前半、文章のテンポがよかったから、後半のもったりした感じが残念だね。
経緯やらなんやらを語り口調でやられると、説明臭い上に台詞とのメリハリがなくなる。
そういう描写をさらっと書いて、小さいころのパートと文体で差別化できたら格好いい文章になる。
(まあ、十二年経っても精神年齢の低そうな主人公だから、これでいいのかもしれないけど。)
さておき、小さなころのエピソードの最後の一文。
> あの後僕はもう一度一人で発電所に行ったけど、フワンテはいなかった。
これは話を終わらせるためのテキストだよね。
伏線にもなってなくて、たいへんよろしくない。
面白い話だったから、ねちねちと文章にケチつけてみました。
ホントね、小さいころのフライトの話、これいいと思ったんだけどね。