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まだまだ暑いヒウンシティに、少しずつ秋が近づいてきた
どこか遠くで雷が鳴る音がするため、そのうち雨が降るかもしれない
僕の名前は、その雷から名づけられたらしい。
雷の綱と書いてイズナ。それが僕の名前だ。
ルルーメイさんが帰ってすぐに、無理を頼んでお願いした
特訓を終えて、お気に入りのフロストヨーグルトアイスを口に入れた
―Pi Pi Pi ♪
「……はい。お電話ありがとうございます。
捕獲屋Jack Pot です。……依頼ですか?」
リラさんが受話器を取った。メモを取りながら、今出れそうな人を
思案しつつ、相手からの情報を詳しく聞き取って行く
「……迷子のポケモンの保護ですか……メノクラゲ?
……一回り小さく、うち一匹が色違いと……。」
「……アズキ兄さん、メノクラゲって?」
「アジア圏のクラゲポケモンだよ。水タイプと毒タイプね。
この間の、ホウエンを直撃した台風の影響かもしれんな。」
「荒波で仲間とはぐれたってこと?」
「正確には、親のドククラゲとだな……色違いか
早めに行った方がいいな……リラ!今回は俺が行くよ。」
「……………。
わかりました。すぐに向かわせます。怪我は
ジョーイさんの指示に従って手当をして下さい。」
電話で指示を出す一方で、アズキ兄さんは
クルマユのぼたんをボールに戻して、ケンホロウ(♀)のひなぎくを出した。
彼女を窓から外に出すと、応対を終えたリラさんが
兄さんにメモを渡した。
「急な仕事だからね。気をつけなよ。」
「わかってるよ。じゃあ。」
それだけ言って、兄さんはそのまま、窓から外に出ると
セイガイハシティへと、ひなぎくと共に向かって行った。
またどこか遠くで、雷が鳴った。
*あとがき*
お仕事受注編です。秋が近づいて来ましたね。
最近は雷がひどかったり突然強い雨が降って来たりなため
洗濯物がなかなか乾かないのがイラつきます。
雷と聞いて、一番最初に思い浮かぶポケモンは
やっぱりサンダーです。今度サンダーがメインの
小説でも書こうかな……。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【批評してもいいのよ】
前書き:BLです ミクダイです。
BLには入れないでください。
男性同士の性行為を暗示する描写が含まれます。そういうシーンがあるので、嫌いな人や、嫌な予感したら早く読むのをやめましょう。
振られたとミクリが聞いたのは、変な時間の電話だった。
ダイゴに飲みに来ないかと誘われて、ミクリは休みの合間にトクサネシティに向かう。
チャイムを鳴らしても誘った本人は出て来ない。声だけが「開いてるよ」と返ってきた。
いくら付き合いの長い友達とはいえ、こんなことがあっただろうか。今回の失恋が相当こたえたのか。ミクリは玄関を開ける。
酒臭い。ミクリが感じたのはそれだった。もとより酒は強く、ウイスキーのダブルを平気で飲み干すダイゴだった。だがここまで匂いをさせているのは彼らしくない。
「やぁミクリ、飲もうよ!」
テーブルは散乱している。ダイゴのまわりには口の開いたビンが転がっていた。そして本人はワイシャツの胸元をだらしなくあけ、ジャケットはその辺に脱ぎ散らかしていた。
「飲もうよ、じゃあないでしょ。まず片付けるからね」
「いいじゃない、片付けなんてどーだっていいんだよ、どーだって!」
酔っ払いながらもグラスを引き出す。その間にミクリはビンを端に寄せた。足の踏み場もそろそろなくなりそうだ。
「カルバドスだよ!凱旋門が見えないけどね、失恋にはぴったりだ!」
「そんなに振られたのがこたえたの?」
ダイゴは酔いながらも、いきなり態度が変わる。
「当たり前じゃない!この僕が振られるって有り得ない!僕はあの人しかいないって言ったし結婚しようって約束もした!なのに僕の金しか見てなかった!僕はあの人が欲しいもの何でも買ってあげたのに!」
水を飲むようにグラスの酒を飲み干す。
「お酒に逃げても体を壊すだけだよ」
「ミクリに何が解るのさ!」
「私だって失恋の一つや二つはあるよ」
「君はいいよね!イケメンイケメン騒がれて、トレーナーとしても成功して、ファンもたくさんでさ!毎日毎日君のことが好きな女の子に囲まれてれば楽しいよね!」
「いい加減にしなさい。私に恨み言聞かせるために呼んだなら帰る」
ミクリは立ち上がる。が、ズボンの裾をダイゴがしっかりと掴んでいた。
「なに?」
「ごめん、帰らないで」
仕方なくミクリは再び腰を下ろす。注がれたカルバドスを一口つけた。
「ミクリまでいなくなんないで」
振ったことは数え切れなくても、振られたのは初めてだ。ミクリの知るかぎりは。だからか耐性が全くないのだろう。
「もう女なんてやだ。僕なんか見てないんだ。僕のお金しか見てない」
「正体隠して付き合ってみたら?」
「今回だって結婚の話するまで言わなかったのに」
「玉の輿狙いが自爆してくれて良かったじゃない。それこそ、結婚後だったら悲惨だよ、浮気なんて」
ダイゴは黙った。空のグラスを握って、声を押し殺して泣いている。
「ダイゴほどの男だったらまた次があるから」
「もう次なんていい。僕だって誰かに抱かれたい」
タコのようにダイゴが絡んでくる。酔っ払いだから仕方ない。ミクリは抱きついてくるダイゴのひたいを軽く叩いた。
「いいじゃない。ミクリって自分でも綺麗だって思ってるでしょ。それ女の子だけが独り占めなんてあり得ないんだよね」
「何をおっしゃい。女に振られたからって男に逃げないでよ」
「それに興味あるんだよね。女の子とやるよりいいなら、もう女なんて要らない」
「私がそっちの趣味だとしても、振られて腐ってる男なんて抱きたくないね」
ミクリがはっきり断ってもダイゴはますますミクリにくっついて来る。
「女々しいという言葉は、今のダイゴの為の言葉だね、全く」
酒臭い息がミクリの首筋にかかる。酔っているだけなのか、本気なのか、ダイゴはミクリの開いた胸元に抱きつく。
そこから見たダイゴの体は、クッキリとラインが見えた。男の均整の取れた姿は、同性から見ても憧れるくらいだ。
ミクリから見たダイゴは、最高のステータスを兼ね備えた完璧な存在だ。もしミクリが女だったら、こんな男をわざわざ手放すわけがない。
もしダイゴが女だったら…今の彼と同じように出来ることをやり尽くしても引き留めるだろう。そしてそれが叶わない時、こうして酒に逃げるしかない。
「悪ふざけもそこまでにしよう。ダイゴが興味本位で私とやったことが、未来永劫響くんだよ。家業にも影響するだろうし」
「んー、それってミクリは僕とやるのは、やぶさかではないってことだよね?」
「どうしてそういう言葉のあやを見つけるの。そもそも誘うならその酒臭いのはどうなんだ」
「だからさ」
ダイゴは後ろのテーブルにある酒ビンを掴んだ。
「飲もうって言ったんだよ。お酒はいいよ!何だってその気にさせてくれる。誰も見てやしない」
これだけ酩酊してれば、普段とは違うのは当たり前。ダイゴはカルバドスを口に含む。そして口移しするかのようにミクリの唇に触れた。
強い酒がミクリの口腔に流れ込んだ。蒸留酒の香りが鼻から抜けていく。
けどそれより衝撃なのは、ダイゴと舌まで絡ませあっていることだった。今にも泣きそうな息づかいと共にミクリを求めて来る。
「ミクリ、僕を抱いてよ、誰でもいいわけじゃないんだ。一番の親友に抱かれたいんだよ」
子供のようにしがみつくダイゴは、今まで見たことがなかった。ミクリはダイゴの頭を軽くなでる。
「酔いがさめたら後悔しますよ。今のことは忘れますから」
「いやだ!ミクリまで僕を要らない人間にするの!?」
「誰も要らないなんていってないでしょう。ダイゴは私の大切な友人だと思ってる。だからこそ酒によって間違いをおかすなど見てられない」
黙ってダイゴはミクリを見る。納得いかない顔をして。今度はミクリの上にかぶさるように唇を求める。勢いよくミクリは後ろに倒れ込む。
親友だと思っていた男……抱きつかれた時に、ほんの少し感じた色気。いつにないものがダイゴから漂っている。それはベッドに入る前の女のようだった。
唇を離したダイゴは遊んで欲しい子供だ。困惑しているミクリを楽しそうに見てる。
「ダイゴは本当にそれでいいんですか」
「なんで?僕はミクリがいいよ。女なんかもういやだ」
「私たちはそういう目で見られるんだよ。これからずっと」
「ミクリは僕より誰も知らない他人の評価の方が気になるの?そんなのありえなくない?ねえ、あり得ないよね、ねえ!そんなに僕に魅力ないの?じゃあミクリは僕よりその辺の女の子のがいいっていうの!?」
「とにかく落ち着いて。人肌恋しいのは解ったから。でも私にも選択権があること忘れないで」
酔っぱらいはとにかく面倒だ。なるべく優しく言っても、ダイゴも感情の起伏がおかしく、泣いたと思えば怒りながらミクリを叩く。
「ミクリまで僕を振るんだ」
「こんなになよなよしてるダイゴは嫌い。それに君だけ気持ちよくなろうなんて図々しい」
軽くダイゴの額に唇をつける。
「今日だけだ」
ミクリの返事にダイゴは物凄い嬉しそうだった。やっと受け止めてくれる人を見つけたような、そんな顔。
酒の力もあった。
ダイゴの着ているものをはぎ取る。ソファに横たわる彼は、温泉などでよく見るダイゴの体とは違った。錯覚のようにも感じる。これから抱く男の筋肉。
この体に毎晩抱かれておきながら、他の男も求めたのか。随分と贅沢な女だったんだな。こんなに強く、男らしい体なのに。この上ない男だというのに。
そんなに合わなかったのだろうか。ミクリはダイゴの体を抱きとめながら考えた。今の彼は確かに頼りないが、それがいつものダイゴではないはずだ。
「ミクリぃ、どうしたの?」
やたら色っぽい声と共にダイゴはミクリを見つめる。
「なんでもない」
ミクリ自身も服を脱いだ。ダイゴを力強く抱きしめる。そしていつもするようにダイゴの唇をそっと塞いだ。
ミクリに抱かれた。初めてであるのに、ダイゴは少しずつ心が軽くなっていくのが解る。ミクリが自分を求めてくれている。そして肌に感じるミクリの暖かさ。
もっと早く知っていればよかった。こんなに親友の肌が優しいなんて。その暖かさがダイゴの傷を癒していくようだった。
ダイゴの中にミクリが入って来ても気持ち悪いとか不快だとか思わなかった。どんどんミクリが入ってくればいい。そして自分を埋め尽くすくらいになってしまえばいい。
そこから感じる快感が、いつもより強いのは酒のせいではないだろう。
「ミクリ……」
ダイゴの体が絶頂を知らせる。ミクリに抱かれながら。それがとても幸せなことに感じた。
その夜もダイゴはミクリに抱いてくれるように願った。仕方ないね、とやや困ったようにダイゴの唇に触れる。そして半分固くなったダイゴのものをそっと握った。ダイゴも応えるようにミクリの舌を絡ませた。
朝になってミクリは目を覚ます。あんだけ強い酒をあおった後の行為を思い出すと物凄い罪悪感がある。その隣ではまだダイゴが寝ていた。全裸で何も知らないように寝ている。
「ダイゴ、朝だよ」
「ん……」
それだけ言うとダイゴは寝返りをうって反対を向く。さては飲み過ぎか。酒に強いとはいっても、あんだけ飲んで抱いてと言う。相当苦しかったのだろう。それだけ相手の女が好きだった。それはミクリにも解る。
もうこの先、二度と親友とこんなことをすることはないだろう。ならば最後にもう一度だけ……。ミクリはダイゴの頬に軽くキスをした。まだ起きて来なそうな親友をおいて、ミクリは昨日脱いだ服を羽織った。
ーーーーーーーーー
ダイゴさんください。
ダイゴさんならもうなんでもいいよ。
ダイゴさんくれよ。
ダイゴさんください。
ダイゴさんよこせ。
【好きにしてください】
博士がケースの中身を弔う(処分する)場に謎の人物が襲撃、それを奪取し博士を口封じ。
一年後、とある地方の片隅で不気味な噂が囁かれ始める。
闇に蠢く謎のポケモン。それを作り出した者の意図とは――――。
初めまして、ラクダと申します。
どうしても、某ゾンビ映画のウイルス奪取、あるいは某恐竜映画の胚強奪の場面が浮かんでしまいこんなことに。
例えば、ポケルスの悪性変異株(ただし博士が持ち出した物は不完全で無害)、または遺伝子操作した既存のポケモンの胚(これも未完成のまま)の情報を、部下の研究員の一人が襲撃者とその背後に流して奪わせ、自分はちゃっかり新部署に勤めつつ頓挫した計画の再構築を目論む、とか。
襲撃者側はテロ目的か兵器用のポケモンを手に入れるため狙っていた、とか。
要は狂暴化して手の付けられなくなったポケモンの話です。
主人公はトレーナーか、はたまた危険に巻き込まれた一般住民か……。
意味深な切り方に、ああでもないこうでもないと想像するのが面白かったです。
続編を楽しみにお待ちしております。
「困りましたぁ……。」
「ばにぃ……。」
「しかし、客が集まらんことにはなぁ……。」
ヒウンアイス。
2年前、ヒウンシティで大人気だったアイス。
私はそこの売り子で、この2年間、ここで働いて来ましたが
最近はお客さんが減っちゃいまして……。
今でも買ってくれる人と言えば、近所の捕獲屋さんと
ワルビアルとエルフーンを連れた男性と子連れの家族。
あとは各町のジムリーダーさんが時々買って
それにあやかって誰かが買って行くくらい……。
「やっぱりぃ、バニラ味だけじゃダメなんですよぉ
チョコレートとかぁ木の実とかぁ、いろいろ使って
味を増やして客受け良くしないとダメですよぉ!」
「それは構わんが……アイデアがあるのか?」
「…………。」
「何も考えてないのね……。」
うー…申し訳ない……。
「すみませーん!」
「!!」
この声……まさか!!
「シュロさああん!!」
「うおおっ!!?」
「シュロさん助けてえええ!ウチのアイス屋のピンチなんですぅぅ〜!!」
「わかった!わかったから落ち着け!!首、くびが、しま、る……っ!!」
**************
「新商品?」
「そうなんです……今、うちの店に来る人は
シュロさんとスリムストリートにある捕獲屋の皆さんと
子ども連れの方ぐらいで……。」
「なるほど、客層を増やす為に
味のバリエーションを増やしたいと。」
それから、彼は腕を組んで考え込む
その横では、ワルビアルの膝の上で、エルフーンが
この上なく幸せそうな表情で、アイスを頬張っていた
ヤバイ、可愛い。超和む。
「……こういうのはどう?イメージング・シティアイス。」
「はい?」
「簡単に言えば、イッシュ各地の街のイメージを
アイスにしてみてる……っていうの何だけど。」
イッシュの街を……イメージしたアイス……!?
「それです!さすがシュロさん!ありがとうございます警部どの!」
「警部って……確かに俺刑事だけど……
今それ関係ないよね?って、聞いてる?おーい。」
こうしちゃいられない、急いで案を練らなきゃ!!
あ、そうだ!!
「シュロさん!ありがとうございます!今日はお代いらないんで!!」
「あ……ちょっと!……行っちゃったよ……。」
―くいっ
「んー?もういいのか?……なら、行こうか。」
「ガウガ?」
「お代?そりゃ置いてくよ、なんか悪いし……
それにしても彼女、いつもながら行動が素早いね。」
「わぅ……。」
「確かに、呆れるな……まあでも、そこが
看板娘である彼女のいいところなんだから
……新商品、楽しみにしようぜ。」
それから二週間後。
ヒウンアイス、新商品のおかげで、前よりも
お客さんが増えました!!
今日も大忙しですぅ♪
*あとがき*
今回は番外編です。
番外編版の主人公登場です。
私の運営してる小説サイトのメイン主人公ですが
ここでは時々登場します。
捕獲屋の皆さんとも絡ませる予定。
彼のワルビアルとエルフーンは、父親と幼い娘みたいな関係です
基本、番外編は彼とワルビアルとエルフーンとアイス屋の看板娘と
彼女のバニプッチ+シュロの他手持ちで進んで行ったり。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【寧ろ書いて(描いて)下さい】
【批評してもいいのよ】
※何かちょっとマニアックなので苦手な方はバックプリーズ
(お馴染みのポケウッドのマークが現れる。数秒後、画面に赤い文字で一つ一つ文字が打たれていく)
――全ての始まりは、二つの新聞記事からだった
(何者かによって瀕死の重傷を負わされたサブウェイマスターと、ライモンシティの路地でボロボロの白衣を着て倒れていた科学者の記事が映し出される。センセーショナルな話題に騒ぎ立てるマスコミ。『逆恨みの犯行か』『腹いせか』と見出しが躍る)
難航する捜査と、被害者から紡がれた『情報』
(意識を取り戻したノボリに、会議室で警察官達が電話で話を聞いている。そこへミドリがマイクを奪い取る。イラッとするヒメヤと、やれやれと笑うサクライ。ミドリの質問に、ノボリがゆっくりと答える。
『目が―― 真っ赤だったのです』)
そして敵の毒手は、強いトレーナー達に伸びていく
(ユエが路地裏で敵と対峙している。彼女を守るように立つのは、闘争心むき出しのバクフーン。
ユエの右手に、鉄パイプが光る)
(海中に作られた部屋の中で、レディ・ファントムがコートを脱ぎ捨てる。外ではブルンゲルと相手のポケモン達が戦っている。それを一瞥した後、日本刀を相手に向ける。
相手の拳には、メリケンサックが光る)
交わるはずのない、二つの事件。その『目撃者』が目覚める時、衝撃の事実が明らかに――
(血煙に巻かれて沈んでいくレディ)
(短髪になったユエが、片腹を押えながら何処かの病室の入り口に現れる)
(事件現場で、何かを見つけるミドリ)
(事件を報道するビジョンを見上げ、カクライが帽子の鍔を下げてクスリと笑う)
ポケウッド最新作、劇場版WKコレクション、『G−愛する者へ−』 ○月○日公開!
(先ほどの殺伐としたイメージとは裏腹に、柔らかい、切ないイメージを植えつけるようなピアノ曲が流れる。机の上に置かれた、一枚の手紙。誰かの手がそれを取る)
――純粋なる愛がもたらす結末を、貴方は目撃する――
以下、監督や脚本家、主演者の名前が表示される
――――――――――――――――――――――
紀成『……っていう話を来年の映画に所望するんだが、どうする?』
全員『知るか』
映画の予告を思い出しながら書いた。実は二年近く前から温めてるネタだったり。てか一度書いたんだけど、収集がつかなくなって途中で止まってる。
ところでこの話に繋がる物を既にこの掲示板にアップしてるんだが、分かる方はいるかしら?
分かったら教えt(ry
【突っ込み受け付けます】
【何をしてもいいのよ】
ヒウンシティ。
イッシュ南部に位置する、世界と繋がるビジネス街。
その街の中央にあるセントラルパークに繋がる大きな通りが4つある。
その中の1つ、スリムストリート。人通りがまばらな狭い道。
そこに、名のある捕獲屋(ハンター)や密猟者(裏ハンター)達が
「風雲児」 とも、「最強」 とも呼び恐れ敬う、サザンドラのシルエットが目印の
人気No.1の「捕獲屋Jack Pot」があるのだ。
「ただいま戻りました。」
「るまー♪♪」
気温30度を越える中、アイスを買いに行った青年が戻って来た。
出かけたときのまま、クルマユを腕に抱いていて、そのクルマユは
行きとは違い、にこやかな表情でアイスの入った紙袋を持っていた。
「おお、アズキ。お帰り。」
「……あれ?リラ姐さんだけ?」
「ああ、ヴィンデとウィルはうちに喧嘩吹っかけてきたバカ共の粛清。
イズナは帰って来たルルーメイとポケモンバトルの特訓。
特訓組はともかく、喧嘩組はすぐ帰ってくるよ……何もなければだけど。」
「ああー…じゃあ、先に選びます?」
「……ロイヤルブラックティー&モカ。」
「わかってますって。」
小さな机の上に乱雑してるカードを片付けて、アズキの腕の中のクルマユが
アイスの入った紙袋を机の上に置いた。
「ヒウンアイスか。久しぶりに食べるな。」
「本当ですね……そういえば、期間限定のフレーバーもありましたよ。」
「あー、あれだろう。新人ジムリーダーの3人をイメージした。」
「ええ、それです。詳しいのはこれに書いてますよ?」
「……それはあとでいいから。アイスが溶ける。」
「はいはい。」
紙袋から取出した、アイスの入ったバラエティーボックスを机に置き
ふたを開けて、アズキはリラ姐さんがリクエストした、紅茶とカフェモカがミックスされた
1つのカップアイスと、備え付けのスプーンを彼女に渡した。
「やっぱりこれが一番でしょう。」
「姐さん、紅茶好きですもんね……あ、だから手持ちも紅茶の品種なのか。」
「そういうこと。ほら、他の連中が帰って来る前にさっさと選んで冷凍庫に入れとけ。」
彼女に急かされて、アズキは1つ選んで残りを冷凍庫に入れると
クルマユと半分ずつ食べながら、他のメンバーの帰りを待つことにした
*あとがき*
どうも、NOAH です。捕獲屋の話ですが基本的にほのぼのしてます。
ヒウンアイスは彼らの好物なので、必ずどこかで入れるつもりですが
フレーバーの名前があまり思いつかないので大変です。
今回は2人+クルマユのみ。
クルマユの鳴き声これであってたっけ?
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【批評してもいいのよ】
話の流れ的にゲノセクトだと思うのは私だけ?
ゲノセクトをP2ラボに連れて来た時に出会った博士が
この男の人だとしたら、プラズマ団に襲われ強制連行されて
ゲノセクト復活。その後行方不明。
で、見知らぬトレーナーが彼の元にゲノセクトを連れて来る
そんな流れな気がします。
……あくまで私的展開ですが。
でも、No .017さんのイメージも素敵だと思ってますので
あくまでたくさんあるイメージの1つと捉えて下さい。
……それでも誰かが書いて下さったら光栄です。
【書いてもいいのよ】
いやこれ絶対事故るでしょ。この後。
夜道で野生のポケモンにあってハンドル回して事故るね。
そして死体を養分にして研究成果が実体になって出てくるね。
で場面は一転、
どっかの街から主人公の旅が始まる。
研究成果と主人公がどこで出会うかはまた後の話
【誰か書いていいのよ】
初めての投稿になります、いつもはチャットの方で顔を出しているコマンドウルフといいます、よろしくお願いいたします。
ちなみに、過去にマサポケにノリで1回投稿したことがありますが、あれはノーカウントということで。
あまり長い文章や細かいところまで書く技量はないので余地のある構成にしてみました。
自分の中である程度設定は決めた上で書いてみたのですが、これだけでどんな続きが想像できるものなのでしょうか。
今のところまだ続きは頭の中を漂っていますが、参考にさせていただきたいと思います。
研究施設の一角で行われるこじんまりとした送別会
私がリーダを勤めていた研究チームが今月末を持って解散することになったのだ。
前々からその気配はあったが、それに気づいたころにはどうすることも出来なかった。
解散が確定した時点で私は研究者から身を引くつもりでいた、部下からは惜しむ声もあったが
肩の荷が下りたような気持ちになり、その流れで辞表を出し受理された。
そして、今日が研究者として最後の日だ、そう、チーム解散と私の送別会である。
夕方からソフトドリンクを飲みながら談笑、時間は夜20時を回ったところだろうか
「さて、そろそろお開きにしようか」と、私は皆に声をかけ閉めの言葉を述べ始めた、
「今まで世話になった、我々の研究は最終的に評価されることは無かったが、
極めて価値のある研究であったと自身を持っている、これからもそのつもりだ。
それぞれ違う部署と研究につく事になるだろう、特に健康には気をつけて生活してほしい…
短いが以上だ、諸君らの健闘を祈る。」
うっすらと目に涙を浮かべる研究員もいるなか、片付けが始まる。
そう、価値のある研究だった、しかし何も残らなかった、成果も記憶も。
唯一残っていた研究チームも今月末を持って解散となる。
資料は電子化され保管されるが、引継ぎは無い、数少ない残った機材も破棄される、
もう誰の目にも触れることはないだろう。
研究員の一人が声をかけてくる「あの・・・博士、これも破棄ですか・・・」
それは冷蔵庫のようなものといえば判り易いだろうか、中身は研究の成果物である。
私は少し考え、この研究のケジメとして自分の手で弔うことにした。
博士「これは私が処理しよう、研究者として最後の仕事にするよ。」
成果物を冷蔵庫から輸送用ケースに移し変え、私は施設を後にした。
本来持ち出しなどできないものだったが、セキュリティの人間とも長い付き合いだ、
中身と理由を説明をしたら目を瞑ってもらえることになった。
後ろのトランクにケースを入れ、車は走り出す、静まり返る夜の道へと吸い込まれるように。
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