マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ
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  •   [No.3315] 姓名判断師 投稿者:February   投稿日:2014/07/06(Sun) 17:40:16     59clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    きれいに晴れた夏は朝6時に目が覚める。
    窓枠の先から蒼く染まった空が小さく顔を出していた。
    頭上から降りてくる透明な朝日と腰のあたりに散乱した光を
    ふと見て、ちゃんと寝たかどうか瞼の重さと相談してまた横になる。
    程よい朝の冷たさが心地いい。
    そしてベッドの上からこの小さな部屋をぼんやりとみていた


    ある人をこの部屋に入れたことがあった。
    「本がやたらと多いな。こんなにたくさん必要なの?」
    そう言ってベッドの反対側、壁一面を占拠する本たちを見上げた。
    部屋の体積の3分の1ぐらいを彼らが支配していた。

    この部屋は天井が低いから。
    「そうかなぁ。こんなに沢山、部屋に本を詰められるなんて
    知らなかったぜ。もちろん全てちゃんと使ってるよな。」

    彼は遠慮しない男だった。そしてよく笑う元気な人だ。
    私と彼は少しの間、この真っ黒な本棚とその無秩序を見ていた。
    大きさもまちまちな本の集まりで斜めに寄ったり、横にして無理やり詰めたりしていた。
    それは今もあまり変わらない。


      [No.3314] 精霊信仰とカロリーエンジン 投稿者:   《URL》   投稿日:2014/07/04(Fri) 03:32:33     102clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    それは2014.07.03深夜にかけておこなわれた。
    それは半分くらい即興だ。
    それは上から読む。


    音色:腹減ったな(23:35)
    音色:なんか食べてくる(23:35)
    殻:はいです(23:36)
    殻:「腹へったなぁ……」青年がつぶやいた(23:36)
    お知らせ:GPS(iPhone/Safari)さんが入室しました。(23:37)
    殻:この国がまだ、領土あらそいのようなことをしていたころである。(23:37)
    GPS:見えないものを見ようとして〜シルフスコープ覗き込んだ〜(23:37)
    GPS:聴いてください、バンプオブアチャモで「変態観測」です(23:38)
    GPS:ただいまです(23:38)
    音色:>>突然始まった<<
    こんばんは(23:38)


    「腹へったなぁ……」青年がつぶやいた
    この国がまだ、領土あらそいのようなことをしていたころである。
    「おかえりなさい、どうでした」と青年がきく。「いやあ、今夜はいい変態観測日和ですよ」と答えたのは、彼の同期である。
    そのころ、この国の成人国民は、生体機関(カロリーエンジン)の取り扱い免許を取得することがなかば義務付けられていた。
    彼もまたこの制度のために、演習場であるオレンジ諸島にやってきたのだった。
    「きみのその、なんといったか」と青年、「なんとかスコープというのはやはり、見えないものがみえるのかねえ」
    「そうですねえ。いいかんじに、みえますよ」と同期が答える。
    ぽつり、ぽつりと会話。「やはり、シルフ製でなくては」「……そうかい」
    それから、二人の間に沈黙が流れる。深夜、虫の声と、木々のざわめき。どこか遠くで、太鼓の音。
    ああ、またどこかでだれかがいったのか、と青年はおもう。
    長い演習のさなかで、精神に不調を訴えるものは少なくない。
    ことに、演習場の中でも、すでに補給の途絶えたこの島にあっては。
    翌日、青年に辞令がくだる。ついに、試験の日がやってきたのだ。
    しかし、仮に試験に合格したとて故郷に帰れる保障はない。
    栄養失調で衰弱した体で、いったいどれほどの働きができるだろうか。
    もたされたのは、米三合と、煙草二箱、そして小さな生体機関がひとつ。
    「免許なんていらないから、たらふく食えたらなあ」と青年はおもう。
    夕方、青年をふくむ小隊が出発した。
    「免許とって、かならず帰ってきてね」と恋人。いまはどうしているだろう。親は、故郷は、友達は……。
    青年が目をさます。日はとうにのぼっていて、真上にちかい。どれくらいねむっていたのだろう。
    うっそうとした森のなか、青年は裸に近い姿で横たわっていた。荷物はほとんどなくしていて、ただ腰に生体機関がひとつぶらさがっている。
    はっとして、まわりをみわたす。木々、草、葉……仲間も、同期も、試験官もいない。ひとりきりである。
    はぐれたのか、いや、あるいは自分ひとり生き残ってしまったのか。これでは、試験もなにもあったものではない。
    「はは、ばからしいや」と青年がふたたびぶったおれる。
    一晩中走り回ったのでずいぶんと疲れている。腹も減った。米を三合ももらっていたのに、すべて背嚢の中だ。背嚢はなくした。それは必死に逃げたので、いろいろとなくしてしまった。すべて、なくしたんだ。
    目をつぶる。そうしていても、この地方の太陽はまぶしい。こうして、じぶんも死んでしまおうかと青年は考える。
    かんがえてみればばからしい。いりもせぬ免許のために、こうして苦労するだなんて。ほしいものは、こんなことをせずとも手に入ったはずなのに……
    ここは地獄だ。どっと疲れがやってくる。目の前が暗い。ああ、きっともうしばらくしたら、しねるのだろうなあ。こうしてしずかにしねるなら、こわくはないなぁ。
    「いやだ」と青年がおもむろにさけぶ、「ひとりはこわい。だれか、たすけてくれ。死にたくない」
    青年が目をかっぴらく。そうしてはじめに気づくのは、太陽がそれほどまぶしくなくなっているということ。
    逆光の中にみつけた。青年の顔におおいかぶさるように、一人の少女が彼を見下ろしている。
    そのひとみと目が合う。かとおもうと、女はおどろいた顔をして、走りさってしまった。
    青年はその少女のことを知らない。それでもひとつだけ分かることがある。彼女のしていたかっこうは、このオレンジ諸島の原住民のそれなのだ。
    その村は、森の奥深くにひっそりとあった。
    あばら家から子どもたちが顔をのぞかせて、少年をじっとみつめている。
    それほどあからさまでないにしても、家々からたくさんの視線がそそがれているのが分かる。
    青年はあれから歩きつづけて、ようやくこの村にたどりついた。
    すでに体力は限界である。いつ倒れてもふしぎではない。
    ふと、青年に近づくものがいる。どうやら村の若者らしい。それが手に何か槍のようなものを持っているのを見つけて、青年は緊張する。
    身の危険を感じた青年は、なにか武器をもっていなかったかしらと考える。ナイフはなくした。しかし、腰には生体機関をたずさえている。そっと腰に手をのばす。
    若者が目の前にやってきて、何事かを語りかける。しかし青年にはわからない言葉だった。若者は右手にもった槍を青年に差し出し、次に左手にもった果物のようなものをまた差し出す。
    くれるということだろうか。しかしそれにしては、若者の顔がやたらと険しい。
    青年がおずおずと、差し出されたもののひとつを受け取る。いの一番に、それを受け取って、そして本能のままに、食欲にかられて、むしゃりむしゃりと食べ始める。甘い南国の果物だった。
    槍を持った若者の表情がほぐれる。わっと村人がよってくる。子どもたちは青年をかこんで、観察したりつっついたりしだす。
    青年はそんなことはおかまいなしに、もらった果物を一心不乱にほうばる。なんとも美味である。
    しかし、近寄ってくる村人の中に、とある少女を見つけて、食事を中断する。いつか青年を見下ろしていた、あの少女だった。ああ、彼女はここに住んでいたのか。
    ところで、あまりに空腹なときには、あわててものを食べないほうがよい。食物の消化吸収にもまた、エネルギーが必要だからだ。
    青年が、少女に声をかけようと、一歩をふみだす。そして彼は倒れふした。

    夜、ようやく青年が目をさます。あばら家の中に寝かされていたらしい。周囲の暗がりに村人が寝息を立てているのが分かる。
    そっと外にぬけだしてみる。村の広場は、月明かりに照らされている。そこで、少女をみつける。
    「やあ」と青年が声をかける、「きみにお礼を言いたかったんだ。あのときはあのままほんとうに死んでしまいそうだったんだけど、ぼくはきみの顔をみたとき、ふしぎと生きる元気がわいてきたんだ。なぜなら、きみは故郷の恋人にすこし似ている」
    こういういいかたは、すこし失礼かもしれない。けれど青年はかまわなかった。どうせ、言葉は通じない。
    少女はきょとんとした顔で、青年をみつめている。彼女が、青年の腰につけたものを指差して、なにかをいう。
    「これかい? これは、生体機関っていうものさ。ぼくはこいつのせいで、ひどいめにあったんだよ。みてみるかい」と青年が、それを少女にわたす。
    少女が興味深そうに、その機械をもてあそぶ。
    「その小さな機械には動物が封じ込められていて、カロリーをエネルギーに変換するんだ。それが生体機関(カロリーエンジン)というものなんだ。燃料になる米をなくしてしまったから、もう用をなさないけど。かしてごらん」
    と青年が機械を操作する。機械の中から、奇妙な動物がとびだす。
    かつて十八世紀後半、新種の動物群の発見があった。この新種生物を密閉した容器に封入すると、非常に効率よくカロリーを動力に変換することができたのである。
    ワットの開発したこの生体機関は、産業革命の推進力として働き、それ以後人類の文明のありようを大きく変化させていった。
    出力を動力から熱、そして電力へと応用されながら、今日においても先進国の生活はこの生体エネルギーの上に成立している
    広場をかけまわる動物。目を輝かせてそれを追いかける少女。座ってそれをながめる青年が、微笑む。
    「気に入ったなら君にあげよう。ぼくにはもう必要ないからね」月明かりが、二人と一匹を照らしている。
    そうしたことが、彼らの夜の日課となった。
    およそ一週間後、青年の前に何人かの村人が座っている。そのうちの一人の老人は、片言だが青年に分かる言葉を使って言った、「おまえは他のニッポン人とはちがう。あらそいをしない」
    あらそいというのはどうやら、青年たちが行っている試験のことをいっているらしい。
    「だから」と老人がつづける、「おまえはここにいていい。しかし条件がある。おまえがとらえている精霊をはなしてほしい」
    「精霊というのはなんのことでしょうか」と青年がきく。
    「その小さな機械にいれているもののことだ」と老人はいった。
    「これは生体機関(カロリーエンジン)といって、人間がつくった道具です。なかにはいっているのは、ポケットモンスターとよばれる動物です。人間のよき友です」
    「ポケット(金銭)のモンスター(怪物)ではない。それは精霊だ」そして老人は家の外をゆびさし、「人間の友はあれだ。犬だ」
    四足の動物がかけまわっているのがみえる。
    犬、現代にいたって、絶滅した動物の一種だった。……少なくとも青年は、そのように教育された。ポケットモンスターすなわち原生生物の出現は、それ以外の動物の絶滅と相関していたのである。
    ところが、この南方の奥地に、絶滅したはずの古生物種、犬がまだ生きていたのだ。青年はおどろく。
    「いったい、精霊とはなんですか」
    「精霊は森の奥深くに棲むものだ。精霊は目に見えない。精霊を怒らせると大変なことになる」
    「なあんだ。精霊が目にみえないものなら、目にみえるこれは精霊とはちがいますよ。ごらんなさい」
    といって青年は、昨晩と同じように機械を操作して、奇妙な動物を出現させる。
    それをみていた村人の何人かが、老人になにかをもうしでている。
    「おまえのいっているものが、われわれにはみえない。それはやはり精霊だ」
    「なんだって……」
    青年らがいままで甘受してきた生体機関社会とは、いったいなんだったのだろうか。きそって生体機関を手にいれ、自分の飯まで機械にまわして、腹をすかせて幸福を求める……。それが精霊だなんて。
    この村ではどうだ、だれも競ったり、奪いあったりしない。狩猟採集を生活の糧として、原初のままの暮らしがある。
    紀元前ギリシアの学者アリストテレスが動物誌に動物に関する広い知識を記録しながら、なぜかポケットモンスターを発見できなかったのは、アリストテレスがポケットモンスターを精霊的な存在だと考えていたからだという説がある。
    実際のところ、われわれには、ほんとうにこの生体機関というものは必要だったのだろうか。はたしてポケットモンスターが、われわれの生活になにを与えてくれたのだろうか。
    青年が、村人に見守れながら、機械を操作する。これでいい。これで……、そう青年は考える。生体機関を、森に返す。
    ところが、そこへ例の少女がかけよってきて、青年の手から生体機関をうばいとる。
    「だめ」と少女が青年の言葉で、「これはわたしにくれるっていった」
    青年はおどろく。彼女が青年のまえでこの言葉を使ったのははじめてだった。
    「それは精霊だから森に返すんだよ」と青年がさとす。
    「ちがう。これは精霊なんかじゃない。あたしの宝物。だって、あなたはあなたの村に恋人がいるんでしょう」
    「どうして……」といいかけて、気づく。かつて青年は、恋人の話を彼女にしたことがあった。彼女には言葉がわからないとみくびって。
    「あなたは帰ってしまうから、この動物はあたしがもらう」
    青年が、少女への気持ちに気づく。
    「ぼくはもう、あの国に帰る気はないよ。この村に、きみのそばにずっといようとおもうんだ」
    少女が答える、「そうならいいなっておもってた。うれしい」
    ひしと抱き合う二人。
    そうして、村人たちは顔を見合わせてふしぎがるのだった。
    彼にはやはり、目に見えないものが見えるらしい、と。


      [No.3313] サンドハウス 投稿者:   《URL》   投稿日:2014/07/03(Thu) 23:03:55     111clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    それは2014.07.03未明におこなわれた。
    それは即興だ。
    それは下から読む。


    入室:2 (殻, αkuro) 閲覧:2
    殻:おあとがよろしいようで(01:08)
    αkuro:ミュウを仲間にしたーーーーーー!!!!!(01:08)
    殻:ざぱー 「「「うわああああああ」」」(01:05)
    αkuro:っせんたくだま(01:05)
    殻:尿瓶(しびん)(01:04)
    殻:ちょろちょろちょろちょろ……(01:04)
    αkuro:「今のはドロポンじゃないわ。みずでっぽうよ」レベル(01:02)
    殻:「あのね、それね、じょうろっていうか、しびん」(01:01)
    殻:「なんだって?」「じょうろでなくてシャワーズです?」「100レベドロポンぶっぱする?」「あいてはしぬ
    」「ねばねばとれる?」「ちがうの」(01:01)
    殻:「あれ、そういえば」「ここみずないのに」「水なくてもぼくらへいき」「ぜんぜんないとだめ、すこしい
    る」「おもいだした、それじょうろ違う」(00:59)
    αkuro:せんたくだまジャバー(00:59)
    αkuro:ところで、主人公のシャワーズは100レベルなのでいくら草タイプでもドロポンでふっとびます。怖い。
    (00:59)
    殻:「んー……」「どうした?」「さっきからこのこうなってる」「おなかいたい?」「んー……あのね、その
    じょうろ、どうして水が入っていたのかなって」(00:58)
    殻:「んー……」「でもみずかけてあげるのはいいアイディアだった」「こんどはもっとスマートにおもてなし
    」「みつけやすいとこにおいておこう」(00:57)
    殻:「んー……」「おにいちゃんあそぼー」「でてきていいよー」「んー……」「どこにいる?」「にげてった
    か」「んー……」「つまんないなあ」「おもてなししっぱいしたかも」(00:57)
    殻:「ところでひみつへいきってなんだ?」「じょうろっていう」「水をこぼす道具だ」「ぼくらじめんかわい
    てるから、これで水かけてあげる」「くさげんきになる」「それはたいへんいい」(00:53)
    殻:「くさのひとどこいった?」「あれれ」「あなをほってた」「ぼくたちのなかまだったんじゃ」「なんとー
    」(00:52)
    殻:ズドドドドドド!(00:52)
    αkuro:でたージュプトルのあなをほる!(00:51)
    殻:ちょろちょろちょろちょろ(00:51)
    殻:「はい」「いくよーくさのひと」「これでもくらえ」「きをつけてね」(00:51)
    殻:「あ、あったよひみつへいき」「これでくさのひともばつぐんだよね」「それってわざマシン?」「ちがっ
    たような」「はやくもってきてたいへんだから」(00:50)
    殻:「みんな、いいかい、こういうときはおちついて、あのね、そのね、おちついてちからをあわせるんだっけ
    ?」「秘密兵器がある!」「ひみつへいきさがせ」「どこにある?」「だれかがどっかへかくしたきがする」(0
    0:50)
    殻:「どぎゃああああん」「たいへんだあああ」「くさ、くさのタイプのひとがいる」「それってなあに?」「
    ぼくたちじめんタイプだから、えっと……たいへんなのだ!」(00:48)
    殻:ジュプトル「……風に呼ばれてきてみれば……アブソル、このちびどもはなんだ……」(00:47)
    αkuro:パートナーのジュプトルが52へレベルアップ(00:46)
    αkuro:B
    B50F到達(00:44)
    殻:「こんこん?」「はかし?」「かぜひいてるのかなぁ」「だいじょうぶ? 砂のおふとんあるよ?」(00:44)
    殻:アブソル「……オレに近づいちゃいけない……のろわれた力が、混沌と破壊をよんでしまう……」(00:42)
    αkuro:アブソルって中2病ですよね(00:41)
    殻:アブソル「……」(00:41)
    殻:「おにいちゃんだあれ?」「いっしょにあそぶ?」(00:41)
    殻:アブソルLv43「……」(00:40)
    αkuro:ちなみにXのアブソルはメルキセデク(00:40)
    殻:「わいわい」「岩場のまわりをかけっこするんだ」「わーい……あいた、ころんじゃったよう」「だいじょ
    うぶ? いたい?」(00:40)
    αkuro:アブソルが43にレベルアップ(00:40)
    殻:「みんなみてみてー、砂場のあたらしい遊びかたを発明したんだよう」「えーどれどれ」「」(00:39)
    殻:「このコラッタぬいぐるみはぼくんだい」「ええーん、つぎはあたしにかしてくれるっていったもーん」(00:
    38)
    殻:砂場があって、岩場があって、おもちゃのとりあいなんかしていて、でもみんななかよし(00:37)
    殻:サンドハウス(00:36)
    αkuro:なぜかサンドだらけのモンスターハウス(00:32)

    (αkuroさんがポケダン青で「ちていいせき」の攻略をはじめる……)


      [No.3312] 中古のポケットモンスター 投稿者:   《URL》   投稿日:2014/07/02(Wed) 19:32:47     104clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    それは2014.07.01深夜にかけて行われた。
    それは即興でできている。
    それは変態の威力を高める。
    それは下から読む。

    入室:1 (殻) 閲覧:3
    殻:どうも(01:35)
    お知らせ:おつかれ?(Win/Gecko based)さんが退室しました。(01:34)
    お知らせ:おつかれ?(Win/Gecko based)さんが入室しました。(01:33)
    殻:ねる(01:30)
    殻:おわり(01:30)
    殻:ぼくは中古屋できみをみつけたときからもう、きみを手放す気はないんだ」(01:30)
    殻:それに(01:29)
    殻:「ぼくのお母さんはもうこれから、きみの分の夕飯を作る気でいるんだ(01:29)
    殻:「いいよそんなの」と少年、「かんけいねえだろ」(01:28)
    殻:フラッシュメモリニハ、前ノモチヌシのIDガノコッテイテ……」(01:27)
    殻:中古のポケットモンスターが、「ジブンノ」(01:26)
    殻:「これは、だれにもわたさない。ぼくのものなんだからなー」とっさけぶ少年・(01:25)
    殻:といいのこして、相手は走り去る。むろん、あいてのポケットモンスターもいっしょにである。(01:24)
    殻:いいか、明日からきっと、おまえはこの小学校中の生徒からねらわれるんだ、おぼえてろ!」(01:24)
    殻:「くそう、おれはこの小学校の、番長なんだぞ。おれを敵にまわして、ただですむと思うなよ(01:23)
    殻:怪しい店で、このポケットモンスターを見つけたとき、ぼくはこれがほしかったんだ 誰にも、勝手なこと
    はさせないぞ(01:22)
    殻:「知ったこっちゃねえ。こいつは、ぼくのおこづかいで買ったんだ。勝手なことはさせないんだ」(01:19)
    殻:「なんだと、交換って言うのは、こうして遊ぶものなんだぞ」(01:18)
    殻:少年は、相手を殴り飛ばすのである(01:17)
    殻:そうして(01:17)
    殻:「おおい、おまえ」と少年が、「なにが好きにするだ。いやがってるじゃないか、ぼくのポケットモンスタ
    ーをかえせ」(01:17)
    殻:「タ、タスケテエエエー」(01:16)
    殻:そのために、中古のポケットモンスターは、記録をとどめていたセーブデータから、このような音声を発声
    するのだった(01:15)
    殻:ところが、その口かせというのは、昼間に、ほかのポケットモンスターの手によって、いたずらがほどこさ
    れていて、機能をなさなくなっていたのだ(01:14)
    殻:「とくに、このレベルで口かせというのがまたおもしろい……ん?」(01:13)
    殻:「はは、この中古のポケトモンスターというのは、ちょうどこなれていて、使い心地がいい感じなんだなあ
    」(01:12)
    殻:少年はちょうど、相手モンスターから「おうふくビンタ」をもらっている。(01:11)
    殻:「そうして、なにが楽しいのかしらん」(01:08)
    殻:「え、え」(01:08)
    殻:押し倒すのだ。(01:08)
    殻:すると相手が「わはは、それならはこれをみているがいい」と、中古モンスターを(01:07)
    殻:「ところで」と少年がきく、「ぼくはポケットモンスターをどうして好きにしたらいいかも、まだ分からな
    いんだったけども」(01:07)
    殻:相手モンスターは、するどい目つきで少年をにらんでいる。(01:06)
    殻:さっそく、中古モンスターと、相手モンスターをとりかえっこする。(01:03)
    殻:それならそうと、やってみようね」と少年。(01:02)
    殻:(へんたいじゃないもん……)(01:01)
    殻:「なあんだ、そんなかんたんなことなんだ」(01:01)
    お知らせ:殻さん変態すぎワロチ…(iPhone/Safari)さんが退室しました。(01:00)
    お知らせ:殻さん変態すぎワロチ…(iPhone/Safari)さんが入室しました。(01:00)
    殻:「なあに、かんたんさ」と相手、「おれのもってるポケットモンスターと、おまえのもってるポケットモン
    スターとを、とりかえっこして、もってかえって、好きにすればいいのさああ」」(00:57)
    殻:交換というのが、おもしろいというのは聞き知っているのだけど、それをどうやってするものなのか、おし
    えてほしいんだ」(00:54)
    殻:「じつは」と少年がうちあける、「ぼくはまだポケットモンスターを手に入れたばかりなので、どうして遊
    んだらいいか分からないんだ(00:53)
    殻:「」(00:52)
    殻:そして、昼休みである。(00:52)
    殻:「みんなでまた、あそぼうねえ」と少年。同意の声(00:52)
    殻:うれしそうに微笑む少年。ようやく、クラスのわだいにおいつくことができたのだ(00:51)
    殻:「ええ、おまえポケットモンスター買ってもらったのかよお」「やっとだなあ」「どんなのだ?つよいのか
    ?」「いいなあ」(00:46)
    殻:「さっきさあ、交換にさそわれちゃったよう」と、クラスメートに報告する少年。(00:45)
    殻:「ええーどうしよかなあ」といいながら少年は、内心うれしい。ひさしぶりに、遊びに誘われた気がする「
    いいよお。もってきてるから、昼休みにしよう」(00:43)
    殻:「おい」と少年に話しかけるものがいる「おまえ、ポケットモンスター手に入れたらしいなあ。おれとちょ
    っと交換して、遊ぼうぜえ」(00:42)
    殻:(だれかかまってくださいいいいい)(00:39)
    殻:かれらは持ち主が授業をうけているあいだ、暇なので、こうしておしゃべりをしたり、よわいものいじめを
    したりして、退屈を紛らわせているのである(00:35)
    殻:これ、ポケットモンスターたちの、会話である。(00:34)
    殻:「ああ、かっこわるい。ははははは」(00:34)
    殻:「よっぽどな持ち主なのか、それともあんたが反抗的過ぎるのか」(00:34)
    殻:信頼されていない証拠なのさ。買われたばかりならともかく、あんたみたいに、大きなポケットモンスター
    がねえ、まだおしゃぶりしてるなんてねえ」(00:33)
    殻:「それっていうのはねえ」(00:32)
    殻:「ははん、あんたはまだ口かせをはずしてもらえないんだ」(00:32)
    殻:すなわち、そこには各学年生徒がこっそりと持ってきたポケットモンスターが、ひしめいているわけである
    。(00:29)
    殻:隠し場所は、非常階段の上階が適当である。(00:28)
    殻:少年が学校にポケットモンスターをつれていく。(00:27)
    殻:翌日、(00:25)
    殻:そうして夜が更けたのだった。(00:22)
    殻:そんなやりとりを、中古で取引されたポケットモンスターが、じっと見つめている。もの思うひとみで、じ
    っと。(00:22)
    殻:お母さまにこっぴどくしかられる少年。(00:21)
    殻:そこに母のかみなりが炸裂する、「あたしがいつ買っていいって言ったんだ! てめえ親をなんだと思って
    るんだ!」(00:21)
    殻:「中古だったから、おこづかいで買えたから……」もう泣きそうな少年(00:19)
    殻:「えええ、だって、お母さん、おこづかいで買っていいって」と、少年がしどろもどろ。(00:18)
    殻:「めしだっつってんだろ」と少年の母君が部屋に乱入してきて、中古のポケットモンスターに気づくと、「
    なんだいそいつは、勝手に奴隷取引したのかい」とどなる(00:17)
    殻:口かせをはめられて、それは発声しない。かえってその分、ひとみに意思をやどしているようにも思える。
    「あっ……」と少年が「手かせがあれば、握手なんかできるはずがないね」(00:11)
    殻:じっと見つめる。きらきらとかがやく、おおきな、アーモンド形のひとみ。それに少年はみとれる。(00:08)
    殻:中古のポケットモンスターが、しばられたまま、少年の目を見つめる。(00:07)
    殻:少年が握手を求めて、右手を差し出す。(00:03)
    殻:と、とにかく、まだよくわかんなくって、うまくいかないこともあるかもしれないけど、ええと、よ、よろ
    しく」(00:02)
    殻:と少年がわざとらしく咳払い、「ええと、ぼくはねえ、以前たまごっちをすこしやったことがあるんだけど
    、んー、あとテトリスくらいかなあ(00:01)
    殻:「おほん」(00:00)
    殻:「おやすみ」と電話をきる。少年が、昼間買ったポケットモンスターの前に座って、まじまじと観察する。
    (23:58)
    殻:「こんど、交換とかして、遊ぼう、じゃあね、おやすみ」(23:57)
    殻:「そうかあ、そうしてみるよ、ありがとう」(23:57)
    殻:「はは、そんなのは、やってみておぼえるしかないよ。っていうか、中古なら、前のセーブデータが残って
    たりするんじゃないかい。一度それを使ってみたらどうかなあ。感じがつかめるかもしれないから」(23:56)
    殻:「だけど、取扱説明書がついていなかったから、どうしたいいか、よくわからないんだ。おしえてくんない
    ?」(23:55)
    殻:「へえ、おまえもようやく、ポケットモンスターをやりはじめたのかい」(23:54)
    殻:夜、少年が友達に電話をかける。以前は仲のよかった、友達だ。(23:53)
    殻:(はやくてっぺんこえるか、閲覧さんがはいってきてください これ、筆者のきもち)(23:50)
    殻:そうして少年は、ポケットモンスターを手に入れたのだった。(23:49)
    殻:「ふひひひ。まいどあり。いらなくなったまたおいで。買ってあげるからねえ。そういうものさ。中古奴隷
    市場というものは」(23:49)
    殻:「ぼく、これ買うよ」と少年が老人につめよって、「売ってよこれ、ちゅうこだってなんだっていいさ。だ
    って、そうしないと、友達と遊べないんだ」(23:42)
    殻:それなんか、お買い得さ。安くしとくよう。壊れていたって、おれあ知ったこっちゃないがねえ。返品交換
    おことわりさあ。やすくしとくんだからねえ(23:40)
    殻:だから新品よりもずっと安い値段で取引されるのさ。けれどねえ、ちゃんと動くものだってあるんだよう(23:
    40)
    殻:そういうものは、よごれているかも知れないし、どこかが壊れているかもしれないし、何か付属品がかけて
    いるかもしれない(23:39)
    殻:「ふひひひ。ここは中古品をあつかってるからねえ。中古っていうのは、一度人手にわたったものが、もう
    一度売られるもののことだよ。(23:38)
    殻:「おじさんは店の人?」と少年がきく、「この店っていったい何なの。どれもずいぶん安いようだけど」(23:
    37)
    殻:「ふひひひ」と笑うのは、エプロンをつけた老人だった「早く飼わないと、なくなるよう」(23:36)
    殻:少年の視線はそれに釘付けだった。(23:35)
    殻:それは口かせをはめている。手足は縛り付けられていて、首輪をはめている。(23:35)
    殻:少年が、店の中をみてまわる、そして、見つけたのだった。(23:29)
    殻:商品のどれをみても、少年の知っている相場の値段より、安いのだった。(23:28)
    殻:「どういうことだ!」と思わず口にする少年、「ファイナルファンタジーが500円だって? しんじらんない
    」(23:27)
    殻:ならべられた商品をみて、おどろく。(23:26)
    殻:うすぐらい店内。あやしい雰囲気だった。客はひとりもいないらしい。それもそうだ。こんな路地の中にあ
    るのだから。(23:26)
    殻:自動ドアが開き、少年を中へといざなう。(23:25)
    殻:ふと顔を上げる。みなれぬ道だった。どうやってここに来たのかおぼえていない。そこには、ひとつの店が
    あった。(23:25)
    殻:少年がとぼとぼと歩き出す。自分の学友たちはいまごろ、ポケットモンスターで遊んでいるのだろうか。な
    んとなく人波をはずれて、路地裏を歩く。いくあてはない(23:24)
    殻:「はあ」とためいくをつく少年が、さいふを取り出し、中をあらため、「ぜんぜん、足りないよなあ」(23:2
    1)
    殻:商店街だった。ショーケースごしに、今大人気のポケットモンスターをみつめる。(23:20)
    殻:放課後。少年がひとり歩いている。(23:19)
    殻:――大事なのって、はやりそれ自体じゃなくって、そうして誰かと遊んだ、仲良くなったってことのほうな
    んじゃないかしら――と少年は思うのだった(23:19)
    殻:その上、そのおもちゃも、いつのまにかどこかになくしてしまう(23:18)
    殻:ミニ四駆、たまごっち、なんとかヨーヨー、そういったおもちゃを、みんなで遊んだ記憶はあるけれど、で
    もそれって、一年とか二年とか、それくらいのもので(23:17)
    殻:そう、はやり、流行、ブーム。こうしたことは、1年持てばよいほうで、すぐに沈静化して、忘れ去られて
    しまうものなのだ(23:16)
    殻:「いいんだ」と少年がひとりごちる、「ポケットモンスターなんて、ただのはやりさ」(23:15)
    殻:「うあ、いんちょうだ」「かくせかくせ」「おんなにはかんけいねえんだうよお」(23:14)
    殻:「おい、今日の放課後、ポケットモンスターを交換しようぜ」「いいよお、あのね、実はおれ、ポケットモ
    ンスターもってきたんだあ」「ひひひ、じつはおれもだあ、休み時間に遊ぼうぜ」「ああ、いっけないんだー」
    (23:13)
    殻:翌日の朝、教室ではポケットモンスターが話題だった いつもと同じ そう、いつもと同じく、少年は蚊帳
    の外(23:11)
    殻:はあ……(23:10)
    殻:お年玉とっておけばよかったよう(23:10)
    殻:買えるのは八ヵ月後!? なんてこった(23:05)
    殻:ぼくのおこづかいが月500円でえ、ポケットモンスターがえっと3900円かあ そうすると……(23:04)
    殻:そんなあ(23:03)
    殻:どぎゃああああああん(23:00)
    殻:母「おこづかいためてじぶんで買いなさい」(23:00)
    殻:買って買って、買ってよう(22:59)
    殻:みんなみんな持ってるんだよう もってないのはぼくだけなんだよう(22:59)
    殻:おかあさーん ポケットモンスター買ってよう(22:58)
    殻:どぎゃあああああん(22:40)
    殻:へえー(22:40)
    殻:ふうー(22:39)
    殻:ひいー(22:39)
    殻:はあー(22:39)
    お知らせ:殻(Win/Opera)さんが入室しました。(22:39)


      [No.3311] 昔の話をしようか 投稿者:マームル   《URL》   投稿日:2014/07/01(Tue) 23:07:41     182clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    タグ:オーダイル】 【ゾロアーク

    結構前に気分転換に書いてpixivに投稿したものですが、中々良い気がするのでここに投げてみます。
    それ以降もちょこちょこ書いてるけど、中々良くならない。



    --------------------------

     さて、昔の話をしようか。
     昔と言っても、むか〜しむかしの話じゃなくて、数十年前の、私が子供の頃の話だけどね。

     ここから南に、普通の人なら半日歩いて行ける所に大きい湖があるだろう?
     そこには主が居た、というのを知っているかい? そう、今は居ないんだ。
     分かってるって? ああ、その主というのは、私がポケモントレーナーとして旅をするキッカケであり、私の目標だった。
     私がまだポケモントレーナーでもない、幼い頃の話だ。
     私と同じ、幼いゾロアを籠に乗せて、自転車でその南の湖に行った事があるんだ。歩きで半日掛かる位のかなり遠い距離だったから、行ってみたいとは思っていたけれど、それまでは行った事は無かった。
     親に頼んでも、何にも無い、名も忘れられているような湖に行ってくれる程、子供の好奇心を広めてくれる親でもなかったしね。
     行く最中、ゾロアが過ぎ去っていくポケモン達に変化して遊んでいたのを、数十年経った今でも私は良く覚えている。私にとって、それはたった一人での初めての遠出だったんだ。
     かなり、わくわくしていた。
     途中、何度か休憩を挟んで、覚束ない命令で偶に野生ポケモンとも戦いながら、昼前にその湖に辿り着いた。
     ゾロアにモモンの実とオレンの実、それと好きだったカイスの実を食べさせながら、私はただ、その湖を見ていた。何も考えずにね。
     何というんだろうかね。初めて海を見た時の衝撃と同じような衝撃を、私はその時味わっていたんだ。
     静かで、音と言えばゾロアが木の実を食べる音と、風の音だけ。
     とっても、神秘的だった。
     私は、持って来たパンを食べて、木にもたれ掛かってぼうっとただ湖を眺めている事にした。湖には近付きもしなかったし、……いや、まだその時は寒い春で、冷たい水に態々触り行く事は馬鹿みたいだった事の方が大きいか。とりあえず、私はただその見ているだけで満足だった。
     ゾロアも木の実を食べ終えてからは、私の膝の上でゆっくりとしていたしね。

     気付くと、私は寝てしまっていたようだった。
     そして、目の前にはその湖の主、オーダイルが居たんだ。……いや、私が勝手に主だろうと思っていただけなんだけどね、どうしても主としか思えなかったんだ。
     ゾロアは、まだ寝ていた。
     湖の中に居たんだろう、オーダイルの体は濡れていて、ぽたぽたと水滴が地面に垂れていた。
     私は、その時寝ぼけていたんだろうね。怖いとも余り思わなかったし、かと言って格好良いとか自分の状況を全く無視した感情も抱いていなかった。ただ、その時私はぼうっとオーダイルを眺めていたんだ。
     2m以上ある巨体で、その気になればがぶりと私を食いちぎれる力も持っているのにね。
     そんなぼけっとしていた私を、オーダイルはじっと見つめていた。観察されているかのようだった。食い物として美味しいかどうかだったのかもしれないけれど、聞く事は出来なかった。私にとってはもう、どうでも良い事だ。
     オーダイルはぼうっとしている私の頭をがしがしと掻いてから、大きな尾を揺らしてまた湖の中へ戻って行った。
     はっきり目が覚めてから、その事を思うと背筋が凍りもしたけれど、それ以上に目標が出来た。
     あのオーダイルをゲットしたい。
     それが、私のポケモントレーナーとしての旅の最終目的になった。あのオーダイルは私の憧れでもあった。
     ゾロアを起こして帰る頃には、もうポケモントレーナーになってすぐにでも旅に出たい欲求が頭の中を渦巻いていたよ。

      そして、私は数年のポケモントレーナーとしての旅をして、帰って来た。……その時の話はまた後でするよ。この話よりもかなり、長いけれどね。ゾロアはゾロアークになり、また、フライゴン、ギガイアス、ギャロップ、ムクホークが私の信頼出来る仲間となっていた。
     友からは、どうして5匹なんだい? と良く言われたよ。
     私はその度にこう答えた。6匹目、それが私の目標だ、って。
     そして、実家に帰って来て、数日経ってから私はその湖に行く事にした。ゾロアーク、フライゴン、ギガイアス、ギャロップ、ムクホーク。彼ら全員を連れて行ったが、私はゾロアークだけを使う気しかなかった。
     一対一で、私は彼を仲間にしたかった。
     その目標は、私にとってのチャンピオン戦だった。
     その時と同じように、自転車に乗って私はその湖に向った。ゾロアークが勝手にボールから出て来て、ゾロアに変身してあの時の事を思い出させたのは、感動したね。
     今まで、目標という言葉は言っていたけれど、明確にはその目標の事は誰にも話していなかった。そして、私は湖に着いてから、ゾロアークに言った。
     あの時、私の目標がここで出来た。その目標と、戦ってくれるかい? と。
     ゾロアークは頷いてくれた。
     それはオーダイル。平均身長は2.3m、平均体重は88.8kg。ワニノコの最終進化系。

     そして、時が経ち、オーダイルは水の中から出て来た。
     私は笑った。オーダイルも笑ったように思えた。そして、戦いが始まった。
     やはり、そのオーダイルは強かったと私はすぐに確信したよ。四つん這いで素早く陸の上を走る事が出来るとは知っていた。ただ、ゾロアークよりは遅いと思っていた。彼の速さも一級品だったからね。
     けれど、オーダイルは一瞬にしてゾロアークに肉薄していた。後ろ脚の力で、跳ぶようにしてゾロアークに突っ込んでいた。
     ゾロアークは私が指示をするよりも前に躱してくれた。一撃でも食らったら、アウトだった。
     ゾロアークは躱しざまにシャドーボールをすぐに放ち、オーダイルはそれを腕で弾いた。
     私はゾロアークにナイトバーストで視界を妨げろと命令した。オーダイルは力も、防御も、速さも途轍もなかった。
     残念だが、正攻法では勝てない。私はすぐにそう判断した。
     けれど、ゾロアークはそれに従わなかった。
     ああ、そうかと私は思った。ゾロアークは、私よりバトルセンスがあった。偶に強敵と出会い、興奮している時は私の指示よりも自分の思考を優先させた。ポケモントレーナーとしてどうかとも思うかもしれないが、私はそうなってしまった時はゾロアークにその場を譲った。私の指示は、ゾロアークの動きに追いつけなかった時もあったというのもあるが、私の指示を聞かなくなった時、ゾロアークは心から楽しんでいたからだ。
     私のゾロアークは所謂、戦闘狂だった。
     そして、ゾロアークはオーダイルを強敵と認め、本気で戦おうと思っていた。私の入る余地はもう殆ど無くなった。
     しいて出来る事と言えば、ゾロアークの視界の助けをする事位だ。
     オーダイルの攻撃をゾロアークは何度も寸前で躱し、何度も火炎放射を放っていた。
     ゾロアークはまずオーダイルを火傷にしようと思ったみたいだった。私は短時間で決着を付けようと思ったけれど、ゾロアークは長期戦に持ち込みたかったみたいだった。まずは攻撃力から削ごうと思っていたんだろう。
     そして、オーダイルは火傷をした。けれど、ゾロアークはその代価以上に疲労していた。スタミナはそんなにある方じゃなかった。
     どうして長期戦に持ち込もうと思ったのか、私は少し混乱していた。
     そして、すぐにその理由は分かった。
     ゆっくりとゾロアークはオーダイルに近付いて行った。ナイトバーストを目前で仕掛けるつもりだと、私はこれまでゾロアークの戦いぶりを見て来て分かっていた。
     火炎放射は保険だった。一撃攻撃を食らってしまっても、踏み止まれるように。
     そして、ナイトバーストでオーダイルの視界を防ぎ、至近距離で決着をつけるつもりだ。スタミナを消耗してでも、ゾロアークは保険を掛けておきたかったんだろう。
     ただ、1つだけ懸念があった。オーダイルはまだ、技を3つしか使っていない。かみくだく、アクアテール、アクアジェット。もう1つは何だ?
     ゾロアークもそれに気付いている筈だ。
     ナイトバーストを、ゾロアークは繰り出した。オーダイルをも包み込んで真っ暗な空間が現れる。
     威力も高く、ゾロアーク特有の必殺の技だ。だが、オーダイルは倒れないだろう。
     そして、1発、鈍い音がした。
     
     暗闇が開けると、ゾロアークは混乱していた。
     みずのはどう……じゃない? ゾロアークの体は濡れていなかった。1発の鈍い音はシャドーボールだったみたいで、オーダイルの背中には黒い痣が出来ていた。オーダイルも、そのダメージは大きかったらしく、大きく息を上下させていた。
     そして、私は1つの結論に至る。
     オーダイルのもう1つの技は、いばる、か、おだてる、だ。
     ゾロアークはふらふらとしていた。スタミナが殆ど切れてしまっている性か、今にも倒れそうだった。ダメージを負っていなくても、あれでは火傷の状態でも、1発食らったら負ける。そして、オーダイルは攻撃姿勢に入っていた。四つん這いになり、アクアジェットを仕掛けるつもりだ。
     飛べ! とオーダイルがアクアジェットを繰り出す寸前に私は叫んだ。
     オーダイルがアクアジェットを繰り出し、ゾロアークに向っていく。
     私はゾロアークが跳ぶ前に、次の指示を出していた。
     真下にシャドーボール!
     混乱していても、上下だけは確実に分かる。自分を痛めてしまう心配も少ない。私はそれに賭けた。
     そして、シャドーボールは見事、オーダイルに直撃した。

     それが、私のチャンピオン戦だった。ゾロアークは疲れ果てて、それでも私に笑ってから、私がここに子供の頃に来た時にもたれ掛かった木に同じようにもたれ掛かり、休み始めた。
     私は、倒れたオーダイルに歩いて行き、言った。
     ずっと憧れだった。……仲間になってくれるかい?
     オーダイルは認めてくれたのか、諦めたのか、分からなかったが、目を閉じた。
     モンスターボールに入れるのは後で良いだろうと私は思い、オーダイルにモーモーミルクとチーゴの実を渡した。そして、頭を撫でた。
     それが、私のポケモントレーナーとしての、一括りだった。

     ……人間ってのは、長生きだよ。うんざりする程に。
     ゾロアーク、フライゴン、ギガイアス、ギャロップ、ムクホーク、オーダイル。彼らと過ごす日々は最高に楽しかった。
     そして、彼らが寿命を迎えていくのはとても悲しかった。
     ああ。私は、彼らの話を、彼らの息子にも聞かせるつもりだよ。
     とても、強く素晴らしいポケモン達だったと


      [No.2452] つがい 投稿者:紀成   投稿日:2012/06/09(Sat) 13:57:56     84clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    ねえ、きみはどこにいるの?

    じめじめした空気。狭くて暗い空間。足元は水と何か細くて糸のような物が纏わり付き、歩くことも難しい。
    そんないるのも嫌になるこの場所を、一匹のペンドラーがゆっくりゆっくり這い上がっていた。
    彼には、時間の経過という物があまり感じられない。
    いつからここにいるのか、どうやってここに来たのか、それすらも覚えていない。
    それでも、ただ一つだけ理解していることがあった。というよりそのためにここにいるのだということを忘れてはいなかった。

    (こっちから匂いがする)

    毒タイプ独特の匂い、と人間は言うだろう。特に湿っているこの空間では、それは普段以上に効力を増す。
    そのペンドラーは、相棒を探していた。生まれた時から一緒で、いつも隣にいた。フシデ、ホイーガと進化して最終進化のペンドラーになっても、常に一緒にいた。
    性別うんぬんではなく、相手と一緒にいれば幸せだったのだ。
    だが、数日前――既に彼は記憶していないが――彼の相棒は、珍しく一匹で散歩に出ていた。いつもは森しか散歩しない彼だったが好奇心に負け、森から出てしまった。
    そしてそのまま行方不明となり、何処へ行ったのかも分からないまま数日が過ぎた。だがある日――雨が降った日だった――湿り気のおかげで相手の匂いを突き止めることができ、残された彼は相棒である彼を探しに出たのだ。

    だんだん薄暗くなってきた。自分の目線数センチ先まで見えるようになった。ふと上を見ると、光がいくつか隙間から差し込んでいるのが見えた。
    ――もうすこしだ。きっとあの隙間を通り抜ければ、彼に会える。
    ペンドラーは糸のような物がついた足を振り払うと、そこへと向かう。

    やがて、視界が開けた。と同時に、ガチャという音がした。
    空気が、凍りついた。


    「おかーさん、またペンドラーが風呂場にいるんだけどー」
    「やっぱり?」

    若い娘がうんざりした声を出した。高校生くらいだろうか。悲鳴も上げなければ、恐がりもしない。慣れているのだろう。
    風呂掃除をしようとそっとドアを開けた瞬間、めざわりな姿が目に入る。流石に一人では対処できないため、母親を呼ぶ。
    ほどなくして彼女は来た。ティッシュを大量に持って。

    「やっぱり、ってことは前に出たの?」
    「うん。一週間前くらいにね。ほら、ペンドラーってつがいで行動するから、近いうちにもう一匹出るんじゃないかなって踏んでたのよ」
    「ふーん」

    しばらくして、トイレの方から水音が聞こえてきた。

    「ところで母さん、ご飯まだ?」
    「今作るからもう少し待ってなさい。それよりも、志望理由書今週の金曜締め切りよー」
    「うわっやばっ」

    娘の方がそそくさと階段を上がっていった。その頭には、無残に死んだペンドラーの影などこれっぽっちも無い。


    ――――――――
    久々に書いた物がこれか!ちなみにこういうことがよく家で起きています。
    でかいペンドラーやマダツボミがいるなら、ちまっこいペンドラーがいてもいい気がしたのですよ。

    【何をしてもいいのよ】


      [No.2451] 誰もダゲキとヤグルマメンツをからませてくれない 投稿者:aotoki   投稿日:2012/06/08(Fri) 23:28:57     87clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    と思ったらやって下さっていた神がいた・・・・!

    作品読ませていただきました。まさに「その発想はなかった」でした。
    おもえばダゲキナゲキさんって、オタマロとかエルフーンとかドレディアとか(なんだかんだで)人気のあるポケモンと同居してるのに・・・・どうしてそこをネタにする人が少ないんでしょうね。
    私もBWではヤグルマ周辺の人々(ポケポケ)が好きなので、面白かったです。私もこうすっきりとまとめた短編をかけるようになりたいものです。


    これからも創作がんばってください^^



    P.S 私はダゲキ派です


      [No.2450] 【ポケライフ】ダゲキの衣服作り 投稿者:   投稿日:2012/06/07(Thu) 23:26:12     123clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

     あまり知られていないが、ダゲキナゲキとエルフーンは共生関係にある。と、いうのもエルフーンのモコモコしたあの綿は、上質なセルロースで出来ており、人間には理解できないが、メブキジカやバッフロンにとっては甘いらしいのだ(一応、ビリジオンなど三獣士達にとっても甘いらしい)。
     何言っているのかよくわからねーと思うが、ありのままに説明するとそれらのポケモンにとってはエルフーンのモコモコはおやつ代わり。綿あめのようなものなのだという。
     けれど、エルフーンにとってあのモコモコはファッションだとかクッションだとかそんなチャチなものでは断じてない。外敵が襲ってきたら、それを後ろに向けて身を守るという、有用な使い方があるのだ。

     実際、モコモコに噛みつかせて、相手が絡まった綿を取ろうともがいている最中に、綿を千切って逃げたりする姿もよく確認されている。すり抜けの特性も、そうして生き残った個体が積み上げてきた遺伝子の賜物なのである。
     戦っても敵わない相手にはそうしてやり過ごし、痺れ粉などをばらまいてエルフーンだが、草食の特性を持つバッフロンやメブキジカにはヤドリギの種も痺れ粉も効かない。だから、普通に考えればエルフーンはモコモコを根こそぎ喰われるしかないのである。
     そこで登場するのがダゲキとナゲキだ。彼らは、真っ白な胴着を見に纏い、草で作った帯を締めて気を引き締めることで知られるポケモンだ。彼らは格闘タイプのノーマルタイプに対する優位性を活かしてエルフーンを草食の特性のポケモンから守る代わりに、体毛の薄い身体を傷から守るために綿の衣服を纏うのだ。

     そんなエルフーンのセナがやってきて、もう4か月。夏の頃には薄かった背中のモコモコも、だんだんボリュームを増してきているようだ。
     その薄かったモコモコというのは、ムーランドやチョロネコのように自然に抜けていくことで薄くなるだけではなく、原因はうちで飼っているポケモンのもう一人、ダゲキのタイショウのおかげだ。
     もともとは、お祝いのためにセナをゲットしたのだが、捕まえ方が原因だったのか、最初は俺に心を開いてくれなかった。そんな時でも、本能的に味方だと認識できるのか対象に対してだけは落ち着いて接しており、タイショウの服の修理のために綿を分け与えていた
     タイショウは綿を少量つまんで、それをより合わせて糸にする。その糸を、ほつれた胴着と同化させ、繕って穴を塞ぐ。セナを家に迎えるまでは、わざわざ専用の綿を購入していたが、いつでも新鮮な綿が手に入る今の状況を、タイショウは気に入ってくれたようである。
     日中の鍛錬を終えると、その過程で傷ついた部分を、夜な夜な修繕する。セナと暮らすうちにそんな習慣が出来てゆき、それが高じた今となっては、暇な時間に他のポケモンの胴着も作ってしまう始末。ダゲキやナゲキは、上手く胴着を作られない子供に対して胴着を作ってあげる習性があるが、その習性の賜物なのだろう。
     今日は、数日前に進化したコジョンドのアサヒに対して、一週間かけての進化祝いのお披露目だ。人間と暮らしているうちに、記念やお祝いという概念も覚えたポケモンたちは、アサヒを中心にお祝いのムードを楽しんでいる。
     着せてもらった胴着を、鬱陶しいと思いながらもまんざらではないのか、開いた胸元を気にしながらアサヒは照れた顔をしていた。それを作るために体を張ったセナと、腕を振るったタイショウは満足げに微笑んでいる。

    「ほら、アサヒ。これが今のお前の姿だぞ?」
     みんなが幸せそうな表情になる中、鏡を持ってきてアサヒ自身にもわかりやすく披露目を。人間の俺にとってみれば妙に似合っているその立ち姿。それがポケモンにはどう映るのかわからないけれど、タイショウのためにも喜んでくれるといいな。


    ――――
    ダゲキナゲキとエルフーンの関係は、私の脳内ではすでに鉄板になっている……ドレディアよりも好きなんです。
    野生の本能や習性と人間の文化の融合。そんなものがポケモンにあるのならば、こんな光景もあるんじゃないかと思います。


      [No.2449] Re: コンビニアルバイターから見た感想 投稿者:フミん   投稿日:2012/06/07(Thu) 21:36:44     84clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    マコさんはじめまして、返事が送れて申し訳ありません。感想ありがとうございます。
    このお話はポケモンと人間が対等な存在という前提で書き上げました。
    現実でも、夢があっても体格や障害で諦めざる終えないこともあると思います。

    例えばルカリオ等は、今回の話の中では雇える対象になるでしょう。けれど、そのポケモンがコンビニで働きたいと思うかは分かりませんよね。

    コンビニで働いていらっしゃるのですね。どんな仕事も最初は慣れないと怒られてばかりですよね。
    最後の電話の部分は、自分で書いていてイラっとしてしまいました。もっとイライラするように書けば良かったなとも思います(苦笑)

    今回の感想は励みになりました。今後も創作を楽しんでいこうと思います。


      [No.2448] 静かな終花 投稿者:小春   投稿日:2012/06/07(Thu) 01:42:43     89clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    古い桜がありました。老いた天狗がおりました。
     天狗がまだころころと木の実のように転げ回っていた頃から、桜は変わらずあり続けました。天狗が妻をめとった春の盛りには、桜はうんと美しく咲きました。天狗に初めての子が生まれた春も、桜はうんと美しく咲き誇りました。天狗のそばにはいつも、家族と古い桜がありました。
     数え切れないほどの春が去りました。数え切れないほどの春がきました。若かった天狗も老い、妻も子も天狗のそばからいなくなりました。しかし、古い桜だけは老いた天狗のそばに有り続けました。


     ある冬の晩のことです。月を隠すように雪雲は広がり、白い雪がちらほら降っていました。桜のようだと天狗は雪色の空を見上げて思いました。細く枯れたようにもみえる古桜の枝にも雪は降り積もり、さながら花のようです。天狗にも雪は積もっていきます。天狗は身震いをして雪を振り落とすと、すこし考えて桜のもとに向かいました。雪の上の細い足跡だけが、老いた天狗を追ってきます。雪を踏みしめ、足跡だけを引き連れて天狗は古い桜のもとまでやってきました。

    「まるで、春の盛りのようですな」

     老いた天狗の言葉に、古い桜は身を震わせたようでした。天狗が伸ばした手が桜の枯れかけた幹とつながりました。

    「いつも貴方がいてくれましたな」

     妻をめとって泣いた春も、子が生まれて泣いた春も、妻を喪って泣いた春も、巣立つ子を見送って泣いた春も、いつも天狗のそばには古い桜が有り続けました。天狗のいろいろな春を、古い桜はいつだって受け止めてくれました。

    「せめて一度だけ、この老いた天狗の願いを聞いていただけますか」

     老いた天狗の手は、年月を経ていつしか枯れた枝のようになってしまいました。いま手をつく桜の幹とそっくりです。古い桜の幹や枝もまた、年月を経てすっかり枯れたようになっていました。幹に置かれた天狗の手をそっくりです。

    「貴方の花盛りをもう一度、見たいのです。私の一緒はいつも貴方の花がありました」

     天狗の手と桜の幹はもはやひとつの色に変わっていきます。天狗は目を閉じ、息を吸うと言いました。

    「私の小さな命をさしあげます。どうか、今一度貴方の花を見てみたい」

     天狗の指先から、天狗の熱が古い桜へと移っていきます。老いた天狗の熱は古い桜の幹を登り、枝の隅々まで行き渡りました。天狗は目を開き、祈るように桜を仰ぎ見ました。
     天狗の見つめる先で、古い桜の枝に小さなつぼみがつきました。濃紅色のつぼみは、老いた天狗の見上げるさきでゆるゆると膨らんでいきます。濃く小さなつぼみはゆるゆる膨らみ、降りしきる雪の色を吸うように色を薄くしていきました。終いには、あたりの雪と同じ色になりました。雪とよく似ている、しかし雪とはやはり違う白が天狗の目の前に広がりました。

    「最期に貴方の花を見られて、よかった。」

     老いた天狗は、その目に雪のような桜を抱いて旅立ちました。熱の抜けた天狗の体に、あとからあとから雪が積もっていきます。
     桜は散りました。老いた天狗の死を悼むように散りました。天狗の体に雪などつもらせまいと、薄雪色の花を降らせました。古い桜の木からすべての花が散ってしまうと、けっして再び、古い桜は花を付けなくなりました。


    ☆★☆★☆★

    いくつかまえのお題、桜でとんでも遅刻でお邪魔します。
    せいちょう使ったら枯れかけの桜にも花咲かせられるのかとか、細胞分裂を無理矢理進めるんだから体に悪いだろうとか、桜に死って物を書いてる人間にとっちゃあこがれだよねとか。
    書いてるうちに半分以上文字数減るのが不思議でなりません。

    お好きにどうぞ。


      [No.2447] コンビニアルバイターから見た感想 投稿者:マコ   投稿日:2012/06/06(Wed) 09:19:27     104clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    フミんさん、初めまして。マコです。
    ポケモンにも働ける場所があるなんて、いいことじゃないですか。
    でも、体の大きさとか種族としての特徴で働けるかが制限されるということは、何だかやりきれない思いでいっぱいになります。
    雌のカイリューであるアイコさんや、雄のヌオーであるリキさんみたいに、やる気は十分なのに、障害となる部分が大きいゆえに結局は排除されるということが、いくらしょうがないといっても悲しくなります。
    まあ、コンビニで仕事が遅い人に対して、「これで時給が同じなの!?」とかぼやいてしまう気持ちは分からなくもないです。

    自分が今、大手コンビニチェーン店のアルバイトとして働いているので、話の内容に親近感が持てました。
    自分も入ったころは仕事が遅くて文句もさんざん言われましたが、もう既に2年続けています。今では文句も言われることはない、と思います。

    もし自分がポケモンを雇うなら、と考えると、やっぱり人の形に近いポケモンになるのかな、なんて思います。あまり小さすぎても、レジに届かない可能性がありますから。最低1メートルの身長は欲しいところです。(浮遊できるポケモンなら問題はないでしょうけど)
    それにしても最後に出てきた女の人(及びその息子)は……、どうしようもないですね。働きたい人が電話をかけるのが普通ですよね。何で親使うんですか。
    かくいう私も店に直接行き、飛び込みでこの仕事を掴んだ身なので大声で文句は言えませんが。


      [No.2446] コッペパンが無いならライチュウの手を食べればいいじゃない 投稿者:門森 輝   投稿日:2012/06/05(Tue) 22:06:01     93clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

     らい!? らいらい!? ら〜〜〜〜い! 可愛い絵が貼られてるぅ! らいら〜い! 
     ありがとうございます! ありがとうございます! こんな可愛い絵を貼って下さりありがとうございます! らいらーい! 
     コッペパンが無い様なので代わりにライチュウのおてて貰います。ライチュウの手はむはむしたいです。コッペパンチをくらってでも。むしろくらいたいです。ライチュウらぶです。らーい。
     最後にもう一度、貼って下さりありがとうございました!  らいらーい!

    【保存させて頂きました】
    【ライチュウかわいいよライチュウ】


      [No.2445] 【ポケライフ】採用面接 投稿者:フミん   投稿日:2012/06/04(Mon) 23:27:32     122clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    今日も一日が始まる。元気を出していこうと、中年の男性は意気込んだ。


    彼の名前はマナブと言った。マナブは、駅から少し遠い住宅地に紛れたコンビニエンスストアの店長だった。雇われ店長ではない、彼は業界でトップクラスのコンビニチェーン店から看板を借りて、自分で店を切り盛りする有能な男だった。妻と子どもが一人ずついて、仕事は順調、肉体労働としては大変だが人並みより少し多く給料を稼ぎ、アルバイトの若者からも信頼されていて人望もある。いつも明るく客に接し、時々現れる泥棒には持ち合わせの正義感と体力で、正面から立ち向かうような熱い気持ちを持ち合わせている(と言っても、刃物や銃を持つ犯人に突っ込んでいくような、無鉄砲さはない)。平凡といえばそれまでだが、当たり前の生活を営むことができる、幸せな男だった。

    そんな彼は、いつもと違いあまり落ち着かない。そわそわしながら商品を棚に並べ、店の周りの掃除をする時も周辺に視線を走らせている。その姿は、悪いことをして犯罪から逃れている指名手配犯と言われても仕方がない程だった。

    どうしてそんな様子なのか。何故なら、今日はアルバイトの面接に来るポケモンがいるからだ。

    彼の店では、半分以上の従業員をアルバイトに任せている。その従業員達は学生だったり、仕事をリストラされたマナブと同じくらいの歳の中年だったり、子育てが一段落した主婦だったり、様々な人がいる。しかし、彼の店ではポケモンを雇ったことはなかった。
    ポケモンは、人間と同じ理性を持ち、感情を言葉で伝えることができる生き物である。容姿は人間と違いポケモンによって大きく異なるが、中身は全く人間と変わりがない。一時期人とポケモンを公平に扱うべきかと審議されることもあったが、それは昔の話だった。今では、人もポケモンも手を取り合って生きている。

    こうなると、綺麗事だけでは世の中は進んでいかない。人が働いて当たり前ならば、ポケモンも同じである。
    近年、ポケモンが働くというのは不思議ではなくなった。昔からポケモンが人の補助をするのはよくあったことだが、人間と同等の待遇で働けるようになったのは、最近になってからだった。働けば給料を支払われ、怪我をすれば保険も下りる。有給休暇も利用できるし、休日も確保されている。この体制が安定してきたのも、ここ数年の出来事だった。今では不当な理由でポケモンを雇わないと、その職場は厳重に注意されてしまうまで法律が整備されている。

    もちろんマナブは、ポケモンを雇うことを避けてきた訳ではなかった。場所も都心部からは少し離れているせいか、働きたいと言ってくる人があまり多くないだけだった。


    しかし、今日は初めてポケモンの求職者が来る。マナブは、そのポケモン達を待っているのだ。
    偶然にも、同じ時期に働きたいと申し出たポケモンは二人いた。どちらも電話で申込んできて、容姿は分からない。一体どんなポケモンが来るのだろう。マナブは自分が指定した時間まで、不安定な気持ちのまま仕事をすることになった。
    しかし、仕事で手は抜けない。ここは自分の店であり、売上が落ちれば生活に直結する。彼は客が押し寄せる時間帯になると今日来るポケモン達のことはすっかり忘れてしまい、自分のすべきことに打ち込んだ。この店は周辺の住民だけでなく近くに高速道路があり、そこから来る客が立ち寄ることも多い。だからこそ、駅から離れた場所でも店が赤字にならずに済んでいるのだった。

    やがて客足も緩まり、マナブが指定した時間五分前になった。そろそろ来る筈だなと彼が思っていると、店の入り口に大きなポケモンが現れた。

    黄色に近い肌に目立つ大きな腹部、そのポケモンが歩くごとに地面が揺れ、店の中にいた客は誰もが視線を当てた。本人は慣れているのかあまり気にしていないようだった。
    見た目とは裏腹の可愛らしい顔。店の中に入り、マナブを見下ろして言う。


    「すいません、先日アルバイトの件で電話をした者ですが」

    マナブは、悠々と立つこのポケモンが今日の訪問者だと理解するのに数秒を費やした。よく見ればそのポケモン――――カイリューの手には、今日面接に来る際に準備しておいてと指定した履歴書らしき紙を握り締めている。側にいた学生のアルバイトも口を開けてカイリューを見上げている。

    「あ、はい、お待ちしていました。早速面接を行いたいのですが―――申し訳ありませんが、一度外に出て待っていて下さい。直ぐに向かいます」

    「分かりました」

    穏やかな表情でカイリューは返し、また大きな足跡を立てて店を出て行った。
    マナブはまだ口をあんぐりと開けているアルバイトに、暫く店を頼むと言い外へ出た。マナブの存在に気づいたカイリューが頭を下げる。その素振りから、礼儀正しくてモラルがあるのは明白だった。
    店の裏に行こうと話しかけ、カイリューは彼に従った。その際に履歴書を預かり、マナブは軽く目を通す。名前はアイコと言い、雌であることが分かった。必要事項に記入漏れはないし、志望動機も隙間なく埋めてある。字も読みやすく、写真も真っ直ぐに貼ってある。内容はともかく、完璧な履歴書だった。

    マナブは椅子が用意出来ないことをカイリューにお詫びして、本題に入る。


    「今日は、わざわざ来てくれてありがとうございます」

    「こちらこそ、驚かせてしまい申し訳ありません」

    「気にしていませんよ。だから、あなたも気にしないでください」

    再びカイリューは頭を下げてくる。履歴書を更に詳しく読んでみる。住居はここからそう離れてはいない、学歴はないが(ポケモンが学校に通い学ぶことは、まだまだ珍しい)犯罪歴もない。おかしな部分は見当たらない。第一条件は良し。

    「家からここまで、どれくらいかかりますか?」

    「は、はい。飛んで20分くらいです」

    緊張しているのがこちらにも伝わってくる。何かあれば、代理で仕事を頼める距離ではある。

    「失礼ですが、あなたの身長はいくつでしょうか」

    「はい、2メートル50センチです、私他のカイリューより少し大きくて」

    声が小さくなり彼女の自身が萎んでいくのが分かる。確か、コンビニは床から天井まで大体3メートルあるかないかの高さだった筈だ。

    「もし店で働くことになった場合、何曜日なら入れますか?」

    「夜は不可能ですが、朝から夕方ならいつでも働きます」

    雇う側としては都合が良い。少し会話を重ねた感じ、性格も温厚そうだ。仕事を一から教えていけば優秀な店員になるだろう。長年様々な人を雇い直接見てきたマナブは、彼女が自分の店で働いても問題ないと判断することができた。根拠は、店を運営してきた勘だった。経験者の勘は恐ろしい程よく当たる。
    しかし、彼は残念な結果を伝えなくてはならなかった。


    「申し訳ありませんが、あなたを雇うことはできません」

    当然、アイコさんは悲しがっていた。昔マナブもアルバイトの面接で落ちたことがあるので、彼女の苦しみは自分のことのようによく分かる。

    「雇いたい気持ちは山々なのですが、何せうちの店はそんなに広くないんです。アイコさんがしっかりしたポケモンなのは履歴書と態度で理解できます。しかし店で働くとなると、狭い店内を動き回らないといけないし、細かい作業も多い。間違って商品にぶつかってしまうと大変だし、働く人が休む休憩所にも入れないと思います。ですので、今回は―――」

    「分かり、ました。わざわざ、時間を割いて頂いてありがとうございます」

    「こちらこそ、求人を見て足を運んでくれてありがとうございました。履歴書はお返しします」

    寂しそうに去っていく後ろ姿は、悲壮感に満ち溢れている。ナマブは彼女の姿が見えなくなるまで見送ったが、途中であんなに丁寧に書いた履歴書をくしゃくしゃに握り潰しているのを、彼は見逃すことはなかった。
    こちらとしても彼女を雇いたかった。しかしあんなに大きな体では仕事が限られてくる。それで一番苦しむのは本人だろう。今回は仕方なかったとしか言えない。マナブは彼女が仕事を見つけられるように、ささやかに祈っていた。

    今度から、電話越しにポケモンの種族を聞くのも検討しようと考えながら仕事を再開する。次に来るポケモンがどんなポケモンなのか心配になってくる。
    店に戻りいつも通りに動いていると、再びポケモンが入ってくる。この店はポケモンも利用するので何も不思議なことではないのだが、先程のカイリューの様に履歴書らしき紙を持ち、紙とマナブへ交互に視線を当てているので、何となくあのポケモンかなと思ったら、向こうの方から話しかけてきた。


    「あの、今日面接を頼んでいたポケモンですけど」

    マナブは、そのポケモンの声に聞き覚えがあった。電話で聞いた声、今日来る予定の二人目のポケモンで間違いないようだった。
    水色の肌、短い手足に小さな目と大きな口を持ち、頬を上げ笑う顔はどこか穏やかだ。種族はヌオー。身長はマナブより小さく小学生を思わせる。
    もちろん彼は冷静に対応する。少なくとも、先程のカイリューみたいな体格の問題は少ないだろう。少し安心する。

    「では奥に行きましょうか」

    「はい」

    ヌオーから履歴書を受け取り店の奥へと案内する。リキというらしい。名前からして、雄のポケモンということが分かる。
    マナブはリキを椅子へ座るように案内する。リキは指定された場所へゆっくりと座る。

    「今日は面接に来て頂いてありがとうございます」

    「いえ、こちらこそお手数かけます」

    頭を下げる仕草も丁寧だ。腰が低そうだ。
    先程のカイリューにした質問と同じ内容を尋ねていく。住んでいる場所は本当に近い、ここから歩いて5分もかからない場所に住んでいるらしい。働ける時間帯はカイリューと同じ、夜だけは勘弁して欲しいとのこと。夜には既に他の従業員が働いてくれることになっているので問題ない。適度に世間話を持ちかけてみる。多少会話に間があるものの、ちゃんと目を見て会話をしてくるし、人間とは違う笑顔も印象が良い。マナブは、このポケモンを雇うことにした。彼の店で、初めてのポケモンの従業員になる。
    その旨を伝えるとリキは喜んでいた。マナブも先程みたいに、心苦しいまま断ることをしないで済んだので安心していた。

    マナブは彼にどのくらいの頻度で働くのか、働く上でのルールや最低限のマナー等、雇う上で必要なことをその場で説明していく。リキは真剣に話を聞いてくれるし、はっきりと返事を返してくれる。良い従業員になりそうだと、ナマブは彼に期待していた。

    しかし、その期待は空回りをしてしまった。
    彼は確かによく働き、物覚えが良くて仕事の内容も直ぐに覚えてくれる。同じ従業員仲間とも打ち解けていて、客に対しても粗末な態度を取らない。いわゆる当たりだった。
    しかし彼には弱点があった。何においても動作が遅いのだ。
    元々ヌオーというのは、川底等で口を開け、餌が来るのをただひらすら待つというポケモンで、活発的に動くことはない。そのためか、リキは何の作業をしても遅い。レジで会計を済ませている時も、ゆっくりとお釣りを返すので慌てている客に怒られることも珍しくはなかった。商品を棚に並べる行為も、他の人間の従業員よりも終えるのが遅い。正確に仕事をこなしてくれるのは有難いのだが、人間の従業員よりも仕事量が圧倒的に少ない。最初は寛大にリキを迎え入れていたマナブも、人間よりも遥かに効率が悪い彼に、次第に不信感を積もらせていった。他の従業員も同じだったようで、何故彼と同じ給料なのかとぼやく者まで現れてしまった。

    リキがいくらのんびりしているからと言っても、職場の険悪な雰囲気に気づかない程鈍感ではなかった。次第に彼は周囲から孤立していき、笑顔を見せることは減っていった。そして一ヶ月もしないうちに、マナブへ働くことを辞めたいと告げてきた。頭でヌオーという種族のハンデだと分かっていても、仕事量の少なさを許容することは、マナブにはできなかった。
     





    リキが辞めた翌日、マナブは休憩所でため息をついていた。普段活発な彼が考えていることは、ポケモンを雇うというのはとても難しいということだった。
    せっかくやる気や素質があっても体格のせいで働かせることができない。種族柄のハンデで、こちらが求めている能力を引き出して貰えない。人間以外を雇うのに、こんな問題があるなんて最初は思いもしなかった。ポケモンが働くのが一般化しつつある今、まだまだ人間を優先して雇う理由が、マナブには何となく分かる気がした。人間だって、それぞれに合った職種を選ぶ。ポケモンは働きたいという願望があっても、体や種族が職種に合わなければそれだけで門前払いだ。なんて大変な種族なのだろう。

    コンビニで働けるポケモンだって多い。それなのに、明らかに無理なポケモンばかり集まってしまうのが歯痒い。
    そんなことを考えていると、近くにおいてある受話器が鳴る。マナブは気持ちを切り替えて電話に出る。


    「もしもし、○○コンビニエンスストアです」

    「お忙しい中すいません。そちらで、アルバイトを募集していると聞いて電話をしたのですが」

    女の声。声に張りがあり、耳を受話器から離しても透明感があるその声はよく響く。狙っているのか意識しているのか、無駄に大きな声量からして、中年の女ではないかとナマブは思った。

    「はい、募集しております」

    「私の息子なのですが、今雇うことはできますか? 平日は大体入れるのですが」

    息子?

    「平日は、早朝から夕方の間で募集しております。大体と言いましたが、何曜日なら入れますか?」

    「そちらの都合に合わせます。何曜日に入れば宜しいですか?」

    「――――少々お待ちください」

    細かいことは置いておいて、シフト表を確認する。今確実に必要なのは火曜日から金曜日。そう伝えると、電話越しの中年の女は言う。

    「もう少しシフトを多くできませんか?」

    「そう言われましても、現時点では火曜日から金曜日に入って欲しいんですよ。その後仕事量を増やせるかどうかは、他の従業員もいるので、これから先にならないと正確には分かりませんね」

    「お願いします。どうしても、もっと働きたいそうなんです。後一日でも増やせませんか?」

    マナブは電話の相手に聞こえないように小さくため息をついた。働きたい本人が電話で話さないだけでもおかしいのに(恐らく電話の相手はその息子の母親だろう)、こちらが雇う前提で話を進めていることが図々しいとは思わないのだろうか。それとも向こうは、これが当たり前だと思っているのだろうか。

    「申し訳ありませんが、平日は火曜日から金曜日の朝から夕方、それ以外は募集していません。店の入り口にもそのように書いてあるので」

    「じゃあ良いです」

    女性ははっきり言い残すと、電話が音を立てて切れてしまった。半ば呆れつつも、受話器を戻して体をほぐす。こう言った意味不明な要求には頭を悩まされたものだが、慣れてしまえばどうってことはない。


    全く、うちの店で人間は働きやすいのに、中身がどうしようもないと雇いようがない。いっそ、止む終えない理由で雇えなかったポケモン達と中身を取り替えてしまえば良いのに。





    ――――――――――

    お久しぶりです。企画を開催していると知ったのでお話を置かせて貰います。
    ポケモンも人間と同じで、働く場所を探すのには苦労しているんじゃないかなあと悶々と考えていました。
    因みに有給云々の話を作中で書きましたが、アルバイトでも法律上有給休暇は取れるんですよ。知っていましたか?

    フミん


    【批評していいのよ】
    【描いてもいいのよ】


      [No.2444] コッペパーンチ! 投稿者:サトチ   投稿日:2012/06/04(Mon) 20:33:47     108clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
    コッペパーンチ! (画像サイズ: 328×279 14kB)

    なんかひさびさのぞいてみたらライチュウらぶな方がいらしたので、昔描いたイラストを投稿〜。
    食パンにカレーパンでコッペパンがないけど、ライチュのおててで1つよろしくです!


      [No.2443] 蛇足 投稿者:白色野菜   投稿日:2012/06/01(Fri) 21:08:44     103clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

    数年前に有名なゲーム会社が数十年前のゲームのシリーズの最新作を最新技術を結束して出した。

    ゲームのシリーズの名前は「ポケットモンスター」

    使われた技術の名前は「AR」と「VR」

    ARは拡張現実。

    VRは仮想空間。

    ARでポケモンは何時でも何処でも人の側にいられるようになった。
    勿論マナーの問題はあるが、食事を共にすることも一緒に授業に出席することすら可能になった。


    VRによって、人はポケモンの世界へと行けるようになった。
    さすがに五感は完全には再現されていないが処理落ちもなくかなり快適だ。
    トレーナーとして、旅をしながらバトルを磨くもよし、ブリーダーとして美しさを磨くもよし脇道をそれて育て屋さえ持てる自由度は高くそれなりに評価されているらしい。


    ここはそんなゲームが流行っている世界。
    ここは少し遠い未来の世界。









    という話を、書きたかったけれど文章能力が足りなかったです。
    【書いてもいいのよ】【焼いてもいいのよ】
    【批評歓迎】


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