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Jack Pot(ジャックポット)とは
ギャンブルにおける大当たりのこと
ただし、何を以ってジャックポットとするか
という明確な基準は存在しない。
語源には諸説あるが、ポーカーに
由来するとする説が良く聞かれる
転じて、日常生活においては
大成功という意味としても使用される
(出典・ウィキペディアより)
小さなテーブルを囲む4つの影。
1人は、黒い髪の少年。
1人は、その少年の兄と思われる青年。
1人は、紫の髪に、鋭い金色の目の少年
1人は、オレンジの髪に赤渕の眼鏡をかけた青年
そして、彼らの手にはトランプが握られ
4人の側にはそれぞれ、エネコ・クルマユ・ブラッキー・コロモリの姿
そのすぐ近くに、紫の髪の少年そっくりの
桃色の目の少女とエーフィがいた。
「……いいか、てめえら。」
「うん。いつでもどうぞ!」
「俺も大丈夫。」
「ボクもOKだよ。」
「……わかってんな?これに負けたヤツは
ヒウンアイス全フレーバーを自費で買ってきやがれ。」
「……ただパシリ決めんのに大げさだな、お前ら。」
鋭い金色の目の少年が、荒々しい口調で
顔色を全く変えずに罰ゲームの内容を告げた。
少女の皮肉を無視して、紫の少年は目線を合わせると
全員、異議無しと頷き、彼の合図でカードを出した。
「フルハウス!」
「ボクもフルハウス!!」
「げ……2ペアだ。」
「ヴィンデは?」
「…………。」
ヴィンデと呼ばれたのは、先ほどから仕切っていた紫の少年だ。
にやりと笑うと、カードを降ろした。
「ロイヤルストレートフラッシュ……俺の勝ちだ。」
******************
「あっちぃ……。」
カードで負けた黒髪の青年は
クルマユを抱えて、人で溢れるヒウンの中心街である
モードストリートを歩いていた。
「ヴィンデのヤツ……あの場でロイヤルストレートフラッシュって……
リラ姐さんといいヤツといい……さすが双子の悪魔。強運姉弟……。」
ぐちぐちと人込みの合間をすり抜けて
青年はアイスの販売ワゴンについた。
最近、客足が減ったのか、前ほどの賑わいは
あまりなかった。(買いやすくはなったが。)
クルマユは早くしろと言わんばかりに
青年の腕を無言でべしべしと叩いていた。
「ぼたん、大人しくしろ、財布取辛いから。」
「…………。」
「よし……すみません。」
「はぁーい!」
「全フレーバーのヒウンアイスをセットで。」
*あとがき*
今回はわが子を出しました。
リラとヴィンデは、だいぶ前から
皆さんの前に出したかったキャラです。
ポケライフつけて書いてみたけど
これからは関係無しに書くかも
もしかしたら続くかも。
とりあえず、今回はこれにて。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
「……何があったの」
午後十時十分前。もうじき今日の開店時刻は終わるというところ。店内もお客の姿はまばらで、隅っこでゼクロムを飲んで粘っているサラリーマンしかいない。
従業員、バイトがユエと目の前のカウンター席に座っている少女を交互に見つめる。その目が周りの同じ立場の人間に向かって『おいどうなってるんだよ』『おいお前聞けよ』『やだよお前が行けよ』と会話している。
バクフーンが『やってらんねー』と彼らを見て大あくびをした。
「目元が腫れてる。右頬に部分的に赤い跡」
「……」
「どうせまた、お父さんと喧嘩でもしたんでしょ」
「ユエさん!」
少女が顔を上げた。男性陣がおお、と顔を歓喜の色に染める。彼女はとんでもない美少女だった。
イッシュには珍しい黒い髪と瞳。肌はぬけるように白く、染み一つない。これで泣き顔でなければもっと美しく見えるだろう。
男達の視線を一瞥して、彼女ははっきり言った。
「格闘タイプ使いが、悪タイプ使うのって、いけないことでしょうか」
「……は?」
気の抜けた声を出したのは、男達だった。周りの女性達の射抜くような視線に、強制的に『ちいさくなる』を使うハメになったが。
「別に私は良いと思うけど」
「ですよね!格闘タイプだけじゃ勝てない相手もいますよね!」
「エスパータイプとかね」
たとえ相手に有利なタイプの技を持っていたとしても、得意不得意がある。それに相手のタイプが有利だということは変わらない。例外もあるが、それでも相手の苦手な技を出したが耐えられて逆に返り討ちにされました―― なんて話も少なくない。
話を聞いていたバイトの一人が、少女に声を掛けた。
「ねえねえ、貴方は悪タイプが好きなの?」
「え…… あ、はい」
「どうして?」
「えっと…… 好きな物に理由なんていりますか」
変な所でしっかりしている子だ。バイトがおののく。ユエは話しても大丈夫?と彼女に促した。
頷いたのを見て、周りに説明する。
「この子はミユ。お父さんが有名な格闘タイプ使いで、幼い頃から格闘タイプ使いになるように言われてきたの。でも最近悪タイプに興味を持ち始めて、それで時々お父さんと喧嘩してここに来るようになったのよ」
「初めまして。マコト ミユと申します。マコトは真実の真です」
腰まである長い髪が揺れる。男達の頬が緩んだのを女性陣は見逃さなかった。顔が般若のそれになる。
バクフーンはポケッターをやっている。
「悪タイプに興味を持ち始めたのは六年生の時で…… 偶然、テレビでジョウト四天王のカリンさんのバトルを見たんです。それがすごく素敵で、バトルの仕方だけでなく使うポケモンもかっこよくて……
私もああなりたいって」
「それは、カリンさんみたいな女性になりたいってこと?」
「え?……いえ。私は悪タイプ使いになりたいな、と」
「あ、そうなの」
『ああ良かった』『ほんとに』『アンタ達何を想像してんのよ』という会話を無視し、ユエは続ける。
「それで、こっそりモノズを捕まえて育てていたんだけど、お父さんにバレちゃったのよね」
「モノズは餌代が結構かかって…… それで自分のお小遣いで買う薬やフーズだけでなく、家に置いてあるミカルゲ用の餌も少し拝借してたら、ある日見つかっちゃって」
「何でミカルゲ?」
「従姉妹がホウエン地方にいて、しばらく預かってるんです」
ペナルティは三時間の正座と同時進行のお説教。ただひらすら嵐が過ぎるのを待っていたミユだったが『あのモノズは知り合いのブリーダーに引き取ってもらう』と言われた途端、反撃した。いきなり動いたため足が吊ったが、それでも口は動かしていた。
結果、道場が半壊する惨事になった。
「でもよくモノズなんて捕まえられたね」
「リオルに手伝ってもらいました」
「格闘タイプも持ってるんだ?」
「この子だけですが」
そう言って出したリオルは、普通のより少し小さかった。聞けば幼い時に脱走してしばらく病気だったことが原因だという。
「塀がその日来た嵐で一部壊れてて……」
「随分大きい家みたいだけど」
「はい。母屋と離れ、そして庭園があります」
サラリと言う辺り、自慢している様子はない。住む次元が違うと言うことが痛いほど分かる。
リオルはバクフーンの気配に気付いたのか、裏からカウンター下へ回っていった。数秒後、『グエッ』というガマガルの断末魔のような声が聞こえた。
「結局モノズだけは死守して、育てられることになったんですけど……」
「良かったじゃない」
「でも私は悪タイプ使いになりたいんです!出来ることなら悪タイプのパーティで旅もしたいし、……そう、チャンピオンにだってなりたい!」
「……」
沈黙の渦が店内を包む。それを破ったのは、ドアに取り付けられているベルの音だった。いらっしゃいませ、と言いかけたユエの口が止まる。ミユが立ち上がった。
「父上」
「え!?」
今度こそ男性陣は驚いた。が、目の前の男に一睨みされてズササササと後ずさりする。
男がユエに頭を下げた。
「ご迷惑をおかけしました」
「いえいえ。とんでもない」
「ミユ、帰るぞ」
だがミユはカウンターに突っ伏したまま動かない。痺れを切らした男がミユの腕を引っ張った。
「迷惑だということが分からんのか!」
「いやー!」
「はいはい騒ぐなら外に行ってくださいね」
流石カフェのマスター。そこらへんはキチンとしている。そして容赦ない。
「……そこまで悪タイプを使わせたくない理由ってあるんですかね」
親子が帰った後、バイトの一人がぽつりと呟いた。ユエが掃除しながら答える。
「ミユのお母さんは、ミユがまだ小さい時に、捨てられて野生化したヘルガーに火傷を負わされて、それが原因で亡くなったの」
「そんな重度の火傷だったんですか」
「ヘルガーの吐く炎には微量だけど毒素が含まれていて、火傷するといつまでも疼く。……授業でやらなかった?」
たとえ軽い事でも、場合によっては何を招くか分からない。ミユの母親は、その犠牲者になった。
「それが元であの子のお父さんは悪タイプを嫌っている、と?」
「嫌っているかどうかは分からないけどね。彼だって一応大人よ。全ての悪タイプがそういうことを招くわけじゃないってことは、理解していると思うわ」
「じゃあどうして」
「……」
淀んだ空気が、夜のライモンシティを包み込む。
夜明けはまだ遠い。
作品完成おつかれさまです、そしてイラストを作成していただきありがとうございます
グレイシアとトレーナーさんの暑さにやられた顔がいいですね(笑)
イラコンの結果をドキドキしながら楽しみにしてます
それでは失礼しました
「サボネアああああ!!!!」
あーあ、また始まったよ……。
うるさいんだけど、ねえ。
「ねああああ!!!」
「人の菓子勝手に食うとはいい度胸だなあええ!?
しかも俺が楽しみに取っておいたコ〇ラのマーチを
5箱も食い漁りやがって!!!」
サボネアも悪いけど、コイツが取り易いとこに
毎回置いてるアンタも悪いって。つーかマジうるさい。
「てめえ、いい加減にしないと
金輪際甘いもの食わせねーぞ!!」
「ねあ!?」
「いいのかー?食えなくなっても。」
「ねー、ねあッ!!」
「うお!?……おい!部屋の中ではっぱカッターはダメだろうが!!」
「ねああああ!!!」
サボネアのやつ、ぐれて暴れ出しやがった。
はあ……俺の出番かな。
「ヘルガー!!こいつ止めてくれー!!!」
はいはい、今行きますよ。
……めんどくせーヤツらだよ本当に
そのあとバークアウトとひのこで
サボネアを止めた俺は、主人と一緒に
他の部屋の人たちに謝りに行った
*あとがき*
ポケライフのタグをつけて初めて書きました
主人と主人のお菓子を勝手に食べて暴れるサボネアと
決まってサボネアを止める損な役回りのヘルガーの話し。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【バークアウトとひのこの間違った使い方】
(大方の予想通り)背景のオオタチに心を奪われました!(´ω`)
はじめまして。ねここと申します。
「俺とポケモンのへーわな生活。」読ませていただきました。
投稿されてから結構経っているようで感想なんか今更ながらというか、感想を書くのが初めてというかでプチパニックですがお許し下さい。
このお話は完全にわたしの理想です。
羨ましいですわたしはメタモンがいいです。←
レンジのところのくだりがとても良い表現だなあと思いました。
全体的にさくさく読み進められて、面白かったです。
主人公君が魅力的過ぎt(ry
こんな感想でいいのかまじでええええという感じですが、とにかく素晴らしいお話でした。素敵です。
感想もっと早くに書きたかった……(´・_・`)
では失礼しました。
※ポケモン等を殺したりといった要素を含みます。含むどころかメインになってます。あと嘔吐や見方次第では拘束・監禁・調教といった要素も含みます。という訳で閲覧注意です。
僕は悪くない。仕方ないんだ。悪いのは僕を使う人間なんだ。
確かに僕は今まで沢山の人間やポケモンを殺して来た。でも、それは全部あいつらの指示だ。僕の意志じゃない。仕方ない事なんだ。だから――僕は悪くない。
そう考える様にしてから、随分と楽になった。
僕の意志じゃない。それは間違いないんだ。でも、でも、それならどうしてあの時、つまらないなんて思ったんだろう――。
初めて殺したのはいつだっただろう。僕が生まれ育てられたこの大きな建物の一室で、訓練と称されたそれは行われた。形式自体はそれまでの訓練と同じで、あいつらに用意されたポケモンと戦うというものだった。ただ、指示が違った。それまでとは違い、はっきりと告げられた。殺せ、と。
どうすれば良いのか分からなかった。動けなかった。その時、あいつらが一言おい、と言った。分かっているな、とでも言うかの様に。
命令に従わなければどんな目に遭うか、思い出し、吐いてしまった。今でも思い出す度に体が震えてしまう。殺したくなかった。でも、あんな目に遭うのはそれ以上に嫌だった。今度はもっと酷いかもしれない、殺されてしまうかもしれない。恐怖が僕を突き動かした。そして、僕はそのポケモンに襲い掛かった。多分、泣いていたと思う。あのポケモンも、僕も。
自分がしてしまった事を改めて自覚した時、またしても吐いてしまった。殺した時の感触が、悲鳴が、表情が、次々と甦ってきた。自分が、殺した。その事実を認めたくなかった。でも、どうしようもなかった。殺さなければまたあんな目に遭っていた、仕方なかった、と必死に自分を説得した。でも、逆らっても殺される訳じゃない。それにもし殺されるとしても、こんな自分の為に他のポケモンを殺す様なポケモンより、あのポケモンの方が生きるべきだったんじゃないか、そんな思いは拭えなかった。
それからは通常の訓練に加えて、殺せと指示が出る事があった。僕はその度に葛藤し、恐怖し、殺し、後悔してきた。自殺だって何度も考えた。でも、出来なかった。自分が助かる為に殺して来たのだから、当然と言えば当然だ。でも、自分1匹が助かる為に何匹も犠牲になっている事がおかしいのは分かっていた。もし僕が死んだらそれまで殺したポケモンが生き返るのなら、あの時はまだ自殺に踏み切っていたかもしれない。
初めて殺した時、いや、殺させられた時から数週間が経った頃だっただろうか。僕の主人が決まり、それまで訓練と呼ばれていた事は仕事と呼ばれる様になった。それを境に変わった事と言えば、まず場所だろう。初めて仕事として指示が出た時、僕は初めてこの建物から出た。その時見た景色は、僕が生活してきた部屋よりも、訓練の時に連れてかれた部屋よりも、それまで見たどんな場所よりも直線が少なく、沢山の色があった。前にも横にも壁は見えず、駆け出したかった。勿論出来るはずもなかったが、戦っている時は、あんな場所で動ける事に喜びや楽しさを感じていた気がする。殺せと指示が出ていたにも関わらず、笑っていた様な気もする。それ位新鮮だった。
他に変わった事は、仕事の対象がポケモンに限らなくなった事や、首に枷の様な物を付けられる様になった事、他のポケモンと協力して戦う事があった事もだろう。初めて協力して戦った時、僕は同じ様な境遇のポケモンがいる事を知った。協力したポケモンは首には同じ枷を付け、傍らにはあいつと似た様な服装の人間がいた。その人間とあいつが何やら話している間に彼と少しだけ話した所、彼が僕と同じ様な境遇である事、そして彼が他にもそんなポケモンを数匹知っている事を話してくれた。多分まだまだいるだろうという事も。
その仕事を無事に終え、部屋に戻された僕は考え事に耽っていた。僕みたいなポケモンが沢山いるという事がどういう事か。
まず、僕は殺すのが嫌だ。慣れてしまって来ていても、外で動ける事が楽しくても、それは変わっていないはずだ。いや、絶対に変わっていない。でも、指示に従わなければあんな目に遭わされる。だから、仕方ない。そう考えて来てはいたけど、割り切れてはいなかった。でも、でも、僕と同じ境遇のポケモンがいるのなら、無理に殺させられてるポケモンがいるのなら、僕が殺していなくてもあのポケモン達は助からなかったんじゃないか? 僕が殺さなくても他のポケモンが殺したんじゃないか? 訓練のは別のポケモンの訓練に回され、仕事のは別のポケモンが仕事で殺すんじゃないか? 今まで僕は自分が殺したからそのポケモンが死んだ、自分が殺さなければそのポケモンは死ななかったと思っていた。でも、あいつらに選ばれた時点でもう助からなかったんじゃないか? それなら、それなら――
指示に逆らう理由はないんじゃないか?
そうだ、逆らう理由なんてない。僕は殺すのは嫌だ。殺すのは悪い事だ。でも、相手はもう死んでいるも同然なんだ。あいつらに選ばれた時点で助かる事は出来ないんだ。殺すのは僕だ。でも、死ぬのは僕の所為じゃない。あいつらの所為だ。悪いのはあいつらなんだ。だから、僕は悪くないんだ。それにもし僕が逆らったら、あいつらは代わりのポケモンを使うかもしれない。そうしたら、また僕みたいに扱われるのだろう。それは間違いなく辛い事だ。なら、僕が指示に従う事は良い事なんじゃないか? 僕が指示に従う事で、ポケモンを1匹助けている事になるんじゃないか? そうだ、僕は殺す事で誰かを苦しめているんじゃない、誰かを助けているんだ。だから、僕は悪くない。殺す事自体は悪い事でも、指示に従う事は良い事なんだ。それに殺すのは僕の意志じゃないんだ。あいつらの指示だから仕方ないんだ。悪いのはあいつらで、僕は悪くないんだ。そうだ、僕は悪くない――。
そう考えた時、何だか楽になった気がした。仕事だって楽しみに思えて来ていた。仕事はない方が良いんだとは思いつつも、この建物の外に出られる事は魅力的だった。
実際、罪悪感さえなければ仕事は楽しかった。罪悪感が込み上げて来る時もあったけど、その度に自分自身に言い聞かせて来た。僕は悪くない、自分の意志じゃないんだ、仕方ない事なんだ、と。そうだ、殺すのは僕の意志じゃない。絶対に、絶対に違う。でも、僕は確かにあの時つまらないと思ってしまったんだ。どうして、どうして僕はそんな風に思ったんだろう――。
今日の仕事の事だ。最近は殺す指示が多くなっていた気がする。前回まででも何回連続でその指示が出ていただろうか。だから、今回もそうだと思っていた。でも、出された指示は殺すな、生け捕りにしろというものだった。その時だ。つまらないと思ってしまったのは。何で、どうして僕はそう思ってしまったんだろう? 今までを思い返してみても分からない。何がつまらないんだろう? 楽しかったのは外で動ける事のはずだ。でも、殺しても殺さなくても動ける事には変わりない。それで変わる事と言ったら――。いや違う。絶対に違う。そうだ、仕事は無事に殺さずに終える事が出来たんだ。殺さずに済むならそれが一番良いんだ。僕は殺したくないんだから。僕は殺したくないんだ。殺すのは僕の意志じゃないんだ。だから、だから、殺す事が面白いと思うはずはないんだ。絶対にそんなはずはないんだ。でも、それならどうして――。僕は、本当は――。違う。違う! 違う! きっと他に理由があるんだ。つまらないと思った理由が。でも、分からない。いや、分からなくて良いのかもしれない。とにかく違うんだ。殺す事が楽しいはずがない。殺すのは僕の意志じゃないんだ。仕方なくそうしているだけなんだ。それさえ分かっていれば良いんだ。僕の意志じゃないのは間違いないんだから。絶対に、絶対に。僕は殺したくなくて、殺さずに済んだんだ。殺さずに済んだんだから良いんだ。僕は殺したくないんだから。そうだ、今まで殺して来たのは全部あいつらが悪いんだ。僕の意志じゃないんだ。だから、だから――
僕は悪くないんだ。
―――――――――――――――――――――
えーと、はい、ごめんなさいごめんなさい。でもこれでも結構自重しました。多分全年齢ですよね、多分。リョナとかイマサラタウンな箇所は省きましたし。
と言う訳で悪の組織的な何かに使われるポケモンの話。続くかもしれませんし続かないかもしれません。続くけど投稿出来ない可能性も結構あったり。
でも1匹ずつ管理してる理由とか首輪付ける理由とかどうでもいい事は考えてあるのに組織の大きさとか目的とかを決めてないという。そっちの方が大事だというのに。決まってても書く訳じゃないのであまり影響は無いのですけれども。それにしてもこいつら殺しすぎですね。ロケット団でさえ殺したと明確に分かるのはあのガラガラ位だった様な気がするというのに。こいつらどんだけ悪い奴らなんだっていう。イッツ無計画。
食料とかもどういった設定にしましょうかね。木の実を用意されてるとかが無難ですかね。でもイマサラタウンな案の方が自然に思えてしまうという。殺す理由にも繋げられますし。
さて、何のポケモンかはご自由に想像して下さい。首があって自己暗示が使えれば大体当てはめられると思いますので。キュウコンとかグラエナとかゾロアークとか。アブソルなんかも夢特性が正義の心ですからその場合葛藤が激しそうで可愛いですね。結論も自分のやっている事は正義だと思い込んだり。あと個人的にはブラッキーの妄想が捗ったり。自己暗示使えますし悪タイプなのも似合いますしなにより懐き進化で分岐進化という所が。懐いた理由とか妄想がイマサラタウン。分岐進化はここまでだとあまり関係して来ないんですけどね。
あと読点とか「でも」とかが多すぎますね。読み辛くてすみません。でも読み辛い方が雰囲気出る場面もありますよね。それが意図的だったら良いんですけどね。全体的に読み辛いですからどうしようもないですね、すみません。
何はともあれ書いてて楽しかったです。書いててと言うよりは妄想しててと言った方が正しいかもしれませんけど。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【虐めてもいいのよ】
【ややイマサラタウン】
弟の宿題を手伝うことになった。
バスケ部、塾、学校の宿題。彼の夏休みは夏休みじゃない。こんなことを言うと世の大学生や社会人の皆さんに怒られるかもしれないが、彼もまともな休みはお盆のみだった。
でもまあ、川に遊びに行ったりプールに行ったり遊びの面でも充実はしていたようだが。
さて、宿題の話である。塾の課題は親と一緒にやるため、どうしても時間が押してしまう。
この十三年間、一度も誰かに宿題を手伝ってもらうことがなかった弟が、下でポケモンをしていた私に『姉ちゃん宿題手伝って』と頼んできた。
『何でだよ』『だって暇そうじゃん』『暇そうなら誰にでも宿題頼むんかいお前は』『大丈夫だよ、数学じゃないから』『じゃあ何』『短歌作って』『……は?』
話を聞けば、去年の夏休みの宿題の進化版で、今年は短歌を作ることになったらしい。
「俳句はなんとかなったんだけど、短歌って難しいんだよね。ラストの十四文字」
「普通の俳句の後に『そしてかがやく ウルトラソウル』って付ければ何でも短歌になるよ」
「えwww ちょwww ブフォッww」
ツボッたらしい。一分間近く笑い転げていた。放っておこう。
自慢じゃないがこういう物は得意である。中三の冬休みの宿題で俳句を作り、某飲料水の俳句コンクールに出したら佳作をもらったこともある。あれは私の数少ない栄光の一つだ。『言われている人は舞台へ上がってください』と言われてスッと立ち上がった時の周りの視線が忘れられない。
まあ最も……その日は一がついた通知表が返ってくる日でもあったのだけど――
「できた」
人工の 青に映るは 水の色 瞳の裏に 焼きつく光
「ボツ」
「何で!?」
「アンタさあ、弟がこんなの作ると思う?」
「思いません」
「もっとこう……中二男子が作りそうな物をだな……」
母親と談義している横で、当の本人は漫画を読んで笑っている。カチンとくる。
「『兄弟に 宿題任せる 馬鹿一人 お前もやれよ この野郎』」
「ナイス」
「えー……」
「つべこべ言わないでお前も作れ!もう二度と漫画貸さんぞ!」
何度目かの『私何でこんなことしてるんだろう……』という気持ちが胸を包む。疲れた。もう怒る気力もない。
仕方ないので『中二男子』らしい物を作ってみる。
「『歯にしみる アイスキャンディー もう一本 今年は何本 いけるかな』」
―――――――――――――――――
余談。
実際にこういうことが我が家で起きているので書いてみた。ポケモン出てこないけど気にしない。
俳句・短歌は得意です。作者名言えないけど。
【宿題終わった?】
小さい頃、私はよく迷子になる子供だった。道に迷っても「迷ったということ」を認めたくなくて、ずっと一人で歩き回っていた――そんなような記憶がたくさん残っている。幼い私はとても頑固だった。今でもきっとそうなのだろうけど。
私はある時、近所の小さな山で迷子になったことがある。普段見たことのないようなたくさんのポケモンが木々の上で生活している様子を、目を輝かせて観察していた。
そうしたら、いつの間にか一人ぼっち。だが、私はいつものことだと軽く考え、自分からその山に迷い込んでいった。
甘蜜をなめるヒメグマ、木から木へ飛び移るグライガー、遠くへ飛んでいくヌケニン、相撲をとるヘラクロス、瞑想をしているアサナン――。
野生のポケモンも、その景色も、何もかもが私には魅力的に見えた。孤独の静寂さえ、楽しいものだった。
だがそれは、最初だけ。山にはじきに夕暮れがおとずれた。いつもだったらもう家に帰っている時間。でも私は、出口の分からない天然の迷路から出ることができないままでいた。静寂の中、あてもなく彷徨い歩くしかないそんな状況。次第にゴーストポケモンが増えてきたところで、私はようやく心細くなり、ついに、どうすればいいのと泣き始めた。
しばらくしゃがみこんで泣いていると、葉を踏む音が泣きじゃくる私の元へ近付いてきた。さくさく、さく、さくり。嗚咽に溶け込む足音。
「ココ」
かけられた声に顔を上げると、小さな体に鎧を着込んだココドラが、同じ目線で私をじっと見つめていた。水色の瞳が、心配そうにゆらゆら揺れている。よく見ると、ココドラの後ろにはコドラが、コドラの後ろにはボスゴドラが――。ちいさな私は驚きのあまり腰が抜けてしまい、ひたすらそのココドラたちを見上げることしかできなかった。
しかし、ボスゴドラは私が迷子だというのを察したのか、ひょいと小さな私を肩に乗せてくれた。どこもかしこもごつごつしていたが、体温がよく伝わってきたのを覚えている。当時の私はまだボスゴドラの気性の荒さは知らなかった為、素直に「助けてくれたんだ」という思いしかなかった。
それから、ボスゴドラは丁寧にも私を家まで送り届けてくれた。人目につかない森から森へ。誰にも見付かることはなく、私は見知った住宅街に帰って来れた。何で彼らが私の家を知っていたのかは、今でもよく分からない。けれど、それから家に帰った私は――お母さんには物凄く怒られたけど――優しいボスゴドラたちと友達になることに決めた。
そして、今。私はあの時のボスゴドラたちと暮らしている。大学生になり、大きくなった今でも私の大切な家族だ。ココドラもコドラもボスゴドラも、あの頃から変わらない姿で、私の傍にいてくれる。迷子になった私を救ってくれた英雄たちは、今日も変わらずポケモンフーズを頬張っていた。
*
怖そうなポケモンがやさしいとかわいいと思います。
そうなん?みたいなツッコミは多々あると思いますが気にしない方向で。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
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