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[大掛かりな組織犯罪が多発し、大規模な地下組織が相次いで摘発される昨今、そこに所属していた容疑者やポケモン達の社会復帰が、深刻な課題となっている。進まぬ対策と法整備の遅れ。渦中の人々の証言から、今何が起き、求められているのかを問う。]
 抜けるような青空の下、子供達の歓声が上がった。漸く涼味を帯びて来た秋の風を熱っぽく掻き分けて、まだまだトレーナー免許を許されていない小学生達が、一列に並んでいるポケモン達に向け、懸命に走っていく。
 彼らの手には、先ほど通過したチェックポイントで手に入れた、ポケモンのNN(ニックネーム)を書き記した紙。ポケモン達の列線に辿り着いた児童らは、思い思いの感情や熱意を込めて、目的のポケモン達の名前を呼んだ。
 ――ここは、ジョウト地方にある小さな小学校。運動場に於いて、児童達が秋の体育祭のプログラムである、ポケモン借り物競争で火花を散らしている。
「足の速い子には、走るのに邪魔にならない様なポケモン。あまり駆けっこが得意で無い子には、適時機敏にサポートが出来るポケモンが当たるようにしています――」
 そう話すのは、イタミナオヤスさん(34)。老人ホームや小学校などへの慰問やイベント参加を専門にしている、福祉専門のポケモンブリーダー。――元、ロケット団のメンバーである。
 八年前に組織が解散してから、一年間の更生プログラムと二年半の職業訓練を経て、この仕事に就いた。
「あのポケモン達も、みんな元ロケット団員達の手持ちです。今ではああやって穏やかに振舞える様になってますが、当初は環境の変化に慣れさせるのに苦労しました」
 私と同じ様にね――彼はそう言って苦笑すると、遠い空に向けて目を細めた。
 現在確認が取れているだけでも一万余人。一説には、下部組織も含めると二万人規模だったとも言われるロケット団の元団員達の内、イタミさんの様に無事満足の行く形で社会復帰が出来た人は、約五千人程度だと言われている。全体の半分にも満たない数字だ。
「怖い」、「嫌悪感を感じる」等、一般住民の忌避意識は今も根強い。
「職業訓練を受けても仕事が無い。住居の前を通る時、ポケモンを予めボールに入れる人もいる」
 カントー地方に住む、元団員の女性。孤独感と疎外感から、再び非合法組織や残党グループの仲間入りをする元メンバーもいると言う。
「職業訓練と更生プログラムを終えても、トレーナー資格を取り戻すには試験が必要。例えそれに受かっても、新たなパートナーを手に入れるのは躊躇われる」
 ポケモンを持つことが、周囲との摩擦を更に悪化させてしまう可能性を捨てきれない――彼女はそう話す。
 嘗てロケット団員達が所持していたポケモン達についても、行政は対処に追われている。
「親が代わったポケモン達は、簡単には新しい主人を信用しようとしません。……手っ取り早く言う事を聞かせるにはバッジが必要ですので、どうしても人手不足になりがちなのです」
 担当者はこう明かす。
 資格を剥奪され、手持ちのポケモンの親権を失った元団員達が孤独に喘ぐ一方で、逮捕された団員達から『保護』されたポケモン達の再教育も、遅々として進んではいない。
 一方此方は、海の向こうのイッシュ地方。同地方の海の玄関と言われる港町、ホドモエシティのマーケットに売り場を構えるジョゼフ・サーキースさん(23)は、元プラズマ団の構成員だったと言う過去を持つ。
『ポケモンの解放』を唱え、まだ記憶に生々しい『プラズマ団蜂起』で知られるこの組織に、彼が加担したのは大学生の時だったと言う。「幼い頃から、ポケモンの扱われ方に疑問を抱いていた」と言うジョゼフさんは、プラズマ団幹部による街頭演説で感銘を受け、そのまま入団。その後は組織に従って『解放闘争』に身を投じ、支給されたポケモンと共に各地を転戦する内、『リュウラセンの塔』に於いてバトルに敗北。逮捕・拘束された。
「四ヶ月の懲役を終えて家に帰って来た時、一番に迎えてくれたのがこいつだったよ。……飛びついて来たのを受け止めて、ただ今って言った時。その時が僕にとっての、本当の再出発だった――」
 社会復帰プログラムを受け入れて、地域のコミュニティ活動に積極的に参加、職業安定所で斡旋してくれるパート労働で地道に資金を溜めて、今の商売を始めた。色取り取りの香炉が並ぶ売り場の隅には、組織から与えられて以来、ずっと一緒に生活しているレパルダスが、ふかふかした敷物の上で丸くなっている。
「嘗て戦った相手だったトレーナーが、買い物に尋ねて来てくれた時が一番嬉しかった」と振り返る彼は、静かに手を伸ばすと、うとうとしている紫色の相棒を、愛おしそうに撫でた。 
 こうした海外での取り組みに刺激されて、近年我が国に於いても、元犯罪組織の構成員からの手持ちポケモンに対する親権や、ポケモン取り扱い免許の剥奪を、猶予すべきではないかと言う声が上がり始めた。
「入手の経緯はどうであれ、ポケモンと主人の絆は、言葉では簡単に言い表す事が出来ないほどに深いものです。無理に引き裂くのではなく、一緒に更生させる道を選んだ方が、当人達の精神的な苦痛も、行政の負担も軽くなると思われます」 
『シンオウブリーダー連盟』の、カイザワシゲハル副会長はそう主張する。非合法の地下組織・『ギンガ団』による一連のテロ活動に晒された同地方では、組織の基幹が崩壊した後も元団員への徹底的な制裁をあえて避け、嘗ての組織の基盤を利用した再生企業である『ギンガコーポレーション』を通して、彼らを地域社会に溶け込ませると言う方針を採った。カイザワさんの所属するシンオウブリーダー連盟でも、シンオウリーグで活躍した高名な元トレーナーやアドバイザー達が中心となって、元団員達の職業訓練などの支援に当たっている。
 同じ様な風潮はホウエン地方でも見られ、元マグマ団員やアクア団員達が、地質研究所の職員やマリンレンジャーとして公的機関に採用されるケースも増えて来た。街頭での署名活動など、草の根レベルの運動も、着実に成果を上げている。
 しかし一方で、こうした流れを手緩いと評する声もある。「被害者の感情を考慮し切れていない」、「行き過ぎた保護主義は犯罪抑止力の低下を招くだけ」と言った批判は、何処の地方でも共通のものだ。
「地下道を歩いてて殴られた人も、うちの家族の様に物を盗まれた人もいる。飼っていたポケモンを傷付けられたり、あまつさえ奪い取られて殺されたりした人間が、簡単に連中を許せるとは思えない」
 自らも住宅を損壊させられ、盗難の被害にあった事のあるハナダシティの男性は、複雑な表情でそう語る。今尚過去の記憶に苦しむ被害者の精神的なケアや、効果的な再発予防法案の策定無しには、真の解決もあり得はしない。
 保護されている側にも不安はある。
「時々、『こうやって生活していて本当に良いのだろうか』と思う事はあります」
 冒頭で紹介したナオヤスさんは、駆け走る子供達を見ながら、呟くように胸の内を語る。ヒワダタウンやコガネシティでの、一連の暴力行為に関わった自らの身の上を悔やむ頻度は、実は周囲の人間達が思っている以上に深刻なものだ。
「夜中に魘されたり、仕事中にストレスを感じる事も日常茶飯事です。嘗て追い使っていたポケモン達がどうなったのかなど、思う所は尽きません――」
 しかしそう語りつつも、彼は現実を受け入れて前に進む道を選ぶ。
「贖罪で済むとは思いません。取り返しもつきません。……けれども、もう投げ出す訳にも行かないんです。今の私にはあいつ等がいるし、受け入れ、仕事を教えてくれた方々の恩に報いる為にも、生涯この負い目を背負っていく心算です」
 静かにそう結んだナオヤスさんが、心の支えにしている言葉がある。
『人は必ず生まれ変われる。何時どんな時だろうとも、自分を必要としてくれる者の存在を、身近に感じる事が出来たのならば』 ――裁判に於いて彼を弁護してくれ、ポケモン取り扱い免許の再交付に尽力してくれた、今は亡き老弁護士の陳述である。
――――――――――
夏菜さん主宰の雑誌風ポケモンアンソロジー・POKEMONDAY’Sに寄稿するべく書いてみた短編の内の一つ。……後から読み返してみると、どう見ても雑誌の記事と言うよりは新聞の社会欄ですorz 本当に(ry
空気が読めない人で御免なさいとだけ…… お世話になった方々に、心よりお礼申し上げます。
【好きにしていいのよ】
【暫く何も入れてなかったので 後悔は(ry】
 世間は今日を聖キリストの誕生日前夜だと謳う。救世主の誕生の日には眩いばかりの星が馬小屋の天井で輝き、学者を、羊飼いを導いたとされる。
 そして、その聖なる日に、かのレディはこの世に生を受けた。
「偶然でしょうねぇ」
 知る人が言えばそれは必然だと言うかもしれないが、所詮運命の悪戯。かの火宮の家で気にした者などいないだろう。
 ・・火宮の家では、だろうが。
 めぇら。
 生まれて半年以上たつものの、腕に収まるサイズのメラルバは外の寒さに小さく鳴いた。生まれた当初より一回り大きくなったと言えど、まだまだ幼い炎タイプは本格的な冬に弱いらしい。
 太陽の子を抱いた黒服の紳士は、ショーウィンドウを眺めて何かを思案していたらしいが、小さな生き物の声に現実に戻ってきたらしい。コートの内側にその子を入れる。
「さて、どうしましょうかねぇ」
 いかに美しく着飾るものだろうとも、あの炎の血を引く淑女にはどれも見劣りするだろう。
 何度目かの言葉を口にして、分家の血筋は未だにふさわしい物を見つけられていなかった。
 やはり花束などの方がよろしいか。しかし生花は放浪する彼女には似合うまい。
 口にする物は近くにいる死神殿が難色を示しそうだ。もとより、彼は私が彼女に接触すること自体を嫌うものだが。
 日付が変わらぬうちに、急ぎましょうか。
 そう一人ごちて、彼はくるりと硝子に背を向けた。
 太陽と呼ばれるポケモンに乗り、イッシュを離れて海を渡る。
 エンジュと呼ばれる都市の片隅の洋館に、ゲンガー達が仕事をしにいっているらしい。
 縁のない人間には全く気のつかない事だろうが、霊の動きを見ている者にとってはこれほど分かりやすいものはないだろう。
「失礼しますよ、レディ」
 彼の言葉に、弾かれるようにくるりとファントムは振り返った。
 鮮やかな向日葵、隣の死神はじろりと冷たい視線をこちらに向けた。きっと結ばれた口元が、おそらく私の前で解かれることは有りはしないのだろう。
 それで良いのです、レディ。
「お誕生日おめでとう御座います」
 コートの内側から差し出した包みを、彼女は少々訝しい眼をしながらも受け取った。その視線が、内ポケットから顔を出すメラルバに注がれる。
 無邪気なそれを見て、ほんの少し冷静さが緩んだ表情が映る。メラルバはレディを見て数回瞬きをし、また寒さに潜った。
 それでは、失礼します。礼をして去ろうとすれば、
「これはなんだい?」
 彼女が中身を問うた。
「開けてみれば、分かりますよ」
 するりと包みをほどいて、ファントムは目を細めた。浅葱色のショールは、色とは別の温もりを感じさせる。
「この時期はとても寒いですからね。お体に気を付けてください、レディ」
 炎の御加護を。
 ウルガモスの背に乗って、その場を去って空へ逃げる。
 あぁ、願わくばこのまま、天に融ける事をお望み申し上げましょう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談  レディが御誕生日と聞いてカクライにプレゼント渡しにいかせた結果がこれだよ!
【メリークリスマスイブ&ハッピーバースデー!レディ・ファントム】
【残念クオリティでごめんなさい】
 世間は『クリスマス』というものらしい。街に出ると、赤と緑をよく見かけるようになり、明るいネオンや飾り付けられた針葉樹が輝いている。
 クリスマスとは神の子の誕生祭であり、二十四日のイブは前夜祭であること、夜にはサンタさんやデリバードが良い子にプレゼントを配る日であることまで私は知っている。知らなくても不自由は無いだろうが…。
   *
 もしも私がプレゼントとして欲しいものがあるとしたら、それは『三日月の羽』だろう。これまで“私自身が”一番振り回されてきた自分の特性を抑えることのできる可能性の一つとして、ひそかに心に留めてきたものだからだ。
 考えている自分でもばかばかしいと思う。あくまで推測であり、実際に何が起こるのかは全く分からない。私の身に異変が起きる、もしくは羽に何かが起きる可能性も十分にあるからだ。
   *
 夕暮れの薄暗い裏路地に入る。私が今いるコトブキシティも、例に漏れず表通りではきらびやかな輝きを放っており、私にとっては薄暗い場所が一番過ごしやすい。輝いている場所には、あまり似合わないこの黒と赤の身体。影に隠れるのが定めである。
 ふと、目の前に何かがいるのに気付いた。薄暗い中よくよく見れば、それは小さな水色のポケモンである。毛糸のマフラーを身体に巻いているが、小刻みに震えていた。少なくとも、この寒さの中放っておけるような状態ではない。
「どうしたんだ、こんな場所で」
「……」
 小さな影は答えない。別に気を失っているわけではない。確かに薄暗いが、金色の瞳はしっかりと私の姿をとらえているはずだ。……きっと恐ろしいと思われているのだろう。ところがいつまで経っても逃げもせず、答えもしなかった。私もしばらく、動かずにいた。
「……い」
「?」
「寒い……」
 二度目はかろうじて聞き取ることのできる声だった。逃げる様子は無かったので、その小さな身体をマフラーごと持ち上げ、抱え込む。淡い黄色と白で編まれたマフラーの隙間から、黒くて細長い尻尾の先に付いている、手裏剣型の部分がはみ出した。
 裏路地の影も、クリスマスの輝きの影も暗く感じた。しばしの間、自分が入ってきた路地の入り口に見える輝きをぼうっと見つめていた。
「ねえ、おじさん」
 突然、抱えている影がはっきりと喋り、少し驚く。
「おじさんさ、名前なんていうの?」
 おじさん――別に間違ってはいないと思う。多分。自分の年齢とかは、数える意味をとうに成さなくなったので覚えていない。私達ダークライという種族は、少なくともニンゲンよりは遥かに長い時を生きるともいうが……。
 名前に関しては少々迷ったが、正直に答えることにした。
「私はダークライ。名前は無いんだ」
 無いの? と聞き返すそれに、うなずく。
「そっかぁ。ぼくコリンクのルキっていうんだ。あのさ、おじさんに名前が無いなら、温めてもらったお礼に考えるよ?」
 初めて笑顔をみせたコリンク。その純粋な笑みは、私の心に何か違和感を感じさせた。コリンクはそのまま続ける。
「ぼく、生まれてからずっとこの街にいるんだけど、みんなぼくを引っかいたり、噛み付いたり、蹴ったりするんだよ。おじさんみたいな、温めてくれるポケモンは初めてだからさ」
 ずっとこの街にいる。生まれた時から。普通、彼くらい幼いポケモンの場合、野生であればまだ親と一緒に行動していると思うのだが。何故ニンゲンの身に付けるマフラーを持っているのだろう?
「ルキ、そのマフラーはどこで見つけたんだ?」
「ごみ捨て場だよ。たまたま見つけたんだけど、便利だから今はぼくの宝物なんだっ」
「いいものを見つけたんだな」
「でしょ?」
 どうやら自分で見つけた物のようだ。
 得意げな彼の笑みは私の心を温めながら、どこか痛々しくも感じさせた。おそらくタマゴの時から、無責任なニンゲンによって背負わされた彼の生きる場所を、くっきりと映し出しているようで。
「ルキの野郎、ここにいやがったか」
 突然、背後から聞こえた不気味な声。振り向くと、四足の影に長い角と、矢印の尻尾。ヘルガーのようだった。それだけではない、気配を探るとやつの後ろにもう数匹、私達を挟んで反対側にも気配がある。……完全に、囲むのが目的らしかった。
「そこの黒いの、見かけねぇヤツだな。悪いがそいつを置いていってくれないか? ここらは俺たちのナワバリでねぇ」
 明らかな敵意を含んだ声に、腕の中のルキが震えた。まるで私にすがり付いてくるように。
「置いてどこかに行け、という割には出口が無いじゃないか?」
 ここは強行突破しかないだろう。
 ヘルガーがニヤリと笑ったように見えた。直後、何本もの赤い火柱が私達に向かって放たれる。
 紅の檻の起動を読み、慣れ親しんだ戦闘の勘から隙間を潜り抜ける。ルキがほんの少し悲鳴というか、驚きの声のようなものを上げたように聞こえた。
 それから上に飛び、あくのはどうをヘルガーに向かって打ち込んだ。所詮は町の野良ポケモン。一発脅せば充分だろう。案の定、立ち上った煙が晴れたそこにはもうヘルガーも、ほかの気配もなかった。
「おじさん、すごい……」
 下を見下ろすルキ。
「おまえを引っかいたり噛み付いたりするっていうのは、あいつらか」
「うん。せっかく見つけたご馳走を奪われたりとか、たまに炎を当てられたりするよ…痛いし、怖い」
 日々の食事にも事欠くのであろう。街の野良ポケモンとは、哀れなものだ……。
 宙に浮いたまま、ふとひらめいた私は路地に戻らず、建物の間を上へと昇っていった。家々の屋根が視界の下へ遠ざかっていく。
「おじさん?」
「いいものが見れるぞ。良いと言うまで、目をつぶっていていろよ」
 子供相手に浮かんだ、魔法の言葉のような、おまじないのような。
 少し不安そうな顔をしながらもルキが目を閉じたのを見て、上昇するのを再開する。もうすでに立ち並ぶビルディングの屋上が見下ろせるくらいの高さで、もういいぞと声をかけた。彼が息を飲むのが分かったが、それ以上は言葉にならないようだった。
「うわぁ……」
 視界一面に広がるのは、街の輝き。
 コトブキ――ルキが生まれた街の、素晴らしい夜景。
「きれいだなぁ……!」
 やっと声が出るようになった、とまで思わせるようにルキは呟いた。と、何かが視界の隅にちらついた。
 見れば、それは天から降ってくる、純白の雪――。
 ぼやけたように街明かりに染まる無数のそれは、夜景をさらに幻想的にさせた。
「おじさん、すっごく強くて、優しいと思う」
 すぐに心を開くことのできる子供だからこそ、言ってもらえた言葉。少し照れてしまうほどに、温かい。そんな中でも静かに、ひんやりと、自分の意識は張り付いてきた。
 私は、彼と一緒に居てはいけないのだ。どれほど美しい夜景の中にいようと、ダークライであることに変わりは無い……。雪で夜景がぼんやり見えるように、自分もまた白い雪に覆い隠されたいとも思う。
「ルキ」
 努めて辛さが声に出ないように言うのが精一杯だった。
「私は、お前とは一緒に居られないんだ」
「…なんで?」
「私の近くにいると、悪い夢を見てしまうんだ」
「すごいっ!」
「 」
 悲しみとかそんなものとかじゃなくて、まず返事に面食らった。言葉が出てこないとはこの事である。
「それ本当!? ねえ、ぼく今日はおじさんと寝てみたい!!」
 顔を輝かせながら、まさかこんな事を言われるはめになるとは。
 黙ったままでいる私が気になったらしい。ルキは私の目を見ながら、続けて話しかけてきた。
「一晩だけでもいいからっ!」
 こうなってしまっては、もう何を言っても聞かないだろう。……子供の世話をする親の気持ちが、なんとなく分かってしまった気がしなくもない。
 しかし、あまり馴れ合ってしまっては別れが辛くなるだけなのではないか?
「おじさん、おはよう!」
「ああ、おはよう」
 この時期のシンオウにしては珍しく、快晴の朝だった。ルキは、私が持っているものを気にしたらしい。
「おじさん、なにそれ?」
「これはね、新聞というんだ」
「しんぶん?」
   *
 話はそれるが、私がダークライとして生まれ、酷い目に散々遭ったにもかかわらず何故、人やポケモンを傷つける道に進まずに済んだのか。それは自分が思うに、生まれつき私に備わっていた“知識欲”のおかげであろう。
 まずはニンゲンの言葉、文字。言葉を理解できるポケモンは多いだろうが、文字を読めるものはそうはいない。文字を読める事は、私の密かな誇りでもあった。
 それから昔から伝わる神話、昔話、行事に興味を持ったのだった。見た事の無い場所やポケモンにも思いをはせた。
 ……ここだけの話だが、深夜の図書館に入り込んだりして片っ端から本を読んだこともあるほどだ。もちろん本は全部元に戻し、警備員の目をかわす事は簡単だった。そして、今読んでいる新聞はニンゲンの“ごみ捨て場から”あさって来た物である。ホームレスのようだとかはどうか言わないでおいて欲しい。
  *
 政治とかいう難しい記事は飛ばし、クリスマス特集を読んでいる私の横から、ルキが紙面を覗き込む。
「……ぜんっぜんわかんない」
 頬をふくらませて、ぶうっとふくれた表情はなんとも子供らしい。
 新聞を裏返し、日付を見ると十二月の二十三日になっていた。昨日の夕刊であるから、今日は二十四日、クリスマス・イブになる。パサっと新聞を閉じ、ルキに言った。
「今日はニンゲン達にはクリスマス・イブという日で、子供はプレゼント…贈り物がもらえる日なんだそうだ」
「ふうん…贈り物かぁ……」
「そういえばルキ、悪い夢は見たのか?」
「うん…すっごくこわかった……」
 ルキの顔は恐怖に歪んでいた。
 ――ルキの表情を見て、心が決まった。
 明日の朝に、ルキとは別れよう、と。やはり私は、悪夢を見せてしまうのだから。
 彼がどんなに私を信頼していても、許されない事なのだ――
 その日は一日中路地裏で過ごした。ゆったりとした時の中で、私が経験した事とかをルキに語ってやると、彼は案外熱心に耳を傾けるので、話しているこちらも嬉しかった。
 夜は、昔に知ったシンオウの昔話をルキに語ってやることにした。
 聞かせてやるうちに寝息が聞こえてきて、話すのを止めた。
 明日の朝、彼はどんな顔をするだろうか。彼の寝ているうちにそっと立ち去ろうか、きちんと話してから、さよならと言おうか……。結局、決める事はできなかった。
 もう寝ようと思い、建物の壁に寄りかかって私も目を閉じた。私の肩の上でマフラーに包まれ、幸せそうな彼の顔がずっとまぶたの裏に残っていた。
 どうか強く、生き延びて欲しい――
「おじさーん!」
 ルキの明るい声が響いた。
 目をうっすらと開けてみると、まだ少し薄暗い。
「ねえこれ、見て見て!!」
 ルキが差し出し、目に映った物に驚愕した。
 三日月形に曲がった、薄く金に輝く羽。
 まさしく、私がほんの少しの希望をかけてきた物そのものだった。
「……おじさん?」
 ルキが不思議そうに私の顔を覗き込んだ。
「何でそんなに驚いてるの?」
「いや、すごく、綺麗な羽だと思ってな…。きっと、誰かがお前にクリスマスプレゼントとしてくれたんだろう。大切にするんだぞ」
「おじさんがくれたんじゃなくて?」
 いや、私からではない、とルキに言った。
 昨日の晩、三日月の化身がたまたま落し物をしていったのだろうか。
「あのね、おじさん」
「何だ?」
「おじさん、昨日旅をしてるって言ってたよね?」
 そう、行く当てもない旅を。
「ぼくも、付いていってもいい? いろんな物が見てみたいし、ぼくもおじさんみたいに強くなりたい!」
 昨日なら、きっぱりと断っていたはずの言葉。しかし、彼が三日月の羽を持っているのなら話は別だ。
「お前がそうしたいのなら、歓迎するよ」
「やったー!! ……あ」
 ルキが何かを思い出したように、言葉を切った。
「おじさんの名前さぁ、まだ考えてないんだ…ごめんね、せっかくのクリスマスプレゼントになると思ったのに…」
「いいんだ。旅をしながら、ゆっくり考えてくれればいい」
 私は笑って答えた。
 それに、私はもう日々を共に過ごす仲間という立派なプレゼントを一つ貰っているのだ。
 最初は町を出て、森に行ってみようと思った。ルキ達が本来暮らしているはずの場所へ。
 何よりも、次に“向日葵の彼女”に逢えたときに話す事が一つ増えたのが嬉しい。
 神の子が生まれた日の朝日を浴びながら、二つの影は静かに街を出て行った。
――――
メリークリスマス! あのお話(どのお話だ)に登場したダークライさんの続編ですよっと
コリンクに「おじさん」と呼ばせるかどうか凄く迷いましたが…性別は不明ですけどとりあえず気にしないでくださいね(汗
【書いてもいいのよ】 【描いてもいいのよ】
 誘爆気球の突き刺さりブームが去り、クリスマスシーズン到来という事で配達稼業が忙しくなって来た今日この頃。別にハロウィンに何か騒動がなかったのかと言われれば嘘になるが割愛。
 ホウエンのシブチョ―に言わせりゃあ、クリスマスと正月とバレンタインとお歳暮の時期が一番稼げる、らしい。だからこそシフトびっしり。有給?クリスマスに?ありえねー。
 世間のクリスマスムードにゴ―スト共もそわそわ。お前ら、キリストの誕生日に浮かれてどうするんだ。
 え?一人暮らしで彼氏彼女のいない寂しい奴等の恨み辛みがいっぱい?・・なるほど、カゲボウズ的にもありがたい訳か・・。
 いちお―ここにもその条件に該当する奴がいるんですけど。別に恨みも辛みもたまってないか。疲れならあるぞ。華やかなクリスマスの裏側でこーゆー配達稼業とか忙しい人もいっぱいだっての。
 明日だ、明日の24日が過ぎれば少しはピークが減る、と信じたい・・。そして寝た。
 ・・・起きたら妙なサンタクロースがいた。赤と白の帽子をかぶった、ムウマージだけど。
 時計の針は午前3時10分過ぎ。二度寝しよう、としたらこのサンタ・・じゃないどこからきたか分からんサンタコスのムウマージにまとわりつかれる。寒い。目が覚めた。
 え、え、なにこれ。サンタってイメージ的にデリバートじゃないですか。それとも私のゴーストホイホイ体質のせいでこうなったのか。
 ていうか、サンタがくるのって普通は24日の夜から25日の朝にかけてだろう。今は24日の朝だよ。イブはイブでも間違ってるだろう。というより、サンタからプレゼント貰える様な年齢でもないんだが。むしろ配る側だよ。
 見た所袋は持ってな・・持ってる。妙な膨らみが気になる白い袋持ってるよこいつ。今さらだけども他のゴーストどもふよふよやってきた。知り合い?違うのね。
 なんかくれるの?え、マジで?まさかの展開で意外と嬉しい。
 パチンと魅惑のウィンク。・・・後ろでわざとらしく胸を押さえてひっくり返るゴーストども。お前ら、やってる事芝居がかりすぎ。しかしそのノリは嫌いじゃないけど。
 差し出されたのは、名刺。え、名刺?しかもちゃんと日本語。・・どうやって作ったんだろう・・。読む。
『コーディネーター  ピエトロ・ド・ブライムローズ   愛称:ピートでよろしく』
 ・・・はじっこの愛称の部分だけあとから書きたされた感全開。うちのゲンガ―が書いた奴か、これ?となれば、ゲンガ―の知り合いかな。
 ちょっとゲンガ―よんで来て。朝っぱらからまた厄介なことになりそうな空気だ。
 通訳来たのでとりあえず名刺の意味を確認。コーディネーターって一体。
『あら、ポケモンをコーディネートする人間がいるんだから、人間をコーディネートするポケモンがいたっていいじゃない?』
 ・・さらさらと書かれた文字からはどこか高飛車なお姉さま的な空気が伝わるな。言ってる事はまぁ、間違っちゃいない、けど・・。
『あぁ、でもまだ一人前のコーディネーターとしての資格は取ってないんだけどね』
 波長の合う人間見つけて、その人間を上手いこと利用させてもらって会社を立ち上げるのが夢なのよ―、と語るムウマージ。計画が具体的で逆に怖い。
 で、一体何の用で来たのか、と聞けば、
『この子たちに貴方の事聞いたんだけどー、なかなか可愛いのにファッションに興味がないって言ってたから、私が劇的ビフォーアフターをプレゼントしてきたのよ☆』
 誰が問題を抱えた建築物だ。いや、突っ込みどころはそこじゃないか。部屋の中のゴーストポケどもを睨む。一斉に目をそらす。お前ら、余計な真似をしやがって。
「いや、今日も仕事があるし」
『仕事場に行くまでは私服でしょう?』
「いつもの格好で間に合ってます」
『ダメダメ、クリスマスくらいおしゃれをしなさい。女の子でしょう!』
 なんだこの謎の理屈。ようするに私を着せ替え人形にしたいだけなのでは。ずいずい迫ってくるムウマージに押し切られ、部屋からは♂のゴーストポケは叩きだされた。
 2時間後、予想した通り散々あれこれとっかえ着せかえられて、ようやくムウマージ・・ピートか、気はすんだらしい。仕事に行く前からなんでこんなに疲れなきゃいけないんだ・・。
『あーやっぱりまだまだね・・。本人にも納得してもらえるようなコーディネートができないんじゃ・・』
 私があんまりにもファッションに適当に答えるもんだからピートの自信らしきものまで喪失している。知ったこっちゃないが。
 パティシエ希望の友人がコーディネーターという図式は傍から見たら面白くもなんともないかもしれないが、その上にポケモンと付いた時点で怪しいよなぁ。
 ぐったりしている状況の中、そろそろ帰るとピートの言葉が書かれた紙をゲンガ―が持ってきた。
「今度はもっとまともな時間帯に来てください」クリスマスイブの深夜とかもう御免だ。
『じゃあ今度はきちんとしたお仕事で来る事にするわね』
 コーディネーターとして独立する気なのね。野望を持ったポケモンだ。
『先にいっておくけれど、本来ムウマージは・・とくにあたしの一族は夢魔の性質を持ってる者よ?もっとも、今じゃその血はほとんど絶えちゃって、あたしも一人くらいしか巡り合えてないんだけどね・・』
 急に紙の上の内容がリアルなものになる。ゴーストポケモンもやっぱりいろいろあるんだ・・。
『リリもあたしも相当変わり種・・』
 あれ、切れてる。・・・ゲンガ―が紙をひったくった。あー、もしかして独り言か何かだったんだろうか。いつもの癖で訳しちゃったのかな。
 メリークリスマスイブー、とか言いながら送りだす。ふわりとムウマージは去っていった。
 やれやれ、一息ついた。朝飯食って仕事いこ。
 職場に行く自転車の上で気がついた。
「ピエトロって男性名詞じゃん?」
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余談  本当はもっときとかげさん所のリリさんと絡めたかったけど難しかった――!
別のお話しでまたお借りすると思います。
【ピートは♂ですよ?】
【何しても良いよ】
【きとかげ様お借りしました】
昔々、火の血を継ぐ家に二人の女の子が産まれました
双子ではありません、二つほど歳の離れた姉妹
上の子の名前は光江、下の子の名前は光葉といいました
大きくなるにつれ、二人の違いが嫌でも見えるようになりました
光江はとても頭が良い子でしたが、性格があまりよくありませんでした
光葉はとても優しい子でしたが、頭があまりよくありませんでした
彼女らを取り巻く男は、皆光葉を愛でるようになりました
光江はそれにとても怒り、嫉妬するようになりました
大学を出た後、光江は光葉より先に親の決めた相手と結婚しました
一方光葉は大学で知り合った男と結婚し、そのまま家を出て行きました
そこで初めて光江は妹に勝ったと思いました 家を捨てた女ほど愚かな物はないと、
――その時はそう思いました
ですがやはり妹には勝てなかったのです
…………………………
世間ではクリスマス・イヴ。人々は皆、何処か浮き足立った様子で街を歩く。着飾った街はそんな彼らを優しく見守っているように見える。
その空間の中で、人には見えない何者かが大量に動き回っていた。揃いの帽子を被り、揃いの鞄を提げ、ビルとビルの間を飛び回る。
時折、鞄の中から何かを取り出す。それは手紙であったり、小包だったりする。
『ゲンガーの宅急便』…… 人で知っている物は数少ない、主にポケモンを対象とした宅急便である。
どんな悪路でも簡単にすり抜けてしまうゲンガー達が荷物を運ぶ。噂では大金持ちのポケモンもリピーターになっているという噂である。
冷たいビル風が彼らを吹き飛ばそうとする。だが彼らも負けてはいられない。今日は一年のうちで一番の稼ぎ時なのだ。必死で鞄の蓋を押さえ、中の配達品が飛ばないように踏ん張る。
「今日は……なんだか風がいやに鳴いていますね」
カフェ・GEK1994の店内。カウンター席に座ってゼクロムを啜っていたミドリがぽつりと言った。その言葉を耳にしたユエが外を見る。
「そうね。なんだか誰かを呼んでいるみたい」
「幽霊ですか!?都市伝説にある、事故で子供を亡くした母親が今でも我が子を呼んでいるという――」
「そんな都市伝説、初めて聞いたわよ」
オカルト好きの店員が興奮して喋りだした。ユエはふと去年の今頃を思い出していた。マスターは元気かしら。こちらからも何かプレゼントをしたいんだけど、住所が分からない限りは何も出来ないのよね。
「……」
ユエのハイネックのセーターには、今朝マスターから届いたプレゼント…… 『不思議の国のアリス』をモチーフにしたブローチがついていた。
ジャローダは目を細めた。ミドリがいないこの時間帯が、一番彼らに来てもらうのに都合がいい。何しろその存在は、一般人には知られてはいけないのだから。
『いつも贔屓にしていただき、ありがとうございます』
『こちらこそ。いつも時間指定が厳しくて、すまない』
『いえ…… それで、今回はこの二点ですか』
ゲンガーがジャローダの尾の上に乗せられた二つの小箱を見た。
『ああ。片方はミナモシティに、もう片方は』
『分かっております。彼女宛、ですね』
十二月二十四日が国際的イベントの日だと知っている者は多いが、巷を騒がせている怪人―― ファントムの誕生日だということを知る者は、少ない。
ジョウト、エンジュシティの外れにある洋館で、彼女はプレゼントに埋もれていた。
「……何処から伝わったんだか」
花束、美しくラッピングされた箱の数々。それの一つ一つを彼女は慣れた手つきで空けていく。
『手伝うか』
「いや、いい。モルテは少し休んでて」
モルテの体は疲労していた。宙に浮いていることすら辛そうな顔をしている。ヨノワールの表情なんて普通の人が見ても分からないのだが、彼女には分かった。長い付き合いだからか……
『しかし、すごい量だな』
「そうだね」
話が続かない。モルテは焦った。
「あそこにいた頃も色々貰ったけど…… 冷たかったな」
『冷たい?』
「所詮はあそこの人間ってフィルターをかけられるんだ。何も篭っていない、無機質な何か」
手を休めて、テーブルの上の花束のうちの一つをとる。時期に合わない明るい黄色。向日葵。
「一体どこから取って来たのかはしらないけど…… これが一番気に入ったよ」
『そうか』
青い空と白い巨大な入道雲。色鮮やかな向日葵たち。そこに、彼女は立っていた。
笑顔で。
「もう、残っているのはここだけになっちゃったな」
花束を抱きしめ、彼女は呟いた。
………………………………
光江は子供を産めない身体だったのです
焦った彼女の父親は、もう一人の娘に子供ができていることを突き止めました
そしてその子を自分の孫として家に呼ぶことにしたのです
光江はその子を養子としましたが、あくまで外側だけ
内側はその子を憎み、殺したいという気持ちが渦巻いていました
ですが、その子を殺すことは最期まで出来ませんでした
彼女は、別の何かに見初められていたのです
本当に血を継いでいたのは、彼女だったのです
> そこは是非御自分のでお願い致します(真顔
 そんなわけで少し真面目に自分の奴を妄想してみる。
●『ゴ―スを掃除機で吸いこんだ』
【帯】
 ガスなんだから吸い込めますよね、たぶん。
【目次】
・ゴ―スを掃除機で吸いこんだ
・ゴーストにデートに誘われた
・ゲンガーがケーキを作ると言いだした
・ムウマとショッピングに行ってみた
・よるのさかもり(書きおろし)
【余談(あとがき)】
【続刊予告】
・チョロネコヤマトの特急便
・地元だって集まるさ
・イッシュゴースト博覧会
 いい加減このゴーストシリーズどうにかしたい。年内に完結させる予定がムウマージで詰まってずるずると・・・。
 目標:31日までにこれ完結。
【嘘予告】
・ゼニカネッ!
『ある一つの探検隊が世界を救った・・・それから数世代後、金に五月蝿いニャース:ニックとペアを組むことになったゼニガメ:メイル(通称ジェニー)。幼馴染の保安官や未来から来た執行人を交え、彼等の金儲けはどこへ行く!?』
※こんな話になるかどうかは未定です。
●雑音戯曲集
【帯】
ポケモンの世界にひょっとしたらあるかもしれない戯曲集。
【目次】
・煉獄姫(手直し)
・疫病神、憑きます(書きおろし)
・火喰らい(書きおろし)
・余談
 ようするにカクライさんのエピソードですよ。はい。戯曲が書きたい
 
 ・・・ここまで書いといてなんですが、上手いこと妄想ってできねぇぇ・・。
> 『鞄』シリーズマジ切望……! あれが現在に至るまででの至高のザンハブ小説である事は論を待たねぇしなぁ(苦笑)
 ・・・ちょっと妄想してみるか。
●鞄
【帯】
 思いつきません。スピンオフです。
【目次】
・鞄
・空
・雨
・晴
・閃(書きおろし)
 
・余談
【嘘予告】
・(タイトル未定)
『カメラは現実を枠に沿って切り取る。切り取ったからには、そこに何かがある。青年は己が切り取ったモノを求めてあるく』
 鞄に出てくる彼女の正式な本編的な何か。
【正直、『鞄』はあれ単品で勝負したほうがいいんじゃないかって気はする。うっすいことになりそうだけど】
絵本が描きたいです。
絵本「へびじゃないもん」
個人的に今一番絵本にしたい作品。
ミニリュウはへびでもなめくじでもありません。竜です。
イラスト集「鏡の彼」「月の光」
017さんのRainy dayみたいな感じになればいいと思う。「月の光」はもうずいぶん前に書いた「鏡の彼」の続編にあたるお話。
イラスト集「586さんのキャラを3ミリ程度にまとめてみた、だけだった(仮)」←やりません
私もイグゼと一緒にめいみちゃんを探しにいきたいんですけどどうしたらいいですか。
※イラスト集はすべてマステで貼ります。
というなんという願望w
>  自分のじゃなくてもいいですか(殴
そこは是非御自分のでお願い致します(真顔
『鞄』シリーズマジ切望……! あれが現在に至るまででの至高のザンハブ小説である事は論を待たねぇしなぁ(苦笑)
後、風合瀬の宴についてはご迷惑をおかけしております(白目) 本気御免なさい……(汗)
では、この際折角だから……(
★1:『竜の舞』
多分一番近い奴。……でも、原稿作業ががが(白目
【帯】
[ 『オマエ』と呼んでみた。……あの時と同じく、無機質な二人称の中にも、確かな思いを込めて―― ]
【目次】
・雪の降る夜
・His Story 〜あるアウトローの軌跡〜
・赤い月(完全版) 書き下ろし
・差しのべられた手(アウトロー外伝) 書き下ろし
・宴の後で(赤い月外伝) 書き下ろし
・竜の舞(完全版) 書き下ろし
・後書き
・嘘予告
その1 『Panzer Dragonite』
[ 「パパはもう、帰って来ないんだって……」 国際空域に於いて突如として発生した、航空機撃墜事件。捕虜となり、祖国からも国際社会からも見捨てられたパイロットを救う為立ち上がったのは、幼い息子の涙に触れた、野生のドラゴンポケモン達だった―― タイムリミットは24時間。ミサイルと迎撃システムが支配する灼熱の空に繰り広げられる、超音速(ハイスピード)・バトルアクション!  『好きだからやってるだけさ。 ……だから絶対、裏切らねぇよ』 ]
その2 『Story of ForgottenWorld』
[ 気弱な探検家志望のヒトカゲ・ティルスは、嵐の翌日の砂浜で、記憶を無くした一匹のリオルと出会う。自らを人間であると称し、記憶の断片からピリマと名乗った彼女と共に探検隊を結成した事により、彼の運命は大きく変わっていく事となる。 『人間――それは、神話や伝説の世界などに登場し、遥か古代に存在していたといわれている、ポケモンとはまた別種の生物の総称だった――』 ]
嘘予告は出来ればイラスト入りが良いかなぁと(苦笑  オイ)
★2:『○○○○○○○○』(タイトルは都合により明かせません  爆)
此方は主にトレーナーもの中心でしょうか
【目次】
・風合瀬の宴
・Shall We Dance?(完全版)
・○○○○○○○○(完全版 タイトル作品) 書き下ろし
・クソ親父(完全版)
・Next Step 書き下ろし
・後書き
★3:『鈍色の時代に』
戦争関連の暗〜い話がメイン(
【目次】
・海獣の鎮魂歌
・鈍色の時代に
・リトルダンサー(仮)
・M・I・A
・ゲート・キーパー
・邂逅(仮)
・後書き
★4:タイトル未定 
多分一冊じゃ収まりきらないと思われ(  やるにしても、焔の島で一旦区切る説濃厚
【目次】
・天狗の子(仮)
・船鬼始末
・雑卒紀(仮)
・焔の島
・双子風の伝説
・後書き
★5:他 シンオウの昔話とか諸々
ネタは色々あるんです。ネタは(
ただ書けないだけ。……絵に描いた餅とはまさにこの事だわさ(爆)
まぁそれに、自信持って出せるぐらいのものを書ける事が大前提なのは言うまでもない。……精進あるのみorz
後、ザンハブとカイリューのアンソロが拝んで見たいです。特にカイリュー!
何時か出ると信じてる(笑)
目次
“プロフェッショナル”に関わる5つの話
・トンカツ定食屋「切り切り亭」
・幸せな悪夢
・ザ・プロフェッショナル
・配達屋のペーゼさん
・とある犯罪捜査コンサルタントの話(書きおろし)
“あの日”に帰る3つの話
・廂間―ひあわい―
・てく〜いやしん坊ラルトスの話〜
・御都合主義(書きおろし)
“意思”にまつわる4つの話
・B's Will〜『B』の意思〜
・NOVELTYPE、な一日
・テングのウチワ
・電車の中(書きおろし)
こんな感じでいいのかなぁ……。全部一つにしたら長いかな。
ま、妄想だしいっかw
個人的に灯夢ちゃんの写真集が……いやなんでもないでs(ドキャドキャバキャバキャグシャグシャ、ゴスゥ!!)
 自分のじゃなくてもいいですか(殴
・師匠の作品集(タイトルはやはり師匠につけていただきたいので仮で(苦笑
目次・・というより入れていただきたい作品
 ・雪の降る夜
 ・風合瀬の宴(続きに期待してるのですがまだですか師匠ー!
 ・あるアウトローの軌跡
 ・船鬼始末
 ・Shall We Dance?
 ・竜の舞
 師匠がこちらで投稿された奴はざっとこんなもんかな・・・?
 【書いてみた】の奴は省かせていただきましたが・・。赤い月はあっちに載るし。
 帯はやっぱり誰か著名な方に書いていただきたい・・!
 俺が書いたらただの師匠へ愛を叫ぶコーナーになりそうだから(爆)
 ついでにもう一冊
 ・あっちの掲示板の、あれ。
 師匠にはこれで分かっていただけるはず。
 むしろこっちだしてください。
 師匠が出さなくても俺が個人でまとめる可能性もありますが(爆)
※妄想っつーか願望
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