【013】clumsy twosome 作:でりでり

 ☆11 ☆☆16 ☆☆☆3 =52


☆☆
 テーマは鏡と思われる。話の流れに不自然な点は無く、テーマも程々に入っていた。しかしながら、誤字脱字を1箇所確認(5/13時点)。以上の点から☆☆とした。話自体は多くの人を引き付けられるくらい良かったなかで誤字脱字はもったいなかった。
あつあつおでん

☆☆
 グッと来た文【きっとバトルだけでなく互いに正直になれないところも、鏡のようにそっくりなのかもしれない。】まさに学生の青春ストーリー!バトルの描写もテンポが良くて、頭に映像が浮かびましたです。(ドキドキ)どうやら佳奈さんの方は太一君のことを認めている様子なのに、一方の太一君はその佳奈さんを認めることができない……。その太一君の心のモヤモヤがよく伝わってきました。普段、恥ずかしがり屋(?)だけど、思いやりのある佳奈さん……バトル時のしっかりとしていて気配りもできている佳奈さん。この佳奈さんの姿も印象的でした。そして、最後のシーンでの二人……なんかとてもいい雰囲気ですね……このまま付き合ったりしないかなぁ……でも、まだ難しそうか。(汗)
巳佑


 お題:鏡(私とあなたを鏡に例える)単なる実力が拮抗している憎い相手……というくらいで、鏡というのをあまり感じませんでした。タイトル通り、不器用なところは似てても、性格が全然違うのがその原因なんだろうなー。鏡だと思っていたけど、実は全然鏡ではなかったというのがメインテーマなんでしょうが、ちょっとそれが伝わりにくいかなーと。
レイニー

☆☆
 ストレートな青春モノでバトルシーン上手く書けていて、そつがなくまとまっていた。それだけに主人公が嫌っていた理由がただの同族嫌悪だけなのに、強く嫌いすぎな気がして、違和感があったので、もうひとつドラマがあってもよかったと思う。
西条流月

☆☆☆
 青春モノと解釈していいのでしょうか。ポケモンで、それも短編で、ここまで人間関係を巧く描き出したのはすごいことだと思います。なかなかお題が出てこないので、☆3つにしたいのにお題はどこだろう……と不安になって読んでいました。そして最後の一文ではっと気づいて、読み返してみると確かにずっと比喩的な鏡でした。私は英語ができないので未だにタイトルの意味が理解できませんが、内容は本当におもしろかったです。


☆☆
 主人公の心の動きがわかりやすくて共感できました。バトルシーンもかっこいいです。

☆☆
 バトルうまいこと考えられているなぁと思いました。相性補完かぁ、頭いいな佳奈ちゃん。非常にロジカル。ポケモンバトルはスーパー苦手分野で理解するのにちょっくら時間を必要としました。笑前半がちょっと勢い付き過ぎかな、という感じが致します。大学の部活のこととか、相手のサークルの会長の登場シーンをしっかり描いてみたりとかすると、もう少し自然な流れを演出できるかもしれません。
乃響じゅん。

☆☆
<作品情報>
テーマ種別 →鏡
作品タグ →【観念的な鏡】【恋愛】【バトル】【素直じゃない】
ポケットモンスターシリーズの二次創作としての意義 →正統派二次創作といった印象。問題ない。
テーマの消化度合い →鏡、と言うには多少弱いが、問題はない。
<講評>
 王道の二次創作でしょう。話の筋としては、素直になれない幼馴染に対する感情の変化がキーポイントとなっていて、それ自体も的確に描けていると思いますが、何よりバトルの描写が巧みです。太一の焦りと苛立ちから生じるネガティブな文脈に隠された、佳奈の冷静な判断力と太一を思う気持ちがうまく出ています。太一君うらやましいよ太一君! とまあ、それ自体はいいんですが……どうしてもひっかかるのが、主人公の太一と佳奈のバックボーンです。現在二人は大学生とのことですが、(二次創作であることは十二分に承知した上で)大学まで幼馴染がずっと一緒、というのは、いまひとつ現実味というか実感が湧きません。二人のやり取りに見られる「青さ」もそれを加速させていて、どちらかというと中学生か、もっと思い切って小学校高学年とかでも問題なかったように思います。大学生であのやり取りというのは、やはり少なからず違和感を隠せません。
 全体としての構成は問題ないので、設定に感じる違和感が取り除かれればさらによくなると思います。今後の更なる活躍に期待しております。
586


 雑な文章。
 大学二回生の回想なら、ライバルと出会ったのが“小学校高学年の頃”のような曖昧な記憶ではないだろう。そこは「○年生」とはっきり出すべき点だった。 また中学・高校を経て“ついにあいつという人間まで嫌いになってしまった。”割に、その具体的なエピソードがない。打ち切りが決まったアニメの最終回直前総集編のようだ。本作には打ち切りまで、まだ2,500文字ほどあるがどうしたことか。何か象徴的なバトルのひとつでも記述されていれば、大学でのマルチバトルのシーンへの伏線も張れただろう。(佳奈がバトルの後に何かメモを書いているとか、それを気味悪がってさらに嫌いになるとか。)
 翻ってバトルの構成はとてもいい。次々とスピーディに繰り出す技がきちんと組み立てられている。監督からの叱責は歯切れよく、佳奈の分析も的確であったと説得力がある。どうせここまでバトルの構成ができるのなら、そして設定も大学生ということだし、バトルのレポートでも提出すればよかったのだ。
 まあ、太一のような直情的な作中主体を選んでしまっては、そんな回りくどい演出はできないのだけれども。
 とにかく雑すぎる。精進されたし。
渡邉健太


 佳奈のことを見直すあたり、悪くないが少々唐突な感じも。もう少し感情の変化を書き込んでほしいところ。
>俺の世界の全てが変わる革変的な出来事だった。「革命」とか「変革」では。一応広辞苑や日本国語大辞典を確認したが見つからない。造語? 「確変」に引きずられた?
サトチ

☆☆
 ポケモンというゲームに欠かすことのできないもの。それがバトルである。本作は応募作中でもメインにバトルを扱った貴重な一作だろう。(他の作品にも出てるんだけどそこが主ではないので)
 物語の流れは(割と一方的な)不和→(諭されて)和解という王道なもの。気になったのは主人公の年齢設定である。主人公がさ、大学生の割りに思考がガキなのである。小学生のころからあいつがきらいで、学年上がるたびにあいつーうぜー! ってエピソード語りつつ、中学生か、年齢を上げても高校生くらいでよかったと思う。主人公諭すのは部活の顧問あたりでokだし。小、中、高が一緒なのはわかるけど、大学まで一緒というのは少し考えにくい。(バトル同好会が名門だったから、それ目当てに入ったのかもしれないが)
 また、鏡成分としては弱い。少量のエピソードで鏡のようにそっくりと描写するのには無理を感じた。あいつが同じポケモンばっかり捕まえてきてマネする! とかだったら、違ったけれど。 とりあえず、最後に書いておく。このリア充め!!!(※前回も同じこと書いただろうというツッコミは受け付けない)
お題:鏡
タグ:一人称、バトル、ダブルバトル、ルカリオ、ペリッパー、部活、リア充
地方:不明
死亡:なし
No.017


 個人的に、良かった点と悪かった点が非常にはっきりしていた作品。
 その落差が大きくて、正直評価についてもかなり悩みました。良かった点は、兎にも角にもお話の内容自体が面白かった所。主人公とその周辺設定も中々細やかだし、バトルの展開は心理描写と上手く絡んでいて、読み応えがありました。
 ……今回投じられた作品群中でも、バトル描写に関しては最も優れていたと思います。また、監督からの注意と説教のシーンについても、台詞の一つ一つが実際にありそうな内容で、読んでいて思わず唸り声を上げさせられました。
 この二点に関しては、まさに言う事無しです。逆に悪かった点は、終盤の話の進展が性急に過ぎる。……これに尽きます。
 主人公の心理描写は最後を除いてほぼ反省一辺倒で、相方の少女の描写も非常に内容が乏しい。最後の最後に至るまでこれらのフォローや解決は一切見られぬまま、厳しい言い方をすればやや御都合主義とすら思えるような勢いと展開で、一気に物語は幕を閉じてしまう。 これは流石に頂けません。人の心は、そんなに単純なものではありません。
 ……まだ字数には余裕があるのですから、此処はもう少し時間をかけて丁寧に、最後の締めを描き切って欲しかった。ひょっとすると、そういうシーンを描くのは苦手であられるのやも知れませんが……そこは、やっぱりコンテスト。
 最後まで厳しい追求に耐え得るようきっちり締め括るのが、高い評価を受ける大前提でしょう。偶に語法の怪しい箇所も見られましたが、まぁそれは作品の軽重を問うものとしては、些細なこと。
 やはり、痛かったのはこの一点です。全体的な構成やストーリーは、悪く無いです。
 寧ろ良かった。けれども、最後の最後を疎かにすると、その作品全体の重みが一挙に失われ、読者の心に本来残る筈だった余韻が、殆ど消えてなくなってしまうと言う事だけは、肝に銘じておいた方が良いでしょう。
 ……差し出がましい批評ですが、此処は敢えて。 失礼致しました……
クーウィ


 一読目:なんか普通な話。とにかくライバルを毛嫌いする少年君がコーチに叱咤される、という流れなんだけど、インパクトない。何故だ?
二読目:一読目の流し読みの印象からさらに上乗せするけども、ある時現れた同じくらい強い子に・・ってところに「ん?」となる。それまでその子がいなかったのか(転校してきたとか?)、同じ学校だったけどぐんぐん強くなって追いついて来たとか、男の子視点なので不明。女の子視点ならこの辺で膨らんで面白いことになったかも(個人的に)。戦闘シーンはまぁまぁ。けども、何故コーチが女の子のノート持ってるんだ?おまけに一日でタッグの内容をまとめた、という事は元々その子はマメな子でそうやって貯めたノートをもとに強くなっていった、ってこと?それならやっぱり女の子視点で貯めたノートを・・みたいな展開の方が面白いと思うなぁ。やっぱり個人的に。おまけに散々嫌いだ嫌いだっていっといて一度もライバルや好敵手という言葉を使ってなかったくせに最後だけ好敵手っていっちゃうのはなんかおかしいと思う。
三から八読目:うーん、読めば読むほど最後のシーンの微妙さが気になってきた。
九から十読目:結論。内容は悪くないしそっくりのスタイルが鏡という点も良いと思う。けども、これ、男の子視点だけだと無理あるような・・と思うとこもちらほら。☆一つで。
音色

☆(作者の為、参加点のみ)
 自分のにもダメ出しの感想書こうと思ってましたがめんどくさいので放棄。
 自分で書いててこの主人公ボコボコにしばきたいと思いました。
 こんなに主人公に腹立ったの初めて。あと、主人公が心入れ替えるのがやはり急でしたがこんな主人公にきちんと書き直してやる義理がないので諦めました。という言い訳。
 余談ですが会長は、あの夏をもう一度の主人公。この世界観は我ながらすごい気に入ってます。
でりでり








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