ぴこん!
都市伝説、素敵です。私が考えたものでよければ是非!
ミアレでの、都市伝説ですか? そうですね、私が聞いた話ではこんなものがありました。
ミアレシティには、四つのレストランがありますよね。その中の、レストラン・ロング・ドリーマーで、隠しメニューがある、という噂を聞いたんです。その隠しメニュー、名前は「ショウヨウ産オマール海老の煮込みイッシュ風」というそうです。
え? どこも変なところは無いじゃないかって?
オマール海老っていうのは、オマールブロスターとも呼ばれるそうです。ショウヨウシティは、野生のブロスターが多く生息するところです。……だいたい言いたいこと、分かっていただけましたか?
もしこの料理を食べたら、ブロスターを食べたことになるかもしれない……、なんていうお話です。
ミアレの都市伝説っていったら、やっぱりカフェについての怖い話ですよ。
夜のミアレのノースサイドを東から西へ、一人で、歩くんです。すると、ちょうどカフェ・カンコドールに近づいてきたときに、不思議と雨が降り始めるんです。雨が降ってきたら、迷わずカンコドールの中へ。
すると、いつもはマスターとウエイトレスしかいない店内に、なんと多くのお客さんが来ているんです。そのお客さんたちは、みんなこちら側の世界の人たちではないため、うかつに話してはいけません。
「どうしてこのお店に来たんだい?」
そう聞かれたら、必ずこう答えてください。
「雨宿りに来ただけです。雨が止んだら、すぐに帰ります」
そう言うと、あちら側に連れて行かれずに済むんです、でも、もし違う答え方をすると……。
ふふっ、どうなるかは、今度夜のカンコドールに行って試してみたらどうですか?
ミアレの都市伝説? うーん、学生の時はいろいろ覚えてたけど、今はなぁ……。あ、一つだけ覚えてるのがあるな。
ミアレ美術館の話。あそこの三階にある絵。それのうちの一つの「バトルサブウェイ」っていう絵の話。夜の十時くらいからあの絵から声が聞こえてくるらしいんだよ。それはもう、恐ろしいっていう表現がぴったりなくらい恨みに満ちた声が、「ノボリ……クダリ……」っていう風にね。
絵を描いた本人の想いが強すぎると、そういったことが起こるのかね? だいたい、ノボリとクダリって、どんな意味なんだろうな。