報告書形式、楽しく読ませていただいております。
POKKEN verDを読んだ後となっては、なみのり迷惑メール初読時に受けた、「よくわからないけれど無害そうなよくわからない感じ」――という自分の印象をそのまま信じてしまっていいのか疑心暗鬼になっています。掘り出したらまた何か出るんじゃないかな……って。
ピッピちゃんのティータイムは、遭遇しても自分に実害が及ぶとかそういう感じはないけれど、でも不気味! そう、不気味なんです。出自の謎さもさることながら……“特異な”エピソードだけなら社会派ともとれるのに、少女漫画を流れをぶち割って入ってくる不気味さ。それによって、“何の意図があるのか”はわからないまま、増大した“何らかの意図”だけ感じられる、そんな不気味さ。出自不明のコミックシリーズであるだけなら、あるいは特異なエピソードが入ったコミックシリーズというだけなら、こんな不気味じゃなかったのでしょう。都市伝説らしさにただただ瞠目。
POKKEN verDは、最初は「なんだか妙ちきりんなエミュレータゲームだぞ」という印象なのが、付帯資料が一気にホラーですね……。ポケモンはデータ生命体、というところをこう持ってきたら完璧なホラー! 親資料を読み返して不安感も二倍! “この演出の意図は不明です”――なんで不明なの? 怖い! とまあこのような調子です。
とにかく、付帯資料の表紙の「セキュリティクリアランスが〜」という文言と○に囲まれた禁という判子が赤でバンと押されて(このあたりはイメージです)あるのを無視して表紙をペロッと捲ってしまうと、知らなくていい真実を知ってしまった上もう戻れないというこの感じ。憎い演出ですね……。
そうですよね……データ生命体ならデータから生成しようとする試みは考えうるものなのですよね。データ生命体ならデータ消去で消えますよね。なんていうか、人工的に作ったと公称されるポケモンがポリゴンだけでよかったと思いました。
あと、色々と用語が出てきているのが読んでて楽しかったのです。