【006】再会 ☆ 7 ☆☆ 14 ☆☆☆ 5 合計50 ☆☆ 何処かノスタルジックを感じさせる、世界観にしびれました。 あのポケモンはハーデリアでいいんですよね?(汗) 巳佑 ☆☆ 一瞬、キノの旅を思い出しました。知らなかったらすみません。 描写が上手いおかげなのか、風景がすんなりと頭に浮かびました。この時代に生きる人々は一体どんな暮らしをしているのか、ポケモン達とどのように付き合っているのか。気になるところです。 分かれて暮らしているんだろうなと思うとなんだか寂しいです。 正直ありがちかなとは思いますが、こういうのが好きなのでやっぱり惹かれます。 スイクンがワン、と鳴いた時はちょっと笑ってしまいました。若干釈然としないものがあるものの、そういうものなのかなとも思いました。 これからもう一度、人とポケモン達は寄り添って生きていくのだろうか。そう思いつつ、感想を終わらせていただきます。 砂糖水 ☆☆☆ スキ宣言のみしかないです。 ☆☆ 私の読解力不足なんですが、最後まで隣人がなんのポケモンなのか分からなかったです re ☆☆ うーん・・。ポケモンと人間の戦争後のお話・・。 是非そっちの詳細が知りたいのと同時に少年がどうなっていくのかが気になる終わり方ですね。 もけはらまこと ☆☆ 情景の描写が丁寧で惚れぼれします。 久方小風夜 ☆ 暗い過去を持つ未来の話、という設定のようですので、多少文体を固くするというのは効果的かもしれません。でも、ちょっとここまでやるとむしろ読み難いのでは、と思いました。情景がイメージしにくかったです。適度にわかりやすい文章のほうが良いような気がします。 SB ☆☆☆ 主人公と一緒に読者が探し物をする、そんな話でした。主人公の探索と共にこの場所や世界について徐々にわかっていくのがとても楽しかったです。 クロトカゲ ☆ 世界観、旅を続ける少年の設定等に「キノの旅」の影響を感じる。 いわゆるハイ・ファンタジーやハードSF等の場合、架空の世界をどれだけ説得力を持って描き出せるかは重要な要素と思われるが、「キノ」のような「寓話」として「描きたいテーマを描くための世界」で あるとすれば、ストーリーや世界観のリアル度が低くとも「あり」だろうか。 ただ、それを置いても、登場ポケモン(足跡の描写が図鑑と異なるがハーデリア?)の行動は不可解に感じる。 ポケモンと人間が昔戦争をしていた、という設定ならば、まったく見知らぬ人間に、会って早々に喜んでゲットされに行くというのは不自然ではないか? 理由付けとして、ポケモンの孤独を強調する描写等があったりとか、もしくは、親しくなるまでの過程にある程度の物語の分量を割くほうが自然ではないだろうか。 言葉の雰囲気だけでなく、文章の論理にも気を配って欲しい。 気になった点からいくつか。 >白レンガを積み上げた有史の街の跡が、悠然と存在している。 「有史以前」では? >食べ物が並んでいた時代の盛況を匂わせた。 「匂わせる」だと意図的にほのめかすニュアンスを含んでいる気がする。「思わせる」でもいいのでは。 >内地の、少年の郷里に近い街ならば、何かしら買い足し、整理、破棄などできるが、無人のこの街では何もやることがなかった。 買い足しはともかく、整理や破棄などそれこそどこでも出来ると思うのだが……? 実際直後に荷物を整理しているわけだし。 サトチ ☆ ポケモン版SFとも言える壮大なスケールの作品。文章力の高さから作者の技量が伺える。主人公が廃墟をめぐる描写は秀逸。人とポケモンが隔絶されてから一体どれほどの月日が経ったというのだろう。 とか書いておきながら、☆が1個しかないのはなんとなく納得がいかないかと思いますので、説明させてもらうと、なんでポケモンがそこにいたのかがよくわからなかったのと、ずいぶんとまぁ簡単に出てきちゃったなぁ、捕まっちゃったなぁという印象が先行して、(おそらくは歴史的な)再会にあんまり感慨が持てなかったからです。そういう時期にきていたからって言ってしてしまえばそれまでなのですが。どうもそこがすっと入ってこなくてですね。こう、なんらかの必然性といいますか、理由付け的なものが欲しかったなぁ、と。 もしかしたらこだわるべきポイントってそこじゃないのかもしれませんけどね。私はそういう感想を持っちゃいましたのでこのような評価になっています。ごめんなさい。 作中のポケモンはハーデリアでOK? No.017 ☆☆ これも最後まで、☆の数で悶絶させて頂いた作品。……マジで頭抱えました(苦笑) 全体を通じて描写レベルが高かったですし、背景設定やその説明についても、最低限の規模に抑えつつ、片手間にはしていない。 ……普通こう言った『崩壊後の世界』を描いたお話は、何処かで杜撰な部分が生じるもんだと勝手に思ってたのですが…それが見事に裏切られました(笑) 個人視点に近い第三者視点で物語を紡ぎつつ、幕間で背景を淡々と記していく描写方法は、極ありふれたものではあるのですが……言うは易しの典型で、実際に滞りなく進めていくのは、結構しんどいものなんですけどねぇ……(汗) 最後のくだりも良かったですし、ポケモンとの触れ合いを描いたハイライトも、実に心憎いものだったし…… 最初に☆の配分を決めておいた事を、本気で悔やんだ一作です。 最終的には、こんな評価に落ち着いてしまいましたが……誓って言える事は、個人的に全体を通して、最も素晴らしかった作品の一つであった、と言う事です……! …こんな言い訳しか出来ずにゴメンナサイ……(涙) …個人的に、『ベンゼン環』等の高度な専門知識から、あの方だとは思うのですが……やっぱりここも、結果発表までは、胸の内にしまわせて貰って置きます(笑) これだけの作品であるにも拘らず、そのレベルに添えない評価で、本当に申し訳ありませぬ…… クーウィ ☆☆☆ ・キーワード 廃墟,戦争,未来,物理的な足跡 ・感想 完璧な廃墟の描写。もはやこれに尽きます。これだけで、他の21作品とは一線を画した強烈な個性を持っていると断言できます。私自身廃墟好きということもあって、廃墟に掛かる描写をくまなく読ませていただきました。全編を貫く寂寥感がたまりません。 それでいて、廃墟が廃墟になるまでの背景を簡潔に説明し、その上でのラストシーンを踏まえての「再会」というタイトル。私も今回作者兼審査員として参加させていただいておりますが、参りましたと頭が下がる所存です。「再会」というシンプルなタイトルが非常に心憎いです。タイトルもまた、作品の重要なファクターの一つであるということを痛感させられます。素晴らしい作品でした。 586 ☆ 良質なテキストだが、改行が文ごとになっていて、段落の締まりがない。これによって文章のリズムが出ず、強調したい部分が見えてこない。 「ベンゼン環」や「多価元素」などの語にこだわったわりに、「銀の棒」→「金属の棒」→「金属探知機」といった素材についての不安定さが違和感を生んだ。金属探知機は銀製なのか、ただの銀色なのか? また終盤、犬のようなポケモンについての記述だが、紺の毛を「マントのように、尻尾の先から首元まで」羽織っているとある。マントのようならば、首元から尻尾の先までだろう。もう少し丁寧に。 世界背景や、デパートの描写などはなかなかに面白い。が、少年の旅の動機が見えない。ただ町を見ては去るということの、どこに喜びを覚えるのか。崩壊した町の過去に思いを馳せることなのか、或いは未知の生物と出会うことなのか。それが見えないことが、感情移入を妨げた。個々のテキストはよくできているので、人間の感情の魅力をもう少し描いてほしい。 渡辺タテタ |