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嵐の中、ひっそりと湖の奥底で子供を抱えている。
外の嵐の強さに怯えている子供の頭をゆっくりと撫でて、上を見た。まだまだ、嵐は収まりそうに無い。
こんな時期に一体どうしてこんな強い嵐が来たのか不思議に思いながらも、ただただ、過ぎ去るのを待った。
そんな時、唐突に痺れを感じた。
電撃……。誰だ、こんな奥底まで届くような強力な電撃を飛ばしてくる奴は。
子供にも少し影響が出ていた。上に居たバスラオが数匹気絶して浮き上がって行く。
また、電撃が来た。さっきより強い。
多分、水面近くに居るバスラオは死んだだろう。
子供が痛みを訴えていた。水中から出て、その元凶を倒すか、それとも過ぎ去るのを待つか迷った。
でも、抱え込めば子供までに電撃は伝わらないかな。
苛立ちを抑えながら、子供を自分の体で抱え込んだ。電撃はもう何度か来た。
痺れるが、流石に子供にまでは大して伝わっていないようだった。
ほっとしながら、電撃が来なくなったら叩きのめしてやると決めた。
しかし、それだけでは終わらなかった。
上を見上げると、今度は渦が出来始めていた。上に何が居るんだ?
渦は広く、深くなっていく。巻き込まれたバスラオが宙に飛んで行くのが見える。
そして、ぼんやりと姿が見えた、宙に浮く二体の内一体が、強い電撃を渦の底へと飛ばしてきた。
渦の底から自分までの距離は狭まっていた。抱え込んでも、子供が痛みでがくがくと震えた。自分にとっても痛みは強いものだった。
出なくてはいけない。子供が殺される前に。
子供を抱え込んだまま、体をうねらせて、一気に水上へと飛んだ。
強い電撃が来て、子供に直撃しないように背中で受け止める。
子供がびくびくと震える。堪えてくれ、後少しだけ。
水上に出た。暴風と雷が異常に激しかった。
そして、目の前に居たのは今まで見た事の無い、二体の姿形が似た、下半身が雲に包まれているポケモンだった。
片方は電撃を体からばちばちと出していた。もう片方は、風を纏っていた。二体とも、にやにやと自分の方を見ていた。
逃げよう。二体も同時に、子供を守りながらこんな嵐を起こせる力を持ったポケモンと戦う何て、不利に決まっていた。
雷を司っている方が、自分に手を向けて来た。ばちばち、とその手に電撃が集中していく。
風を司っている方も、自分に手を向けて来る。ぎゅるぎゅると、その手に暴風が纏われていく。
神速で逃げた。直感的に、危険過ぎるものが迫っていると分かった。塔の中に逃げ込もう。
背中に雷を受けて、一瞬怯んだ。塔まで後少し、逃げ切れ。
けれども、中へ入る前に暴風が体を襲い、塔の壁に叩きつけられた。
子供は……大丈夫。離していない。けれども、神速で放した距離は詰められてしまった。
戦わなければいけないのか? 守りながら、この強力な二体を倒さなければいけないのか?
何度も子供を電撃から庇い、更に壁に叩きつけられた背中は痛んでいた。
子供もぐったりとしている。体力はもう無い。
また、二体から手が向けられ、咄嗟に破壊光線で雷を司っている方を遠くに吹き飛ばした。
すると、もう一体の表情が変化した。
悪戯しているだけなのにこんな事までするか、と言ったような、とても吐き気のする怒りの顔だった。
向けられた手が、握られた。抱えている子供が暴れ出した。
何、を。
体は破壊光線の反動で思うように動かなかった。
やめてくれ。俺になら何でもして良い。子供だけには。
背中を向けようとも、子供は痛みで暴れ続けた。何かしらのエスパータイプの技を使っていた。
直接叩きのめさなければ、この攻撃が止む事は無い。
動くようになった体で、距離を一気に詰めて尻尾の一撃を見舞う。当たらなかった。
振り向いた時、怒りの顔は嗤いになっていた。柔らかく握られていた手が、一層強く握られた。
その瞬間、子供が、ぷつり、と力を失った。
え、あ。嘘、だ。
冬がやっと過ぎようとしていた。
マフラーを付けていると、流石に暑いと思う位だ。カイリューもウインディに抱き付く事は少なくなり始めていた。
ウインディを連れながら、仕事で外を歩いていると街灯のテレビが目に入る。
緊急らしきニュースを伝えていた。
いきなり嵐が発生して、気象予測が全く頼りにならないような軌道を描きながら様々な場所を移動しているらしい。
「ポケモンの仕業か?」
ウインディに聞くと、そうだろうと言うように頷いた。
「こっちまで来なきゃいいけどな……」
カナワタウンやセッカシティがもう被害を被っているとの情報を聞きながら、俺はそこを後にした。
カイリューの事が気になったが、まあ、大丈夫だろう。
嵐だろうとあいつから空すらも奪う事は出来ないだろうし。
遅れてすんません(´・ω・`)
提示してもらった日付は全部大丈夫ですが、
> 10月の日曜、スパークの日に早めに切り上げてから遊ぶ
これだと人が多く集まれそうなので、できればこれでお願いしたいです。
「おかしいと思わない?」
彼女は言った。手には空のモンスターボールを持っている。
ここは僕達が通う大学……のとある研究室。主にポケモンの生態系を研究していて、色んな場所から捕獲してきたポケモンが生活している。
いるポケモンは様々だ。昼間は中庭で日光浴をさせたりして、ストレスが溜まらないようにする。でも夜は危険だからボールに戻して、研究室に保管する。
「何が?」
磨いていたボールを棚に戻すと、僕は彼女に視線を向けた。
ここの棚は終わった。著名なトレーナーから預かっているポケモン達だ。他地方へ行く時に、別のポケモンで挑戦したいからと置いて行ったのだ。
「どうしてポケモンを、ボールで捕獲できるのかしら」
「ゲットっていうことかい」
「一体何をどうしたら、”ゲット”になるのかしら」
彼女がボールを開けた。中は空だ。精密機械が埋め込まれた半球。
「ゲットしやすくなる方法――。体力を減らす、状態異常にする。たとえば毒、麻痺、火傷とか」
「そうだね」
「ボールの種類も違うわ。グレードも」
初心者用のモンスターボールから始まり、スーパー、ハイパー、マスター。各タイプ限定のボールもある。
ネットボールにダイブボール。前者は水・虫。ダイブは海底用。
ジョウト地方にはぼんぐりと呼ばれる木の実から作れるボールがある。色毎に作れるボールが違い、素早いポケモンが捕まえやすかったり、性別が違うポケモンが捕まえやすかったり。
ぼんぐりは主にジョウトにしか生息していない固有種のため、ジョウト以外での販売は禁止されている。
「ゲットしやすくなるって、どういうことかしら」
「捕獲しやすくなる、それだけじゃないのか」
「その原理は? どうしてボールに入れると、捕獲可能なの?」
「……どういうことだ?」
「私、こう考えたわ。捕まえようとしたポケモンを、その気にさせる。野生としての本能を失くし、人間に懐かせようとする。
強引な言い方をすれば、”洗脳”ね」
僕は唖然とした。
「それ、本当なのか」
「考えられなくはないでしょ。暴れていたポケモンが、ボールに入れただけで大人しくなるの。投げた相手がどんな奴でも懐くの」
彼女がつらつらと並べ立てて行く。
ボールによってグレードが違うのは、洗脳の度合いが違うから。安いほど軽く、高いほど重い。レベルの低いポケモンはハイパーボールで簡単に捕まえられる。体力が満タンでも。
逆にレベルの高いポケモンを、モンスターボールで捕まえるのは至難の業だ。体力を減らしていても、状態異常になっていても。
マスターボールが量産されないのは、危険すぎるから。以前開発元のシルフカンパニーを、ロケット団が襲った。彼らはマスターボールを占領しようとしていたけど、理由はそれだけじゃない。
その原理を解明できれば、ボールなどなくても、広範囲のポケモンを絶対服従させられる装置を造ることができるかもしれない。
「状態異常になると捕まえ安くなるのは、多分洗脳に抵抗する力が弱っているからよ。眠っている時が一番捕まえ安いのもね。寝てたら、抵抗できないでしょ」
「いつ君は、その理論を?」
「証拠はないから、理論って物にはならないわね。でも、捕獲用のボールがきちんと開発されて一体何年になるかしら? 既にこの話を考えた人は、数えきれないほどいるはずよ。
だって、昔は捕まえるなんておこがましいと言われていた伝説のポケモンが、今ではボールさえあれば捕まえられるんだもの。遭遇できればの話だけどね」
研究室は静まり返っていた。
僕はボールを棚に戻すと、きちんと彼女に向き合った。
「それで……君はどうするんだい」
「何もしないわ。だって意味がないもの」
「え?」
「既にモンスターボールという道具は、生活の一部になっている。それがなければ、ポケモンを捕獲するなんてできない。今さら廃止にしようにも、無理だから」
.あなたはポケモンが好きですか?
・基本的に好き ・好きでも嫌いでもない ・基本的に嫌い ・種類による ・個体による ・その他( )
.
で「種類による」と答えた方にお聞きします。
あなたの好き嫌いを決める要因は何ですか? 次の中から当てはまる物を全て選んで下さい。
・思い入れ ・タイプ ・強さ ・見た目 ・特性 ・生息地 ・生態 ・危険度 ・タマゴグループ ・高さ ・重さ ・その他( ) ・特に基準はない
.
で「個体による」と答えた方にお聞きします。
あなたの好き嫌いを決める要因は何ですか? 次の中から当てはまる物を全て選んで下さい。
・思い入れ ・性格 ・性別 ・強さ ・特性 その他( ) ・特に基準はない
.
あなたはモンスターボール及びそれに類する機器を利用していますか?
・利用している ・利用していない
.
で「利用している」と答えた方にお聞きします。
モンスターボール類を利用している理由は何ですか? 次の中から当てはまる物を全て選んで下さい。
・ポケモンを携帯する為 ・ポケモンを従わせる為 ・他人がそのポケモンを捕まえられない様にする為 ・その他( )
.
あなたはポケモンバトルをした事がありますか?
・ある ・ない
.
で「ある」と答えた方にお聞きします。
あなたがポケモンに指示を出す時、命令形を使いますか?
・いつも使う ・よく使う ・あまり使わない ・一切使わない ・ポケモンに指示を出した事はない
.
で「いつも使う」・「よく使う」と答えた方にお聞きします。
命令形を使う理由は何ですか? 次の中から当てはまる物を全て選んで下さい。
・ポケモンはトレーナーの指示に従うべきだから ・指示にかかる時間が短いから ・命令形を使っている人が多いから ・特に理由はない ・その他( )
.
あなたはポケモンバトルをしたいですか?
・したい ・したくない ・どちらでもない
.
で「したくない」と答えた方にお聞きします。
あなたがポケモンバトルをしたくない理由は何ですか? 次の中から当てはまる物を全て選んで下さい。
・興味がないから ・負けるのが嫌だから ・面倒だから ・ポケモンを傷付けたくないから ・ポケモンを傷付けられたくないから ・ポケモンと関わりたくないから ・その他( )
.
あなたにとってポケモンとは何ですか? 次の中から当てはまる物を全て選んで下さい。
・家族 ・恋人 ・自分自身 ・憧れ ・相棒 ・友達 ・仲間 ・ライバル ・敵 ・ペット ・奴隷 ・主人 ・神 ・道具 ・玩具 ・ポケモンはポケモンとしか表せない ・その他( ) ・分からない
.
あなたにとってポケモンがどの様な存在となるのが理想ですか? 次の中から当てはまる物を全て選んで下さい。
・家族 ・恋人 ・自分自身 ・相棒 ・友達 ・仲間 ・ライバル ・ペット ・奴隷 ・主人 ・神 ・道具 ・玩具 ・ポケモンはいなくなって欲しい ・その他( ) ・特に希望はない ・分からない
.
あなたはポケモンを交換した事がありますか?
・ある ・ない
.
で「ない」と答えた方にお聞きします。
あなたがポケモン交換をしない理由は何ですか? 次の中から当てはまる物を全て選んで下さい。
・交換してまで欲しいポケモンがいないから ・交換に出すポケモンがいないから ・交換する相手がいないから ・今のポケモンと一緒にいたいから ・面倒だから ・その他( )
.
あなたはポケモンの交換を規制するべきだと思いますか?
・全て規制するべきだ ・一部を除き規制するべきだ ・条件付きで認めるべきだ ・全て認めるべきだ ・わからない ・特に意見はない
.
で「一部を除き規制するべきだ」・「条件付きで認めるべきだ」と答えた方にお聞きします。
どのような場合に規制すべき、または認めるべきだと思いますか? 思いつく限りお答え下さい。
・( ) ・具体的な考えはない
.
あなたはポケモンを売買した事がありますか?
・ある ・ない
.
あなたはポケモンの売買を規制するべきだと思いますか?
・全て規制するべきだ ・一部を除き規制するべきだ ・条件付きで認めるべきだ ・全て認めるべきだ ・わからない ・特に意見はない
.
で「一部を除き規制するべきだ」・「条件付きで認めるべきだ」と答えた方にお聞きします。
どのような場合に規制すべき、または認めるべきだと思いますか? 思いつく限りお答え下さい。
・( ) ・具体的な考えはない
.
あなたはポケモンを譲渡した、または譲渡された事はありますか?
・ある ・ない
.
あなたはポケモンの譲渡を規制するべきだと思いますか?
・全て規制するべきだ ・一部を除き規制するべきだ ・条件付きで認めるべきだ ・全て認めるべきだ ・わからない ・特に意見はない
.
で「一部を除き規制するべきだ」・「条件付きで認めるべきだ」と答えた方にお聞きします。
どのような場合に規制すべき、または認めるべきだと思いますか? 思いつく限りお答え下さい。
・( ) ・具体的な考えはない
.
次の内、あなたが普段使う表現を全て選んで下さい。
・自分のポケモン ・ポケモンを捕まえる ・ポケモンを手に入れる ・ポケモンを持っている ・ポケモンを管理する ・ポケモンを飼う ・どの表現も使わない
.
次の内、あなたが普段使う表現を全て選んで下さい。
・ポケモンを使う ・使用ポケモン ・手持ちのポケモン ・ポケモンを戻す ・ポケモンを戦わせる ・ポケモンと共に戦う ・どの表現も使わない
.
次の内、あなたが普段使う表現を全て選んで下さい。
・ポケモンを逃がす ・ポケモンを捨てる ・ポケモンを手放す ・ポケモンと別れる ・どの表現も使わない
.
次の内、あなたが普段使う表現を全て選んで下さい。
・ポケモンを育てる ・ポケモンを鍛える ・ポケモンを強くする ・どの表現も使わない
.
次の内、ポケモンに用いる表現として相応しくないと思う物を全て選んで下さい。
・自分のポケモン ・ポケモンを捕まえる ・ポケモンを手に入れる ・ポケモンを持っている ・ポケモンを管理する ・ポケモンを飼う ・どの表現も適当である
.
次の内、ポケモンに用いる表現として相応しくないと思う物を全て選んで下さい。
・ポケモンを使う ・使用ポケモン ・手持ちのポケモン ・ポケモンを戻す ・ポケモンを戦わせる ・ポケモンと共に戦う ・どの表現も適当である
.
次の内、ポケモンに用いる表現として相応しくないと思う物を全て選んで下さい。
・ポケモンを逃がす ・ポケモンを捨てる ・ポケモンを手放す ・ポケモンと別れる ・どの表現も適当である
.
次の内、ポケモンに用いる表現として相応しくないと思う物を全て選んで下さい。
・ポケモンを育てる ・ポケモンを鍛える ・ポケモンを強くする ・どの表現も適当である
.
一般に野生のポケモンと人間に捕まえられたポケモンのどちらがより幸せだと思いますか?
・野生のポケモンの方が幸せだ ・どちらもあまり変わらない ・人間に捕まえられたポケモンの方が幸せだ ・捕まえられたポケモンによる ・捕まえた人間による ・分からない
.
一般にポケモンと人間のどちらが幸せだと思いますか?
・ポケモンの方が幸せだ ・どちらもあまり変わらない ・人間の方が幸せだ ・個体による ・分からない
.
現在の人間とポケモンの関係は次の内のどれに最も近いと思いますか?
・ポケモンが人間の支配下にある ・ポケモンと人間が対等である ・人間がポケモンの支配下にある
.
で「ポケモンが人間の支配下にある」と答えた方にお聞きします。
ポケモンは人間から解放されるべきだと思いますか?
・思う ・思わない
――――――――――――――――――――――――――――
お話じゃありませんが良いですかね? 多分良いですよね。あと書き出しでもないですね。でも途中ですし多分良いですよね。と言う訳でプラズマ団がアンケートをしましたとさ。
もっと設問や選択肢足したいのですが案が出ずに停滞しておりますのでここに。書き途中ですのでいきなり設問に入ってたり番号を振ってなかったりします。
社会調査にはキャリーオーバー効果なるものがあるらしいですね。それまでの設問が後の設問の回答に影響を与えるというもの。本来はその効果はなるべく小さくするべきなのですが、利用すれば多少は都合の良い様に調査の結果を操作出来るのかなぁと思いまして大きくなりそうな感じにしてみました。
回答その1
ワルビアルの上にランチョンマットの様なものを敷いたら如何でしょう?
アイスが垂れてもたぶん大丈夫だと思いますよ。今度はランチョンマットがべたべたになりそうですが、それは洗濯してください。
もちろん、ただ敷くだけではワルビアルの邪魔になってしまいますでしょうから、ポケモン用の麦わら帽子なんかをかぶせてから、その上に張り付けるようにつけてしまえば大丈夫だと思います。
回答その2
甘い香りワルビアルとかポケモンたくさん出てきそうですね。
特に虫ポケモンが
【こんなんでいいのかしら】
【エルフーンもワルビアルも可愛いじゃないか】
「門とは、空間と空間の境目に置かれるもの。つまり、ここから先は別世界ということを表しているんですね」
一説によると鳥居は別世界への入口だとも言われている。他にも冷蔵庫やトイレから異世界に飛ばされたなんて話も書籍になっている。
だからなんだって『境目』にあればいいんじゃないかとも僕は思っているが、初めてその話を聞いたときは気にも留めず、またそんなものかと妙に納得した。
その話を聞かせてくれたエリートと呼ばれる部類の格好をしているトレーナーは、ここから先に行くバッチを持っていないと苦笑いしていた。
では何故ここにいるのか。そう問うとこう答えた。
「僕はね、ここで証を提示し、開いた道を潜り、吸い込まれるように進んでいく人々が閉じる門を見るのが好きなんだ」
それはまるで、新しい世界へ旅立つようじゃないか。何時かボクもその門をくぐる時が来るまでは、眺めていたいなぁと思うんだよ。
ふぅんそうなの。変わっているなぁとその時は思って、じゃあお先に、とだけ言って私は門の傍らに控える人物にバッチを見せる。
門番が頷き、激励の言葉をもらって門が開く。黙って進む背中に、あの青年の視線が突き刺さっているのだろうか。
鈍い音がして背後の扉が閉まる。振り替えても、そこには硬い扉があるだけだった。
それが、二年前の話。
直後に起こった事件のおかげで、あの場所へ通じる道は閉ざされた。
あそこで幾多のトレーナーを通したあの門は、それを見守っていた門番は、そしてあの青年は胸を張ってくぐることができたのだろうか。
23番道路に新しく設置された近未来的な代わりの場所は、スキャンシステムを採用して潜るべき場所を排除していた。
しかしそれはもう野暮というべきものなのだろうか。
かくしてゲートは役目を終え、今も担っている。
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鳥居に出そうとしたけどどの辺が民俗・文化っぽいのかと聞かれたらどこもかすってないので泣く泣くあきらめた。うーん、何とかイッシュの、というかソウリュウっぽいものをだそうとして撃沈。そもそも僕は黒と黒2しか持ってないから近代的なソウリュウしか知らなかった。ホワイトに出てくるソウリュウならいい感じにネタにできたんだろうかね。わからぬ。
あと短い。2000字すらない。記事に出すにはちょっと長いというね。そして記事っぽくもなかった件。
上手くできなかった。バッチチェックゲート僕は大好きなんですけどね。そばにいるベテラントレーナーがかっこいい。
リハビリしてこれとかなんかうん、レベル下がったな。がむばります
イッシュ・ヒウンシティ在住の公務員です。
俺のエルフーンとワルビアルについての悩みです。
俺とエルフーンは甘いものが好きで、ヒウンアイスを良く買って食べるのですが
エルフーンはいつもワルビアルの頭の上で食べるんです。
しかもスプーンをうまく使いきれないのか
溶けたアイスがワルビアルの頭にいつも零れてしまうんです。
そのたびにアイスを拭き取ってやるんですが
最近ワルビアルの頭からアイスのチョコレートの匂いがががが
そのせいでエルフーンが余計に頭から離れてくれないし
ワルビアルの頭を洗ってやろうと思ってもじめんタイプだからみずは苦手だから洗えないし―――……。
アイスを食べないって選択肢はできません。
厳しい公務の合間の数少ない至福の時間だし
俺もエルフーンも、相当な甘党なので(笑)
皆さんの知恵、お待ちしてます。
【参加してみたのよ】
「ブースターだ!」
「いや、シャワーズ!」
家が敷き詰められた住宅街のある一戸建て。まだ幼く元気のある兄妹が、言い争いをしていた。
喧嘩の理由は単純だった。二人の家に住むイーブイを、どの種類に進化させるかということである。
二人はまだ年齢が若すぎるため、自分のポケモンを持っていない。両親に何度もお願いして、漸く家に来たのが一匹のイーブイだった。
イーブイという種族は、様々な種類に進化することができる。住んでいる環境によって様々な個体へ姿を変えることができるため、他のポケモンよりも進化の数が圧倒的に多い。例えば、とても寒い地域に住んでいれば凍えて死なないためにグレイシアに進化する傾向があるし、森に囲まれて育ったイーブイはリーフィアに変化することもあると言われている。
それ故に、人間が故意的に進化を操作することも多い。理由は、様々だが、大方は人間の都合である。そのため、人間が管理しているイーブイは、環境以外の要因で何に進化するか決まってしまうことが殆どだった。
話は戻るが、兄弟は、イーブイを何に進化させるかで揉めているのだ。
「ブースターは可愛いじゃないか。赤い体にふわふわした体毛、ずっとぎゅーってしていたくなるんだよ」こう
言うのは、兄の方。
「シャワーズにすれば、ひんやりして気持ち良いし、一緒にプールで遊べるもん。だからシャワーズが良いの!」
そう述べるのは、妹の方。
この二人は、いつも意見が食い違っていた。例えば、兄の方は冬が好きだし、妹は夏の方が好みだった。他にも兄は走るのが好きだし、妹は泳ぐのが好きだったりと、常にこの兄妹はぶつかりあっているのである。
そのため、今回のことも珍しいことではなかった。
「シャワーズに進化させたら冬はどうするのさ。冷たくて触っていられないぜ?」
「ブースターなら冬に抱きしめられるもん。お兄ちゃんだって、真夏にブースターをずっとぎゅってしてるの?」
「ああ、俺だったら真夏でも真冬でもブースターを抱きしめるもんね」
「そんなことしたら暑さでお兄ちゃんが倒れちゃうよ。だから、シャワーズにしようよ」
「そんなこと言ったら、冬に無理にシャワーズを抱きしめたら、お前が風邪引いちゃうじゃないか。だから、ブースターにしようぜ」
「嫌だ! シャワーズ!」
「俺だって嫌だ! ブースターが良い!」
お互いに眉間にしわを寄せ、睨みあう兄妹。彼らはまだ、譲り合うということができなかった。両親がいると大人しくなるのだが、生憎、この子達の両親は、まだ仕事で帰って来ない。
イーブイは、そんな兄妹を毎日見ているのに目もくれずソファーの上で昼寝をしていた。
散々続いた言い争いが終わったと思うと、兄弟はイーブイの目の前に立ち見下ろしている。
何事かと顔を上げると、先に兄が言う。
「ブイルは(イーブイの名前である)、ブースターに進化したいよな?」
妹。
「ブイルはシャワーズに進化したいよね。私のこと大好きだもんね」
「ブイルはお前のことなんか好きじゃないって。ブイルが好きなのは俺だよな」
「そうやって、人のことをいじめるような最低な人間をブイルが好きになるわけないじゃない。ねーブイル」
「あーあ、やだやだ。強引に姿を変えられるのは嫌だってさ。他人のことを思っているように見せかけて、実は自分の都合を突き通そうとしている人って、タチが悪いんだよな」
「お兄ちゃん。そろそろ怒るよ」
「やるか」
「手加減しないよ」
彼らは拳を握り、今にも喧嘩を始めそうになる。怪我をしたら流石に洒落にならないので、ブイルと呼ばれたイーブイは起き上がり、自分の気持ちを堂々と伝えた。
「僕は、昔からサンダースになりたいと思っているんだ」
胸を張り、しっかりと自己主張をするブイル。
すると、二人の表情は一変する。
「何言ってるんだ。サンダースになったら静電気が大変だろう。それに、ふわふわした体毛が少なくなっちゃうじゃないか」これは兄。
「そうよ。サンダースだと一緒にプールで泳げないよ? だから考え直そうよ」これは妹。
「だから勝手に決めるなって。ブースターが良いに決まってるだろ」
「違うの! シャワーズが良いの!」
「ブースター!」
「シャワーズ!」
ついには殴りあいの喧嘩を始めてしまう二人。さすがにここまでくると放っておけないので、ブイルはなんとか止めさせる。
「これ以上喧嘩するなら、何に進化するかお母さんに決めて貰おうかなあ」
さり気なく呟くブイル。
お母さん、兄妹にとって大切な家族であり、恐れる対象である。
兄妹は理解していた。お母さんが主導権を握れば、全ての物事は強引に決定してしまうのである。そのため、ブイルが何に進化するかを母親に頼むということは、自分達の意見が通らなくなることがほぼ確実だった。
「ごめんブイル、俺達が悪かった」
「お願いブイル、それだけは止めて」
母に決定権が移ることだけは、何としても阻止しなければならない。兄妹の態度は一変した。
「もう喧嘩しない?」
「しないしない。絶対にしない」
「うん。お兄ちゃんと私は仲良しだもん。喧嘩なんてしないよねー」
「ああ、しないとも」
ぎこちない笑顔で肩を組む兄妹。それならば、とブイルは言う。
「僕が何に進化するのか、仲良く決めてね」
兄妹は黙って頷いた。とりあえず、今日の兄妹戦争は回避できた訳だ。
しかし、明日には同じことを繰り返すのだろう。そう思うと、このままイーブイの姿で一生を終えた方が良いのではないかと思うブイルだった。
――――――――――
地味にお久しぶりです。
夏コミ82に来てくれた方がもしいたら、ありがとうございました。またちょくちょくイベントには参加していると思います。
9月のチャレンジャーは他のイベントで売り子を頼まれた為、参加を断念しました。鳩さんの新刊はまた今度になりそうです。
現在、冬コミに向けてワープロ打っています。こういうネタは直ぐ思いつくのですが、遅筆なのが悩みです。
フミん
【批評していいのよ】
【描いてもいいのよ】
タグ: | 【ポケライフ】 【冥土喫茶】 【何もかも投げ出して喫茶店経営したい】 【|ω・)】 |
回答8:
色違いのゾロアークなら、この前借金を返しにきた。
子供手当が出たからやっと返せるー!ルーピー・ポッポ大統領万歳とかいいながら団子も食ってたな。
回答9:
私の友達が青いブラッキーを持ってました。
普通のブラッキーとは違って、夜に見ると青く光って綺麗でしたが、迫力はやっぱり黄色い方がよかったと思います。
回答10:
(この発言は当局によりスナイプされました)
回答11:
この前、ラブカスを釣ろうとしたら、変な色のホエルコつり上げちゃったよ。一瞬目がおかしくなったのかとおもった。
回答12:
色違いのゾロアークがこの前お店にきました。
先輩と親しいようだから、試作品を食べてもらったら全部まずいって言われた;;
それから口直しに賞味期限が近いやつを食われたけど、小さい子がいるっていうから包んであげたら喜んで宣伝してくれた。いいやつだったよ
回答13:
>12
貴方なにをいってるんですか?ゾロアークが喋るわけないじゃないですか。半年ロムってろ
回答14:
>12
お前ポケモンかよwwwwwwwwwwうぇwwwwwwwwwいいやつwwwwwまじwwwwwwwwステマwww
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知恵袋に寄せられた相談:
5日程前、エンジュシティの南の方で良い雰囲気なゾロアークのカップルを見かけたんですが、何と片方が色違いだったんです!
色違いなんて初めて見たので物凄く印象に残っています。そこでふと気になったのでお聞きします。皆さんが見た色違いのポケモンを教えて下さい!
回答1:
私も4ヶ月程前にヤドンの井戸の辺りで色違いのゾロアークを見掛けました。ロコンと一緒に歩いてました。
ロコンが鬣を触りたそうに見てました。実際少し触ったりしてました。微笑ましかったです。
回答2:
先月の下旬にキキョウシティの西の方で同じく色違いのゾロアークを見ましたね。
確かコジョンドと手を繋いで歩いていたと思います。紫色の鬣が綺麗でした。
回答3:
クチバシティに色違いのゾロアークと通常色のキュウコンの夫婦がいました。可愛いロコンの子供もいてとても幸せそうでした。
ゾロアークがキュウコンに一途なのが凄く伝わって来たっす。あれこそ夫の鑑っすね。
あと、質問者さんのゾロアーク達は絶対カップルじゃないです。決して良い雰囲気でもないです。
回答4:
うちのイーブイが色違いです! 銀色でもっふもふで超かわいいです!
この子タマゴから生まれたんですが最初見た時汚れてるのかと思って洗いそうになりました(笑)
進化させるか悩んでますがそれは別の話ですね。
回答5:
いつだったかは忘れましたがウバメの森で色違いのゾロアークを見た事があります。
キュウコンの尻尾を枕にして気持ち良さそうに寝てました。羨ましかったです。……羨ましかったです。
あの時からいつかキュウコンを手に入れて同じ事をするのが私の夢になりました。羨ましかったです。
回答6:
ゾロアーク大杉ワロタwwwwwwまあ俺が見たのもゾロアークなんだがwww
確か2ヶ月位前にヨシノシティの北辺りで普通のゾロアークと一緒に鬣を梳かし合ってたな。ゾロアークたんカワユス。
まぁ何が言いたいかって言うと、リア獣末永く爆発しろ。
回答7:
僕もこの間ラジオ塔の入り口付近でゾロアを抱いてる色違いのゾロアークを見掛けました。
ゾロアは普通の色でしたが非常に可愛かったです。
それにしてもゾロアークの目撃情報多いですね。同じ個体だったりして(笑)
回答15:
去年の冬頃だったかな、どこだったかは忘れたけど私も色違いのゾロアークを見かけました。
確かフォッコと焚き火囲んでたと思います。言うまでもなく可愛かったです。両方共。
それで確かゾロアークが振り向いた拍子に火が鬣に燃え移っちゃって2匹共焦ってたっけ。あれは笑った。
――――――――――――――――
どっかの誰かに似てますねぇ、フヒュヒ。本人じゃないと良いですねぇ、ニヤニヤ。
という訳で某ゾロアークをお借りしたかも知れませんしお借りしてないかも知れません。どっちでしょうねぇ、ニタニタ。
知恵袋のスレは既にありますが、これは毛色が違うので別で立てました。
とりあえずキュウコンの尻尾を枕にしたいです。
【書いてもいいのよ】
【描いてもいいのよ】
【回答してもいいのよ】
【浮気してもい……浮気はだめなのよ】
【回答3はベストアンサーにはならないのよ】
【尻尾を枕にしたいのよ】
3/24追記: 回答15を追加しました
携帯をいじっていたらテキストフォルダからプロットらしきものが飛び出てきましたので、折角だからこっそりあげることにしました。後書きのページにも色々書きましたが、こちらも良かったぜひ(ドキドキ)
【以下、携帯のメモ帳からそのまま抜粋】
ポケモンストーリーコンテスト案を出していこうページ1
★タイトルは?
こちら鏡屋メタモンでありんす。
★主人公は?
メタモン。
殆どのポケモンを知っており、その知識を活かして、その者が知りたい姿を見せる鏡屋というモノを始める。昔、お礼にもらったというキセルをいつも身につけている。一人称はわらわっち。その辺の説明も入れておく。
★どんな話?
イーブイの進化の悩みから可能性の広さを説く【未来編】
ルージュラの恋の悩みから、今というものと向き合う【現在編】
トレーナーが捨てた卵から変えられない過去を説く【過去編】
★流れは?
最初はメタモンの紹介で1000文字以内。
後は未来編、現在編、過去編の順番で各3000文字以内。
★それぞれの性格
・メタモン
古風な喋り方が特徴的。甘いモノに目がない。冷静にモノを見る。
・イーブイ
好奇心旺盛なイーブイで、メタモンに将来のことを相談しに来る。
・ルージュラ
恋に生きているポケモンで、もっと美しくなりたいと思っている。
進化することはできないかとメタモンに相談しに来る。
・トレーナー
卵を孵して、個体値が低いと見るや、そのポケモンを捨てる人。
間違えて高個体値のポケモンを捨ててしまう。
――――
ポケモンストーリーコンテストの案を出していこう。ページ2
★一人称は?
・メタモン…わらわっち
・イーブイ…ボク
・ルージュラ…わたくし
・トレーナー…俺様
★実は。
イーブイは実はトレーナーに捨てられていたポケモン。
後にエーフィに拾われ、育っていく。
話の終わりはイーブイがエーフィに進化して、メタモンが「願わくば、この子のように強く生きて欲しいでありんす」と呟いて終わり。
★セリフ。
・わらわっちはあくまでお主の見たい姿を写したにすぎん。
・未来を決めるのは最終的にお主なんじゃ。
決めて、その先を進んだら、戻ることはできん。
だから自分に責任を持つのじゃ。
それが今というやつでありんす。
・鏡はあくまで表面を映しているだけでありんす。
中身までは映せん。
どんなに姿を変えようともわらわっちはわらわっち。
お主はお主なんじゃ。
中身を変えること……それも進化の一つじゃないかのう?
・知っておるか?
捨てられたポケモンはな、成長すると、やがて捨てられた意味をというものを知って、捨てた人間に復讐するのだそうじゃ。
【このプロットらしきものに関する補足説明】
・現在編にて初期案はルージュラでありましたが、進化しないポケモンにするはずだったのに、ルージュラはムチュールから進化していたことを忘れていました。
ポケスコに提出後、それに気がつき、急いで他の進化しないポケモンを検索。
唇が気に入ったのでマッギョに決定。
・このプロットらしきものを打ち出したのは第二回ポケスコの募集が始まったときで、このプロット(?)を打ち出す前にこの案は薄らと浮かんでいました。
要するに温めていたのであります。
ちなみに、そのときに浮かんだタイトルは『メタモンが語る!』
・ページが二つに分かれているのはメモ帳が500文字までしか入らなかったからです(汗)
このような感じでわらわっちストーリーが生まれたわけですが、実際に物語を書いてみると、オムニバス形式で四つのお話を書かなければいけなかった上に、それぞれの字数目標を破ったりしてしまいましたから、全体で軽く10000字オーバーが起こって調整が大変でした。(汗)
それでは失礼しました。
「ライモンシティ行き、間もなく発車します。駆け込み乗車はおやめください」
帰りのバトルサブウェイが動き出す。ここから帰る人たちはいろんな事情を抱え込んでいた。途中で負けたもの、区切りをつけて帰るだけのもの。ただこの時間は人が少ないのか、広い車両に一人だ。
途中の駅で買い込んだキャンディを一口。そして真っ暗な窓の外を見る。
夜のように真っ暗だ。ここは地下鉄、景色なんて見えない。時々、反対方面に向かうサブウェイが見えた。それ以外は何の変わりもない、ただの暗闇である。
「パスを拝見します」
車掌の言葉に顔をあげる。首からぶら下げていたスーパーシングルトレインの許可証を見せた。
「あれ、さっきのサブウェイマスターの……サガリさん!」
「僕はクダリ!」
名前を間違えられて一気にフォーマルな表情から、プライベートな子供っぽい表情へと変わる。
「クダリさんですか、すいません」
シングルトレインにいたノボリと良く似た人だ。親戚なのかもしれないが、性格がだいぶ違う。
「クダリさんもバトルサブウェイ好きでこの仕事してるんですか?」
「ノボリと一緒にしないでよ!僕はバトルが好きなの!」
同じじゃないか。そう思っても言葉には出せなかった。苦笑いでやり過ごし、荷物から残ったキャンディをクダリに渡す。
「お疲れ様です。青リンゴ味ですよ。よければどうぞ」
サブウェイの窓は相変わらずの暗闇だ。ダイヤが違うのか、他のサブウェイともすれ違わない。
「お仕事は?」
「君で終わり。……さっきから外ばかり見て、何が面白いの?」
クダリがつまらなそうに言う。確かにそうかもしれない。彼にとって見慣れた暗闇。
「クダリさん。誰かが私に言ったんですよ。電車って人生に似てるって」
「なにそのいきなり哲学。僕に解るよう説明してよ」
「受け売りなんで上手く解釈できないんですが、電車は乗り遅れたら二度と乗れない。人生も、チャンスの電車に乗り遅れたら二度と乗れない」
クダリはとてもつまらなそうだった。相づちの声からしてもう話を聞いてる態度ではない。
「クダリさん、私、過去に一人、すれ違ったままの人がいます」
「その人は、ポケモンを人間から解放するといった信念で突き進みました。私は違うといって対決したままいなくなりました。その他にも私には友達がいます。二人とも、途中迷ったりしてましたが今では自分の道をいってます」
「その時、私は何をしていたんでしょうか。みんなより人生の特急に乗った気分で、二人に勝った気でいたんです。二人とも、普通列車に乗って、乗り換えで迷っても自分の行き先を見つけたのに私は乗り換え駅でどの電車にのっていいか解らないんです」
「で?」
今まで黙ってたクダリが口を開く。
「で、って、私が今思ってることですよ」
「何を迷ってるか知らないけど、乗り換え駅なら来た電車に乗ればいいじゃん」
クダリが飴を嚼んだ。
「これだから子供は嫌いだ。迷ってる自分がかっこいいとか思ってるんだもん。乗り換え駅にいて迷ってるっていう自覚あるなら最初に来た電車に乗ればいいだけじゃん。君つかれる」
クダリが立ち上がる。座ってる時とは違って、その背丈は大きい。クダリを目で追うと、窓の外に灯りが見える。
「もうライモンシティに着くよ。それじゃ」
「あ、クダリさん!」
「何?」
「また勝負してくださいね」
「君が勝ち抜ければね。……直接申し込むんだから腕には自身あるんだろ」
クダリは車両のドアに手をかけた。そしてもう一度振り返る。
「君、名前は?」
「私ですか?私はトウコです」
「ふーん、そう。じゃ」
そのままクダリは白いコートと共に消えて行く。トウコはその方向に頭を下げた。
ーーーーーーーーーー
バトルサブウェイの帰り。今まで辿ってきた道は何だったのか。見えない窓を見て主人公は何を思うのか。
幼なじみはそれぞれ目標をみつけたのに、主人公だけぽーんと放り投げられたようで、エンディング後はもしかしたら
クダリにはまだ会ったことないけど下りだからクダリさんにした。
【好きにしていいのよ】【最近サブマスが気になるのよ】
メッセージありがとうございます!
ポケモン嫌いは結構好きな題材でした。
「私」側からの一方的な視点の話であったのに、タブンネの気持ちを汲んでもらえてとても嬉しいです。
他者と暮らすにはある程度の知識が必要ということですね。
親は自分が世話するんだから「私」は知らなくていいと思ったのか、両親もあまり知識がないか。
どちらにせよ些細なズレでこんなになってしまったのです。
それは現実の人間関係でもそうなんじゃないかなあと思います。
切ないっていう感想もらえて嬉しいっす!
ありがとうございました!
【タブンネの半分は優しさでできています】
久しぶりにマサポケを覗いたら、なんとまあ「ポケモン嫌い」を書いてくださっていた……! ありがとうございます!
なんだかもう……切ないなあ。
タブンネに対する誤解で嫌悪を募らせる“私”と、嫌われながらも“私”と家族を気遣うタブンネの姿が……うわああああ orz
愛玩用として可愛がられていたが為に、父親の変調に気付いてもどうしようもなくて。母親までもが同じ変調を抱えてしまって……それもどうしようもなくて。見守り続けることしか出来なかった上に、“私”からは殺されそうになるほど憎まれて……うおおおおお orz
でも、“私”が悪いのかといえばそうじゃないんだろうなあ、と。情操教育の為に子供に生き物を与える、というのは割と聞く話ですが、子供が全て生き物に興味を持つかと言えばそんなことは無いわけで。当然興味を持てない子だっているし、そんな子からしたら突然現れた「家族の一員」なんて煩わしいだけなんでしょうね。
ただ、もし両親が“私”とタブンネを引き合わせる時にきちんとした説明をしていたら。もし“私”が自分でタブンネの事を調べようとしていたら。
誰が悪い、という訳でなく、無知故に起こった思い込みによる悲劇だと思うと……悲しいなあこれ……。
> 「タブンネってポケモン知ってる? 倒すとたくさん経験値をくれる、優しいポケモンよね!」
相手を瀕死に追い込まないと経験地が貰えないという事を考えると、この一言はなかなかキッツイですね……。願わくば、いつか彼女に真実を知る日が訪れますように……。
面白かった、という表現はそぐわないかもしれませんが、この作品を読めて良かったと心より思います。読了後も残る切なさが半端ないです。
書いてくださったことにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!
【げしげししていいのよ……だと……? とんでもねえ!!】
私が物心ついたときから、そいつはいた。ピンク色のタブンネというポケモンだった。
私の情操教育に、と大人しいポケモンを知り合いからもらってきたという。そのタブンネは両親の願いにそぐわず、私に触覚のような耳を押し当ててはどっかへ行くようなやつで、私も特にタブンネを好きじゃなかった。気に入らない時には叩いたりした。その度に両親はタブンネをいじめるんじゃないと怒っていた。私はますますそれが面白くないので、タブンネの耳を引っ張って遊んでいた。小さなタブンネは私のおもちゃだったと思う。
そのタブンネが最も懐いているのが父親だった。毎日触覚を背中に押し当てては父親のまわりで何かやっている。父親を取られた感覚もあって、私は本当にタブンネが好きじゃなかった。父親と遊んでる時に、ちらっとこっちを見てくるのも不快だった。
私の誕生日、こたつでケーキを食べていると、いつも一番に父親のところへ行くのに、触覚を押し当てただけで私の隣に来た。お祝いしてるよと両親は言ったが、私はタブンネにケーキを取られると思った。だから耳の触覚を引っ張った。タブンネはいつものような高い声で鳴いた。母親が私を叩く。タブンネがかわいそうだと。私はかわいそうじゃないのか。タブンネは母親のところに行った。何度も父親を振り返った。
次の日もタブンネは父親に近づこうとしなかった。肩が凝り過ぎて痛いと言えばタブンネはいつもならさする。けれどお気に入りのソファーに座ってても、父親が来るとこたつの下に潜る。ついに嫌われたんじゃないと母親は笑っていたが、正直タブンネがいなくてすっきりした。
数日後、父親は死んだ。心筋梗塞。心臓の血管が詰まる病気だといった。
原因なんて解り切っている。タブンネがやったんだ。ポケモンだから、人を病気にすることなんてできる。あんなに懐いていたタブンネがぱたっと懐かなくなった。そのあたりから具合が悪くなったんだ。
母親に訴えてもタブンネはそんなポケモンじゃないとしか言わない。絶対に嘘だ。タブンネはそんなことをするポケモンだ。誰も信じない。
タブンネは父親がいなくなると、私によってきて耳の触覚で触って来た。あれに触られたら殺される。いつも以上にタブンネを叩いた。しばらくタブンネは遠巻きに私を見て、それからまた近寄ってくる。叩かれることが解っててそれでもタブンネは近づいて来た。気持ちが悪かった。
私に近づかなくなったタブンネは、母に近づいた。けど私の姿を見るとそこで止まる。私が怖いらしい。
そうして母と私とタブンネは一緒に暮らしていた。タブンネの姿を見るだけでもむかついてくるが、母親はかわいがっている。私の背が大きくなり、タブンネを見下ろす形になって、ますますタブンネは私に近づいて来なくなった。
私は遠くの大学に進学することになり、実家に母と悪魔のタブンネを一緒にしておくわけにはいかないといった。けど母親は相変わらずタブンネはそんなポケモンではないとしか言わない。タブンネはじっとこちらを見ている。その青い目が小さな頃の思い出と重なってむかついた。あいつさえいなければ父親は死なずに済んだのに。
タブンネのことで母親とモメたのもあって、その日は早く寝た。
朝早く起きると、タブンネは耳の触覚で母親の背中を触っている。またあいつやっている。またあの時と同じことをやっている。今度は両手を添えて、背中をさするように触ってる。けがらわしい。
タブンネの耳を引っ張ると、いつもと違って散々抵抗する。短い手を振り回して私をつかみにかかる。突然の反抗に戸惑った。母親もタブンネを怒らすんじゃないとしか言わない。タブンネは母親の方しか見てない。
数日後、母親が倒れた。父親と同じ心筋梗塞だった。
もう間違いない。タブンネは二人も殺した。葬儀の間、ずっと私の隣から離れなかった演技も全てお見通しだ。お前のせいだ。お前がうちにいるから二人とも死んだ。私の両親を返せ。
私の後にくっついて、何のつもりだタブンネ。もうお前を庇う人間はいない。私は台所から包丁を取り出した。タブンネの目がおびえる。
一歩前に出た。タブンネが一歩下がる。命乞いのつもりか、涙を浮かべてる。ポケモンって泣けるんだ。人の親を殺しておいて、自分は命乞いするんだ。
包丁を振りかざした。タブンネは一目散に逃げ出した。閉まっていた玄関を開けて、後ろを振り返らずに去っていった。
悪魔はいなくなった。しかしあのタブンネを逃がしたのは私の気がおさまらない。
「タブンネってポケモン知ってる? 倒すとたくさん経験値をくれる、優しいポケモンよね!」
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他力本願スレより、ラクダさんの「ポケモン嫌い」から頂きました。
ブラックの図鑑を初めて見て、タブンネって脈で体調を知るんだーって思って、そういえば漢方も脈から診断するはず、そして癒しの波動ってかなりレベル高くないと覚えないんだなー。
そんなタブンネの妄想から始まり、「無知は虐待へつながる」という言葉をもらい、げしげしにいたりました。
ずっと前にDV的なものを書きたいと言ってたのがついに投稿できるよ!
私はゲーム中に出てくるNPCをいじるのが好きみたいです。
【好きにしていいのよ】【げしげししていいのよ】【げしりかえすから】
ばあちゃんちに遊びに来たらコ―タスが火鉢の周りでぼんやりしていた。
丁度あったかくなっていたのでそのまま火鉢にあたる。
ぺけぺけと呑気な足音をさせてぶちまるが餅の袋を持ってきた。
「ぷやぁ」
焼いてくれ、とでも言いたげに差し出してくる。
しょうがねぇなぁと3個ばかりだして金網の上に乗せる。まだ膨らむまでは時間がかかる。小皿と調味料を取りに行った。
海苔と醤油と、後はチーズなんかも良いかも。落とすとまずいのでぶちまるにはマヨネーズを持たせた。
戻ってくるとコ―タスが欠伸をかまして餅を睨んでいる。ふくらみはまだまだといったところか。
早く焼けろとばかりにぶちまるは耳を揺らしながら餅を眺めている。焦ったって焼けねぇっての。
餅を見るのに飽きたのか、コ―タスの背中をぱしぱし叩いて反応を見たりしている。遊べ―とばかりにコ―タスまとわりついているが、湯気亀は全くの無反応。
そうこうしているうちにぷっくら来た。醤油とマヨネーズをあえてソースを作っている間にひとつ、ぽんと弾けてぶちまるが飛びあがった。
チーズをかけて海苔に挟む。ほら、火傷するなよ。
猫の手は使えるくせに猫舌じゃないらしいぶちパンダははふはふ言いながらびよよよんと伸びる餅を頬張る。
コ―タスの分も焼くべきかなぁ、とぼんやり思いながら頬張った。
――――――――――――――――――――――――――――――――
余談 前田くんちのおばあちゃんちには火鉢があります。決してコ―タスの名前ではない。
マヨ醤油チーズ餅は至高。コレステロール値は保証しません
【好きにしちまえばいいのよ】
ん〜、カッキーン☆
まさかの書いてみた降臨にどきどきです。
今度は一体何が入ったんだ主人公の家の壁w
しかし自分の家の壁がこんなのだったら自分も確実にキレると思いますwww
>【もしもし、あたしキトラ!いま貴方の後ろにいるわ】
壁の中、だと……ごくり
(以下無限ループ
ありがとうございました!
「おい、そのピカ何とかの鳴き声はいいから、普通に喋れよこの不法侵入者」
「らーい」
おいおい今度はもっと言葉が通じないやつが来たぞ。ピカなんとかの鳴き声はもういいっていったらライなんとかの鳴き声にしやがった。
代わり映えのない芸しかもたねえ、つまらないやつだ。しかもずっと壁の中かららーいらーいと言っている。答えて欲しいのかこいつは。
「らーい」
義務的に俺が声を発すると、明らかに壁の中の空気が変わった。
「らーい!」
さらにテンションが上がる。こんなのテレビの中でしか見た事無いぞ
「らーい!」
俺に言えというのか。俺の答えを待っているのか。そんな恥ずかしいことできるか!!!!
「らーい!!」
「……らーい……」
「らい!?らい、らいらいらい!!」
おいおい一人でやり始めたぞ。俺はなんで壁に向かってこんな茫然と立ち尽くしてんだ。人の入らなそうな薄い壁の中から、足音がドタバタとする不思議。一人目の時もそうだったが、どうやって動いてるんだ。
「おい、いい加減にしろ!」
思いっきり壁を殴った。壁は黙った。気配も消えた。こんなことなら最初から叩いておけばよかったかもしれない。
「セイセイセイセイ!」
やたら落ち目の芸人の真似するやつだ。感心してる場合じゃない。
「いい加減にしろ不法侵入者!」
「イーヨー!」
ちなみにテレビは反対側だ。どうやって壁の中でこんなのができるんだ。疑問だらけだ。壁からギターの音色が聞こえる。
「マサラタウンはポケモンがいないって言うじゃなぁい!?」
「オチは解ったから黙れ」
俺の言葉はやっと通じたか、壁は黙った。いやむしろそれが正解だ。壁がペラペラこうも喋っては気味が悪い。
明日業者を呼ぼう。それがいい。そしてこの壁を解体して調べてもらおう。
そう決意した後ろで、壁が再び「らーい」と言った。
ーーーーーーーーーー
「ピカー」に対抗できるのは「ライー」しかないと思った。
こんなんで書いてみたと名乗っていいのか物凄い疑問
本当に疑問。
しかし壁の中の言い出しっぺとして書かずにはいられなかった
【げしげししていいのよ】【もしもし、あたしキトラ!いま貴方の後ろにいるわ】
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