【016】姉の背中を追いかけて ☆ 15 ☆☆ 9 ☆☆☆ 2 合計39 ☆ 最初の一文で、姉を越えるというコンセプトが見抜けてしまった。残念ながら、展開予想をひっくり返す位の劇的なストーリーという程でもなかった 思った通りというのが感想です re ☆☆ リーグの前に立ち尽くしている主人公の気持ちに入り込んでしまいました。 ☆ お姉ちゃんの挫折の理由が気になりすぎて眠れませんです。 CoCo ☆☆ ちょっと先が分かってしまう展開ですが、お話は読みやすかったです もけはらまこと ☆ 旅をしている間に、純粋に姉とポケモンバトルをしたくなってきたという感じが少年から伝わってきたような気がしました。 ゲームのポケモン金銀のレッド戦のように、この姉と弟がいつか、本気のバトルをしているところがあれば、ぜひ見てみたいです。 巳佑 ☆ 王道とも言えるストーリーと、真っ直ぐに一直線な内容。 ……それ故に得られる部分と、どうしても生じてしまう隙間とが、殊更はっきりと感じられた一作。 具体的に言うと、ストレートな筆致には勢いがあり、主人公の心情描写からも、描き表したい事柄が、はっきりと伝わってはくるのですが……その反面、どうしても内容的にはボリューム不足になり勝ちであり、特筆すべき山場と言うものも、明確には見えて来ないんですよね……(爆) その為読み終えた時の感慨も、必然的に『可も無く不可も無く』的なものになってしまい……(汗) ……個人的には、もう少し捻りか、若しくは手の込んだ描写かが欲しかった所ですね。もうちょっとだけでも…… 書き足す部分は幾らでも広がりそうな骨格ですので、ある意味中編(10話内外)位まで拡大しても面白いかも…? 勿論、20000字規模位まで拡張して、細部の情景なんかも書き足したりしても、結構良い物語が出来上がりそうです―― クーウィ ☆ 姉にコンプレックスを抱く主人公が、逆にその背中を追うようになるきっかけや過程が まったく描かれていないため、ストーリーが唐突で物足りなく感じてしまう。 また、文章がもう一つこなれておらず、あちこちに気になる部分がある。たとえば以下。 >その時オレはオレとは違って挫折を知らない姉は、 この文章なら「オレは」の後に「、」を入れたほうが良い。できれば文章構成を変えた方がいいと思う。 >他の人には到底かなえるのが難しい夢――イッシュチャンピオンになる事――をかなえる事を決して 疑っていはいなかった。 「疑ってはいなかった」、または「疑っていはしなかった」? 等々、ぜひ文章のてにをはや、つながりに気をつけて練り直して欲しい。 サトチ ☆ ・キーワード 憧憬,姉弟,観念的な足跡 ・感想 話の筋は、「姉が世界の各地に残した足跡を追いかける」という締めくくりになっていて、全体として「目標とする相手の背中を追う」という筋書きになっていると読むことが出来ます。今回投稿された作品の中に、運悪く同じ手法で「足跡」のテーマを消化したものが幾つかあったため、コンテスト全体を俯瞰した際に若干個性が薄れてしまった感は否めません。 ただし、コンテスト全体としての評価ではなく作品単体で見た場合、あえて姉について多くを語らないことで読者に想像の余地を残しており、続きの気になるタイプの作品だと感じました。ごく個人的に、お姉さんに何があったのか知りたいところです。 586 ☆ 姉ちゃんの話ばかりするチェリーボーイに共感しろというのは無理な話である。 姉についての回想・電文ばかりで、作中主体のパーソナリティが見えない。これがもっと自身を紹介するような比較言及があれば、彼を理解する助けになっただろう。 「俺と違って何事にも積極的で明るかった姉は〜」ではなく、「○○な姉と違って俺は〜」と自分を主語にして、「俺」を描き出すのだ。これだけで印象は変わる。 「オレ」と「俺」の使い分けも意図が分からない。ただの誤植だろうか。 例えば「オレ」が過去、「俺」が現在と使い分けられれば、漢字表記の方が男らしさが増し、成長したところを見せられないだろうか。 要勉強である。(なんで審査員が書き方のレクチャーせないかんのか。まったく。) 渡辺タテタ ☆ 「ブラック・ホワイトの男主人公にお姉さんがいた」という想定で書かれているのかなと解釈した。 とりあえず女主人公のトウコをお姉さんに置き換えて読んでみたりしている。 細かいことを言うと、Nはプラズマ団の「王子」ではなく「王」。 受けた印象はクライマックス直前の大長編の最終回直前に、特集として流す総集編。短編として評価するにはあまりにもアバウト。厳しい言い方をすると、薄めたスープを飲まされている感じ。 長編連載の100話目に主人公がチャンピオンになったら感動するだろうが、読書時間3分そこらでそれをやるには無理がある。長い間一緒に旅をしている(100話読んでいる)からこそ感動するのである。今、ここで競われているのは短編である。 短編っていうのはちょっとした変化だけで物語になる。たった1匹の仲間が増えるだけ、たった一回のバトルに勝つだけでそれはもうドラマになる。何もチャンピオンになって、お姉さんを超える必要はないのである(もちろん超えてもいいのだが)。あるいは、お姉さんがいなくなった時に主人公の中でどういう心境の変化が起こったのかを具体的に描写したら高評価になったかもしれない。 短編に壮大な結果はいらない。小さな変化があればよい。物語を大がかりにせいようとせず、範囲を縮めて描いてみて欲しい。 ただ、旅立ってみたら案外自分にあっていたというくだりは、今までお姉さんへのコンプレックスが語られていただけになかなかよかった。人間誰しもそういう壁というか思い込みがあるのではないだろうか。これは私達自身に大いにつながる部分だと思う。主人公がチャンピオンになることより私はこっちに心を動かされるのだ。 No.017 |