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おまちかねのコットンガード。
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<タイトル>
「コットンガード」
<テーマ>
・苦手な「起承転結」を徹底してみる
・とにかくテンポを意識して
・ママに当たるエアームドとの対比を入れる
<起>
・ママに毛づくろいをしてもらうチルチルちゃん
・チルチルちゃんとママの羽の違い
→実の親子ではないことをここで明示する
<承>
・ママのようになりたいと願うチルチルちゃん
・が、チルチルちゃんはふわふわ羽でママは鋼の翼
→少ししょんぼりする
<転>
・公園を一人で散歩するチルチルちゃん
・そこへ突然上からクヌギダマさんが!
・慌ててふわふわ羽でガードするチルチルちゃん
→ノーダメージで吹き飛んでいくクヌギダマさん
<結>
・飛び跳ねるようにママの下へ帰るチルチルちゃん
・新必殺技「コットンガード」を披露する
・防御力が大幅にアップしたチルチルちゃんをうれしそうに抱きしめるママ
→二人は立派な物理受けになってくれることでしょう
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これでもなお完成稿で変更が入り、物理受け云々は(多分作風に合わないとの理由で)筆者コメントに移動されている。
> 結:やはりあるがままが一番「しあわせ」なのだということに気付き、今日も元気に相手ポケモンを容赦なく爆撃するのであった
ワロタwww
個人的にはこっちのが好みだったかもwww
続いてblindness。これは結構練った後のメモ。
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<タイトル>
・「向こう見ず」
・「ただ私のために」
<テーマ>
・「足跡」
<コンセプト>
・「盲目のドーブル」
・「足跡は家紋」
・「×の付いた足跡」
<主人公>
・絵描き志望の少女
<プロット>
・スランプに陥った少女
・某イラストSNSでランクが伸び悩んでいる
・固定ファンはいるが、何か物足りない、本質を見てもらえていない気がする
・何もかも中途半端な自分が嫌になる、才能のなさが恨めしい
・コンビニから帰ってきた直後、家の塀に落書きしているドーブルを発見
・背中の足跡に「×」
・絵はセンスこそ感じられるが、ところどころ間違っている
・背中の文様も「アートの一種」だと考える
・ドーブルについての話
・大人になると背中に足跡を付けられる
・足跡は「家紋」のようなもので、見ただけで「家柄」がわかる。「家柄」のよいドーブルは絵が上手い
・学者の見解では、ドーブルは「家柄」によって厳格に階層化されている
・後姿を眺めながら
・本当に楽しそうに絵を描いている
・呆れるほど楽しそうなのが、少女にとって余計に苛立ちを募らさせる
・少女のことは一切気にかけていない
・ドーブルに呼びかけると、見当違いな方向を向く
・確認する素振りを見せた後、また絵を描き始める
・このとき、様子がおかしいことに気付く
・よく見ると、ドーブルの目には光が宿っていなかった
・ドーブルについての話(2)
・ドーブルは絵を描くことを生業にしている。よって、絵の描けないドーブルは差別を受ける
・目の光を失うようなことがあれば、即座に爪弾きにされる
・このドーブルの家柄は、かなりの上流のようである。成人したばかりだということにも気付く
・少女とドーブル
・よい家に生まれ、それだけの力を身につけ、成人して活躍するばかりだったという状況から一転、失明して一族を追われたという経緯に気付きショックを受ける
・それでもなお、純粋に絵を描くことを楽しんでいるドーブルに、さらにショックを受ける
・自分が無駄なこと、くだらないこと、つまらないことに囚われすぎていた事を思い知らされ、呆然とその光景を見つめる
・ドーブルとの別れ
・ドーブルは描きあげた絵を撫でて慈しんでから、静かにその場を後にした
・少女は無意識のうちに携帯電話を取り出し、絵を写真に収める
・そのまましばらく、写真を眺め続ける
・光を失いながらも楽しそうに絵を描くドーブルの絵
・その絵はランク入りこそしなかったが、本質を見極めた一人のファンからコメントがもらえた
・吹っ切れた少女が気持ちを入れ替え、絵を描く意欲を取り戻す
・傍らには、ドーブルが描いた絵の写真を写す携帯電話が――
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後半に完成稿でカットされたシーンが残っている。確かテンポの都合で削ったはず。
それ以外は軽微な違い(タイトル含む)はあれど、ほぼ完成稿に準じた形の様子。
初期案を引っ張り出したのでまずこれを。
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タイトル
「しあわせのカタチ」
話の骨格
「幸福とは個人の解釈で異なるもの」
興味を引くポイント
「タマゴばくだん」で勇敢に戦う武闘派のラッキー
主人公
ラッキーと一緒に周囲のトレーナーをなぎ倒す勝気な少女「さち」
ポイント
ラッキーは「たまごポケモン」で、一緒にいるトレーナーに「しあわせ」をもたらす
個々人の「しあわせ」とは何か
少女とラッキーの対比・共通化
起承転結
起:飛びぬけた腕力と「タマゴばくだん」で無敵を誇るラッキーを引き連れる少女。ラッキーと一緒に戦っていると「しあわせ」だと感じる
承:妹分の少女もラッキーを連れているのだが、そのラッキーは正反対の技である「タマゴうみ」を使う。妹分のラッキーは「しあわせ」そうだった
転:悩んだ少女がラッキーにとっての「しあわせ」を考え、「タマゴばくだん」を忘れさせようとする。そして、自分も変わろうと考える。だが……
結:やはりあるがままが一番「しあわせ」なのだということに気付き、今日も元気に相手ポケモンを容赦なく爆撃するのであった
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人間のトレーナーがいたりタイトルが違ったりしていますが、大筋の方向は見えていた模様。
ちなみに、よく見ると人間の名前が完成稿で登場する主人公のラッキーにリサイクルされている。
これはゴーヤロック氏のツイッターの衝撃発言からはじまった。
586 586
ゴーヤロック無駄知識:実はコットンガードやミツハニーにもプロットが存在する
weakstorm でりでり/照風めめ
@586 な、なんだってー!
586 586
@weakstorm どんな一発ネタ/小ネタ/勢いだけに見える作品も、うちの場合前段階のまとめをしないと滅茶苦茶になってしまうのです\(^o^)/
pijyon No.017
@586 わけがわからないよ
586 586
@pijyon 知ってるかい? プロットがないとあれくらいの一発ネタすら書けない人がいるんだぜ……?
おーいみんな!
ゴーヤロックさんがプロット晒してくれるってよー!
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【今宵は満月なのです】
空を見上げれば、そこにはまん丸なお月様。
思わずウットリしそうな綺麗な姿に、わたしの足どりは怪しくなる。
「あ、ミミロップ! ボーッとしながら歩くと危ないって!」
丸刈りで背の高い殿方――ご主人の声にハッと気がついたわたしは足をピタっと止める。
ふぅ〜危ない、危ない。
わたしがご主人に「ありがとう!」の意味を込めて一鳴き上げると、ご主人はやれやれといった感じな苦笑いを向けてくれた。
わたしはミミロップ
お月様とお団子とご主人が大好きな、茶色いうさぎポケモンです。
【やっぱり月より花より団子?】
今、私とご主人は十五夜の月見をする為に団子の準備をしていまして。
ご主人がお団子を作って、それを縁側まで持っていってます。
お供え物などをするときによく使われる木製の台に、お団子がピラミッド状に積み上がっています。
先程みたいによそ見をすると、手元を狂わせて、お団子を取りこぼしてしまうから注意なのです。
それにしても、なんて美味しそうなお団子なのでしょうか……。
流石、ご主人様は器用です……ゴクリと喉を鳴らしてしまって――。
「あ、コラ! ミミロップ! 勝手につまみ食いするなって!」
【良い子の皆へ。食べ物で遊んではいけません。その1】
縁側に団子を乗せた木製の台と、飲み物が入ったグラスが二本。
それといくつかの小皿がありまして、それぞれしょうゆ、つぶあん、きなこが入っています。
「好きなものにつけて食べればいいから」
訝しげな瞳を向けたわたしにご主人はそう教えてくれます。なるほど。
あぁ……美味しそうな団子なのですが、こう綺麗なまん丸を見ていますと、なんだかウズウズしてきます。
何故かは分からないのですが……綺麗なまん丸な団子が雪玉に見えてきて――。
あ、思い出しました! 雪合戦です!
【良い子の皆へ。食べ物で遊んではいけません。その2】
「こら! 食べ物を投げるなぁ!」
わたしが放った最初の投球は見事にご主人の頬に当たりました。
ご主人がキッとした鋭い目付きでこちらを見ながら口を開いたのと、わたしが手を滑らしたのはほぼ同じでした。
「まったくぅ!? んむ? ☆%#*%%&!!??」
わたしの投げたお団子がご主人の口の中にスッポリ入っちゃいました、てへっ☆
【ぴよぴよ】
「%&#☆!!」
あれ、ご主人が胸元をたたいてなんだか苦しそうな顔をしていますね。
もしかして……喉に詰まっちゃったとかですか!?
あわわ! ど、どうすれば……!?
パニック寸前のわたしがとっさに取った行動は――。
ご主人の胸元にピヨピヨパンチ一発!!
重い音が鳴った後、ご主人はうなだれ「あ、ありがとう」と呟いています。
た、助かって、本当に良かったです……それと食べ物で遊んでしまって、ごめんなさい。
【ようやく月見】
ご主人がとりあえず飲み物を飲んで一回落ち着いた後、ようやく月見が始まりました。
まん丸なお月様を覗きながら、つぶあんをつけたお団子をもぎゅもぎゅ。
お月様が完全に顔を出しているのも好きですが、途切れ途切れに流れて来る雲に薄らかかる姿も神秘的でとても好きです。
顔を月に向けながら、手は団子の方に動かして――同じく団子に手を伸ばしたご主人の手に触れました。
【月のお伽話】
ドキリとわたしの胸が打ったのとご主人の手が離れるのはほぼ同じでした。
ご主人は恐らく真っ赤になっているわたしの顔は見えておらず、お団子をもぎゅもぎゅしながら月を眺めています。
「あ、そういえば月といったらこんな話があるなぁ」
ご主人は月に顔を向けながら、わたしに語ってくれます。
「昔ね、俺たちがいる星と月がケンカして、縁が切れそうになったときにミミロルやミミロップといったウサギポケモン達が美味しい団子を作って、二人(?)を仲直りさせたんだって」
わたし達の先祖様たちが……今、こんな素敵な夜をくれているんだなぁ……と感謝しながら団子にわたしは手を伸ばしました。
【お伽話からの】
「それで、団子は月とこの星を結んでくれたことから、団子……まぁ、餅だけに縁をくっつけるっていう縁起のいい食べ物になったんだよな」
縁をくっつけてくれる、その言葉にわたしのお団子を持った手が一瞬止まります。
今、食べているお団子もこうやってご主人との縁をくっつけてくれるものなんだと考えたら、胸の鼓動が早くなってきまして。
わたしはご主人を呼ぶ為に一声鳴きました。
「ん? なに? ミミロップ――」
【月も顔を真っ赤にさせて】
ご主人がわたしに振り返るのと同時にわたしはお団子を口に入れまして。
一気にご主人との距離を縮めまして。
ご主人の唇とわたしの唇が重なりまして。
わたしはご主人のお口の中にお団子を置きました。
縁がもっともっと強く結ばれることを願いながら。
【きっと今夜はお楽しみで(以下略)】
ご主人は驚いた拍子にお団子を飲み込み、そして縁側の床に倒れ、わたしがご主人の上を覆う形に。
「ミミロップ、まさか……」
顔は真っ赤になってますし、もうばれてますよね。
わたしのこの気持ち……ご主人と番になりたいほど大好きな気持ち。
「でも、お前」
「きゅう?」
「確かオスだったはずじゃあ……」
愛に性別なんて関係ありませんわ! とわたしは一声鳴きました。
今宵はあの満月に見せ付けるほど……うふふ。
【書いてみました】
今夜20時頃、月見しながらみたらし団子でも食うかなと思い、近場のコンビニに行く途中で思いついた物語です。多分……掲載しても(主に後半)大丈夫のはず(汗)
今宵の月が沈まぬ内に書かねばと思い、筆を急がせた所存でございます。
最後のオチに驚いた方がいたら、嬉しい限りです。(ドキドキ)
ちなみに月に関しての昔話は私の想像です。
お月見団子のことを考えていたら、思いつきました。(ドキドキ)
ありがとうございました。
【月見団子と月見酒をもぎゅもぎゅして(以下略)】
【何をしてもいいですよ♪】
感想どうもありがとうございます!
> それだけでも笑えるのに、「タブンネローテーション」。
> 歌詞が爆笑ものです。
> タブンネが多い!カオスです。
そりゃタブンネが歌いますから、歌詞もタブンネだらけになるわけです。タブンネ。
> そして、公演後のタブンネ達の中に、約1匹、ドMが紛れていましたね。
> 精神的にどうなっているのでしょうか。そのタブンネ。
48匹も居たらそういう性癖のタブンネが一匹くらいいてもおかしくないと思うんだ!タブンネ。
> 随分笑わせて頂きました。
完全に出落ちのネタ作品なので、楽しんでくだされば作者としては大成功です。
本当にありがとうございました!
初めまして。マコです。
タブンネ達が、まさかのあの、人数がやたら多い女の子アイドルグループになっているとは。
しかもTBN48。名前から意識してます。
それだけでも笑えるのに、「タブンネローテーション」。
歌詞が爆笑ものです。
タブンネが多い!カオスです。
しかもキャッチコピーが「殴りに行けるアイドル」って……。
本家も真っ青です。
まあ本家でやったら、自分が熱狂的ファンからタコ殴りに遭うだけなので、絶対しませんが。
そして、公演後のタブンネ達の中に、約1匹、ドMが紛れていましたね。
精神的にどうなっているのでしょうか。そのタブンネ。
随分笑わせて頂きました。
イッシュ地方のどこかの草むら。今日も彼女たちはポケモントレーナーたちに狩られまくっていました。
「いたた……。今日一日だけでもう六回目だよ……」
「もうしんどいったらありゃしない」
「あたしたちがいったい何したって言うのさ!」
「経験値多いからってあんまり痛めつけないで欲しいわ。全く」
こうして今日もタブンネちゃんたちは、傷だらけの体で自分たちの不幸な境遇を嘆いていました。タブンネ。
とその時、一匹のタブンネちゃんが、四角くて薄いケースを持って、やってきました。ケースの中には制服姿の可愛い女の子たちの写真が印刷されている紙、そしてきらきら光る円盤が入っています。
「みんな!いいこと思いついちゃった!!」
「タブ子、どうしたのよ一体。それにそれ一体何?」
「どうせまた人間のものでしょ? でも、何? それにいいことって?」
見慣れぬものを持ってきたタブ子にどよめくタブンネちゃんたち。タブ子は、タブンネちゃんたちの中で唯一、自分たちを痛めつける相手にも関わらず、人間たちの生活に興味を持っていました。そんなタブ子以外は、みんなこの透明なケースに入ったものが何だかわからないようです。タブンネ。
「それは……CDね」
……いや、タブ子以外にわかるタブンネちゃんが一匹いました。この草むらのタブンネちゃんたちの中での最年長。タブンネ様です。
……ちなみに、タブンネ様は他のタブンネちゃんと比べて年齢が上なだけであって、決してBBAじゃないからね!
「CD……? 何ですかそれ?」
「コンパクトディスクって言って、人間が音楽を聴くために使うものよ。機械で特殊な光を当てると音が出るの」
「へー」
タブンネ様の話に、CDを知らなかったみんなは頷きます。
「で、タブ子。このCDがどうしたの?」
「これ、すぐそこで拾ってきたんだけど、この人間たち、今人気爆発中の国民的アイドルなんだって!」
「アイドル……?」
しかし、みんなはアイドルの意味がわからないようです。タブンネ。
「アイドル……。なんと素敵な響き……」
そんな中、こっそりそう漏らしたのは、ちょっとヘタレなタブンネちゃん、タッブーです。人間のことは詳しくなくても、アイドルというものがどんなものなのかは知っているようです。タブンネ。
しかし、とりあえずタッブーの言葉はスルーしておきましょう。ヘタレですしね。
「可愛い容姿、それに歌や踊りで、たくさんの人間たちを惹きつけてやまない人たちのことね」
解説するのはやはりタブンネ様です。
「それで私たち、アイドルになるの! そうしたら人間たちから愛されて、ボコられることなんてなくなるはずよ!」
「おおおおお! 何という名案!」
「人間に殴られるタブンネから、愛されるアイドルになるのね! なんて素敵!!」
「いいじゃない!! やりましょ!!」
タブ子の名案にタブンネちゃん一同はどよめきます。
「そうと決まれば、早速練習ね! 人間たちを魅了できるよう頑張らなきゃ!!」
こうしてタブンネちゃんたちのアイドルユニット、TBN48が誕生したのでした。タブンネ。
*
「お! 一狩り行けるぜ!」
たった今、一人のポケモントレーナーが揺れている草むらを発見したようです。タブンネ。
「おら! 経験値よこせ!」
タブンネちゃんを狩るために、勢いよく草むらに飛び込んだトレーナー。しかし、彼はタブンネちゃんを見て、言葉を失いました。
タブンネちゃんがさながら女子学生のような制服を着ていたからです。
「野生のタブンネが、コスプレ……?」
ポケモントレーナーは一瞬戸惑いました。が、次の瞬間には彼は気を取り直して、タブンネちゃんをボコっていました。タブンネ。
こうして、タブンネちゃんは今日もやられました。しかし、そんなタブンネちゃん、やられ間際に何かを落としていきました。
それを拾ったポケモントレーナー。
「……何だ、これ? ……『TBN48第一回公演決定』?」
そうです。タブンネちゃんたちは、あの日以来、血のにじむような歌とダンスのレッスンをし、ついに人に見せられるくらいのクオリティに達成したので、初の自主公演を行うことにしたのでした。タブンネ。
「……何かよくわかんないけど面白そうだな。ちょっと他の奴にも教えてやろう!!」
このようにタブンネちゃんたちは、人間たちにボコられながらもビラ配りを行い、第一回公演が始まる前にもかかわらず、TBN48の名前はトレーナーたちの間でかなり広まりました。タブンネ。
*
さあ、そしてついにTBN48の第一回公演の日です。
「うわー。かなり人集まってるよ!」
「まさかこんなに集まるなんて……。緊張しておなか痛くなりそう……」
「ネッちゃん落ち着いて! センターが緊張でぶっ倒れてどうすんの!!」
「そ……、そうよね! 私頑張るわ!!」
草むらに作った特設ステージの後ろで、タブンネちゃんたちは集まってきたお客さんの様子を伺いつつ、緊張しているようです。タブンネ。
そして、いよいよTBN48の初公演の始まりです! 読者のみなさんも、ここからは人間目線でTBN48のステージをお楽しみください。曲は「タブンネローテション」です。どうぞ。
♪タ〜ブンネ〜(タ〜ブンネ〜)
タ〜ブンネ〜(タ〜ブンネ〜)
タ〜ブンネ〜(タ〜ブンネ〜)タブタ〜ブ〜ン〜ネ〜
タブンネタブンネタブン〜ネ〜 タブ〜タ〜ブンネ〜
こうして初公演は無事終了。お客さんからは拍手喝采。初演だったにも関わらずダブルアンコールが巻き起こったくらいです。タブンネ。
さて、そんな初公演を終えたタブンネちゃんたちは。
「まさかこんなに大好評だなんて……! 頑張った甲斐あったわね!!」
「あ、あたし感動……。 ううっ」
「ネッちゃん、泣かないで! まだまだ私たちはこれからなのよ!」
「そうよ! これから握手会なんだから! 笑顔笑顔!!」
そうなのです。タブンネちゃんたちはこの後握手会という大きなイベントを抱えているのです。終演後、お客さん一人一人と直に接することで、メンバーそれぞれが固定のファンをつけようという目論見です。タブンネ。
「よし、行きましょ! お客さんに感謝の意を伝えて、これからも足を運んでもらえるよう頑張らなきゃ!」
こうして始まった握手会でしたが。
「ありがとうございます!」
あるタブンネちゃんが笑顔で手を差し出すと、手を差し出したのはお客さんであるトレーナー……ではなく、トレーナーの手持ちポケモンでした。そしてポケモンはタブンネちゃんの手を取って、そのまま。
ちきゅうなげ。
また、あるタブンネちゃんも、手を差し出し、やはりお客さんであるトレーナーのポケモンが手を握ったかと思えば。
かいりき。
さらには、あるタブンネちゃんは、手を取られると。
にぎりつぶす。
こうして、握手会(?)が終わりタブンネちゃんたちはすっかりボロボロ。
「うう……。どうしてこんな目に……」
「公演はあんなに盛り上がってたのに……」
「こんなのってアリ……?」
「殴られるのもちょっと快感になってきたかも……」
約一名、違った感想が出てきていますが、とりあえず無視しておきましょう。
「まだまだ修行が足りないってことかしら……」
「確かに初演であれだけ盛り上がってちょっと天狗になってたのかもね」
「殴られるのは勘弁だけど、アイドル活動するのすごく楽しかったから、あたし続けたい!!」
「もっとみんなに愛されるアイドルになれば、こんなことにはならないはず! 頑張っていこう!!」
「おー!!」
こうして、TBN48は日々努力を重ね、その名を徐々に轟かせていきました。それと同時にタブンネちゃんたちは、「殴りに行けるアイドル」として親しまれるようになったのでした。タブンネ。
おわり
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは全く関係ありません。
【全方面土下座】
【どうしてもいいのよ】
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