勿体無いような気もします。でも名前はよかった。
>三年という年月を過ごすうちにそんな風に思ってしまう出来事を体験したのだろうなと 三年ってなんですか? ただ冒頭の布団やメープルシロップの件は本当に好きです。そこはお洒落だなあとかなり好評価。
でりでり


一読目:これもリア充かと思ったじゃないか出だし。布団かい。その気持ちはよく分かるぜ。しかし残念ながら双子の気持ちは分からない。うーん、双子ってそんなふうに考えるものなのか―、としか言えないんだよね。ところでジェミニってどういう意味っすか。
二読目:調べてみたらなんか双子っぽい意味だった。しかしだからといってジェンとミニ―ってまんまだろ。ミニーの方に千葉にあるのに東京ネズミーランド方から文句が来ないことを祈りつつ(爆)。別に双子だからってあんたたちロボットじゃないっしょ?とか思ってみるが当人じゃないためわっかりませーん。おまけに救いようがないくらいカエデちゃんああ言えばこう言う形になって結局君はどうしたいんだ、見たいな格好になるのが面倒くさいぞ。個人的にそう思うだけだけど。
三から八読目:キリちゃん視点だとこれどうなるんだろう。もしかすると悩んでるのカエデちゃんだけでキリちゃんは何も考えていないのかもしれない。
九から十読目:☆1つ。悪くないよ。もちろん。しかし、終わり方がねぇ。つーか友人ってあんたいつの間に?みたいな感じになってますよ。結構傍から読むだけだと険悪とまではいかないけど仲が良いとは言えない空気にしか見えないんだもん。何故そこで友人って言葉が出てくるのかどうも納得できまへ―ん。
音色


 一回目を読んで理解できなかった。☆1個がついているのはそのわかりにくさによるところだと思って欲しい。おそらくは主人公が抱えている悩みの輪郭がぼやけている為と思われる。(まぁ悩みってそんなものだけどね) 二回目を読んでなんとなくだが理解した。おそらく主人公は片割れと同じ行動を強制されているのだ。まさしくそれは鏡を映すように、だ。(少なくとも本人はそう思っている)私とあの子は違うのだと本人はよく認識している。けれど周りの認識はそれに追いついていない。違う道を進みたい。けれど、周りがそれをどう見るだろうか、片割れが片割れのやり方でうまくいったときに、同じ道を強いられるのではと恐れているわけだ。それに対してクヌギは「どんな道を選んだっていいのだ。どんな道を選んでも最終的にはどこかにたどり着くから、だから君自身が選んでいいんだよ」と諭すという構図だと思われる。……おそらく。あってなかったらごめん。
 だがそれがどうもうまく整理されてないせいなのかいまひとつ伝わってこないというか。たぶん主人公の悩みの描写が曖昧なのもあるし、それに対するクヌギの答えと云うのが、中間説明をすっ飛ばして論理が飛躍してるせいなのだと思う。そのために読者が「なんだこれ? 何がいいたかったんだ?」となってしまっている。
 すべての読者が理解しようと好意的に読んでくれるわけじゃない。理解させるには筆者の努力と工夫が必要である。
 あ、ジェンとミニーはかわいかった。嘴を撫でる描写や走るときの前置きなどはよかった。ドードリオに進化した時に名前どうするんだろう(笑)などと思いつつ。(私自身ドードーにルミとルカってつけてたら、首が三本になって焦った経験がある)
お題:鏡
タグ:一人称、双子という鏡、ドードー
地方:不明
死亡:なし
No.017







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