【007】怪獣大決戦<

☆ 6 ☆☆ 13 ☆☆☆ 7 合計53

(自由感想)
なんかもう、骨太な味わいです。上手く言えませんが。 トレーナーにお株を奪われている自衛隊員の主人公。 それなりに自衛隊の意地は持っていても、結局トレーナーに取られてしまうところはやっぱり、と言うべきか。 あと、黒幕の存在を感じていても何もできないところとか。 とにかく力足らずの感が伝わってきました。主人公達が力足らずですよ。 それと、自衛隊の戦闘に関する描写が好きです。 攻撃三倍の法則とか、鶴翼の陣とか、そのあたり。 それにしても、全体的に理不尽なのに、からっとしてて読みやすいです。 では、拙文失礼しました。
きとかげ


その目線があったか、という感じです。ジムリーダーやトレーナーが目立つ前に、食い止める役の彼らがいたら。
題名「怪獣大決戦」…成程、と思いました!


あえて、怪獣と称したのにちゃんと意味があって良かった。
re


非常にオリジナリティあふれる作品だと思いました。今回の応募作の中では一番だと思います。
改訂前もよかったと思いますが、今の方が描写も厚くなり話に深みが出ていてさらによくなったと思います。
まさかグラードンが誰かの差し金で動いているとは…! トレーナー以外の戦う人、という存在に今までとは違う視点に感心しました。大抵の話では戦うのはトレーナーですが、作中でも書かれていたようにトレーナーは個人プレーばかりで統制の取れた動きは難しいということに気づかされました。
それにしても、ポケモンって本当に存在したら恐ろしいですね。あんなのを従えるトレーナー、あるいはモンスターボールのすごさを改めて思い知りました。
話の雰囲気はシリアスなんですけど、どこかコミカルな感じが魅力だと思います。
ところで、感想全く関係ない話なんですが、作者さんは何となく、あつあつおでんさんじゃないかなあと思っています。激しく勘違いの気もしますが。少なくとも男性が書いたんじゃないだろうか、と勝手に思っています。違ったらすみません。
砂糖水


グラードンとの対戦シーンの描写に、とても手に汗を握りました。最初っからクライマックス全開の展開にドキドキしました。
巳佑


今回のポケスコの中で私の中では一番の作品です。
この感動をいかに言葉にすればいいのか分からないのですが、一兵士の方の独白ひとつひとつが刺さりました。
所詮弾幕、波に浚われるだけの足跡。それでもここにいた。泥臭さというか血と汗というか、救いようのなさというか、人間の臭いがむっと鼻につきました。
何も知る由もなく、またただの弾幕である、しかし、「ただの噛ませ犬じゃ終わらねえぜ」「ああ」もう、すごく焦げ臭いです。 人間とポケモンの間に置ける兵器のあり方に対する回答のひとつとも受け取れると思います。
CoCo


巨大な敵に挑む、大怪獣が町を破壊する……わくわくしますよね。 あと、こういうトレーナーやポケモンじゃない端役にスポットが当たるのはすごく好きです。
クロトカゲ


これ……すごく、好きです……。
久方小風夜


タイトルで笑って中身はシリアス! ゴジラって言っちゃってますがそこは・・まぁ大丈夫なんですかね? 主人公はいつもトレーナ―・・・。彼らの愚痴に思わずうっとなってしまいます
もけはらまこと


グラードンを押しとどめるというストーリーは単純なお話ですが、テーマみたいなのは伝わってきたと思います。
SB


発想が、一番面白かった作品です(笑)
ポケモンで怪獣映画的な妄想は、偶にやった事もありましたが……今回のゴジラ役は、巨大なグラードンでしたね。 どんどん寄せてくる巨体の相手を、何とか食い止めようとする防衛軍。
……その一員である一人の隊員の視点から描かれるこの作品は、彼らの悲壮なまでの戦いぶりとは裏腹に、何処かコミカルで沈む事の無い、独特の味わいがありました。
…ただ、熱い意気込みと心得の一方で、それがダイレクトに伝わって来ないような、一種のもどかしさがありまして……それが、今回の評価に繋がりました次第です……(汗)
『言いたい事は分かるんだけど』……と言った感じで、描きたいものはしっかりしておられるにも拘らず、その意気だけが空回りして、上手く文にそれが乗り切れていないような感触です…… …惜しい…… 雰囲気や描かれているもの自体は、決して嫌いではありませんので(寧ろ好きです)……次の機会がありましたならば、その時はもう少し落ち着いて、じっくりと文面を練り直すなりしてみて下さいです――
クーウィ

☆☆
着想がユニーク。☆☆。
「自衛軍の鬱屈した心理描写」はリアルに感じさせるものがある。
対決場面、その昔の怪獣映画の画面がありありと脳内に浮かんだ。
普通サイズのグラードンでは、自衛隊でも歯が立たない『怪獣』としてはあまりにもしょぼく感じたため、書き直しにより説得力が増していると思う。読み応えも大分アップしている。
(個人的には、いくらポケモンが尋常でない能力を持っていたとしても、近代兵器には対抗できないと思う派。しかし同時に、悲しいことだが、リアルに考察すればするほど軍事的利用の可能性は大きいと思う)
閑話休題。

>基本的に装甲というのは前が厚く、後ろ……つまり背中側は薄い。
これはあえて書かなくともよかったのでは。書かれていることは(兵器については)正しいのだろうが、生物の場合、「背中が厚く腹が薄い」という要素の方が大きく、それに従ってグラードンの場合も、 見た感じどう見たって進行方向である前側(腹)よりも後方(背中)の方が丈夫そうなので、あまり背後から攻撃しても効果がありそうな気がせず、かえって説得力が削がれそうな気がする。 まあ、細かいことではあるが。
誤植等:

>頭部ににミサイルを叩きこまれたグラードンの苦悶の声だ
「に」がダブっている。

>弾幕を貼るときは終わった。
ネット上のコメントについてはともかく、この場合弾幕は「張る」では?

>俺達――陸上自衛軍ホウエン方面第四師団は。
>そう、今日の俺達自衛隊の仕事は時間を稼ぐことだ。
「自衛隊」と「自衛軍」が不統一。

サトチ

☆☆
グラードンフィギュアを持っていますが、あいつはまさに怪獣です。ホウエンにはカイオーガもレックウザもおりますが、一番怪獣なのはこいつです。うん疑いようがない。これほどゴジラ的展開が似合うポケモンもいないと思います。それにしてもなんだろう。ものすごく絶望的な状態なのに、この軽快さ。だがそれがいい(笑)。もしかして作者の方、ライブステージお好きですか? 漫才でもコントでも演劇でも良いんだけど。自衛軍のお二人が演劇か、コントをやってるみたいで読んでて楽しかった。カウンターの解説が妙に冷静だったりとかね(笑)。いいよね。
「逃げるか」「そうしよう」
No.017


怪獣映画とポケモンの特性についてが上手くミックスされていて、面白い文章だった。
が、作中主体の役割と言動には問題がある。
作者自身、或いは身近な人に自衛官はいるだろうか。その人々がこうして死んでいくということに、想像力を使っただろうか。 私が親しくしているバンドマンの弟は自衛官で、彼が休暇を終えて基地へ戻る際には、家族が泣いて別れるという。その命の重みが本作では感じられない。
その命への敬意の欠如は、「自衛隊」という誤植に極まる。何を書いても構わないが、この誤植だけは絶対にあってはならなかった。作者には、今後とも大いに気を付けていただきたい。
渡辺タテタ

☆☆☆
・キーワード  現実置換,戦争,怪獣,物理的な足跡
・感想  これを問題作(勿論良い意味で)と言わずして何を問題作と呼べばいいのでしょうか。こんな切り口は想像もしていませんでした。読者を「現実」と「空想」の狭間に立たせるショッキングな作品であると同時に、現実と空想は条件次第で簡単にひっくり返ることを思い知らされました。  政治や国防といったデリケートなテーマを扱いながら、その方向にはいたずらに深く掘り下げようとはせず、物語全体の「現実」を描写するためのアイテムとして使用している点が秀逸だと感じました。「足跡」を「現実」のキーワードに置き、軸足がまったくぶれていない点にも恐れ入ります。
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