|
どうもです、G(グレイト)P(ポケモン)S(小説家)さん。
読ませていただきました。
あいからわずポケモン世界の描写が丁寧で面白いです。
バトルサークルのポケモンが通りかかるだけでも、ここまで掘り下げて書くのがすごいです。
後はレンタルポケモンがグーサインするとか。
また小ネタも充実していましたね。
ロケット団が地下通路に毒ガス撒く予定とだったとか有りましたねそういえば。
シビルドンの話を読んだときも同じことを思いましたが、今回の場合はその「細かい描写」を利用して、更に一歩先のものを書いているなあという感じでした。
これはGPSさんでないと書けないと思います。
自分の作風を上手く利用しているなあと。
最初鳥のさえずりとかラムの木とか出てきて、間違えて書いたのかなと思ったら、ちゃんと意図的だったというね。その後も交互に入れ替わるのが続くんですが、下手にこんなことやったらごちゃごちゃなるところを、上手く書き分けているなあと思いました。
オチも意外性があって良かったです。
主人公はポケモンの世界に憧れている人間なのかと思いきや、ポケモンの世界が現実だったという。
そして最後に、ポケモンの世界でポケモンと隣合って生きていくと決意した主人公が素敵だと思いました。
読者に「空想」の世界にいることを羨ましがらせながら、自分も「現実」の世界を生きて行くことを決意するという。
この二つを両立させたのがすごい。
どっちが夢なんだろうっていうのはあれですね。
「胡蝶の夢」みたいでしたね。
タグ: | 【タマザラシ】 【トドグラー】 【トドゼルガ】 【フォルクローレ的何か】 【記事】 |
海首の話
今でこそかわいいポケモンとして広く認知されている種族であっても、生物学などの学問が体系化されていない、生態などが研究されていなかった時期においては不気味な存在として扱われていた時があった。そんなポケモンの一種がホウエン地方の一部などに生息する「タマザラシ」である。
玉のような丸い身体に顔がついている生物的にはアンバランスなその姿は、見ようによっては生首であるとか髑髏を連想させたらしい。事実、昔の文献などにはタマザラシを海首などと記載しているものがあり、海の生物というよりは妖怪的な扱いであった。タマザラシを鼻の上でくるくると回すトドグラーの姿は現代人から見ればほほえましいが、鼻の上で回るそれが髑髏であるとか生首であるという風に考えると途端に不気味な光景になってくる。
古くから海には魔物が住むなどというが、タマザラシが生首扱いされたのにはホウエンの歴史的事件も背景にあったようだ。ニューキンセツの南、シマバラ・アマクサと呼ばれた地域ではその昔、領主からの重い年貢や過酷なに絶えかねて百姓達が反乱を起こした事があった。彼らの多くは現在のカロス地方などを擁する西欧の宗教の信徒であったという。島々の中にあった城の一つにたてこもった人々は一万にもなると云われ数ヶ月に渡り戦い続けたが、幕府軍の十万を越える軍勢を前にしてついに全滅する。乱を主導したとみなされた者達の多くは首を斬られて晒された後にシマバラ・アマクサの海に投げ捨てられたという。
このような背景があった為に、海に投げ捨てられた首が海首として戻ってきたのがタマザラシではないか、という風に人々は考えたわけである。彼らはタマザラシの毛皮の下には人の首が入っていると考えた。そして、その進化系であるトドグラーやトドゼルガの皮の中には人一人が丸々入っていると考えた。乱の鎮圧の際に身体を失った首が海で育ち、失った身体を取り戻したのだと。殊にトドゼルガなどはなかなか凶暴そうな面構えをしているから、乱で海にうち捨てられた人の怨念が宿っているなどと考えたかもしれない。タマザラシが海首などと呼ばれたのに対し、トドグラーやトドゼルガは時に鯔人(トドビト)などと呼ばれた。
そうして首の状態から身体を取り戻した彼らには、時間が経つにつれて別の伝説が付随するようになる。潮がもっとも引く日の夜には彼らは鯔の皮を脱ぎ、浜辺に上がると人の姿になって踊る。その舞踊はホウエンのそれではなく、海の向こうから伝わった異教のそれであるという。そうしてまた日が昇る頃には鯔の皮を着て海に戻っていく。
海の幸をたっぷりと身体に蓄えた彼らの容姿は美しく、偶然にその現場に居合わせた男が鯔人の皮を取り上げてしまった為に、海に戻れなくなった鯔人の女が泣く泣く男の妻になった、という話も伝わっている。鯔人の女は男との間に何人かの子を設けるが、ある日、末の子の口ずさむ歌から夫が隠した鯔の皮の行方を知り、皮を被って海に戻っていく。また、鯔人の男が殿様の妻を寝取る、という話もある。
余談だが、海首の伝説のルーツと思われるシマバラ・アマクサの乱の鎮圧後、領民に重い税を課して、乱を発生させる原因を作ったとして領主もまた斬首となっている。もしかしたら領主の首もまた海首となって、ホウエンの海を彷徨ったのかもしれない。となるとその子孫が誰かのポケモンとしてボールの中に収まっている、なんて事もあるのかもしれない……。
---------------------------------------------------
ほんとうはこわいタマザラシ・タマザラシ異説
参考文献:人魚と結婚した男―オークニー諸島民話集―(あるば書房)
スコットランドの北に浮かぶオークニー諸島の伝説にはアザラシ人間(セルキー・フォーク)が登場します。彼らはある時間帯には皮を脱ぎ、人間の姿になることが出来るそうです。シンオウ地方にもそういいう神話がありましたよね。アザラシ人間を妻にする話は、日本の羽衣伝説によく似ていて興味深いです。
もしかしたら皮を脱いだトドグラー達は冬はこういう歌を歌ってるのかもしれないな。
http://www.youtube.com/watch?v=1mItWsC8RtM
こちらこそはじめまして、ねここと申します!
この度はコメントを下さりましてありがとうございます飛びました。
これは朝っぱらからいっしょに歩いているカップルを見て生まれた作品です。「俺だってガーディという名の恋人がいるもん!」です。真意が伝わったようで嬉しく思います。わたしだってメタモンと手を繋いで帰りたい…!
これからもこちらに時々出没すると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
はじめまして。マサポケへようこそ!
管理人の017です。
「そらをとばない」拝見させていただきました。
普段、自転車で飛ばしている道をあえて歩いてみると、すっとばしていた景色がよく見えますよね。
こんなとこに花がさいてるとか、猫が裏路地に入っていくとか。
ポケモン世界の下校という観点も新しくていいなぁと。
どうしても バトルとか冒険とかがクローズアップされがちですが、こういうポケモン世界のいろんなところが垣間見れる作品、増えていって欲しいですね。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | |