【008】初雪

☆ 10 ☆☆ 15 ☆☆☆ 1 合計41

(自由感想)
チルットが風邪をひいて、無事に治って。 それだけの日常生活の描写なのに、とても暖かいです。 当たり前の生活が幸せだと気付く、そしてシチューを食べたくなるような、そんな作品だと感じました。 何気なさが好きです。 では、拙文失礼しました。
きとかげ


ふんわりとした優しい感じの作品ですね。ただ、なんていうかもうちょっとかなあって思います。少し話が薄いかなと。
優しい感じが素敵なんですけどね。もうちょっと書き込んであったらよかったかなと思います。
砂糖水


ギョギョギョ と鳴くチルットにすべてを持っていかれました。そこが一番印象的です。チルットにあるまじき……
絵本のようでした。
CoCo


温かい! ストーリーが温かい!! 読んでいてほっこりしました。


主人公とルリの関係にとても心が温まりました。
最後の『でも……そんなことを考えずに生活できるのが一番の幸せなんじゃないだろうか?』
この一文がとても心に響きました。
巳佑


小さな童話のような展開が好きです ただ・・ちょっと急かな?
もけはらまこと


こちらもあっさりしたストーリーですが、『当たり前の生活が〜〜でも……そんなことを考えないで生活できるのが一番の幸せなんじゃないだろうか?』 の部分は、自分も本当にそう思います。
SB


シチューを食べたようなほっこりとさせてくれる話でした。
クロトカゲ

☆☆☆
最初に言ってしまうとですね……物凄く好きな分類のお話でした!(笑)
身近な存在に訪れた、ちょっとした事件――それを切っ掛けに、改めて何かを見つめ直すというのは、まさに王道中の王道とも言える物語構成なのですが……それも、こうやって高いレベルで再現して頂いたならば、これはもうホイホイされるより仕方が無い(笑)
冷たい雪の夜にしるされた、ほんのり暖かな物語――しっかりと、堪能させて頂きました。
主人公が悟った『幸せの理論』もさる事ながら、短い文章中に込められた、とても秀逸な情景・情感描写の数々……それら諸々の要素を勘案した結果、この評価と相成りました。
…僅か2000字にも満たない文章から、これだけの感慨と余韻を得られたのは、久し振りの事――
4000字以内の作品群中でも、随一の出来だったと思います。
クーウィ

☆☆
・キーワード  安心のどんでん返し,かわいい,冬,物理的な足跡
・感想  前半〜後半にかけて徐々に読者に不安感を与えながら、最後の二行だけでそれを綺麗に吹き飛ばしてしまう構成の上手さに唸りました。もやもやを一切遺さない、短編としてこれ以上無い理想的な構成だと言えます。思わず顔が綻びました。  初雪に残る「足跡」という情景は美しいですが、全体的に「足跡」がストーリーにより深く絡めばさらに良かったのではないかと思います。とは言え、最後の二行で読者の不安を木っ端微塵に粉砕する美しい構成は見事で、今の状態から何も付け足さなくとも十分な完成度を持っています。可愛かったです。
586


テーマと題材は悪くないと思う。
しかし、ストーリーの流れにやや飛躍があったり、余分な表現やわかりにくい表現が多いように思うので、ぜひもっと文章力を磨いて欲しい。
特に気になった点等:
>街路樹の木々たちは風が吹くたびに一枚一枚葉っぱを地面に送り出しているところでその光景は秋のように 見えるものの北風の冷たさははもう冬なんだと感じさせてくれる。
句読点がないため、文章がだらだらと続いてしまっている。
>そういいながら玄関のドアを開ければ、暖かい空気と母のへんじが返ってくる。
この文章なら、「返事」と漢字にしてもいいのでは?
>あったかいルットがいなくて、体は冷えるし……心細くて。
> 「ルット!」  ふわふわの綿雲がとびだしてきた!
ポケモンの名前が不統一? ひょっとすると、上はチルットの「チ」が抜けていて、下はチルットの鳴き声を表現したものなのかもしれないが、「名前が統一されていない」ように見える。
>でも……そんなことを考えないで生活できるのが一番の幸せなんじゃないだろうか?
「当たり前の生活」=「そんなことを考えない生活」なのでは?
サトチ


「ギョギュギョ」にすべてを持っていかれた人パート2。ギョギュギョ!
「シチューのルーを入れる前の野菜スープはルリの大好物」というあたりが人間とポケモンの差が出ていてうまい表現だと思った。
いわゆる日常系(風邪というエピソードはあるけど)なので、小説になんらかの事件を求めている人には物足りないかもしれない。でもこの話ならしょうがない。
ルリを抱いていて暖かい、でも今日は風邪を引いていていないのでそのぬくもりがない。この対比は非常にうまいので、もう少し強調してもよかったのではないか。
逆にここがうまかっただけに「でも……そんなことを考えないで生活できるのが一番の幸せなんじゃないだろうか?」はあえて言わなくてもよかったんじゃないかなぁ? むしろそれは感想で言わせて欲しかったというか。感想で言わせることができれば勝ちだと思う。
ストーリーもテーマも悪くないけれど「足跡」解釈が今一歩だった。うまいこと組み合わせることが出来たならぐぐっと評価が上がったかも。
No.017


タイトルとは裏腹に、心の温まるワードが散りばめられている。ルリの「ギョギョギョ」と鳴く声、「シチュー」、「ふわふわ」など。感動を言葉にするのが難しい、美しい作品だと思う。
扱っているワードが優れているのに比して、文章は拙い。文体は不安定で、冒頭の未知の記述もよくない。両脇に街路樹が整備されているのに、片側が雑木林? 道の右側は、どっちの方角?  導入部の文章は作品世界への入り口であり、読者を作品に引き込む重要なパートである。この記述が曖昧であったり、論理が破綻していれば、先を読み進める気力を奪ってしまう。もっと丁寧に論考をしてほしい。
こうした記述の曖昧な傾向は作品全体に続く。小説としての高評価は難しい。 声に出して読むと、いくらか楽しめる。詩作品として伸ばしていけば、面白いことになるかもしれない。  ただ、どちらにしても上達のための努力、勉強が必要である。がんばってほしい。
渡辺タテタ








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