【012】しあわせタマゴ 作:586

 ☆10 ☆☆10 ☆☆☆10 =60


(自由感想)
 タマゴといえばラッキー!とてもストレートで直球なのですが、とても良かったです。
幸せはそれぞれ違うけれど、つまっているタマゴ。今回のコンテストで一番ポケモンらしい作品だと思います。
また、全体的にふんわりほんわかしていて、見ているこちらが癒されます。
個人的にはコンテスト作品で一番好きです。ありがとうございました。
キトラ

☆☆☆
 テーマはタマゴと思われる。誤字脱字及び話に不自然な点は見当たらなかった(5/12時点)。後半でやや「タマゴ」から「幸せ」に重きが置かれていた印象だが、しっかりタマゴを強調して締めてあった。以上の点から☆☆☆とした。これは評価と関係ないが、結構好戦的なラッキーがかわいらしい。
あつあつおでん

☆☆☆
 お題:タマゴ(ラッキー)お題の使い方、そして物語のメッセージがうまく練りこまれているという印象。小説にはメッセージが込められていなければならない……と考えているわけではないですし、むしろメッセージありきの作品はそれが見え透いていると苦手だったりもしてしまうのですが、この作品は結末のメッセージまでの流れが綺麗で、全くそれを感じさせられませんでした。それにしても、名前の付け方からして、ラッキー=幸せというのがつまってていいよなと思います。さっちん可愛いよさっちん。
レイニー

☆☆
 グッと来た文【「そうでち! サチおねいちゃんは泣く子も黙る地獄の処刑天使なのでち!」】サッちゃん、ユキちゃん、コウちゃんのガールズトークに和みました。ユキちゃんとコウちゃんの幸せそうな雰囲気、そして、それぞれの性格が台詞から伝わってきました。そしてサッちゃんのお母さんが教えてくれた『幸せ』の意味には胸が温かくなりました。……サッちゃんの『タマゴばくだん』に思わずガクブル。女の子を怒らせると怖い。(汗)ちなみに最初、タイトルで経験値が多めにもらえるあのアイテムのことかな? と思った人はきっと私だけではないはず。(汗)
巳佑

☆☆
 普通とは違う在り方の主人公には個人的に共感できることが多く、心理描写もよく書けていた。ただ、最初の一文” ――幸せに、決まったカタチは無いと思う。”はこの話のオチを言っているも同然で、これが主人公の心理を書いた文ならば、主人公の作中での葛藤はないと思うのですこし腑に落ちなかった。
西条流月

☆☆
 全体的に流れる幸せな雰囲気に心満たされました。


 ライトノベルのような小気味のいいリズムで最後まで読めました。会話文の多い構成で、地の文は必要最低限に抑えられていて、よく作り込まれている印象を受けました。自分の幸せを見つける物語。おもしろかったです。☆や♪には賛否があるかもしれませんが、ストーリーコンテストなので評価対象にはしませんでした。


☆☆
 じ、女子!!←本当にこんなトークをする女子っていそうですね……w人と同じ道を歩まないと言うのは中々大変なことですし、迷い苦しむこともあるでしょう。「人それぞれ」という言葉の真の意味と重みがこの話の中に詰まっている気がします。と、本文内でも結構語られてるので当然ですが。笑そんな簡単じゃないんですよね。この文体結構は好き嫌い分かれそうな感じが致します。私自身、読むたびに印象が変わるので。←
乃響じゅん。

☆☆
 よくまとまった一品。自分の「幸せ」とは何かについて考える、ちょっと変わった武闘派ラッキーのキャラクターが良い。「地獄の処刑天使」に吹いたww どこで覚えたんだ!!それにしても、赤ちゃんの卵と食べる玉子と爆弾のタマゴって、どうやって産み分けるんだろう;;;(^^;)
サトチ

☆☆
 最終兵器はタマゴ。
 流石タマゴ、コンテストのテーマに加えて一躍主力兵器の座にまで上り詰めたか。……嘘です、御免なさい。
 爆砕はご勘弁ナリ。題名は、紛う事無きあのアイテム。
 ……嘗て金銀時代は、自分も手に入れるために血眼になった経験がありましたが、ここではニャースが出来心を起してましたね。 取ったもんは違うけども。冒頭付近でどっかの格ゲーの台詞のパロが出た時には、思わず軽く吹き出してしまいましたが、主な内容は柔らかく温かなストーリーに、素朴な雰囲気と優しさが溢れる、ほのぼのとしたもの。
 身近で小さな幸せをしみじみと噛み締めさせてくれる一作で、常に物事を斜め目線に、茶化して見る傾向のある自分も、読み終えた時には思わず気持ちの篭った溜息を一つ、ゆっくりと吐かせて頂きました。ラッキーの日常を扱うと言う点では斬新な作品でしたが、話の流れや細部のイベントは極めて平凡なものであり、それだけにそこにはっきりとした魅力を付与するのは、並大抵の事ではありません。
 日常を此処まで飽きさせない文章で綴れるのは、それだけ書き手が非凡な証拠。 ほぼ会話と心情描写のみの作品形式でも、これだけのものが伝えられるのは純粋に凄い。オマケに欠点を上げようにも、どうにも見つからない(汗) 平坦なのに飽きは来ず、情景描写が殆ど無くとも表現力に不足は無く。どうにも指摘出来ないと言うのは、自らの修行不足をはっきりと肯定してる訳ですから真に歯痒いのですが、事実見付けられないんだから仕方が無い(苦笑)無理矢理にでもでっち上げれば、『ラッキーの体型上椅子とテーブルを人の様に使うのは難しい』と言った、殆ど破れかぶれの難癖が浮かびますが、最早これは言うだけ野暮。
 止めます(笑)事実冑を脱ぎました。
 派手さこそ無いものの、全作品中トップクラスの秀作である事は間違いなし。お見事です。
クーウィ

☆☆
 一言で言うならしあわせはひとそれぞれでいいのだ、というお話。
 それ自体は間違いなく心理なのだが、人ってのは何かと迷うもので、ときどき不安になるのだ。確認せずにはいられないのだ。自分は本当にこれでいいのか、幸せなのかって。たとえばそれは高校受験や大学受験で友達とは別の道を歩むときだったり、気ままな一人暮らしを楽しんでいたA君は、結婚して子どもができて幸せそうなB君を見て心揺れたり、そんな様と合致する。たぶんこの小説にはそういう人が共感するんじゃないだろうか。
 小説自体にハラハラドキドキする展開があるわけではないのだが、そんなことを作者は狙っていないし、やりたいことはやれたのだろう。 生まれたピンプクの為にまんまる石を拾ってくるという設定、いいよね。 
お題:タマゴ
タグ:一人称、ラッキー、まんまるいし、タマゴ、幸せのカタチ
地方:不明
死亡:なし
No.017


 優しくて良い話だと思います。ここまでずば抜けて明るい話も少ないので良い意味で目立ちました。
 ただ個人的にですが、こういうタイプの作品はどうしても苦手なんです。 ポケモンが一人称というよりも完全に擬人化しすぎて、もはやワザと特性という特殊能力を持った人間にしか思えないんです。
 とどのつまりポケモンである必要があるのかなって思っちゃうんですよ。
 普通にポケストで読む分なら面白いで済むんですが、こういうコンテストという場になると厳しめの評価になっちゃいます。 それにテーマはタマゴだと思いますが、あらかじめタマゴって言われなければ大概の人は「幸せ」だと言います。だって、彼女らがラッキーじゃなかったらタマゴ出ないじゃないですか。取ってつけたようなそれはあまりにも弱い。
 この話は大きく三つに分けられます。@ニャースデストロイA二人の帰郷B母親と会話 @はいいです。ABが弱い。Aに至ってはただの他人事じゃないすかー。友達の友達の話みたいで厳しかったです。Bも大きな山場が無く。これではコンテスト短編じゃあ弱いです。特にBは確かに良い話でよく出来てると思うし、評価はしてるんですが、Aの退屈さをBで取り返せなかったです。
 しかしまあ何がしたいかわからないの作品が多いので、その中では良い意味で抜けてました。
 ところでユキ、コウ、サチは幸のそれぞれの読み方なんですよね、いいねぇ。
>>それが五回続いた後に、あたしは音も無く地面に着地して いつから浮いてたのでしょう。
でりでり

☆☆
 一読目:さらっと読んだだけなのに爆笑。良いなこれ!このお話のノリは大好きです。インパクト大。なるほど、卵でそうきたか。ラッキーとは。二読目:一読目はただ楽しんだけども、二読目で色々納得。アイちゃんの語尾とかユキちゃんとコウちゃんのキャラとかいい味出してるし、何より最後のお母さん最高!しあわせに形はない。なるほど。文句のつけようがありませぬ。三から八読目:何回読んでもついニヤッとしてしまう。九から十読目:☆3つでしょうこれは!すっごいよかった。ニャースに合掌。どんまい、しあわせつまった卵爆弾に注意。
音色

☆☆
 カタチのない幸せを描いた作品。典型的な題材のため、どうにも手垢の付いた印象は否めないが、チャレンジした意欲は買いたい。
 悩みながらもラッキーの明るい印象を決して崩さず、ルサンチマンに陥らなかった点がいい。ここでルサンチマンが現われるには、作中主体がラッキーでは合わない。友人(友ラッキー?)の幸福を決して妬まず、一緒に喜びながら悩んでいることでポケモンというファンタジーのよさが出ている。
 本筋ではないのだが、お母さんがアイちゃんのために「まんまるいし」を探しに行く件はとても心温まるエピソードで、サチ−ユキ−コウの横ラインに対して、お母さん−サチ−アイの縦ラインが通った。このことでお母さんがサチを諭す言動に説得力が増している。本作の肝は「まんまるいし」にあったと言ったら……過言か(笑)。
渡邉健太

☆(作者の為、参加点のみ)
<作品情報>
テーマ種別 →タマゴ
作品タグ →【物理的なタマゴ】【ラッキー進化系】【幸せ】【タマゴばくだん】
ポケットモンスターシリーズの二次創作としての意義 →自作品につき評価せず。
テーマの消化度合い →自作品につき評価せず。
<講評>
 自作品につき、講評は控えさせていただきます。
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