○『冒険手帳』(谷口尚規・石川球太、21世紀ブックス、1972年) 火のおこしかたから、野宿のしかた、食べられる動植物、応急処置、体のきたえかたまで、冒険に役立つ知識が紹介されています。 アニメ『ポケットモンスター』シリーズの主人公一行のように、野外生活を頻繁に行う人物を描写するときの参考になりそうです。 2005年に光文社から文庫で復刊されています。 http://www.amazon.co.jp/dp/4334783791
○『冒険図鑑』(さとうち藍・松岡達英、福音館書店、1985年) キャンプへいくときなどに必要な知識が紹介されています。 計画の立てかた、持ちものリスト、調理のしかた、危険への対処などがとても丁寧です。 http://www.amazon.co.jp/dp/4834002632
いずれも「少年少女にアウトドアの知識を図解で紹介する」というよく似たコンセプトの本なのですが、読後感はだいぶちがいます。 『冒険手帳』のほうは「ヘビも昆虫もこわがらずに食べてみよう」「冒険者がたよれるのは自分の体だけ」などなかなかワイルドなのに対し、 『冒険図鑑』は「キャンプの計画書のコピーを家族にわたしておくこと」「材料は家で切ってくると調理が簡単」などなんとなく優等生な感じです。 たとえば家出同然でトレーナーになった10歳と家族に見送られながら旅立った10歳とでは、考えかたはもちろん、キャンプのしかたひとつとってもちがうかもしれませんね。
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