【005】ポケモンの遺骸を譲ってください 作:リング

☆=19 ☆☆=14 ☆☆☆=5 合計=62

☆ (レイニー)
☆ (SB)
☆ (砂糖水)
☆ (リナ)
☆ (朱雀)
☆ (久方小風夜)
☆ (匿名)


全体的にふらふらした印象を感じました。
 キャラクターに絶対的な意志が無かったからだと思います。
 ユカリはそりゃあ当然なんですが、アシタバが妙に謙虚なせい(了承をもらう前におもいっきり骨をもらうつもりだったりして中途半端にあつかましかったりするんですが)かなと。
 まあアシタバはそりゃあ骨を受け取る立場なんだから引き気味で普通でしょうが、引き過ぎて強い情熱を感じませんでした。なのでわたしには自信がないように映えてしまいました。
 しかし着眼点は大いに評価してます!
 なるほどそこに眼をつけるか、と非常に感心させられました。まあでもバルチャイ葬がどうか、という点は他の人に任せます。
>>最近では、お湯でふやかしたポケフーズをスプーンで運んでやって、それでようやく食べられるくらい。
 序盤では好きなものを与えているとありましたが、それがふやけたポケフーズってことでいいんですか?
 超超どうでもいいんですがバルジーナを見るとたまにDQのやたがらすを思い出します。
(でりでり)


身辺から遠ざける習慣のある死を日常に持ち込もうとするユニークな内容。よくよく考えてみれば、財布やジャケットなどの革製品は動物の死骸だ。その消し去った臭いに気付かされて、着想がよかった。
整っていて読みやすいテキストながら、三人称の構成は残念。一人称で語れるところまで挑戦してほしい。
ふつう:☆
(渡邉健太)


文体や表現法には難が見られたものの、発想の奇抜さが目を引いた作品。
 タイトルのインパクトはもちろんの事、その内容に関しても非常に内向的であり、ある意味今回のコンテストの方向性の一つを、如実に示した作品と言えるでしょう。

 けれども残念ながら、この作品は描こうとしたテーマや主張こそ中々意欲的であったものの、少々文章と思考とがちぐはぐで、互いに噛み合っていないように見受けられました。……いわば、『言いたい事は分かるのだけれど』の典型例とでも申しましょうか(汗)
 死生観や主張と言ったものは一応形には出来ているのだけれども、先ず根本的に踏み込みが足りない。描き手自体が深く踏み込む事を躊躇っていると言うか、読んでいても慣れないものを手探りで触っている様な感触で、兎に角もどかしかったです。正直、一つの物語の骨格として据えるには、まだまだ主題を練り切れていない感がありました。
 物語とは、徒に深刻なテーマを取り扱ったり、難しく描こうとすれば深くなると言うものではありません。……一番大事なのは、如何に描き手である作者がそこに込める思いを強く、そして真剣に描き出したいかにかかっているのです。もっと簡単に言えば、どれだけそれを訴えたいかと言う事です。
 この物語を思い付き、更に練り上げていく過程で、一体どれぐらい自分の心の中が、揺れ動いたかを思い出してください。……もしその時にじわじわと何かが込み上げて来て、気持ちばかりが空回りするような錯覚を覚えていたのであらば、それは十分に表現を試みるに値します。
 しかし逆に、仮にどちらかと言うとその時、ストーリーの組み立てやイベント構成の方に比重が行っていて、構想に四苦八苦していたと言うのであらば、それは元より描き出すべきものでもないし、テーマとするべきでもありません。……何故なら、それを骨子に据えて作品を描くには、その本人はまだまだその主張や思想を練り切れておらず、主題とするには考証が不十分すぎるからです。
 創作とは元々自己主張であり、自らの思考の発露の場です。従ってそこで扱われるべき主題は常に纏まった方向性を持った意思であり、扱い慣れた明確なイメージでなければなりません。そのテーマが重く、深いものであればあるほど、作者はその主題に対して多くを費やし、その扱いに精通していなければならないのです。
 そうした視点で見た場合、自分は残念ながらこの作品については、作者の心底からの思いや明確な価値観を、上手く見つけ出す事が出来ませんでした。……無論それが見当違いの評であり、理解する事が出来なかった自分の方が、未熟なだけかも知れませんけれども。

 一方その反面、死に瀕しているレパルダスを描き出す際に用いられていた数々の表現や描写の中には、思わず息が漏れるほどにリアリティがあり、情景が脳裏に浮かぶ様なものも決して少なくはありませんでした。描き出そうとした主張と言い描写技術と言い、光るものもそれなりに多かったのは間違いありません。
 次の機会があるかは今はまだ分かりませんが……もしあったならば、是非とも次回は御自身が日頃最も強く願っている事を主題に据えて、貯め込んで来た思いを全力で叩き付けるような物語を目指して見てください。
 審査する側としても、そういった作品でぶつかって来て欲しいのですから――
(クーウィ)


切り口は非常に面白い。
「ポケモンの遺骨を譲ってください」こんな張り紙が電柱に貼ってある光景はシュールですごくいいと思う。
だが、内容はまとまりに欠けた。選択と集中が必要だと感じた。生死観の話、レパルダスの体調の話、アシタバさんの過去の話、実はもう骨はあるんですって話……いろいろ出しすぎて定まらないためにまとまっていない印象を受けた。おそらく筆者もアイディアだけがあって何が描きたいのかまとめきれていないのではないだろうか。5つ書きたくても2つくらいに絞る選択と集中が必要。
個人的には、
・主人公はもうすぐ愛する家族がいなくなってしまうという孤独を誰かにわかって欲しい
・アシタバさんは、自身の価値観を理解してくれる相手が欲しい
ってことなんじゃないかと思ったんだけどどうだろう。
つまり二人ともなんというか共有できる相手が欲しいってことなんじゃないのかな、これは。
そのへんをうまくまとめられるとよかったと思う。
【他に気になった点】
・主人公がさっさと電話しすぎる
普通、自分のポケモンが死にそうな状況で、遺骸譲ってくださいないんて張り紙あったら腹立つと思う。少なくともすぐ「かけてみようか」とは思わない。けどレパルダスの状態が日に日に悪化していって、その間に何度も電柱の横を通って、そういう日々が続いていって、誰かに受け止めて欲しくなった時に(気の迷いかもしれないが)ようやく電話する気になるっていうのが実際のところだと思った。
・人の話は聞いてあげなさい
少なくとも私は「思い出話は後でも聞ける」と言って出て行っちゃう人に遺骸はあげません。主人公は誰かに聞いて欲しいと思います。ちゃんとよりそってあげましょう。共感して欲しいなら相手に共感する努力をしなくてどうするのさ。骨貰うなら貰うなりの対応があるでしょ。こういう時の対応は葬儀関係の仕事の話とか調べると参考になるようなエピソードが転がってると思った。取材をしましょう。
【印象に残ったとこ】
・「妻の骨を幾つか与えてみました〜私はそれだけで救われたというか、癒された気がしたんです。」
こういうのはおもしろいと思った。
【タグ】生死観、バルジーナ、レパルダス
【お題解釈】葬送なのかな一応
(No.017 )


電柱に張り付けられたそれは非常識な張り紙であった。
電柱に張り付けられたその張り紙には、写真が添えられている。
ここに少し違和感が……二回繰り返さなくとも、と
文章がある部分で突然出てきたり、関係のないことが入ってきていたり、そんな印章を持ちました。
タイトルのインパクト強かったです。
(teko)


死者を供養すると言うことは、自分の気持ちに区切りをつけるということですよね。
僕はそれに対して、きっちりお別れをすることの方が先なんじゃないかぁという思いがどうしても拭えません。
散骨するにしたって、土に埋めるにしたって、どこかしらもう手の届かない位置へ故人を送ることに意味があるように思います。心の中に生きるという感覚は、もう身体が存在しないことをちゃんと飲み込んだ上でのことだと思うのです。なので、骨がいつまでも見えると言うのはその辺の感覚が曖昧になるような気がしてなりません。
僕は、バルチャイ葬はそう言う理由でいまひとつだなぁと思いました。
こういう話は、ユカリさんよりも読者を説得しなきゃイイ話にはならないかなぁという気がします。全ての反論に耐えうる説得力が欲しいですね。
あと、三点リーダが多すぎて会話が読みづらいかなと思います。使わずに沈黙を表わすことが出来ればより良いです。
(乃響じゅん。)


バルジーナの羽毛と絡めばどんな骨でも強化できると思ったのか知らないが、火葬後の骨はそんなに強度はない。もろい。散骨希望というなら、それなりにじっくり焼いたのではないの?
【まぎれもなく残された時間は少ないと言うことだ。】少ない、で切った方が印象に残った。

また、欲しがっていたわりには、アシタバがそれでも大丈夫ですかと聞くのが不自然に感じる。それでもいいんですか?」と確認する必要あるのか?
譲ったものをどう使われるか、飼い主が確認してくるから?
そこまで遺骨の持ち主を心配するならば、野生のポケモンの骨を見つける方が早い。
チラシを刷ったり、貼付けたりする作業の方が時間かかるよ。
(きとら)


>最近の彼は餌を食べるのも大変そうで、今では栄養バランスなんて者は考えずに好きな物だけを与えて、とにかく栄養を取らせるようにだけしている。
 栄養バランスなんて者は → 栄養バランスなんてものは
>羽毛に絡みつかせることで強固な鎧として身にを纏うポケモンだ。
 身にを纏う → 身を纏う
>彼は嬉しそうにその愛撫に身をゆだね、自信が悪臭の中にいる事を忘れてその感触に浸る。
 自信 → 自身
>電話の無効から聞こえてくる声は、若い男の声であった。
 無効 → 向こう
>「分かりました……それでは確認しますと……の三丁目ポケモンセンター入り口前に十一時でよろしいですね?」
 の三丁目ポケモンセンター → 三丁目のポケモンセンター
>それで、本当に良いのかどうか?
>いよいよ危ないと言うことなのだろうし、ジョーイさんからも一週間持てば良い方だと伝えられている。
>アシタバと名乗るこの男は、人の良さそうなお絵という印象通り
 良い は他の箇所では よい いい とひらがなになってますので統一した方が良いかと思われます
>誰もが一度は気にするであろう疑問を、ゆかりは尋ねる。
 ゆかり は他の箇所では ユカリ となってますので統一した方が良いかと思われます
>寂しさを紛らわすためにポケモンを買い始めたのですが……それがバルチャイでしてね。
 買い → 飼い
>死んだら山や海に散骨して欲しいって……何回も行っていたんですよ。
 行って → 言って
(門森 輝)



衝撃的なタイトルで賞

 誤字
*今では栄養バランスなんて者は考えず
*羽毛に絡みつかせることで強固な鎧として身にを纏うポケモンだ。
*彼は嬉しそうにその愛撫に身をゆだね、自信が悪臭の中にいることを忘れて
*電話の無効から聞こえてくる声は、若い男の声であった。
*アシタバと名乗るこの男は、人の良さそうなお絵という印象通り
*誰もが一度は気にするであろう疑問を、ゆかりは尋ねる。
*頭じゃ、妻は遠くの塔に死んでいるってわかっていたのに
*ユカリはあの子がレパルダスの骨を見に纏う姿を想像する。

 ところどころの文章に違和感がもにょもにょっとありました。一、二文の間でいろいろ重複していたり、三人称がカメラなのか神なのかわからないところがあったり。もっとすっきりできると思いました。
 これの本当に惜しいところは、大切なものの死にどう向き合っていくか、という明確なテーマが色濃く写るストーリーであるにも関わらず、それに対するユカリさんの心情が読みとりづらくなってしまうところです。視点だけはかっちり決めておくべきかもしれません。
 電話の、うちの子は生きているので……だけで、さっと事情を察してしまう先方さんや、「死ぬことは話し合ったところで変わるわけではないですが」のような言い回しにも少し首をひねってしまいましたが、糞から推し量る体調の描写や、衰弱したレパルダスの状況はとてもリアルでした。

 ジーナかわいいよジーナ。ジーナと握手したいホント。
(CoCo)


この作品は恐らく作中で述べられるような、命の大切さを語る教材を目指して書かれたんだと思う。
安易にゴーストポケモンを持ってこなかったことで、そうした種類の他作品と差異化を図れたとは思うが、アシタバはなんとなくとか、葬式の仕方の違いだとかを持ち出して、教材にすべき部分の根拠を曖昧にぼかしていることから、説得力は薄くて教材にしては論が不足し、小説にしては感情移入が仕切れずまとまらない感じが拭えなかった。
アシタバが高みから投げるように語るのではなく、明確な理由を持って奇抜な行動をとるのなら理解もできるが、曖昧な理由で断行して納得させてしまうのはよく分からない。そこをちゃんと書けばよかったと思います。
(鶏)


今回の応募作の中で、一番目を引いたタイトルかつ個人的に好きなテーマの作品でした。作中での“おくる”(死に逝く者を見送る、生まれ出る者に贈る)が上手く両立されていたと思いますし、死にかけた生き物の気配や臭いといった点も生々しさがありました……が。残念ながら誤字や微妙な表現が目につき、また作中人物の考え方にどうしても馴染めませんでした。
 同じ語句の繰り返し、時折誰の視点で語られているのか分からなくなる文章、いたるところにある大量の誤字に、正直読むのが辛かったです。書き上げたら、一度推敲をすることをお薦めします。
 
 正直理解できなかったのが、アシタバ氏の思考。寂しさを紛らわせる為にポケモンを飼い始めた(作中“買い始めた”になってしまっています)、の部分はともかく、骨をそのままにしておくのは『もったいない』という考えが個人的に合いませんでした……。また奥さんが散骨してほしいと何回も言っていた(“行っていた”)にも関わらず、意思を無視してお墓に入れてしまっているのが腑に落ちません。そしていくら家族の一員とはいえ、バルジーナの纏う骨が実は母親の物だった、と聞かされる息子は相当なショックを受けるのではないでしょうか。上手く説明しないと、一生のトラウマになってしまうような気が……。ちなみに焼成した骨は脆くなるので、防具に加工できる程の強度があるとは思えません。墓にしまいこむ=火葬したという前提での話ですが。
 
 テーマが好きなだけに、色々と勿体無い、残念だと思ってしまうお話でした。繰り返しになりますが、次作からはぜひ推敲をお願いします。
(ラクダ)

☆☆ (匿名)
☆☆ (逆行)
☆☆ (小樽ミオ)
☆☆ (匿名)
☆☆ (西条流月)
☆☆ (匿名)
☆☆ (きとかげ)
☆☆ (匿名)
☆☆ (サトチ)

☆☆
逝去した後、バルチャイのオムツとなって生きた証を残す。「死」を新たな形にすることによって主人公は死を闇に葬るのではなく(少なくとも)よい観点へもっていくと。まさかポケモンからこんな発想が出てくるとは…。恐れ入った。バルチャイ舐めてたごめんなさい
(tac-ティス)

☆☆
・老いたポケモンの表現力はすばらしい
・これもまた恋をあつかったものなんですかそうですか。
・なんというか、あぁそうですか、で終わる印象
・とくにそれ以上感じなかった
(音色)

☆☆
グッと来た文【「バルジーナに骨で着飾ってもらうというのは、それを分かりやすく視覚化しただけです。死んだという事を理解するにも、受け入れるにも……あの骨、妻の遺骨なんだなって思うと、心の整理が急についたので。不思議なもんですよね……頭じゃ、妻は遠くの塔に死んでいるってわかっていたのに、進化して骨を着せるまで分からなかったなんてさ」】
 もうすぐ死んでしまうレパルダスの姿の描写に胸を打たれ、もちろん置いていかれるユカリさんの心情にも胸を打たれました。
 そしてバルチャイとバルジーナが身につける骨からの話も印象的でした……まさかアシタバさんが妻の骨の一部を自分の妻に託すとは思いもよりませんでした。
 ……誰かが生きた証、アシタバさんの妻の生きた証に傷をつけないような気持ちがジーナにあったのかなぁ……そう感じたからでしょうか、ジーナを飾る骨が美しく見えましたです。
(巳佑)

☆☆
ポケモンの特徴を良くとらえた作品だと思って感心しました。内容的にはとても気に入っている作品です。一つ思ったところとしては、やはり物語が途中で切れてしまっているのが気になりました。中途半端なところで切る、というのは表現技法の一種でありますし、味も出るかと思います。かなり個人的な意見になってはしまいますが、私的にはもうちょっと先まで書いて欲しかったかと(字数の都合上難しかったかもしれないですが)。散々迷いましたが、☆☆とさせていただきます。
(銀波オルカ)

☆☆☆
ポケモンの死を考える話かと思いきや、厳密に言うとちょっと違いますよね。
これから失われる命を考えると言うのはかなり過酷なことだと思いますが、そういう悲壮感はいい意味で薄く、読者に物語だけじゃなく小説の投げかける問題も考えやすいのかなと思いました。
大根の葉っぱが例に出てくるのが、なんかいいなぁ。人によって違うという例にはぴったりだし、なんとなく人となりも感じることが出来るもののような気がします。
この二人は立ち入っているけど踏み込まない微妙な関係な気がしますね。
この先、特に面白い出来事が無いとしても、その後の彼らの人生を呼んでみたいなと思わせる作品でした。
(クロトカゲ)

☆☆
・主人公の死生観がよくわからない。
なので、「平気そうにふるまっているだけなのか」「死に対して何も思わないだけなのか」もよくわからなかった。
たぶん「平気そうにふるまっているだけ」なんだと思うのだけど、
そうだとしたらもうちょっとわかりやすくかけるとうれしいと思います。
(ポケモンのお墓のチラシみて少し嫌な気持ちになる、だとか
レパルダスのポケフーズの残りを見て「新しいのはどの大きさのを買えばいいだろうか」とか考えてる自分が嫌になるとか)
たぶん、アシタバさんみたいなのに会っちゃったのも、動揺の一部だとは思うのだけど。
・ここさえ書けてれば、たぶんこの作品に対してだいたいのひとが思っているもやもや感がなくなるとおもうます。
(りえ)

☆☆☆ (アポロ11 )

☆☆☆
バルチャイ、バルジーナの骨のことをあまり深く考えたことがありませんでした。
年老いたレパルダス…自分は生き物を飼ったことがないので身近ではないのですが、とてもリアルな描写だと思います。
実際にこんな貼り紙があったら驚きだと感じましたが、読んで行く内に成程なぁと納得していました。
(海星)

☆☆☆
理解は出来ますがどこまで同意できるか難しい。そんな倫理観だと思いました。
まだ確かに息づいている命を前に死後の処遇を話題にするのはやや不謹慎な気も……しかし残される者が少しでも心穏やかに愛する者の死を迎えるために、救われるためには致し方がないのでしょう。
バルチャイにとってはごく当たり前な行動も人間から見れば大袈裟に言えば常軌を逸しているわけで。立場によって変わる物の見方の違いが興味深い作品でした。
(レイコ)

☆☆☆
読了感が最高の作品でした。最初の数行で「これは……!」と思い読み進めていくと、あっという間に時間が経っていました。ポケモン――バルジーナの習性をうまく使っていて、私たちが学校で教わるような命のバトンとは少し変わった死への向き合い方に違和感を覚えさせず著していて素晴らしかったです。
すごいと思ったのですが、中盤から誤字が目立ってきたために、そこで読むのを止まらせてしまったのが唯一の残念な点です。「電話の無効(→向こう)」「行っていた(→言って)」「野性(→野生)」などがそうでした。逆に言えばそこさえなくせば、とても完成度の高いものになると思うので、ぜひ見直しを念入りにやってください。
それと、この続きがとても気になります!
ユカリさんがこの後どの選択肢を取るのか、今度は10000字という枠に囚われずに書いてみてはいかがでしょうか?
(穂風奏)

☆(自作品の為)
バルジーナ愛で描いた作品です。みなさんの評価がドキドキ……

諸君 私はバルジーナが好きだ
諸君 私はバルジーナが好きだ
諸君 私はバルジーナが大好きだ

鳩胸が好きだ
翼が好きだ
お腹の骨が好きだ
子育てが好きだ
鋭い目が好きだ
首が好きだ
鉤爪が好きだ
巣作りが好きだ
性別が好きだ

平原で 街道で
荒野で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で

この地上で見られる ありとあらゆるバルジーナが大好きだ
(リング)






【004】 【005】 【006】