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太陽が東から南の方へと向かっている頃、僕はとある大きな公園のベンチに座り込んでいた。そばには、僕の飼っているネイティオのウィルが立っており、じっと僕の方を眺めている。ウィルは、標準的なネイティオに比べたら少々小さめであり、腰の辺りの黄色い線が三本ある、雄のポケモンだ。
今日は土曜日である。日頃通っている大学の授業から解放され、ひとときの休息を味わえる一日だ。そういう日には、僕はウィルと共に公園へと出かけて戯れることにしている。平日は大学での勉学に傾倒しなければならないため、なかなかウィルに構ってやれない。それで、せめて週末には、彼と一緒になる時間をとっているのだ。ウィルという一羽のポケモンを飼っている以上、こういう時間は必要不可欠だと思っているし、何より僕自身、週末の楽しみの一つにしている。おそらく、ウィルの方も楽しみにしてくれているものだと思っている。そのことは、彼の表情が物語っているのだ。一見、何も考えておらず、ぼーっとしている風に見えるが、実のところ、わずかながら微笑みを浮かべている。彼はネイティオの例に漏れず、自分の感情を表に出すことはほとんどない。そのため、こういう微少な変化であっても、心の中は大きく揺れているものである。僕はウィルがネイティだった頃から、かれこれ七年間は付き合っているので、このくらいのことは分かるのだ。
辺りを見回してみれば、人とポケモンとが遊んでいる光景があちらこちらで見受けられる。今日は快晴に恵まれているということもあってか、子供と小さなポケモンがはしゃいでいる姿はいかにも元気そうに映っており、見ている方まで思わずその輪に入りたくなる気持ちにさせられるものだ。周囲から賑やかな声が僕の耳に入ってくるので、うるさく感じないと言えば嘘になるけれども、僕の心を活気づけてくれるには十分すぎるほどだ。
僕はウィルに視線を移し、顔の方を見る。彼は相変わらず僕の方を見ているため、まるでお互いが睨めっこしているかのようだ。そう考えると、別に笑うところではないというのに、僕は思わず吹き出したくなってくる。対してウィルはどうかと言えば、全く動じていないようだ。全く変わる気配のない彼の表情を目にすれば、どんな人でもたちまちおかしく感じてきてしまうことだろう。とは言え、僕はすっかり慣れているのでこの場面で吹き出すことはなくなったのだが、飼い始めのうちは何度笑ってしまったか分からない(そして、そのたびにウィルに怒られたり不思議がられたりしたものである)。
ところで、こうしてウィルの姿を見るたびに思うのだが、ウィルは本当にかわいい奴なのである。何がどうかわいいかは言葉ではうまく説明できないけれども、とにかく愛嬌があって、思わず抱きしめてやりたくなるのだ。こちらの様子、あるいは太陽の方をじっと見つめているところもかわいらしいし、僕の背丈よりも幾分小さいところも良いし、少々おとなしめでほとんど自己主張しないところも気に入っている。男である僕が言うのも何だけど、母性本能とかいうのがくすぐられて、こちらから助けの手をさしのべてやりたくなるのだ。ウィルのことを端的に言うと、まだあどけなさの残っている、引っ込み思案な男の子なのである。僕はそんな彼のことが大好きだ。僕がまだ独り暮らしを始める前、実家で暮らしていたときからずっと、彼のことは好きでいる。そして、ウィルも僕にすっかり懐いていると思う。僕が独り暮らしを始めることになった際、彼は僕について行くと言って聞かなかったし、今もなお僕のもとをまったく離れようとはしていない。ウィルと僕とはお互いに信じ合っている関係、と言って良いだろう。もちろん諍《いさか》いを起こしたことは何度もあったけれども、仲直りは早かったし、それでお互いに気まずい関係に陥ったことはない。
それでも、僕はときどき不安になることがある――ウィルは本当に、あの二つの目で僕のことをそのまま見てくれているのだろうか。こんな発想は変だと思う方もいらっしゃるだろうが、少し待ってほしい。ネイティオには、次のような伝説があるそうだ。
南アメリカでは、右目で未来を、左目で過去を見ていると語り伝えられている。
この伝説をご存じの方なら、僕の言わんとしていることが分かるだろう。すなわち、ウィルは僕のことを見るふりをして、実際に目にしているのは未来や過去のことであり、それらのことに思いを寄せているのかもしれない、と僕は考えているわけである。
そんなことを言われたところで、所詮伝説は伝説じゃないか、実際には絶対に起こりえない、と反論したくなるかも知れない。実際のところ、僕も以前はそう考えていた。ウィルのことを呼べば、彼は僕の方に振り向いてくれるし、今そのものを見ているということには何の不思議もなかった。
ただ、ウィルは何もせずにただじっとしていることが多い。現に今がそうだ。一歩も動こうとはせず、翼は閉じたままで、視線すら変えようとはしていない。ずっと僕の方を向いているばかりである。ネイティオは全く動くこともなければ鳴こうともしないという習性を持つから、これで問題はないとは思うけれども、僕の不安は少しずつ募るばかりなのである。何にもしないふりをして、実際は過去や未来のことについてずっと考えているのではないか、と思ってしまうわけだ。
それならば、ウィルに直接尋ねてみた方が早いのではないか――その通りだ。どうしてこのことにもっと早く気付かなかったのだろうか。もちろん、僕は人間でウィルはネイティオだから、言葉で通じ合うということは難しいかもしれないけれども、ネイティオはエスパータイプのポケモンであるのだから、僕が何を考えているかを読み取るのはさほど難しいことではないはずだ。それに、僕の呼びかけに答えてくれるだけの知能も併せ持っているので、簡単なコミュニケーションくらいなら可能なはずである。
思い立ったが何とやらと言わんばかりに、僕はウィルに訊《き》いてみることにした。
「なあ、ウィル」
僕の呼び掛けに反応したか、どうしたの、とでも言わんばかりに顔を傾けてくる。嘴《くちばし》は閉ざしたまま、相変わらず視線を僕の顔の方へと向けている。
「こんなことを訊くのも何だけど、君はいったい、何を見ているんだい?」
そう言った僕に対し、ウィルは首を傾《かし》げたままであった。僕の言いたいことを理解できなかったのかもしれない。そう思った僕は、さらに言葉を続ける。
「その、ほら、君のようなポケモンは、過去も未来も見ることができるっていう言い伝えがあるじゃないか。だから、僕は気になるんだ。君の眼はいったい何を捉えているか、をね」
僕の言葉が終わるや否や、ウィルは傾げていた首を元に戻し、にっこりと微笑んだ。これほどの、満面の笑みという言葉がぴったり当てはまるくらいの表情を彼が見せるのは、滅多にないことである。無表情と形容されがちなネイティオの顔がこういう風になるなんて、いったい誰が想像できるだろうか。こんな顔を見せられたら、こちらも思わず釣られて笑みを浮かべるしかなくなってしまう。
――ああ、なんて可愛いんだ。
僕は思わずその顔つきに見とれた。そして、先ほど自分が何を言ったかを忘れそうになってしまうくらい、ウィルのことを愛おしく感じてしまう。できることなら、目の前にいるネイティオに抱きついてしまいたいくらいだ。しかし、ここは公園という公の場であるから、そんなことは恥ずかしくてとてもできることではない。だから、ぐっと堪えるしかないのは仕方のないところである。
ただ、ここで少し冷静になって考えてみると、どうしてウィルはこのような笑顔を浮かべたのか、僕には理解できなかった。
――この表情は、いったい何を意味するのだろうか。
僕がそう思った刹那《せつな》、ウィルが僕に向かって飛びつき、抱きついてきた。両翼《りょうて》で僕の身体を抱え込み、顔を僕の胸に埋めてくる。この恥も外聞もない行動に僕は思わず頬を赤くしてしまうと共に、辺りを見回した。奇異なるものを見ているような視線を送ってくる者が何人かいたのだが、いずれも凝視してくるまでのものではない。ウィルがポケモンであるということもあってか、あまり気にされてはいないようだ。
そこで、僕はウィルの方に視線を戻すと、ウィルの頭をそっと撫でてやった。ほんのりと赤くなっていたウィルの顔が、もう少しだけ赤くなったような気がした。もうここまで来ると、ネイティオの伝説がどうとか、関係なくなってくる。伝説がどのようなものであれ、ウィルはウィルとして見ていけば、それで問題はないのだ。それに、ウィルの方も過去や未来の光景という大それたものではなく、僕のことを見てくれている、ということがよく分かった。僕の勝手な解釈かもしれないけれども、そう考えて特に支障が出るものではないと思う。
――ウィル、これからもよろしくな。
僕を両翼で掴んで話してこないネイティオに対し、僕はひっそりと呟いたのである。
やあ、よく来たのう。ちっちゃなエモンガには、このデザートリゾートまで飛んでやってくるのは大変だったろうに。
……ああ、子ども扱いしてはいかんな、すまんすまん、そう怒らないどくれ。深い意味はないんじゃ。なにしろここは、元々住んでいるポケモンですら難儀するような環境じゃから、素敵な客人であるお前をねぎらったのじゃよ。
本当じゃよ、この前なんぞはズルッグの若造がしっぽだけ出して後は砂に埋もれたマヌケな格好でいたのを、このシンボラーじいさんのサイコキネシスで助けてやったくらいじゃ。慣れとるとはいえ、やはり厳しい環境じゃからなあ。
そうそう、今日は何を話してやろうかのう。おっと、その前にオレンのみで作ったジュースをお飲み。すなあらしで疲れた体に聞くぞい。モモンのみで甘めにしておいたから安心しとくれ。おっと、これは子ども扱いじゃないぞい。モモンのみは解毒効果もあるからのう。そして飲みやすい。これは大人のポケモンでも人間でも、一石二鳥の知恵として、ずっとむかしから使われている調合法なんじゃ。
お前さんくらいかわいい、じゃないのう、親しみやすいポケモンなら、野生の個体でも人間に甘くておいしいお菓子をもらったことくらいあるじゃろう? あれもな、砂糖というモモンの実と同じ、甘い味のものが入っているからおいしいんじゃ。苦すぎたり酸っぱすぎたり辛すぎたりする実に、モモンのみを混ぜるというのは、このお菓子を作るのと少し似ておるな。
この場合、調合というよりはお菓子を作るのと同じように調理、料理と言った方が正しいかもしれんのう。混ぜるのに失敗したところで、人間の見るテレビのコメディアニメのように爆発はせんからな。じゃがそれなりに分量を考えてしっかり混ぜないと、全くモモンのみの味がしなかったり、逆に元の味をすっかり打ち消してしまったりと、混ぜない方がよかったようなことになりかねんのう。
何? オレンのみのからいのやしぶいのや苦いのは、すっかりなくなってしまった方がいいと? フォッフォッフォ、おいしい甘さに正直なお前さんは、まだまだかわいいおチビさんじゃな。
まあまあ、そう怒るでない。またお話をしてやるでな。何を話そうか……ああ、そうじゃな、さっき少しだけ触れた、この場所、デザートリゾートのずっと昔の話でもしようかのう。
昔はまだ、この場所もこんなにすなあらしが酷くなかったし、人もいっぱい住んでおったんじゃ……。
○
おまえさんのご先祖さますらまだいたかも怪しい、ずっと昔の話じゃ。ここはとても緑が豊かで、三歩歩けば木の実のなる木にぶつかるくらいじゃった。……よだれが垂れておるぞ。腹がすいたんじゃな。フォッフォッフォ。なーに、砂漠を越えてくれば腹の九つや八つ減るじゃろうて。いっぱいリンゴがあるからたくさんお食べ。
話が逸れたな。とにかく、ここは緑がいっぱいの素敵な土地じゃった。
近くの湖は美しく、青いしなやかな竜まで住んでおった。
頭の両側に、ちいさな白い羽があって、時々空まで飛んでみせるから、天使さまなどと呼ぶ人間もおったのう。
さてお前さん、水と植物が豊かな場所を見つけたら、どうする?
……ふむ、腹ごしらえと水分補給は大事じゃな。さて次は? ……仲間に教える。
仲間に教えた後、お前さんと仲間は、次にどうするかな?
……その通り、住む場所を移して、そこに定住するな。そして巣を作る。正解じゃ。
わしらが食糧と水のある場所に住みつくように、人間も食料と水に困らない場所に住みつく。
そしてわしらと同じように、集落を作る。
しかし人間は良くも悪くもその先を求める生き物じゃから、そこで終わらないんじゃな。
集落はやがて村になり、村は街になり、最後に大きな国となる。
ポケモンの進化と似ている? はっはっは、確かにそうじゃな。
そう、人間の住む場所はどんどん進化していくんじゃ。住む場所が進化するというのは、まったくもって面白いのう。
そんなわけで、かつてのこの場所に人間が住みつき、国を作った。国と言っても地方そのものを指すのではなく、今だとシティくらいの規模じゃな。
昔の人間は言い方が大げさ? わっはっはっは、こりゃかなわんわい。
とにかく、国には大きな家、お城があってな。若いころのわしはそこで、城の警備をしておった。
ずっと昔はポケモンと人間の区別があいまいじゃったからな、キチンとしかるべき報酬を受けて雇われておったよ。
本当じゃとも、わしは優秀じゃったからな、賃金を貰える日には毎回革袋に金貨銀貨がジャラジャラじゃよ、じゃが多い? こりゃ失敬。
む、信じておらんな、ちょっと待っておれ……ほれ、どうじゃ、キンキラキンがいっぱいじゃろう。
おまえさんのような客人に出す食べ物なんかは、ここからあるルートを通して来ておる……んな貴重なもんを売っぱらっちまうのかとな? 金貨と銀貨はそのままでは食えんからのう。
また話が逸れたな。ボディーガードの話じゃった。
当時は王宮の宝を盗み出す、泥棒なんかが多かったのう。今もじゃが、今以上に当時は美しい宝石が富と権力を示すステイタスとして強い位置に陣取っておったからな。
わざわざ予告状を出してから盗みに来る、今で言う怪盗なんかもおったぞい。なーにを驚いておる、なにも怪盗は、人間が読んで楽しむ物語の中にだけいるのではないぞ。
都市の方では、今でもそんな輩がいるそうじゃな。
しかし昔は紙なんてもんがなかったから、予告状が石版だったりしてのう。向こうは華麗に落としていったつもりでも、落とすときドガンとすごい音がしたり、予告状を落としていったところに立っていたポケモンや人間に当たってえらい騒ぎになったりしとったわい。
笑うでない。こちとら痛かったんじゃい。石なんかぶつかった日にはダメージ二倍じゃぞ! お前さんとて他人ごとじゃあるまい。
しかし、コソコソ嗅ぎまわるコソドロよりも、怪盗達は手ごわかった。
体型と声さえも変え強固な警備をくぐり抜け、追い詰めた城の見張りを突如発生させた光で目をくらませ、城の最上階から飛び降りても颯爽(さっそう)と空を飛翔し、逃げていく。
何度か負けたこともあったが、逆にボロボロのコテンパンにしてやったこともあった。
怪盗も、好みのものを集めたくてしかたないという、自らの蒐集癖に身を任せるような奴や、盗まれたものを取り返す義賊めいたやつもおったな。
ん? 盗みをするようなやつのもとで、何故働いていたと? 雇い主の王さまは、わしらポケモンには優しい人間であったからな。
王さま本人が盗んだのではなく、民衆から宝を巻きあげた権力持ちのやつが、いいとこを見せようと、王に巻きあげた宝を献上したりもしていたから、そのあたりもややこしいんじゃ。
ある人間には悪人だからといって、こっちにも悪い人間とは限らんということじゃ……難しいかのう?
しかし働いた後に金を出してうまいもんをたらふく食うのは悪い気分じゃあなかった。夜の酒場で竜も鳥も人間も獣も、わしのような鳥かなんだかわからんものも入り混じって、くだらん話をしながら馳走を食うのはな、何もかもが入り乱れていながら、何もかもが揃っていたような気もする。
ずっと昔は、ここいらで騒いでいた、人間たちの革命組織がなんやかや言っていたことに近いことが、ごく自然に行われていたわけじゃな。
何故それがなくなってしまったのか? それはわしにもわからん。考え方も姿も生態も違うということに、誰かがハッキリと気づいてしまったのが始まりか。
科学というものが発展すれば、良くも悪くも同じではいられないのかもしれんな。
ポケモンと人は会話が出来ない、というのも理由の一つかもしれん。無論、テレパシー等を通じて喋れる種族もおるし、身振り手振りや鳴き声でも大まかなコミュニケイションは出来るじゃろう。
じゃから決定的な理由というのは断絶されてわからない。当時と結果があるだけじゃ。
始まりがあれば終わりもあると言ったのは誰じゃったか。年を取ると忘れっぽくていかんのう。
わしのいた城にも終わりはあった。日に日に膨れ上がっていく国はやがて、領土争いの末に戦争を起こした。
それで怒り狂ったらしい雨と雷の神が、この場所を暴れ回り、何もかもを土砂と雷で流してしまった。
後には何も残らんかった。この場所の砂の中に眠る、城以外はな。
戦争中はいろんなことがあった気がするが、あまり覚えておらん。人間だけでなくポケモンも、つらいことは忘れるように出来ておるようじゃな。
それからずっと、わしはここにいる。時々、まだ城が砂に埋まっていない時のことや、人間の友人のことを思い出して懐かしくなるよ。
それは一体全体どのくらい昔だったかと? さあそこまではわからん。キュウコンほどじゃないが、わしらの種族も結構な長生きでな。
そのぶん数も少ないんじゃがな。
自分たちだけになって、さびしくないかと? 仲間もいるし、こうしておまえさんみたいな物好きの優しいやつが、おいぼれじじいのとこに遊びに来てくれるからのう。
長生きして、移ろう時の中に永く身を浸していなければ、おまえさんにも出会えなかったわけじゃ。
なあに、このおいぼれじじいの過去を案ずることはないさ。
何しろ、もう誰も覚えていないほど、ずっと昔の話じゃからな。
続編のようなもの。
そこそこ良く書けた気がするからこっちにも投げる。
pixivでちょこちょこやってます。
……哺乳類でも卵なんだよなあ(システム上は)。
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夢を見ていた。
幼い頃、暮らしていた草原の夢だ。
隣にはシママ、今はゼブライカ。僕もまだ、主人と出会ってなく、ポニータだった頃の夢だった。
目を覚ますと、やけに寝ていたな、とムクホークが呆れたように僕を見た。
確かに、と僕は思う。
秋も過ぎようとする今、炎の鬣を纏っている僕にとっては涼しい今、中々心地いい天気だったからかもしれない
。
ゆっくりと立ち上がり、僕は森へと行く事にした。
湖の方には、ゾロアークとオーダイル、それとこの頃そこに住んでいるアーケオスとアバゴーラが居るだろうけ
ど、そっちには行かない。
森の中、僕が主人のポケモンとなってからもずっと、僕に付いて来てくれた友であり、番でもあるゼブライカの
所に行こうと思った。
どうして付いて来てくれたのだろうと、今でも良く思う。
主人がフライゴンに乗って空を飛んでいる時、モンスターボールの中からゼブライカがそれを追いかけて来るの
を見た事がある。
海を越えて、戻って来てその夜、野宿していたその外で、安堵した目つきで僕の方にやって来た時もあった。
……僕は、ゼブライカに惚れられていた、とは思えない。
今でもそうだ。番と言うよりは、とても仲の良い友達、という方がしっくり来る。
どうして、そこまでして僕と一緒に居ようとしたのだろう。いや、旅の途中にばれたけど、どうして主人から隠
れるようにして、主人のポケモンになった僕に付いて来たのだろう。
今でも分からない謎だ。これは。
ぼふぼふと、腐葉土の上を寂しい音を立てながら歩いて行く。
僕は夢を見たからか、幼少の頃の事を思い出していた。
風で草が良くなびく、のどかな草原。ここからだときっと、走って5,6日した所にある、そんなに広大でもない
草原。
そこで僕は生きていた。
親から早く離れ、でも大して親から距離は取っていない場所で、幼馴染のシママと一緒にのんびり、特に大して
何も考えずにぼうっとのどかに暮らしていた。
しいて気を付けていた事と言えば、トレーナーからは逃げていたのと、凶暴そうなポケモンには近付かなかった
事。
それだけ。
足は元々速かった方だから、大して危険にも出くわさずに、本当にのんびり暮らしていたと思う。
そんなある日、僕はビブラーバと出会った。出遭ってしまったというべきか。良く分からない。
あそこでずっとのんびり暮らしていても、大して僕の幸せには影響がなかったと思うから。
そう考えると、ゼブライカにとっては出遭ってしまった、になるのかもしれない。
僕に付いて来るのは大変だったろうし、海の向こうに行ってしまった時は、とても悲しんだだろうし。
見慣れない顔だなぁ、と思っているとトレーナーがやってきて、いつの間にかバトルが始まってしまった。
逃げていたら、きっと逃げきれていたんだろうけども、そこまで僕はバトル自体を嫌悪していた訳でもなかった
。
そして、相性の差で普通に負けて、いつの間にかポケモンセンターで小さいボールの中に入っていた。
シママは、どうしてるんだろうと、最初に思った。
シママが付いて来ているのに気付いたのは、その数日後だった。
かぽかぽと町の石畳の上を歩くのも良いなと思っていた時、柵の外で僕を悲し気に見ていた。
とても、印象に残っていた。
町の外に出て、野宿する夜に再会して、かなり心配そうに体を舐め回された。鬱陶しいとも思ってしまった程に
。
……そう言えば、シママには両親が居なかった。
この前の夏、クーラーの効いた部屋で主人に「クーラーをガンガンかけなきゃいけないじゃないか」と愚痴を言
われながらも図々しく居座っていた時に、テレビで見た事を思い出した。
良い個体同士を番わせて、より良い個体を作ろうとしているトレーナーが問題になっているって。
現チャンピオンがそれをやっていて、チャンピオンを辞める事になったとか。
それは強い根拠も無い仮説だった。
僅かな根拠としては恵まれなかった子は沢山色んな所に逃がされたという事と、チャンピオンの手持ちにゼブラ
イカが居た事の二つ。
断定は出来ない。
でも、そう思える。逃がされた、望まない個体だったと。
僕がギャロップに進化する前に、シママはゼブライカに進化していた。
悔しくもあったけど、納得も僕はしていた。僕は精々一日に数回バトルをするだけで、後はボールの中で過ごし
たり、かぽかぽ主人を乗せて歩いていたりしただけだけど、シママはずっと僕を野生のまま追いかけて、様々な
ポケモンの縄張りの中も通って来たんだろうから。
でも、悔しい気持ちはやっぱりあったからか、僕もその後すぐに進化出来た。
ゾロアがゾロアークになり、ビブラーバがフライゴンになり、手持ちにガントルとムクバードが加わった。
ゼブライカはただ、僕にひっそり付いて来ていた。
ゼブライカは今日も僕が来ると嬉しそうに喉を鳴らした。
それはやっぱり、番のようなものではなくて、親友のようなものだった。
……僕は、君にとってどのような存在なんだい?
聞いてみたいけれど、それは叶わない。
一体ゼブライカが何を思っているのか、明確な言葉を持つ人間とは違って、僕は聞く事は出来ない。
どうして、僕に付いて来てくれたんだい? どうして、主人にばれても、主人が悪い人じゃないと分かっても、
目の前には姿を現さないんだい?
何も、聞く事は出来ない。
とても、もどかしい。
でも、それでも良いとは思う。
僕達はポケモンだから。人間じゃない。
明確な言葉を持つ必要がない、ポケモンなんだから。
僕は、ゼブライカの膨らんだ腹を見て、耳を傾けた。
もうそろそろ、卵を産む時期だ。冬になる前に、生まれると良いんだけど。
今、何かゼブライカに一つ聞けるとしたら、きっと僕はそれを選ぶだろう。
冬の前に、産めるかい?
それが今、一番重要な事だ。
ずらりと並んだボールアイコンとトリコロール・カラーのアイコン。
???になっているポケモンは一匹も……いや、配布ポケモンはそうなってるけど。とにかく、普通にストーリーを進めていれば手に入るポケモンは、全部登録された。
フランス語や英語の説明文は全く分からないけど、本家と照らし合わせればなんとなく分かる。なんとなく。
犠牲にした伝ポケは何匹だろうか。
一番『駄目だろ』って思ったトレードはどれだろうか。ぺロリームとレジ一体だろうか。それともレシラムやラティオスを差しだした方がもっと勿体無いと言われるだろうか。
サンダーも犠牲にした気がする。ランドロスはARサーチャーで出るのが待てなくて別のポケモンと交換してもらった。ちなみに後で別のトレード用に手放した。
霊獣フォルムは何度見ても慣れない。
GTSを見ていて考えた。
伝ポケを要求してくるトレーナーは、おそらく子供なんだろう。等価交換という言葉を知らない。伝ポケは伝ポケ同士じゃないと交換が成り立たない。普通は。
余裕があって切羽詰まっている奴なら交換してくれるかもしれないが、そんな数奇な奴は世界中を探してもそうそういないと思う。ちなみに私はその一人だと思う。
石で進化するポケモンを欲しがっている人も多い。そうだよね、石は貴重品だもんね。何で石屋は三色石しか売ってくれないんだろう。メガストーンよりもひかりの石ややみの石を売ってくれ。
図鑑と集まっていない番号を照らし合わせて頭を抱える。意外と見落としがちなのが御三家の中盤。
二回進化の中盤は影が薄い。最初は愛でる対象になり、最後はかっこいい。でも中盤は何もない。
悲しいかな、事実だ。
一番初めに埋まったのはカント―図鑑だった。150匹万歳。少ないなあ、と改めて思う。
ミュウを欲しがってる人も多いけど、今じゃ全然手に入らないだろう。GTSに預けられるミュウはおそらく、2005年の映画の際に配布された個体だけだ。
プレミアなんて可愛いもんじゃない。
次にホウエン図鑑。次にシンオウ、ジョウト、イッシュと続く。最後のポケモンはローブシンだった。チラチーノに気を取られて忘れていた。案外簡単に交換できたため助かった。
博士に見せたらまるいおまもりとひかるおまもりをもらった。
というわけで、今私は色違いケロマツを求めて育て屋前の住人になっている。昨日で60匹ほど孵化させた。
まだまだ、道は長い。
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生まれて初めてポケモン図鑑というのを完成させました。
今じゃ知らないポケモンも検索、前作からの引き継ぎ、そして何より世界中の人と交換ができるんですね。
便利な世の中になりましたね。
WKでございます。文化祭は二日目が台風直撃となり、極寒の中行われたことを報告しておきます。
ギリギリ元が取れたのでよしとしよう。
私は23日大丈夫です。丁度ORAS発売日から二日後ですね。
皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
お返事遅くなりました。
> 元ネタからゆうさんがポケモンだとは思いましたが、布の材料がまさかムウマとは。あの髪をじょっきんじょっきん。ゆうさんが現代にいたらムウマ系の専門トリマーとしてやいちさんと幸せに、とちょっと思ったのは内緒です。
ムウマ系専門トリマー、切った髪の毛は思い出として特別な織物に……。
ありかもしれない(待
>ああ、みんなで暮らすハッピーエンドかと思いきや……
> ゴーストポケモンはみんな怖いって言うけど、怖いばかりじゃないのにな。そんなことを思ったラストでした。
ゴーストだってポケモン、怖いだけではないとは思うのですが……。
異種婚姻譚の「おやくそく」として生涯添い遂げるのは難しいかなぁ、と。
> 鶴さんの一枚目は自分の羽を抜いた、と聞いたのですが、派生ですかね。
羽を織り込んだ反物なので糸は必要みたいなんですよね……
> 続きの話も気になりますw
考えてな……残念ながら伝わってないので((
(
ご感想ありがとうございました!
タグ: | 【殻さんのエッチ】 |
足にふぇてぃしずむを感じました。
ハイ。
タグ: | 【季節が来い】 【シャワーズ】 【とける】 【煮ても焼いてもいいのよ】 |
僕のおじいちゃんは、金魚鉢が好きだ。
おじいちゃんちに遊びに行くと、おじいちゃんは縁側で空っぽの金魚鉢とよく日向ごっこしている。
金魚鉢は、見るたび違くて大体がポケモンの形をしている。
それは、大体水に住んでるポケモンだけどたまにエネコとかその辺にいるのの形の時もある。
「ねぇ、おじいちゃん。なんで、金魚鉢に金魚いれないの?」
僕はそう、おじいちゃんに聞いたことがある。
おじいちゃんは、ゆっくりと笑いながら答えてくれた。
「それはねぇ、おばあちゃんが嫉妬するからだよ。」
おばあちゃんは、僕がおっきくなる前に死んじゃった。
おじいちゃんが、おばあちゃんの話をするとき懐かしそうに目を細めるんだ。
おじいちゃんは、僕に棒アイスを食べさせながら話してくれた。
おじいちゃんが、金魚鉢が大好きなこと。
おばあちゃんと結婚した後も、金魚鉢ばっかり見てたこと。
怒ったおばあちゃんが、金魚鉢に水を入れるのを禁止したこと。
慌てたおじいちゃんが、たっっくさん謝っておばあちゃんと二人でゆっくりする時にだけ金魚鉢に水と金魚を入れるようになったこと。
だから、おじいちゃんは約束を守って金魚鉢に金魚を入れないんだって。
天国に行ったときの楽しみにしてるんだって。
その話を聞き終わる時にはとっくに、アイスを食べ終わってて木の棒をがじがじかじりながら話を聞いてたんだ。
「もし、約束を破ったらどうなるの?」
僕がお母さんとの約束を破ったら、げんこつがとんでくる。
おじいちゃんは、どうなんだろう?
「さーて………破るつもりがないからなあ。」
おじいちゃんは、暑いのに熱いお茶を飲みながらのんびり言った。
僕は、ちょっと気になりながらアイスの棒を捨てに家の中に入ったんだ。
その日、おじいちゃんは家にいなかった。
何時もの縁側にはハスボーの形をした金魚鉢だけがポツンっていた。
僕はランドセルを玄関から、ちょっと広い部屋に持ってきながら家の中を見たけど誰もいなかった。
僕はわくわくしながら、台所に走っていった。
ちょうど良いお鍋を持って、今度は縁側から庭に飛び出す。
靴下越しに土のざらざらとした感じがする。
庭の隅っこにある池を見下ろしたら金魚が一杯元気に泳いでた。
ちょっと、よどんで緑色になってる水にお鍋を沈めてから頑張って持ち上げたら逃げ損ねたのが二匹捕まった。
白いお鍋の中をヒラヒラ泳ぐ赤い金魚を少しみてから、お鍋を金魚鉢へ持っていく。
ざばっと、中身をいれたけど水の量が足りなくてウパーが半分だけ緑になった。
駆け足で、台所にいってお鍋に水をくむ。
慌てすぎてちょっぴり水を廊下にこぼしながら縁側に戻ったら。
一匹のシャワーズがハスボーの金魚鉢を覗き込んでいた。
僕は結構たくさんこのおじいちゃんちに来てるけど、シャワーズを見るのははじめてだった。
シャワーズはハスボーに向けていた視線をこっちに向けた。
真っ黒な目と僕の目があう。
それから、僕の持っている鍋を見て、最後に僕の靴下を見て、ため息を吐くみたいに頭を下げた。
僕は持ちっぱなしで重くなってきた鍋を足元に置いて、鍋を蹴っ飛ばさないように注意しながらシャワーズにじわじわっと近づいた。
野生のポケモンに近づくみたいにゆっくりと、ちょっとづつ。
シャワーズは、そんな僕をちょっと見ると何も鳴かずにひょいっと金魚鉢の中に飛び込んだ。
それからは、あっというまの出来事で。
金魚鉢へ飛び込んだシャワーズは、まるで水みたいに入ってた水となじんで半分しか入ってなかったハスボーの金魚鉢が水で一杯になって。
それもすぐに、シャワーズなんでもないみたいに水から飛び出してきたんだ。
水がシャワーズの体になって、金魚鉢の中身は空っぽになったんだ。
そう、からっぽ。
金魚は、シャワーズの体の中をひらひら泳いでたんだ。
まるで金魚鉢の中にいるみたいに、池の中をおよいでるみたいに普通に。
シャワーズは、僕をちらっと見たあとすごい勢いで外にいっちゃった。
頑張って追いかけたんだけど、最後に池に飛び込んだ音がして、そっから浮かんでこなかったからどうなったのか僕は知らない。
みんな寝たあとに、こっそり水から戻って出ていったのかな?
僕?廊下を水びだしにして靴下も汚したから買い物から帰ってきたお母さんにたっっぷり怒られたよ。
でも、おじいちゃんにこの話したらなんだかとっても嬉しそうだったからいーんだ!
……文字数と纏まらない文章と格闘してたらいつの間にか出来てました。
いつか、チャットで話していたお話。
生家から遠く離れた、ホウエンでもっとも宇宙に近い場所。そう呼ばれる場所にダイゴは住処を持っていた。
家とは呼べないだろう。家というのは生活空間のことである。棚の大半が鉱石が鎮座し、冷蔵庫もないような場所は生活には適さない。辛うじてあるベッドもマットレスを敷いただけの固いものでお世辞にも寝たいとは思わない代物である。
そんな場所だから、というわけではないがダイゴがこの家を訪れることが少ない。鉱石コレクションを眺めたくなった時、コレクションに加える新たな鉱石をここに置きにくる時がほとんどで、それ以外の例外がいくつか。
その例外がここ最近増えてきている。
招く相手が、いや訪ねてくるというほうが正しいか。まぁ、そんな相手ができたのだ。彼女の要望で多少は内装に手を入れたので、家と呼べなくも、ないか。
この場所にただひとつだけあるテーブルに対面の形になるようにこの家にある二つきりの椅子に座り、この家ににひとつだけある型落ちのテレビ。今映している番組は宝石を題材をしていた。
ダイゴの好きな鉱石を削り、研磨し輝かせる。その技術を持つ職人はもちろんのこと、宝石以外のリングの法にも宝石を美しく魅せる技術があるらしい。大きい宝石の価値は当然計り知れないがそれを生かす技術も同じく値千金と言える。
そんな趣旨で展開される番組は宝石という華やかな題材を使いながらもその裏で働く職人にスポットライトを当てたなかなか泥臭いものだった。
わりに面白い番組を見ている最中にこう言われた。
「ダイゴさんって宝石とか嫌いなんだと思ってました」
ぽつりと漏らされたその言葉に、ダイゴは思わずテレビから目を離し、客人であるハルカの方へと向ける。
そんなダイゴに気付いているのかいないのかそもそも先の言葉も聞かせるつもりはなかったのかもしれない。
彼女は特に補足を加えるわけでもなく、テレビをそのままぼんやりと見続けた。
本当にぼんやりという表現が相応しい様子で、視線自体はテレビの方へと向いているのだが、手は落ち着きなく、髪をいじっていたり、頬杖をついたりしている。番組の内容にも注意を払っていないようでナレーションの解説にも右から左に聞き流しているようだ。
退屈させたかなと思いながら、番組を変えるという選択肢はダイゴにはない。この番組をダイゴは楽しんでいたからだ。しかし、この客人を退屈させるのはダイゴにとって本意ではなかった。だから、先の言葉に返事をすることにした。
「なんでそう思ったの?」
ダイゴの言葉にハルカはあっ、という音を漏らした。言葉になっていないそれは先の言葉はただの独り言であったのだろう。年相応かどうかは分からないが女の子らしい可愛い反応にダイゴは口の端を少しだけ上げる。自覚なしだった彼女はこちらに視線を向けると目が合うと、逃げるようにテレビへと視線を戻した。心なしか頬が赤い。やはり可愛い。
「聞いていたんですか?」
照れ隠しに紡がれた言葉は質問への答えではなく、また質問だった。悪くない。いやむしろ面白かった。
「まぁ、あれだけ大きな声を出されれば、ね?」
実際にはそんなことなどなかったのだけど、そちらの方が面白い反応が見られそうだったので、そう答える。我ながら子供らしいと思うが、楽しいからいいだろうと胸の内で言い訳をしておく。
案の定彼女はそんな大きな声は出してないですと言いながら、マグカップに口をつける。可愛くデフォルメされたアチャモが描かれた女の子らしいマグカップである。関係ないが中の紅茶はアールグレイである。
「でも、そんなに変かな。宝石が好きなのって」
「人がいるのにテレビ番組に夢中になるのは変だとは思います」
なるほど、そうなのか。誰かと一緒にテレビを見る経験などほとんどなかったので、次からは気を付けよう。
ごめんねと謝りながらも、ハルカからの言葉はダイゴの疑問の正確な答えになっていないことに気付いた。その気付きに応えるようにハルカは続けた。
「ダイゴさんは鉱石が好きであって、宝石はそうでもないのかなって思ってたので」
なるほど、たしかにそう言われれば鉱石好きのほうが自分の人生の中で長いし、そもそも宝石自体はそこまで好き、と言われると悩むところである。
嫌いではない、と答えるのがもっとも正しいだろうか。
いや、違うか。ただ収集欲が働かないだけという方が正しい。集めるなら鉱石なのである。
そんなダイゴの曖昧な心情を察しているかはまったくわからなかったけれど、ハルカのその言葉を面白いと思い、先を促した。
「ダイゴさんの好みってただあるがままの石であって、加工されたいじられてるのって好きそうじゃないなぁと思っただけです」
あぁ鋭いところを見ているなと思いながら、ダイゴは答えた。
「長く生きていれば、価値観が変わることなんてたくさんある。それだけのことだよ」
「誤魔化そうとしてません?」
「そうとも言うね」
しかし、誰が言えるだろうか。自分を変えたのが目の前の人であると。「だいごさ
「ダイゴさんは、ズルいです」
「かもしれない。言ってないことは多いしね」
「デボンコーポレーションの息子。ポケナビの番号。あとは石が好きということぐらいしか知りません」
不満そうに頬を膨らませている。本当にコドモっぽい。それは言わず、ただ一言だけ素直な宣誓をした。
「いつか、言うさ」
そう、いつかダイゴは言うのだろう。彼女に言えなかったことを。言いたかったことを。
でも、それは今じゃない。
彼女が旅をすればするほどに強くなっていく。困難に遭えば遭うほどに彼女の瞳は力強くなっていく。それはさながら鉱石が研磨され宝石へと姿を変えるかのように鮮やかに、はっとさせられるほどの魅力を持っている。
今でさえ、そうなのだから、この先、ホウエンチャンピオンであるダイゴの前にたどり着けるほどの実力を兼ね備えたときにはいったいどれだけ輝いているのか。今から楽しみである。
最高の舞台で最高の挑戦者と。
それは遠くない内に実現するのだろう。だから、そのときまではこの気持ちをダイゴは言わないのだろう。言えるようにもなっていない。彼女にこの胸の内を告げることができるその時を思いながら、ダイゴはティーカップに口をつけた。
――――――――――
ムウコンに出そうと思ったけど、あきらめたネタである。
> ●1.My name is ○○○. まずは名前を教えてください。
キトラ。しかし他サイトでは名前が変わる
> ●2.↑とは言いましたが、実は×××とも名乗ってるんです…… HN複数持ってます?またそのHNは?
くろみ。スズシロと名乗っていたときも
> ●3.年齢・性別・生息地などなど。あなたの正体プリーズ。勿論言える範囲だけでOK。
五黄の寅年生まれの地雷持ち。生息地はそのへん
> ●4.オールジャンルで(※全てにおいて)好きなもの。
空を飛ぶもの。鳥もドラゴンもペガサスも好きで、武器なら弓が好き。弓キャラ愛してる
> ●5.オールジャンルで嫌いなもの。
私の気に食わないもの
> ●6.あなたの性格。自覚している長所や短所……
激しすぎる好みの差。そして気分の差。
> ●7.あなたを一言で表すと? 日本語でも英語でもスワヒリ語でもおっけー。
タブンネ
> ●8.あなたの職業は? 真面目に答えてもボケてもいいですよw
記録できないタブンネ
> ●9.学校の教科で得意科目と苦手科目を一個づつ上げるとしたら?
もう忘れたのよ
> ●10.持ってる資格とか賞罰。何でもいいから書いてみると……
タブンネになりきるための資格と、クラッチが存在する車を動かす資格がある。
> ●11.インターネット歴。いつからだったかなぁ……今何年になるかなぁ……
中学三年生から。
> ●12.自分専用のパソコンって持ってます?
ないからほしい
> ●13.ネットで便利だと思うこと。不便だと思うこと。
単語いれて検索すればなんでも教えてくれることと、あの人はいま!でいろんな人に会える
> ●14.お気に入りのサイト、教えてくださいw
最近はSNSしか使ってないです
> ●15.自分のホームページ、pixivアカウント、twitterアカウント等ありますか? 良かったらここでCMタイム。無論ジャンル問わず。
http://www.pixiv.net/member.php?id=3112914 。マサポケに投稿する勇気がないダイハルがたくさんあります。
> ●16.ポケモン歴は何年? また、ポケモンにはまった原因って何?
緑発売当時から。はまった原因はポケモンカードから。
> ●17.あなたの持っているポケモンソフトを教えて!
緑赤青金銀クリスタルルビーサファイアエメラルドダイヤパールプラチナHGSSホワイトブラックブラック2ホワイト2、外語版ブラック、ブラック2
> ●18.こいつが俺のパーティだ! ゲームでのベストメンバー、教えてください。私はこんなコダワリを持ってパーティを選んでいます。なんてのもあったら。
かわるからなんともいえない。やり直すたびに違うメンバー選べるのが醍醐味だからね
> ●19.アニメ見てるかー? ポケスペ読んでるかー? ポケモンカードやってるかー?
アニメはポリゴン事件まで。ポケスペはゴールドがピチューと消えるまで。カードは大量に発掘したがもういらぬ
> ●20.一番好きなポケモン! どうしても絞りきれなかったら複数回答も可。
ラティオス
> ●21.一番好きなトレーナー! ゲームでもアニメでもポケスペでも……
ダイゴさん。ダイゴさんだよダイゴさん。ねえこの人以外に誰がいるの?ダイゴさん!
> ●22.一番好きな、技? アイテム? 属性? シリーズ? ……何かある?
技:ハイドロポンプ アイテム:かいふくのくすり ぞくせい:こおり シリーズ:プラチナ
> ●23.21、22、23で答えた中から好きなお題を1つ、全力をあげて語り倒してください。惚気OK。親馬鹿OK。妄想暴走勿論OK。
ダイゴさんってね、本当に線が細いの。女の人みたいじゃないですか。実はデボンの跡取りに男子が望まれてるけど生まれてこなくて、ダイゴさんは実は女の人なんじゃないかっていう妄想とか、ダイゴさんがクチート使わない理由とか、ダイゴさんと添い遂げるハルカちゃんとか書きたいです!!かいてください!!
> ●24.ポケモンファンの聖地、ポケモンセンター。行ったことある?
東京、横浜、札幌にいきました
> ●25.主人公の名前=ゲーム中でのあなたの名前は?
緑:オスカル 銀:シルバー、ギンタ ルビー:ガーネット サファイア:サフィリス エメラルド:くれない ダイヤ:コウキ パール:トオル プラチナ:ヒカリ ホワイト:デボラ ブラック(独):Franz ホワイト2:リンダ ブラック2:レイ ブラック2(独):Alexis
> ●26.あなた自身をポケモンに例えると、何が一番近いですか?
カビゴン
> ●27.突然ですが、あなたはポケモンワールドのトレーナーだとします。名前、出身、手持ち、職業etc……「あなた」の設定を、参加型キャラメイキングの要領で。
キトラ、マサラタウン出身。パラソルおねえさん。グラエナもふもふしている。
> ●28.なぜポケモン小説を書こうと思った? きっかけになった作品とかあります?
アニメのサトシが嫌いで、彼をつぶそうと思って書いたのがきっかけ。つまりヘイト作品がとっかかり。昔から反抗精神は変わりません。
> ●29.連載派? 短編派?
どっちもやる。
> ●30.公式のキャラクターは小説に出すほう? それともオリトレ派? ポケモンのみ?
ダイゴさんは書きますよ
オリトレは好きではない。なぜならそのトレーナーに原作(ゲーム)で会えないから愛着がない。
あと、創作した人と話すと、オリトレはその人のをまず読んでからじゃないと話せないけど、キャラ自体なら盛上がれるというのもある。
酷いと思ったやつは私の創作キャラ全て言えるかい? つまりそういうことです。
> ●31.あなたが今書いている小説。ズバリタイトルは!!
With Heart and Voice
これ書かないとぴじょんぴょんにインファイトされてしまうんです!!タブンネ効果抜群だからカビゴンになっても効果抜群だから!!!!
> ●32.↑のあらすじ・特徴的なところ、ウリ等をどうぞ。
ダイハル。こいつらはこんな別れが一番似合うしそういうのが好きで、つまりダイハル亜種なんですけどダイハルなんです。
> ●33.あなたの小説の中で、あなた自身が一番気に入ってるキャラは? どんな所が気に入ってる?
ホウエン主人公ガーネット。
行動力があるキャラはかいてて楽です。あとギャロップに乗ってるところをかけるのでとても楽しいです。
> ●34.あなたが今まで書いた小説の中で一番気に入っている話はどの作品? どのエピソード? よかったらその部分、見せて欲しいなぁ……。
今のところダイハルの「師匠と弟子」か「朽ちた人形」
師匠と弟子は片思いだったのを勇気だして告白する話で朽ちた人形はダイゴさんからの愛があふれてて好き。
師匠と弟子
先ほどまであれだけ冷たく適当に扱っていたのに、お茶を入れてくれたり、お菓子を出してくれるダイゴ。ハルカもあの時の態度が嘘のよう。ダイゴと話せるのが嬉しくて、一つ一つの動作に釘付けになってしまう。すると目があった。その瞬間、ダイゴが笑う。気付かれたくない一心で目をそらした。
「それでですね」
しどろもどろにハルカが口を開いた。
「ユウキはキノココの方がかわいいって、進化させないんです」
会話の前後なんて良く覚えてない。とにかく最近あったことが浮かんで、なぜか隣の家に住む友達の名前が出て来た。
「あの子もまるっこいポケモン好きだねぇ」
「そうなんですよ!それでそれじゃあ強くなれないじゃんって言ったら、チャンピオン倒したお前とはちげー!って言って来るんです」
自分でも解らないくらい、話したいことが次々に出て来る。いつも楽しく話せたら良いのに。話すのを一度やめて、ため息をつく。
ハルカが黙ったことにより、ダイゴの視線はテレビに移っていた。すぐにハルカが見ていることに気付いたのか、再び目があった。思わずテレビを見てやり過ごした。
「君もいつもそうやってニコニコしてればかわいいのにね」
外の何かが倒れる音がする。さらに風は強さを増して来た。
「素直になりなよ」
「素直です!」
まさか同じことを二回も言われるとは思わなかった。反抗的な態度で反論する。それに対して怒ることも特にせず、ダイゴはそうかなと小さく言った。
テレビは変わらず警報を鳴らしている。予報によれば、今日の夜中には晴れるという。しかし予報通りに天気が運ぶか心配になるくらい雨は強くなっている。
「思ったより酷いね。こんな暴風じゃ帰れないでしょ。夜中に晴れるっていうけど……家でよければ泊まっていくかい?」
思わぬダイゴの提案。ハルカは耳を疑う。
「いいんですか?」
「天気が天気だもの、危ないことはさせられないよ」
「仕方ないですね」
一晩中、一緒にいることができる。ハルカは嬉しさが隠しきれない。せめて言葉だけは隠し通さないとならない。がんばってその言葉をひねり出した。するとダイゴが無言で立ち上がる。怒らせてしまったか、と反省したのもつかの間。額に衝撃が走る。
「そういう時はありがとうございます、でしょ」
デコピンが直撃したところをダイゴの手が撫でる。痛みとダイゴの手が触れてる緊張で額が熱い。じんわりと来る熱さを感じて動かないと、そのまま頭まで撫でられた。
朽ちた人形は内容がグロに近いので読みたければピクシブまでおいでください。
> ●35.オレの小説、何はなくともコレだけは頑張ってるぜ! ってのを最低でも一つ。
夢小説にはならない。夢小説とは言わせない。
> ●36.逆に、ここんとこ何とかしたいな……これからの課題だ、ってのも一つだけ。
ラブラブさせると急激に夢小説になるのを何とかしたい。
> ●37.小説に出すキャラ(ポケモンも含)の名前、どんな感じでつけます? 例もあげて教えてくれたら嬉しいなぁw
ツグミはHGの主人公。鳥の名前がいいなーと思ってツグミかヒバリかの二択でツグミが採用。
他の方々は気分です。
> ●38.ついでだから小説のタイトルの由来や、副題(あれば)のつけ方も教えてもらおう。
一番苦手なので、そのキャラをあらわす状態や言葉などからひねり出す。
> ●39.インスピレーションキタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!! アイディアが湧いてくるのはどんな時?
音楽を聴いてる時。歌詞のないクラシックが一番わいてくる。
> ●40.あなたの小説主人公は、実はあなた自身の鏡? それともどっちかというと、憧れの姿??
ハルカちゃんになりきってダイゴさんダイゴさんダイゴさん好き好き好き好きってやってる。
> ●41.小説中にバトル描写って出すほう?
ポケモントレーナーの話だから出さない方が難しくない?
> ●42.小説の中の性的描写、死ネタ、殺しネタ。あなたの意見を述べてください。
書けばいいじゃない。死ネタ殺しネタ嫌だとかいってるやつはルパン見ないのか。もったいない、面白いのに。
> ●43.小説の中のやおいネタ、百合ネタ。あなたの以下同文。(意味が分からない人はパスOK)
定まってないセクシャルを自分なりに解釈するだけだろ。キャラ改変よりよっぽどありだわ。
> ●44.小説の中のオリジナル地方、オリジナル技、オリジナルポケ。あな以下同文。
出せばいいと思うが私は面白いとは思わない。
> ●45.打ち切り……
よし、続き書こうぜ
> ●46.アイディアが全然湧かない!!? どうしよう……。スランプと、その脱出法について一通り。
なにもしない
> ●47.後の展開に繋がる伏線を結構張る方だと思う。
全部一個の大きな話にしたい
> ●48.ぶっちゃけた話、やっぱり年齢が高いほど上手い文章が書ける?
年齢が高いほど、経験していることが多いので、視界は広い
今のレベルに来るのに、経験も必要だけど、年齢も必要だと思う
> ●49.この人の本が出たら絶対読む! この人の影響を受けている! 好きなプロ作家さん・同人作家さんっています? 愛読書でも可。
影響受けているわけじゃないけど、松本清張みたいなのが書きたい
> ●50.同人とかサークルってやってますか? 自分の本って出したい?
処分に困りそう
> ●51.語彙(ゴイ、使える単語量)ってどうやって増やします?
みな読書というが、ここは映画、ドラマを勧める。映画、ドラマは結構言い回しが参考になる。会話だけだから。
> ●52.ムラムラと執筆意欲が湧いてくる……のはこんな時!
誰かの萌える小説よんだとき
> ●53.ポケモン以外の小説、書いたことありますか?
竜の兄弟の話かいたことがある。ポケモンじゃなくてね。
> ●54.小説を書く者として、一番大事だと思うもの。
気にしないこと
> ●55.他のポケモン小説書きさんの小説で、好きな作品を好きなだけ上げてください。
マサポケ外になるんですが、はみしろさんの「光の中でつかまえて」は絶品です。
障害多すぎる恋の中と、偶然の相手。登場人物の悩みとか人間らしさが出ていて大好きです。
これミクダイなんだぜ。
> ●56.他のポケモン小説書きさんの小説登場人物で、好きなキャラっています? 誰ですか?
ゴーヤロック神の「プリカちゃん」相手はボーカロイドよ!
イケズキさんの「池月君」愛されてるよね、いろんな方向に
オルカさんちの「シェノン」リーダーの苦労はたえない
> ●57.密かにライバルだと思っているポケモン小説書きさんはあの人だ! 最低一人は上げてくださいねw
やっぱりマサポケ外になるんですが、ミルメコレオ(通称みるめー)さん。
オタコンでライカゼブライカ書いた人なんだけど、この人まじでライバルだと思ってる。
> ●58.そういや今更だけど、ポケモン小説書き歴は○○年です。○○歳からです。
内緒です。歴に反しての実力がないのです
> ●59.ポケモン小説書きをやっていて嬉しかった事、辛かった事を一つずつ。
描いてみたをもらったこと。
完成しないこと
> ●60.何だかんだ言っても、自分の小説に誰よりハマッているのは自分自身だと思う……
他に誰がいるというのだ
> ●61.長く険しい人生。いつまでポケモン小説を書いていようかな……
わからん。絵もやりたいし音楽もやりたいから
> ●62.これからポケモン小説を書く方にアドバイスがあれば。
ダイゴさんください
> ●63.いつ頃この『マサラのポケモン図書館』に辿り着きましたか?
2011年1月。その日、私はーー骨折した。
あまりに暇すぎてたどり着いたのは、ネットをやめる前によく聞いていたサイトだったー
オタク人生2、開幕ー
> ●64.『ほびぃすてぇしょん』『おきらく ごくらく』『旧・マサポケ』……何の事だか分かります?
わからん
> ●65.リアルタイムの親善空間・チャット。行きます? どれくらいの頻度で?
最近はツイッターでいいやとなってしまっていってませんごめんね
> ●66. 小説コンテスト出た事あります? 出てみたい?
ありますー。
ゾロアークとダイハルとアーティ主♀を今のところ出しています。
いま開催されてるムウコンも出ています。今度こそ当てられない自信アリでございます。
> ●67. ストーリーコンテスト・ベスト他、マサポケの本って持ってる? マサポケで本を出す事になったら参加したい?
ストコンベストくらいしかない。前は出てたらしいが
参加するー
> ●68.鴨志田さんや鈴木ミカルゲさんの事、どう思う?
種族値あげようよ
> ●69.我らがマサポケ管理人、No.017さんに一言贈ってください。
インファイトはやめてください、インファイトはああああああああああああ!!!!!
> ●70.これからマサポケではこれが流行る! これを流行らせたい!
ダイゴさん。もっと言うならミクダイ、ダイハル。
> ●71.学校好きですか?(学生でない方は、好きでしたか?)
いきたくありませんでした
> ●72.ポケモン以外で好きなジャンル、アニメ・漫画・ゲーム。あります? 何ですか?
FE、NARUTO、ドラクエが好きです。
> ●73.音楽って聴きます? 好きなアーティストとかジャンルをお一つ。
ポルノグラフィティが大好きです。不動の一番はジョバイロなのですが、最近は「うたかた」が好きです。
> ●74.ジブリの名作「となりのトトロ」の主人公って誰だと思います?
トトロ
> ●75.ここでお約束、あなたの恋愛話v 言えるところまで言ってみよう!
人手が足りず、賛助を呼ぶことになった。しかし知り合いにできる人はいない。そこで頼った先輩が紹介したプロは、やたら突っかかってくるし人のおしゃれに口を出す。すごいムカつくやつだった。しかしそれが恋の始まりとも知らず……。周りの人間からは妨害され、本人からはふられ、悔しい気持ちがダイハルになりました。
> ●76.♪なりたいな ならなくちゃ 絶対なってやる〜…… 将来の夢は? 恥ずかしがらなくていいですよw
文章だけじゃなくて他の芸術もやりたい
> ●77.さぁ、最後です。……邪魔するものは何も無い。今の想いを込め、好きなことを叫べ!!
なぜダイゴさんをみな書かない?
道行く先々で助けてくれるダイゴさん。グラカイ戦の時は海まで飛んできてくれる。そして終わるまでめざめのほこらで待っててくれる。その正体はホウエンチャンピオン。タイプ不明すぎる手持ちたち、やたら強いメタグロスのコメットパンチ。それらを乗り越えて会いにいけば……なぜそんな切ないキャラをみな書かないのだ。ダイゴを、ダイゴをかきえええええええええええええええ
できればダイハルほしいです。
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よーし! 最近何もしてないけど空気を読まずに答えてみようじゃないかっ!(腕まくり)
> ■あばうと みー■
> ●1.My name is ○○○. まずは名前を教えてください。
銀波オルカ(ぎんなみおるか)といいます。
たまにただの鯱になります。
> ●2.↑とは言いましたが、実は×××とも名乗ってるんです…… HN複数持ってます?またそのHNは?
いくつもHN持つほどネットで活動できてないよん(キリッ
ぶっちゃけるとpixivアカウントの名前は銀波オルカではありません。
> ●3.年齢・性別・生息地などなど。あなたの正体プリーズ。勿論言える範囲だけでOK。
ポケモンとだいたい同い年。腐女子だが雑食。『ガタ』の字が妙に覚えにくい、けっこう地震の多い県に生息してます。
以下、友人知人達との会話を抜粋。
「銀波ってさ、行動言動全てにおいて女じゃないよね」「背でかいし」「変態だしね(笑)」
「むしろコレ(手の甲を反らして反対側の頬に当てる)じゃない?」「www」
「オルカはSだよね」「いやMでしょ」「いや両立だ」「つまりそれって万能に変態」 ……わけがわからないよ!
ちなみに後ろ二行は否定しておきますよ(笑)
> ●4.オールジャンルで(※全てにおいて)好きなもの。
海獣です。海豚、鯨、海牛、海豹、海驢……等々海獣大好き。あと全般的に魚介。HNもその影響をモロに食らってます。
あと二次元では白髪銀髪の美男美女がけっこう好き。どうやら はくはつもえの ようだ
> ●5.オールジャンルで嫌いなもの。
エリンギと、鍋に入ってる十字に切れ込みの入ったぷよっぷよのシイタケの傘。あの二つだけは美味しく食べられた事が一度も無い。
それとウネウネした虫、ミミズ、ムカデとか。
> ●6.あなたの性格。自覚している長所や短所……
良くも悪くも、人の目をあまり気にしないところかと(汗
> ●7.あなたを一言で表すと? 日本語でも英語でもスワヒリ語でもおっけー。
鯨馬鹿。リア友の皆によく言われるので。でも詳しいかって言われると全然自信ない。
> ●8.あなたの職業は? 真面目に答えてもボケてもいいですよw
自分が食べたい画像をPCで漁って萌え悶えるっていう仕事を……嘘です。学生です。そんな目で見ないで!!
> ●9.学校の教科で得意科目と苦手科目を一個づつ上げるとしたら?
得意なのは理科、特に生物関係。苦手なのは公民。
> ●10.持ってる資格とか賞罰。何でもいいから書いてみると……
九割方運の力で英検準二級ゲットだぜ! 面接マジ死ぬかと思った!!
他にも書道とかやってるけどまあいいや。
> ■インターネットライフ■
> ●11.インターネット歴。いつからだったかなぁ……今何年になるかなぁ……
多分小学校中学年くらいからになるかと思います? 下手するともっと前からかもです。
> ●12.自分専用のパソコンって持ってます?
持ってます。が、親の管理下です。メールが使えないッ! そして検索履歴はきちんと消しましょう(ぇ
> ●13.ネットで便利だと思うこと。不便だと思うこと。
ありきたりになってしまいますが、便利なのはやっぱりいろいろな方の意見や沢山の情報が得られる事でしょうか。
不便なのは一概に情報が信用できないこと、あと時間が経つのを忘れてしまうところですねー(私は特に後者が…)。
> ●14.お気に入りのサイト、教えてくださいw
マサポケとPixivです、いつも色々とごちそうさまです。
あとは最近PDWよくやってます。見覚えのあるポケモンに見覚えのあるNNついてたらそれきっと私です。
> ●15.自分のホームページ、pixivアカウント、twitterアカウント等ありますか? 良かったらここでCMタイム。無論ジャンル問わず。
ホ……ホームページなんて運営できませんよ…((gkbr
でも将来小さなサイトでも運営できたらいいなー。何年かかることやら…。
ピクシブは見るためだけのアカウントなので何もしてないです。ブクマすら。
> ■ポケモンライフ■
> ●16.ポケモン歴は何年? また、ポケモンにはまった原因って何?
えーーっと…かれこれ八、九年になります。
当時幼稚園、いや物心付いた時から魚、海獣が好きというとんでもねぇ異様な幼児だった私に、母親がパウワウのポケモンキッズを買ってきてくれたのが私の覚えている限り全ての原点かと思われます。その後幼稚園ではよくポケモンごっこをして遊んだ世代です(笑)。
ソフトに関しては、小一の入学祝に親戚の伯父さんが買ってくれたルビサファが初でした。
> ●17.あなたの持っているポケモンソフトを教えて!
ルビー、サファイア、ファイアレッド、エメラルド、パール、プラチナ、ハートゴールド、ブラック…になります。ブラック2がほしい。
> ●18.こいつが俺のパーティだ! ゲームでのベストメンバー、教えてください。私はこんなコダワリを持ってパーティを選んでいます。なんてのもあったら。
厳選なにそれおいしいのって人なので、必然的に旅パになります。
ブラックからコジョンド、ゾロアーク、シュバルゴ、ドレディア、ウルガモス、ダイケンキ。あれです、よく小説に書いてるしっちゃかめっちゃかなやつらです。小説書いてたら余計に愛着が沸いてしまいました。いけませんね。
こだわり…って言われると無いw でも“強いポケモンより好きなポケモン”ですかね。あと、もう一度言いますが上のパーティはガチパではないです旅パですよ?
> ●19.アニメ見てるかー? ポケスペ読んでるかー? ポケモンカードやってるかー?
アニメはここ最近貯め見になってて妹に早く見ろと怒られてる。
ポケスペは単行本を頑張って買い漁ってる…が、しかしナナシマ編。
ポケモンカードはBWになってから買ってない。でも好きなポケモンとかのカードがとっておいてある。収集派。
> ●20.一番好きなポケモン! どうしても絞りきれなかったら複数回答も可。
同率一位でダークライとシュバルゴとダイケンキ。
この三匹は無条件に愛せる自身があります。
他にも海獣系のジュゴンにトドゼルガにホエルオーにフローゼルにカイオーガにあとマナフィ(以下強制終了
> ●21.一番好きなトレーナー! ゲームでもアニメでもポケスペでも……
アニメのホミカちゃんマジポイズンでシズイケメンだったっ!!!
あとはシロナさんとヒカリちゃん(DPt主人公)。
> ●22.一番好きな、技? アイテム? 属性? シリーズ? ……何かある?
アイテムはサイコソーダと見せかけておいてきんのたま
……冗談のようで冗談でなかったりします。だって高く売れるし、ネタ的に(ugm
属性は無論水タイプ。
> ●23.20、21、22で答えた中から好きなお題を1つ、全力をあげて語り倒してください。惚気OK。親馬鹿OK。妄想暴走勿論OK。
映画でディアルガとパルキアにフルボッコにされてるダークライに全力で悶えました。ええ。特に喘ぎ声けしかr(自重
シュバルゴはドレディアとの絡みに目覚めてしまって、クーウィさんに無茶振りまでしてしまいました。書いてくださっていて本当に感謝してます。
海獣系御三家こないのかな……の願いを見事に叶えてくれたダイケンキ。ブラックでは真っ先にレベル100になりました。
> ●24.ポケモンファンの聖地、ポケモンセンター。行ったことある?
ありますよ! 小学校中学年の頃、二年間東京に住んでいたのですがそれくらい昔にですw
電車に乗ればどこでもいけちゃう東京ってすげー!
あの頃の二年間はPCを使い始めたり、リアルポケセン行ったり、TV東京でアニメをリアルタイムで見れたりなど、今までのポケモン人生において絶頂期だったのではと思います。
> ●25.主人公の名前=ゲーム中でのあなたの名前は?
ココナツという名前をよく使っています、ココナッツミルクおいしいよね。それだけです。
最近はPCで使ってるオルカでもいいかなーと思ったり。
> ●26.あなた自身をポケモンに例えると、何が一番近いですか?
カイオーガ…は無理ありすぎるのでコイキングで。
> ●27.突然ですが、あなたはポケモンワールドのトレーナーだとします。名前、出身、手持ち、職業etc……「あなた」の設定を、参加型キャラメイキングの要領で。
名前:オルカ 出身:どっかの海のある町
職業:多分学生やってる。いつか世界の海を巡ってカイオーガやマナフィを見ることが夢。
手持ち:ジュゴン ホエルオー トドゼルガ フローゼル ダイケンキ
…あえて海獣パーティでww きっと学校が終わった後に日が暮れるまで海で手持ち達とキャッキャウフフ、違ったばしゃんばしゃんやってるのでは。というか私がそうしたい!!
> ●28.なぜポケモン小説を書こうと思った? きっかけになった作品とかあります?
『私も二次創作してみたいなー』
最初の最初は、実は絵師に憧れてたのですが当時私はお絵かきソフトなど持っておらず…アナログ絵をPCに上げる手段も無く…無論絵心などとても。マサポケの小説を読んで、チャットに捨て身覚悟で飛び込んだら無茶振りされてあれよあれよと(笑)
ちなみに今はたまにお絵かきソフトで絵を描いたりなどもしていますが、いかんせん使う方の技術不足により(ry
そんなこんなで、下手ですが小説書いてます。なかなか道はおもしろく険しい!!
> ●29.連載派? 短編派?
連載もやってるけど進まないですね。どちらかというと短編派です。
だがしかし。今現在私が小説を描くとほとんどがダークライかマイパかのどちらかになるという…。
もっと沢山短編を書きたいです。さあ沸くんだアイディアッ! あ、連載の方も捨ててないですよ!!
> ●30.公式のキャラクターは小説に出すほう? それともオリトレ派? ポケモンのみ?
ポケモンのみの話を書きまくってますね。あとはオリトレです。
公式のキャラクターの設定を崩してしまうのが怖くて書けないんです。今の私の実力では……。
> ■ノベラーライフ■
> ●31.あなたが今書いている小説。ズバリタイトルは!!
えっ今本当に何も書いてな
> ●32.↑のあらすじ・特徴的なところ、ウリ等をどうぞ。
もうやめて! とっくにオルカのHPはゼロよ!
> ●33.あなたの小説の中で、あなた自身が一番気に入ってるキャラは? どんな所が気に入ってる?
あえてのシェノンで。ゲームの中では一番のパートナーだし、豪快かつ空気を読まないサイコソーダ命のリーダーな所。
> ●34.あなたが今まで書いた小説の中で一番気に入っている話はどの作品? どのエピソード? よかったらその部分、見せて欲しいなぁ……。
な に そ れ こ わ い ん で す け ど 。
てなわけで『裏路地の閃光と暗黒』を。自分でもなんか書きたかったものがけっこう書けた気がするのと、ダークライ的な意味で。
っていうのは建前で、本音は『これより前に書いた小説とか恥ずかしくて晒せねぇよ! 爆死するわ!!』
……マサポケ掲示板の過去ログ漁れば出てくるけどね……全部……。ちなみに読んで分かるとおりクリスマスのお話。
世間は『クリスマス』というものらしい。街に出ると、赤と緑をよく見かけるようになり、明るいネオンや飾り付けられた針葉樹が輝いている。
クリスマスとは神の子の誕生祭であり、二十四日のイブは前夜祭であること、夜にはサンタさんやデリバードが良い子にプレゼントを配る日であることまで私は知っている。知らなくても不自由は無いだろうが…。
*
もしも私がプレゼントとして欲しいものがあるとしたら、それは『三日月の羽』だろう。これまで“私自身が”一番振り回されてきた自分の特性を抑えることのできる可能性の一つとして、ひそかに心に留めてきたものだからだ。
考えている自分でもばかばかしいと思う。あくまで推測であり、実際に何が起こるのかは全く分からない。私の身に異変が起きる、もしくは羽に何かが起きる可能性も十分にあるからだ。・・・・・・
……へんじがない ただのしかばねのようd
> ●35.オレの小説、何はなくともコレだけは頑張ってるぜ! ってのを最低でも一つ。
「」だらけのチャット状態にできるだけならないように努力してます。
あとはキャラごとの口調に割と気を使っているつもりです。どちらにしても出来てるかものすごく不安です。
> ●36.逆に、ここんとこ何とかしたいな……これからの課題だ、ってのも一つだけ。
在りすぎて困る…。一つ上げるとしたらリア充を書けるようになりたい。書いてるこっちが恥ずk(げふげふ)とか自分自身の恋愛経験上難しいなどいろんな意味で。
> ●37.小説に出すキャラ(ポケモンも含)の名前、どんな感じでつけます? 例もあげて教えてくれたら嬉しいなw
他の小説から持ってきてたり(例:サワン、レッセ…獣の奏者の王獣の名前を引用 ルキ…いつか読んだ本の登場人物。忘れた)
完全に私の語感だったり(例:シェノン…貝のシェルからなんとなく ティラ…語感)
本当にもっと適当だったり(例:ナイト…騎士。まんま。 ナスカ…南米の地上絵のあるあそこ。砂漠の遺跡にいたので)
特に三番目のパターンは書いてるキャラ達本人に怒られそうなくらいですw もっと調べて付けたいなぁww
> ●38.ついでだから小説のタイトルの由来や、副題(あれば)のつけ方も教えてもらおう。
ストーリーを考えた上で。というかそれ以外にどうすればいいんでしょう誰かオセーテ
> ●39.インスピレーションキタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!! アイディアが湧いてくるのはどんな時?
学校の授業でぼーーッとしてる時(おま 風呂でほーーッとしてる時 その他ぼっけーーーーッとしてる時
一番は、布団の中で頭の中をカオスにして荒ぶり悶えてる時です、自分で言うのもなんだが気持ち悪いww
> ●40.あなたの小説主人公は、実はあなた自身の鏡? それともどっちかというと、憧れの姿??
どう考えても憧れだと思う。
> ●41.小説中にバトル描写って出すほう?
書いたこともありました けど 散々です
> ●42.小説の中の性的描写、死ネタ、殺しネタ。あなたの意見を述べてください。
> ●43.小説の中のやおいネタ、百合ネタ。あなたの以下同文。(意味が分からない人はパスOK)
この二つはまとめて。苦手な人のことを考えて、注意書きは必須だと思います。あとは書き手さん次第だと思いますよ。面白ければ気にしません、ていうかある程度ならおいしk(ry
> ●44.小説の中のオリジナル地方、オリジナル技、オリジナルポケ。あな以下同文。
これも注意書きは必須だと思います。あんまり書き手さんの設定混ぜられた小説は読む気が失せちゃうかな…と。やっぱり書く側にしても他の方がおっしゃるように難しいだろうし、読む側にしても読みにくくてつまらないのは勘弁ですからね。
よほど面白いのに出会ったら価値観変わると思いますよ。誰か持ってきt(殴
> ●45.打ち切り……
いくら時間がかかろうともクオリティが低かろうとも書き上げてやるぜッ!!
> ●46.アイディアが全然湧かない!!? どうしよう……。スランプと、その脱出法について一通り。
PCの電源切って机に突っ伏しガリガリ勉強してみる。
そうすると、だんだんつまんなくなってぼーっと――よっしゃ妄想ktkr!!!
> ●47.後の展開に繋がる伏線を結構張る方だと思う。
いえ、張るほどの実力が無いんです。
> ●48.ぶっちゃけた話、やっぱり年齢が高いほど上手い文章が書ける?
バんなそカな(そんなバカな)……。マサポケじゃ年齢なんぞ関係ない。
でも経験が無いと、自分がやった事無い物っていうのはやっぱり書き辛いです。ポケモンの設定において、非現実的なものはよくありますよね。
特にポケモンバトルなんて現実では絶対にありえませんから、私も含めて書くのが苦手って言う人は多いのではないでしょうか。自分自身経験の無い所。そこをどう書くかも腕の見せ所の一つだと思ってます。
> ●49.この人の本が出たら絶対読む! この人の影響を受けている! 好きなプロ作家さん・同人作家さんっています? 愛読書でも可。
上橋菜穂子さんの世界観はマジで好き。獣の奏者から読み始めて守り人シリーズまで全部好きです。
あとは言わずもがなマサポケノベラーの皆さんですよ。
> ●50.同人とかサークルってやってますか? 自分の本って出したい?
やってないですけど、興味はあります。でも出せる気しませんw
自分で書くのはタダですけど、本作って売るってなると金が絡みますし。
> ●51.語彙(ゴイ、使える単語量)ってどうやって増やします?
とにかくいろんな話を読む! 分からん単語があったら辞書を引く! それしかやってない。
> ●52.ムラムラと執筆意欲が湧いてくる……のはこんな時!
大概の場合半分はベッドの中でもう半分は授業中。
> ●53.ポケモン以外の小説、書いたことありますか?
あります。ジャンルは秘密です。
> ●54.小説を書く者として、一番大事だと思うもの。
偉そうな事言えませんが、自分が楽しんで書くこと、書きたいものを書くことでは?
楽しんで書けば案外なんとかなってたりしますよ。要するに自己満足です!
> ●55.他のポケモン小説書きさんの小説で、好きな作品を好きなだけ上げてください。
No.017 さん「野の火」
とさん「こちら側の半生」
hokutoさん「生まれゆく君へ」
巳佑さん「こちら鏡屋メタモンでありんす。」
イケズキさんのもふパラシリーズも好き。他にもババリバリッシュあるのですが書ききれん!
> ●56.他のポケモン小説書きさんの小説登場人物で、好きなキャラっています? 誰ですか?
池月くん(イケズキさん宅) チャットでのいじられっぷりがw
かぃくん&らぃちゃん(ふにさん宅) あの二匹は恋人以上夫婦未満だと思っている。
長老(巳佑さん宅) もふらせてください。
> ●57.密かにライバルだと思っているポケモン小説書きさんはあの人だ! 最低一人は上げてくださいねw
密かにakuroさんだと思っていたら本人にそう書かれてしまっていた。
> ●58.そういや今更だけど、ポケモン小説書き歴は○○年です。○○歳からです。
やっと一年と半年位になりました、まだまだな奴ですwww
もっと沢山話を読まないとなぁ。
> ●59.ポケモン小説書きをやっていて嬉しかった事、辛かった事を一つずつ。
嬉しかったのは、評価や観想をもらった時ですね。自分でもあそこまで嬉しいとは思いませんでした。
辛かった…事はあったとは思うけど覚えてないです。前向きに行こうぜ!!
> ●60.何だかんだ言っても、自分の小説に誰よりハマッているのは自分自身だと思う……
その通りです(即答)
> ■おぷしょん1〜マサラのポケモンノベラー〜■
> ●61.長く険しい人生。いつまでポケモン小説を書いていようかな……
自分が書きたくなったら書けばいいじゃない!
> ●62.これからポケモン小説を書く方にアドバイスがあれば。
『ポケモン小説を書くのに必要なもの』
1、ポケモンへの愛(適量) 2、なんか書く或いは文字を打つもの 3、投稿する瞬間の勇気
大丈夫、私が初めてマサポケへ投稿するのに使ったのがこれだけなんですからwww
上手い下手は二の次です! 初めて書くならなおさら。
ちょこちょこと書いているうちに観想が貰えたりして、励みになったりしますよー。
> ●63.いつ頃この『マサラのポケモン図書館』に辿り着きましたか?
小学校中学年くらいの頃からずーっと覗いてました。あの頃の私は純粋だった……(遠い目)
> ●64.『ほびぃすてぇしょん』『おきらく ごくらく』『旧・マサポケ』……何の事だか分かります?
なにそれおいしいの状態。
> ●65.リアルタイムの親善空間・チャット。行きます? どれくらいの頻度で?
最近過疎ってて寂しいです…。週末はかなりの確立で覗いてますよ、話したい方はお気楽に(いねぇよ)
> ●66. 小説コンテスト出た事あります? 出てみたい?
無いです。もうちょっとレベルアップしてから出てみたいですねー。
> ●67. ストーリーコンテスト・ベスト他、マサポケの本って持ってる? マサポケで本を出す事になったら参加したい?
持ってないです(泣)。通販とか一切使えないので…。
本を出すのに参加とか恐れ多すぎて困ります。
> ●68.鴨志田さんや鈴木ミカルゲさんの事、どう思う?
鴨志田さんおいしs(ゴフッ
…ゲフンゲフン。鈴木ミカルゲさんはどうあがいてもゆるキャラですよね。
> ●69.我らがマサポケ管理人、No.017さんに一言贈ってください。
ぴじょんぴょん! 掲示板管理お疲れ様です、これからもお世話になります(えー
> ●70.これからマサポケではこれが流行る! これを流行らせたい!
超お手軽に書ける百字! ブーム再来しないかな(チラッチラッ
> ■おぷしょん2〜どうでもいいこととか〜■
> ●71.学校好きですか?(学生でない方は、好きでしたか?)
好きで嫌いです…。
> ●72.ポケモン以外で好きなジャンル、アニメ・漫画・ゲーム。あります? 何ですか?
……こんなとこに堂々と書いていいのでしょうか(汗 華麗にスルーしてやってくださいね。
ゲーム:東方project(二次創作含) イナズマイレブン 星のカービィ
アニメ&マンガ:魔法少女まどか☆マギカ ケロロ軍曹 その他
(オルカは雑食です)ポケモン以外に、これらの話を振られても喜んで食いついたりします。
> ●73.音楽って聴きます? 好きなアーティストとかジャンルをお一つ。
上に書いた、東方project系のBGM、アレンジ、ボーカルなんかをよく聞きます。それにポケモンのBGM。
> ●74.ジブリの名作「となりのトトロ」の主人公って誰だと思います?
まっくろくろすけ でておいで!
> ●75.ここでお約束、あなたの恋愛話v 言えるところまで言ってみよう!
母が「怪獣映画」と呼んだディアルガvsパルキアvsダークライで、必死に戦うダークライに胸キュンしたのが初恋。
> ●76.♪なりたいな ならなくちゃ 絶対なってやる〜…… 将来の夢は? 恥ずかしがらなくていいですよw
幼稚園の頃は海洋生物学者。現在はうーん…動物関連の仕事?
…ってかここまで来る時点で分かっちゃってた人もいるのでh(ry
> ●77.さぁ、最後です。……邪魔するものは何も無い。今の想いを込め、好きなことを叫べ!!
受験よ無事に終わってくれえぇぇぇぇぇえ!!!!
ありがとうございました。これからも(もうちょっと仮死状態ですが)よろしくおねがいしまーす。
今日も一日が始まる。元気を出していこうと、中年の男性は意気込んだ。
彼の名前はマナブと言った。マナブは、駅から少し遠い住宅地に紛れたコンビニエンスストアの店長だった。雇われ店長ではない、彼は業界でトップクラスのコンビニチェーン店から看板を借りて、自分で店を切り盛りする有能な男だった。妻と子どもが一人ずついて、仕事は順調、肉体労働としては大変だが人並みより少し多く給料を稼ぎ、アルバイトの若者からも信頼されていて人望もある。いつも明るく客に接し、時々現れる泥棒には持ち合わせの正義感と体力で、正面から立ち向かうような熱い気持ちを持ち合わせている(と言っても、刃物や銃を持つ犯人に突っ込んでいくような、無鉄砲さはない)。平凡といえばそれまでだが、当たり前の生活を営むことができる、幸せな男だった。
そんな彼は、いつもと違いあまり落ち着かない。そわそわしながら商品を棚に並べ、店の周りの掃除をする時も周辺に視線を走らせている。その姿は、悪いことをして犯罪から逃れている指名手配犯と言われても仕方がない程だった。
どうしてそんな様子なのか。何故なら、今日はアルバイトの面接に来るポケモンがいるからだ。
彼の店では、半分以上の従業員をアルバイトに任せている。その従業員達は学生だったり、仕事をリストラされたマナブと同じくらいの歳の中年だったり、子育てが一段落した主婦だったり、様々な人がいる。しかし、彼の店ではポケモンを雇ったことはなかった。
ポケモンは、人間と同じ理性を持ち、感情を言葉で伝えることができる生き物である。容姿は人間と違いポケモンによって大きく異なるが、中身は全く人間と変わりがない。一時期人とポケモンを公平に扱うべきかと審議されることもあったが、それは昔の話だった。今では、人もポケモンも手を取り合って生きている。
こうなると、綺麗事だけでは世の中は進んでいかない。人が働いて当たり前ならば、ポケモンも同じである。
近年、ポケモンが働くというのは不思議ではなくなった。昔からポケモンが人の補助をするのはよくあったことだが、人間と同等の待遇で働けるようになったのは、最近になってからだった。働けば給料を支払われ、怪我をすれば保険も下りる。有給休暇も利用できるし、休日も確保されている。この体制が安定してきたのも、ここ数年の出来事だった。今では不当な理由でポケモンを雇わないと、その職場は厳重に注意されてしまうまで法律が整備されている。
もちろんマナブは、ポケモンを雇うことを避けてきた訳ではなかった。場所も都心部からは少し離れているせいか、働きたいと言ってくる人があまり多くないだけだった。
しかし、今日は初めてポケモンの求職者が来る。マナブは、そのポケモン達を待っているのだ。
偶然にも、同じ時期に働きたいと申し出たポケモンは二人いた。どちらも電話で申込んできて、容姿は分からない。一体どんなポケモンが来るのだろう。マナブは自分が指定した時間まで、不安定な気持ちのまま仕事をすることになった。
しかし、仕事で手は抜けない。ここは自分の店であり、売上が落ちれば生活に直結する。彼は客が押し寄せる時間帯になると今日来るポケモン達のことはすっかり忘れてしまい、自分のすべきことに打ち込んだ。この店は周辺の住民だけでなく近くに高速道路があり、そこから来る客が立ち寄ることも多い。だからこそ、駅から離れた場所でも店が赤字にならずに済んでいるのだった。
やがて客足も緩まり、マナブが指定した時間五分前になった。そろそろ来る筈だなと彼が思っていると、店の入り口に大きなポケモンが現れた。
黄色に近い肌に目立つ大きな腹部、そのポケモンが歩くごとに地面が揺れ、店の中にいた客は誰もが視線を当てた。本人は慣れているのかあまり気にしていないようだった。
見た目とは裏腹の可愛らしい顔。店の中に入り、マナブを見下ろして言う。
「すいません、先日アルバイトの件で電話をした者ですが」
マナブは、悠々と立つこのポケモンが今日の訪問者だと理解するのに数秒を費やした。よく見ればそのポケモン――――カイリューの手には、今日面接に来る際に準備しておいてと指定した履歴書らしき紙を握り締めている。側にいた学生のアルバイトも口を開けてカイリューを見上げている。
「あ、はい、お待ちしていました。早速面接を行いたいのですが―――申し訳ありませんが、一度外に出て待っていて下さい。直ぐに向かいます」
「分かりました」
穏やかな表情でカイリューは返し、また大きな足跡を立てて店を出て行った。
マナブはまだ口をあんぐりと開けているアルバイトに、暫く店を頼むと言い外へ出た。マナブの存在に気づいたカイリューが頭を下げる。その素振りから、礼儀正しくてモラルがあるのは明白だった。
店の裏に行こうと話しかけ、カイリューは彼に従った。その際に履歴書を預かり、マナブは軽く目を通す。名前はアイコと言い、雌であることが分かった。必要事項に記入漏れはないし、志望動機も隙間なく埋めてある。字も読みやすく、写真も真っ直ぐに貼ってある。内容はともかく、完璧な履歴書だった。
マナブは椅子が用意出来ないことをカイリューにお詫びして、本題に入る。
「今日は、わざわざ来てくれてありがとうございます」
「こちらこそ、驚かせてしまい申し訳ありません」
「気にしていませんよ。だから、あなたも気にしないでください」
再びカイリューは頭を下げてくる。履歴書を更に詳しく読んでみる。住居はここからそう離れてはいない、学歴はないが(ポケモンが学校に通い学ぶことは、まだまだ珍しい)犯罪歴もない。おかしな部分は見当たらない。第一条件は良し。
「家からここまで、どれくらいかかりますか?」
「は、はい。飛んで20分くらいです」
緊張しているのがこちらにも伝わってくる。何かあれば、代理で仕事を頼める距離ではある。
「失礼ですが、あなたの身長はいくつでしょうか」
「はい、2メートル50センチです、私他のカイリューより少し大きくて」
声が小さくなり彼女の自身が萎んでいくのが分かる。確か、コンビニは床から天井まで大体3メートルあるかないかの高さだった筈だ。
「もし店で働くことになった場合、何曜日なら入れますか?」
「夜は不可能ですが、朝から夕方ならいつでも働きます」
雇う側としては都合が良い。少し会話を重ねた感じ、性格も温厚そうだ。仕事を一から教えていけば優秀な店員になるだろう。長年様々な人を雇い直接見てきたマナブは、彼女が自分の店で働いても問題ないと判断することができた。根拠は、店を運営してきた勘だった。経験者の勘は恐ろしい程よく当たる。
しかし、彼は残念な結果を伝えなくてはならなかった。
「申し訳ありませんが、あなたを雇うことはできません」
当然、アイコさんは悲しがっていた。昔マナブもアルバイトの面接で落ちたことがあるので、彼女の苦しみは自分のことのようによく分かる。
「雇いたい気持ちは山々なのですが、何せうちの店はそんなに広くないんです。アイコさんがしっかりしたポケモンなのは履歴書と態度で理解できます。しかし店で働くとなると、狭い店内を動き回らないといけないし、細かい作業も多い。間違って商品にぶつかってしまうと大変だし、働く人が休む休憩所にも入れないと思います。ですので、今回は―――」
「分かり、ました。わざわざ、時間を割いて頂いてありがとうございます」
「こちらこそ、求人を見て足を運んでくれてありがとうございました。履歴書はお返しします」
寂しそうに去っていく後ろ姿は、悲壮感に満ち溢れている。ナマブは彼女の姿が見えなくなるまで見送ったが、途中であんなに丁寧に書いた履歴書をくしゃくしゃに握り潰しているのを、彼は見逃すことはなかった。
こちらとしても彼女を雇いたかった。しかしあんなに大きな体では仕事が限られてくる。それで一番苦しむのは本人だろう。今回は仕方なかったとしか言えない。マナブは彼女が仕事を見つけられるように、ささやかに祈っていた。
今度から、電話越しにポケモンの種族を聞くのも検討しようと考えながら仕事を再開する。次に来るポケモンがどんなポケモンなのか心配になってくる。
店に戻りいつも通りに動いていると、再びポケモンが入ってくる。この店はポケモンも利用するので何も不思議なことではないのだが、先程のカイリューの様に履歴書らしき紙を持ち、紙とマナブへ交互に視線を当てているので、何となくあのポケモンかなと思ったら、向こうの方から話しかけてきた。
「あの、今日面接を頼んでいたポケモンですけど」
マナブは、そのポケモンの声に聞き覚えがあった。電話で聞いた声、今日来る予定の二人目のポケモンで間違いないようだった。
水色の肌、短い手足に小さな目と大きな口を持ち、頬を上げ笑う顔はどこか穏やかだ。種族はヌオー。身長はマナブより小さく小学生を思わせる。
もちろん彼は冷静に対応する。少なくとも、先程のカイリューみたいな体格の問題は少ないだろう。少し安心する。
「では奥に行きましょうか」
「はい」
ヌオーから履歴書を受け取り店の奥へと案内する。リキというらしい。名前からして、雄のポケモンということが分かる。
マナブはリキを椅子へ座るように案内する。リキは指定された場所へゆっくりと座る。
「今日は面接に来て頂いてありがとうございます」
「いえ、こちらこそお手数かけます」
頭を下げる仕草も丁寧だ。腰が低そうだ。
先程のカイリューにした質問と同じ内容を尋ねていく。住んでいる場所は本当に近い、ここから歩いて5分もかからない場所に住んでいるらしい。働ける時間帯はカイリューと同じ、夜だけは勘弁して欲しいとのこと。夜には既に他の従業員が働いてくれることになっているので問題ない。適度に世間話を持ちかけてみる。多少会話に間があるものの、ちゃんと目を見て会話をしてくるし、人間とは違う笑顔も印象が良い。マナブは、このポケモンを雇うことにした。彼の店で、初めてのポケモンの従業員になる。
その旨を伝えるとリキは喜んでいた。マナブも先程みたいに、心苦しいまま断ることをしないで済んだので安心していた。
マナブは彼にどのくらいの頻度で働くのか、働く上でのルールや最低限のマナー等、雇う上で必要なことをその場で説明していく。リキは真剣に話を聞いてくれるし、はっきりと返事を返してくれる。良い従業員になりそうだと、ナマブは彼に期待していた。
しかし、その期待は空回りをしてしまった。
彼は確かによく働き、物覚えが良くて仕事の内容も直ぐに覚えてくれる。同じ従業員仲間とも打ち解けていて、客に対しても粗末な態度を取らない。いわゆる当たりだった。
しかし彼には弱点があった。何においても動作が遅いのだ。
元々ヌオーというのは、川底等で口を開け、餌が来るのをただひらすら待つというポケモンで、活発的に動くことはない。そのためか、リキは何の作業をしても遅い。レジで会計を済ませている時も、ゆっくりとお釣りを返すので慌てている客に怒られることも珍しくはなかった。商品を棚に並べる行為も、他の人間の従業員よりも終えるのが遅い。正確に仕事をこなしてくれるのは有難いのだが、人間の従業員よりも仕事量が圧倒的に少ない。最初は寛大にリキを迎え入れていたマナブも、人間よりも遥かに効率が悪い彼に、次第に不信感を積もらせていった。他の従業員も同じだったようで、何故彼と同じ給料なのかとぼやく者まで現れてしまった。
リキがいくらのんびりしているからと言っても、職場の険悪な雰囲気に気づかない程鈍感ではなかった。次第に彼は周囲から孤立していき、笑顔を見せることは減っていった。そして一ヶ月もしないうちに、マナブへ働くことを辞めたいと告げてきた。頭でヌオーという種族のハンデだと分かっていても、仕事量の少なさを許容することは、マナブにはできなかった。
リキが辞めた翌日、マナブは休憩所でため息をついていた。普段活発な彼が考えていることは、ポケモンを雇うというのはとても難しいということだった。
せっかくやる気や素質があっても体格のせいで働かせることができない。種族柄のハンデで、こちらが求めている能力を引き出して貰えない。人間以外を雇うのに、こんな問題があるなんて最初は思いもしなかった。ポケモンが働くのが一般化しつつある今、まだまだ人間を優先して雇う理由が、マナブには何となく分かる気がした。人間だって、それぞれに合った職種を選ぶ。ポケモンは働きたいという願望があっても、体や種族が職種に合わなければそれだけで門前払いだ。なんて大変な種族なのだろう。
コンビニで働けるポケモンだって多い。それなのに、明らかに無理なポケモンばかり集まってしまうのが歯痒い。
そんなことを考えていると、近くにおいてある受話器が鳴る。マナブは気持ちを切り替えて電話に出る。
「もしもし、○○コンビニエンスストアです」
「お忙しい中すいません。そちらで、アルバイトを募集していると聞いて電話をしたのですが」
女の声。声に張りがあり、耳を受話器から離しても透明感があるその声はよく響く。狙っているのか意識しているのか、無駄に大きな声量からして、中年の女ではないかとナマブは思った。
「はい、募集しております」
「私の息子なのですが、今雇うことはできますか? 平日は大体入れるのですが」
息子?
「平日は、早朝から夕方の間で募集しております。大体と言いましたが、何曜日なら入れますか?」
「そちらの都合に合わせます。何曜日に入れば宜しいですか?」
「――――少々お待ちください」
細かいことは置いておいて、シフト表を確認する。今確実に必要なのは火曜日から金曜日。そう伝えると、電話越しの中年の女は言う。
「もう少しシフトを多くできませんか?」
「そう言われましても、現時点では火曜日から金曜日に入って欲しいんですよ。その後仕事量を増やせるかどうかは、他の従業員もいるので、これから先にならないと正確には分かりませんね」
「お願いします。どうしても、もっと働きたいそうなんです。後一日でも増やせませんか?」
マナブは電話の相手に聞こえないように小さくため息をついた。働きたい本人が電話で話さないだけでもおかしいのに(恐らく電話の相手はその息子の母親だろう)、こちらが雇う前提で話を進めていることが図々しいとは思わないのだろうか。それとも向こうは、これが当たり前だと思っているのだろうか。
「申し訳ありませんが、平日は火曜日から金曜日の朝から夕方、それ以外は募集していません。店の入り口にもそのように書いてあるので」
「じゃあ良いです」
女性ははっきり言い残すと、電話が音を立てて切れてしまった。半ば呆れつつも、受話器を戻して体をほぐす。こう言った意味不明な要求には頭を悩まされたものだが、慣れてしまえばどうってことはない。
全く、うちの店で人間は働きやすいのに、中身がどうしようもないと雇いようがない。いっそ、止む終えない理由で雇えなかったポケモン達と中身を取り替えてしまえば良いのに。
――――――――――
お久しぶりです。企画を開催していると知ったのでお話を置かせて貰います。
ポケモンも人間と同じで、働く場所を探すのには苦労しているんじゃないかなあと悶々と考えていました。
因みに有給云々の話を作中で書きましたが、アルバイトでも法律上有給休暇は取れるんですよ。知っていましたか?
フミん
【批評していいのよ】
【描いてもいいのよ】
数年前に有名なゲーム会社が数十年前のゲームのシリーズの最新作を最新技術を結束して出した。
ゲームのシリーズの名前は「ポケットモンスター」
使われた技術の名前は「AR」と「VR」
ARは拡張現実。
VRは仮想空間。
ARでポケモンは何時でも何処でも人の側にいられるようになった。
勿論マナーの問題はあるが、食事を共にすることも一緒に授業に出席することすら可能になった。
VRによって、人はポケモンの世界へと行けるようになった。
さすがに五感は完全には再現されていないが処理落ちもなくかなり快適だ。
トレーナーとして、旅をしながらバトルを磨くもよし、ブリーダーとして美しさを磨くもよし脇道をそれて育て屋さえ持てる自由度は高くそれなりに評価されているらしい。
ここはそんなゲームが流行っている世界。
ここは少し遠い未来の世界。
という話を、書きたかったけれど文章能力が足りなかったです。
【書いてもいいのよ】【焼いてもいいのよ】
【批評歓迎】
「………ぴーかちゅぅ?」
目蓋を抉じ開けると黄色いネズミが、私の顔を覗きこんでいた。
寝不足の頭をフル回転させて、昨日の夜の事を思い出す…。
「そうか、交換して………そのまま寝落ちしたのか。」
てしてしと人のでこを叩いてくる黄色いネズミを無視しつつ、見覚えのある天井を見上げる。
茶色い人の形にも見えなくもない染みがそっぽをむいていた。
何も変わらない
何時も通りの朝だ。
「よし!」
気合いをいれて上半身を跳ねあげる。
黄色い毛玉がころりと転がったが気にしない。
時計は気にしない、今日の予定は無くなった。
外が明るいので朝か昼だ。
とりあえず、ご飯だ。
「ぴーかーー!」
「……黄色もお腹減ったか?」
「ぴか!」
「仕方ないなぁ………てか、お前の名前も決めなきゃな。」
名前を決めるにしても、種族すらわからない。
いや、見たことはある。
たしか、赤い悪魔が使ってた……思い出せない。
寝起き特有の空回りする思考を楽しみながら、フライパンを火にかける。
加熱している間に棚から瓶詰めのポロックを一粒取り出す。
「ほら、ご飯。」
「…………ちゃぁ。」
「ん?辛いのは嫌いか…………あとは酸っぱいのだね。」
「ぴか!」
「えー、酸っぱいのか。ストックほとんどないから後で作りにいかな駄目かな。」
瓶の底の方に辛うじてあったポロックを黄色に投げ渡す。
投げた結果は見ずに自分の朝食に取りかかる。
若干、加熱しすぎたフライパンに油をしき卵を割り入れ蓋をする。
火力を弱火にして、待ってる間にトーストにベーコンを乗せて一枚焼いておく。
布団をたたんで折り畳み式のテーブルを出せばいい案配に朝食ができた。
「いただきます。」
「ぴーかーぴっ!」
重ねられた声に黄色を見るとポロックを両手に持ってぺこりと頭を下げていた。
それから、美味しそうにポロックをかじりだす。
挨拶なんて妙な物を仕込んでるんだなぁ等と思いつつ、目玉焼きに醤油を垂らす。
空間モニターには今日の天気が写し出されていた。
生憎の雨らしいが彼方には関係ないだろう。
たまにはポロックを作る以外にぶらついてみるのもいいかもしれない。
卵の黄身を潰し私はぼんやりと考える。
あぁ、そうだ。
姓名判断師も探さないとな…。
私が交換したポケモンの名前が変えられないと言うシステムを思い出すのは大分先の話である。
ふをおおおおおおおおおおお
うおおおおおおおおおおおおおおお!!
ということ、実はかなり取り乱したtekoです。そしてお久しぶりなのですw
くいさん、あんなアホのためにこんなすんばらしい小説書いてくださって……うれしいです。僕としても!
そして、このとき寝落ちしてすんませんした マジすんません
自分でもすっかり忘れかけていたよーな話が、ここまでいいものになるとは感激です!
あのアホ、こんなにかっこよかったですっけ?もっとアホじゃなかったですっけ?
描写もいつものことながら、今回は動きいきいきですね!臨場感ぱないです
格闘タイプのバトルって感じで本当に好きです!それも、本当にバトル技をベースとしてやるとなると・・・…ゲームに疎い自分には相当できない芸当ですが、だからこそポケモンらしくてスキです。アニメも見習ってよまったく
姉さんの美しさが欲しいです。きっとしなやかでもふもふの毛ざわりなんでしょううう
チビ君がどんな風に成長していくのか、先見たいんで宜しくお願いします
でも、あんなのは見習わないほうがいいぞ!
酒乱暴走というところにとても、なぜかわからないけど親近感を感じる!
本当、あんなのをこんなにかっこよく書いてくれて本当うれしいです。こいつで何か小説書きたくなったじゃないですかどーしてくれんですかくいさんw
また、ちゃっとでお会いしたさいに感想を吐かせていただこうと思います。
筆舌に尽くしがたい!
では、続きを期待しますw
乱文失礼いたしやした!
> 私も「ポケライフ」用に図書館ネタを考えてたのですが・・・・穂風さんの方が数百枚上手です。参りましたm(_ _)m
> ポケモンの特性をこうからめようとは一切考えたことがなかったので、これからの参考にさせていただきます。
数百枚上手だなんて・・・!
私もaotokiさんの「ポケモンとのほんわかした日常」の書き方を見習いたいです。
それでも、何かの参考になったのなら嬉しいです。
> 確かにエーフィは、本読んでても違和感が全くない気がします。
> 現実でもポケモンでも、犬系は主人の読んでる本を眺めてそうですが、猫系は自分で読んでそうですし。やっぱり図書館には猫ですね。
ガーディとかポチエナの犬系なら「遊ぼ遊ぼ!」って邪魔しそうですが、エーフィとかチョロネコの猫系なら「あたしはあたしで好きにやってるから構わないで」って言いつつも一緒にすぐ横で本を読んでそうです
確かに図書館にいるなら猫ですね
それと本目当てじゃなくて、エーフィ目当てで来てしまう人もいたりしそうです。穂風もそのうちの一人になりそうです(笑)
それでは、コメントありがとうございました!
読ませていただきました。この図書館、すごい行きたいです。リアルに。
私も「ポケライフ」用に図書館ネタを考えてたのですが・・・・穂風さんの方が数百枚上手です。参りましたm(_ _)m
ポケモンの特性をこうからめようとは一切考えたことがなかったので、これからの参考にさせていただきます。
確かにエーフィは、本読んでても違和感が全くない気がします。
現実でもポケモンでも、犬系は主人の読んでる本を眺めてそうですが、猫系は自分で読んでそうですし。やっぱり図書館には猫ですね。
あと個人的には記者さんが可愛いな、と思いました。
とある休日。私は巷で噂の大図書館を訪れていた。
なんでも、今まで来館者がほとんどいなかったのが、近頃急に多くの人が来るようになったらしい。
そのわけを知るべく、雑誌記者として館長に話を伺うことにした。
「どうぞ、おかけになってください」
通された部屋は、二階にある小会議室だった。ソファが八つとテーブルが一台だけというシンプルな場所だ。
ゆったりとしたスーツに身を包んだ女性――館長は私を中に入れると、ドアを半開きにしたままで私の向かいに座った。館長の隣ではエーフィが大人しく座っている。
「さて、単刀直入に訊きますが、なぜ多くの人が訪れるようになったんですか?」
「やはりその質問ですね。では逆にお聞きしますが、記者さん。この図書館を訪れた感想はどうですか?」
「えっと、とても広くて多くの蔵書があり、さすが地方一の図書館だと思いました。ですが、ここから目当ての本を探すのは一苦労しそうですね」
「そうでしょう。一生費やしても読めないほどの本の量がここの自慢ですから。そのおかげで、『探すのが面倒だ』なんて言われて、全然人が来てくれなかったんです」
「それは今でも変わらないんじゃないですか?」
「いえ、違うんです。――その秘密がこの子でして」
そう言うと、館長はあくびをしていたエーフィを抱え、テーブルの上――私の正面に乗せた。
「話すより実際に体験した方が早いでしょう。何か悩み事はないですか? 早起きできるようになりたいとか、手軽な運動法を知りたいとか」
「悩み事ですか。そういえば、何か楽器ができたら、と最近思ってるんです」
「わかりました。それじゃフィフィ、いつものお願いね」
フィフィと呼ばれたエーフィは面倒そうにもう一度あくびをすると、一歩私の方へ近づいた。
薄紫の瞳が淡く光り、じっと私を見つめる。「ねんりき」だろうか。
「何が始まるんですか?」
「もうすぐわかりますよ」
「はあ……」
よくわからないまま見つめられるのは落ち着かないが、こらえてエーフィの両目を見つめ返す。
そうして、不思議なにらめっこがしばらく続いた後、エーフィは扉の方へ体の向きを変えた。まだ瞳は光っている。
「そろそろですね」
館長がそういったのとほぼ同時に、半開きにされていたドアから二冊の本が現れた。正確に言うと宙に浮いてやってきた。
「この本はフィフィが今、本棚から『ねんりき』で持ってきたものです。どうぞ手に取ってみてください」
館長に言われた通り、二冊のうち少女とオカリナの写真が表紙の本を手に取ってみる。
タイトルには『フルーラの簡単オカリナ入門講座』とあった。
数ページめくってみると、オカリナの持ち方から音の出し方、簡単な練習法などがイラスト付きでわかりやすく書かれていた。
「どうですか? 今のあなたにピッタリな本でしょう」
「これは……驚きました。ちょうどオカリナに興味があったんです。しかし、私はオカリナとは一言も口にしてませんよ」
「それがこの図書館が人気の理由なんです」
「というと?」
「エーフィの特性はご存知ですか?」
「はい。『シンクロ』――それと最近『マジックミラー』のエーフィも確認された、ですよね」
「その中でこの子は前者の特性を持ってるの。『シンクロ』を使って相手の気持ちになり、その人の目線からぴったりな本を選ぶ。これがフィフィの図書館でやってることなんですよ」
「『シンクロ』にそんな使い方もあるんですか。――けどそれは、エーフィが図書館のどこに何の本があるか把握していないとできないのでは?」
「フィフィは本が大好きで、毎日本を読んでるんですよ。繰り返し読むうちに本の位置を覚えてしまったんでしょうね」
「人間の文字で書いた本をですか?」
「ええ。最初は絵本を楽しそうに読んでいたんですけど、そこから字を覚えていったのか、今では『多角的視点創世論』なんていう難しい本まで読んでいて」
「聞いただけで頭が痛くなりそうな題名ですね」
「ええ、前までは読み聞かせをしてあげられたんですけど」
「さすがに、そんな本は読み聞かせできませんね」
「フィフィがシンクロを使うと体力を消耗するので、一日1〜2時間ぐらいしか仕事はさせてないんですが、睡眠・食事以外はずっと本を開いているんです」
「本当に本が好きなんですね。私も帰ったらこの本を読んでみることにします。返却期限はいつですか?」
「二週間です。きちんと返しに来てくださいね。本に触れる人が多くなったのは嬉しいことなのですが、延滞や返しに来ない人も増えているので」
「わかりました。記事でも借りた本は返すように伝えておきたいと思います。それでは、本日は取材に協力いただきありがとうございました。フィフィもありがとうな」
フィフィの顎の下をなでると、彼女は気持ちよさそうに喉を鳴らした。
「では、受付で貸し出し手続きをしましょう。私についてきてください」
「お願いします」
「そういえば、こっちのもう一冊は?」
「あら、フィフィったら。記者さんが独身だと知って気を利かせてくれたみたいですよ」
「はは……。そっちの方も頑張らないと、ですね」
「応援してますよ。そうそう、オカリナの本の作者さん知ってますか? オレンジ諸島では結構有名なオカリナ奏者で――」
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こんばんは、穂風です
「特性「シンクロ」をうまく使って、図書館のお手伝いをしてるエーフィ」を書いてみました
エーフィがおすすめの本を選んでくれたらどんな本でも読んでしまいそうです
毎日エーフィに会いに行って、おやつあげようとしたり、なでなでしたりしようとして館長さんに怒られる人がたくさん出そうですね
数年ぶりにマサポケに投稿しました、天城のるあです。
はじめましての方は初めまして、久しぶりの方は久しぶりです。
しばらく二次創作から離れてましたが、今年からレジギガスさんのスピードでスロースタートしました。
久々に書いた結果がこの作品だよ!
それにイシツブテを投げられる覚悟は出来てます。
ちなみに作中の「僕」と名乗るポケモンは、伝説系や幻系以外で各々の想像にお任せしたいと思い、あえてはっきりさせないことにしました。
今回はポケストのお題とは異なるが、重圧と責任、すれ違いと迷走とか混ぜたものになりました。
ということで次はギャグでも書こうかと思ってます。
天城のるあ
僕の主人の名前はルセア、ポケモンリーグのチャンピオンだ。
全てのポケモントレーナーの高みに上り詰め、僕も共にその栄光と祝福を受けた。
殿堂入りしたあの日から2年の時間が過ぎた今でも、主人はスタジアムに立ち続けた。
「チャンピオンのルセア。これで68連勝です!」
今日もスタジアムの実況が、僕の主人の勝利を伝えている。
しかし、今は僕達がスタジアムで戦うことは無くなっていた。
今の彼女がスタメンに使うポケモンは、殿堂入りした日とは全く違うからだ。
海の神と呼ばれるルギア、超古代ポケモンのカイオーガ、夢幻のラティオス、
天空の神と言われるレックウザ、北風の化身スイクン、時渡りポケモンのセレビィ、
そう、全て伝説のポケモンとか幻のポケモンが、今の主人の戦力だ。
今の僕達は控え席に座る、単なる傍観者でしかなかった。
「連勝記録を重ね続けるルセアさんが、今や観客に向けて手を振っています」
多くの観客の前で手を振る主人は、表向きでは喜びの表情を見せるが、
僕は心の中ではそのような気持ちがあるように見えなかった。
試合が終わった後、僕はチャンピオンに与えられる豪華な控え室で、同じくベンチに座って観戦していた仲間達に、今の主人に対する不満を告げる。
「今の主人は楽しそうに見えない。それに奴らも調子に乗っているよ」
「でも俺達がここまで来られたのは、ルセアのお陰だぜ」
「野生ポケモンでしかなかった私達を、ここまで強くしてくれたのはルセアさんだもん」
僕の不満を聞いた、最初の一匹であるリザードン先輩と、後輩のサーナイトは主人に対する不満は無かった。
主人が勝ち続けるのなら、傍観者でもいいという立場に甘んじている。
「僕も主人に感謝しているのだが、今の主人には昔の主人にあったものが見えない」
「それはお前の気のせいだろう」
「ひょっとして、奴らに対する嫉妬?それもとスタメンの椅子取られて悔しいのか?」
初めて殿堂入りした仲間、ドサイドンやアブソルも、僕の不満を違う意味で取っている。
もちろん、僕は今のスタメンの奴らばかり出るという不満もあるが、それが本当にいいのか、今の主人が道を間違えていないのかというのが僕の不満だ。
「もういい。お前達より奴らに話をした方が早い」
「ちょっと待ってよ」
僕はベンチ入りした仲間達に話しても無駄だと思って、この場を立ち去る。
そんな僕の姿を見たピカチュウが、後ろを追ってくる。
「お前達が来てから主人が変わったんだ!」
「お、落ち着いて!」
僕は感情をむき出しにして、主人が変わった原因が奴らにあるとして強い口調で迫る。
ピカチュウは冷静さを失った僕を必死に止めるが、怒りに任せて静止を振り切る。
「俺達はルセア様に忠誠を誓っている」
「ルセア様を思う気持ちは我々も同じ。我々が信じることが出来た唯一の人間だ」
「だったら、お前達が本当に主人のことを思って戦っているのか?」
僕は主人に忠誠心を示すカイオーガとスイクンに、その言葉の意味に対して苛立つ。
奴らの忠誠心は伝説のポケモンである故の傲慢さが見えてくる。
彼らの言葉が信頼の意味があるとしても、今の僕には聴く耳は一切持たない。
「我々が居なければ、今でも勝ち残ることは無かった」
「ひょっとして、スタメンを外されたことでの不満ですか?
僕達より実力が無いポケモンの嫉妬が一番見苦しいことですよ」
レックウサの言うことも事実だし、悪意の無い子供のように振舞うルギアの言葉も一理ある。僕は奴らと比べても実力も能力も差がある。
僕の感情や不満は嫉妬だけではないことは、奴らには全く伝わっていない。
「お前達に僕の何が分かる!?お前達新参者が本当に主人を理解しているか!?」
「新参も古参も関係ない!それにお前が主人の心境を理解していないだけだろう!」
「仲間同士、ケンカはやめようよ。落ち着いて」
もう奴らの話を冷静に聴く耳を持たない僕は、ラティオスを強く睨みつける。
仲間割れの危機を避けるため、ピカチュウはお互いに宥めるのだが、この状況をとめることは出来ない。
「仲間同士でやめなさい!」
一触即発の危機に陥ったその時、主人が大声で僕達を一斉に制止させる。
彼女の声で、ハイパーボールにトレーナー登録されているポケモンの条件反射に従い、
人知を超える伝説のポケモンであっても一気に大人しくなる。
「一体何が原因でこうなったの?」
控え室にいるポケモンの誰もが、僕に原因があるとして一斉に指を刺す。
この騒ぎの原因が僕なのは確かだが、こんな事態にするつもりは無かった。
「あなたが何に不満があってこういうことをしたの?」
僕は主人に対する不満を声のトーンを変えつつ、身振り手振りで必死に伝える。
主人に言葉が通じるなら、僕もジェスチャーという回りくどい遣り方はしない。
人間とポケモンの間で言葉が通じないのは不便だ。
それに、気持ちというものは伝わりそうで、すれ違う厄介なものだから、共通言語があるというのは偉大なことだと思う。
僕は昔のように旅をしていた頃が一番楽しかった。
常に主人と共に苦楽を共にして、競争とか勝利数とか関係なく、ゆっくり高みを目指す。
ポケモンリーグも世界一のポケモントレーナーになるという通過点の一つで、
主人が世界一のポケモントレーナーになれるなら、僕達は全力に走ることが出来た。
でも、今の主人はポケモンリーグチャンピオンとして、戦っているだけだ。
旅の中で仲間になった伝説のポケモン達も、最初は同じ志を持つ仲間だったが、
今はチャンピオンとして勝ち続けるために必要不可欠な力となった。
強いポケモンと弱いポケモンがいるのは、弱肉強食の世界である限りは必然的。
旅をしていた頃の主人は、そんな道理は一切関係なく僕達と接してきた。
今の主人を見ていると、ポケモンリーグチャンピオンであり続けることが目標となり、
強いポケモンと弱いポケモンの関係でしか、僕達を見ていないのかと疑うようになった。
僕は表現できるあらゆる手段で、今の主人に対する不満や疑問を投げ続ける。
これで通じるのなら、僕の気持ちを分かってくれるはず。
僕は主人を信じてメッセージを放ち続ける。
「あなたが言いたいことは分かった。私は目的のために今を頑張っているの。
でも、私はみんなのことを平等に愛しているつもりよ。
私は旅していた頃と同じ気持ちを持って、チャンピオンであり続けたい。
私は・・・目標のために強いポケモンの強いトレーナーとして強くならなきゃいけない」
僕は主人の放つ言葉に強い絶望感を抱いた。
主人は表面上では楽しくポケモンバトルというスポーツをしても、内面ではチャンピオンとして勝ち続ける義務と重圧が、戦うことを強いられている。
「私は勝ち続けなければいけないの!
勝たなければみんなに認められない。負けたら何もかも失うのよ!
だから私はチャンピオンとして、戦い続けるの!それが分からないの!?」
そんなこと僕は分かりたくも無いし、理解したくも無い。
それでも主人は負けること、戦いをやめることが怖いことだけは分かった。
勝利の美酒という快楽と、それを享受できなくなる日を恐れるジレンマ、敗北が喪失と同じ意味になって、ウィナーホーリクともいう依存に完全に陥っている。
主人にとっての勝利は、薬物やギャンブルと同じ嗜癖を齎してしまった。
僕のウィナーホーリクに苦しむ主人を見たくないという想いが、伝わっていない。
伝わったとしてもチャンピオンとしての責務から拒絶する姿を見せる。
主人に対する苛立ちが募ったことで、僕の中の何かがキレた。
僕は主人に対して反抗の意志を示すように、技を放った。
「何するの!あなたは私の気持ちが分からないの!」
僕の気持ちが分からない癖に、自分の気持ちを分かれというのはおかしい。
今まで溜めてきた不満が、主人への力づくの反抗という形として表に出た。
もうこれ以上は、僕は主人の言葉を聞きたくなかった。
些細な考え方の僅かなすれ違いが、大きな想いのすれ違いとして変質する。
主人も僕もお互いの言葉や意志に、耳も心も傾ける気は無くなっていた。
手持ちのポケモンとしてやってはいけないこと、主人に対する反抗を行った僕は、
制御できない危険なポケモンとして、処分されることになったが、主人の最後の温情からか、野生のポケモンとして野に放たれた。
手持ちの仲間が反抗したことで、野生に帰してから半月も経たない中、私はポケモンリーグチャンピオンとして再びスタジアムに立っていた。
「四天王を破って、ポケモンリーグチャンピオンを目指すチャレンジャーの前に、
ポケモンリーグチャンピオンのルセアが姿を見せる!
彼女は王座を守りきることが出来るか!?」
会場全体に響くアナウンスと観客の声に、私は落ち着いた素振りを見せて、チャレンジャーの目の前に立つ。
《ルセア様、我々の力で愚かな挑戦者を退けましょう》
《この程度の相手、ルセア様と私の敵ではない》
《僕が最初に戦いたいな。ルセアさん、早く出してよ》
伝説のポケモンと呼ばれる手持ちポケモン達は、中で控えているハイパーボールを振動させる。これは自分達が戦いたいという合図だ。
「私の最初の相手はこれよ」
私は強い意思表示を示す一匹が納められたハイパーボールを選び、宙で円弧を描くようにスタジアムの中央に放った。
私は戦う意志を強く示したものを戦わせ、私は今日も勝ち続けなければならない。
負けたら全てを失い、彼らも弱いトレーナーと見なして離れていくだろう。
だから私はチャンピオンであり続けなければならない。
「ねえお父さん。ルセアさんカッコいいよね」
「ああ、カッコいいな」
子供と一緒にポケモンリーグを観戦して、運良くチャンピオン戦を見ることが出来た。
子供はルセアと手持ちポケモンに、目を輝かせて強者に対する憧れを見せたが、
私は彼女が伝説のポケモンによって、戦わされているようにしか見えなかった。
私のように周囲の熱気に呑み込まれず、彼女を冷静に見つめるものは少ないだろう。
「僕もルセアさんのようなトレーナーになれるかな?」
「お前も本気でポケモントレーナーを目指す日が来れば、その時に分かるよ」
今の私の子供にはルセアがヒーローに見えるのだが、彼がポケモントレーナーになったとき、彼女がどのような想いで戦っていたのか分かる日が来るだろう。
あの事件から主人と袂を分かち、野生に還った僕はさ迷い続ける。
ポケモンリーグチャンピオンのポケモンだったから、大抵の野性ポケモンには負けない。
僕は野生ポケモンという不安定な道を歩み、主人もまた勝ち続けるという綱渡りの日々を送っているだろう。
僕もまた負けたら死という生存競争という綱渡りを通して、あのときの主人の気持ちが少しは分かってきた。
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