自分も、その場所に立ちたいと志したことがありました。しかし私はあまりに愚鈍で怠惰で、この小説の主人公のようには机に向かえなかった。だからこそ今いる場所に留まっているとも言えますし、それでも嫌々ながらやってきたことは無駄ではなかったんだと思いたい面もあって。入った後でついていけるかどうか、今思えば不安で仕方がありません。今ですら、私はいつ置いて行かれるやら、振り落とされるやら戦々恐々としつつ、心のどこかではきっとどうにかなるだろうとのんびり構えている甘々な奴です故……
これを読んだ方にもそうでない方にも、「こういうことがやりたい」と思ったら、できる限り努力をしてみて欲しいなぁと思う今日この頃です。それがどこの大学に行きたいということであれ、どんな研究をしたい、どんな勉強をしたい、将来どんな仕事に就きたいということであれ。せめて、今の私のようにはならないように。
同時に、私もこうだったら、という後悔もあり。こうだったら、今頃は全く別の人生を歩んでいたかもしれないと思うと、羨ましくもあり、恐ろしくもあり。何だかんだ順応して楽しくやっている今が、全く別のものだったとしたら、私はどうなっているんだろうなぁと考えさせられました。
ちょうど本日が大学の二次試験当日。受験生の皆々様に、幸あれ――