【013】笑顔でメリークリスマス 作:焼き肉 ☆=13 ☆☆=15 ☆☆☆=10 合計=73 ☆(きとかげ) ☆(SB) ☆(アポロ11) ☆(逆行) ☆(teko) ☆ふーん。ふつう:☆(渡邉健太) ☆ クリスマスを舞台にした物語。ハートフルストーリーでもハートフルコメディでも通るような、そんな内容のお話です。 率直に言わせて頂きますと、良かった所と今一つと感じた所がはっきりと分かれた作品でした。良かった所は印象にも残り、作品の評価を大きく押し上げるのに十分な働きを持っていたのですが……反面、今一感の拭えないポイントもかなり大きく、結局ポイントはイーブンで評価も据え置きとなりました。……据え置きと言っても、100点満点中60点ぐらいかなと言う感じですので、決して悪い訳じゃないのですが(汗) 先ず良かった点は、何と言っても後半部のデリバード! 終始女の子の視点からは『ペンギン』で通されていましたが、このペンギン、実に楽しい(笑) 彼が女の子を慰めようと奮闘するシーンはユーモアたっぷりで、二度三度と読み返してみても、全く飽きる気配がない。そこからラストに至るまでの流れも、特に際立った様な部分は見受けられないにしろ、概ね王道的なストーリー展開を踏襲しつつ、しっかりと幕引きにまで駒を進められています。 ……しかし同時に、この『他には特に際立った様な部分が見受けられない』と言う点こそが、自分がこの作品に対して抱いた、最大の不満材料であったりもします。 残念ながら―特に、前半部分に顕著ですが―件の運び屋ポケモンが奮闘するシーン以外は、総じて文体が冗長且つ平坦な感じで、読み進んでいても中々これと言って、拾い出すべき事例や表現が出て来ない。確かに曇り空と地上のイルミネーションを関連付けてみたり、『とり』と言う単語を様々に引っ掛けて見るなど試みは十分なのですが、どうも今一インパクトが不足しているか蛇足気味であるかと言ったものが多くて、スムーズに作中世界にのめり込んでいく事が出来なかった(汗) カットしようと思えば出来る割合が多く、そう言った部分にも特にヤマとなる様なシーンは含まれてない事から、恐れながらもいっそ大幅にシーンを縮小して、内容の濃さを取った方が良いのではないかと愚行する次第。事の次第と背景を説明する事で、少女の悲しみや悲痛な思いを強調するのは確かに有効な布石ではありましょうが、それだけを表現するにしては、どうしてもテキストが嵩張り過ぎていると思われます。 『アップテンポで軽快なメロディ』等、いわゆるキーとなる表現にしても、もう少しピンポイントに当て嵌めて見ても問題は無いかと。寧ろ今のままでは、折角のこう言ったフラグも膨大な文脈の中に埋まってしまい、本来の存在感を上手く発揮出来ていないように思われます…… 基本的なストーリーや展開はまさに王道のど真ん中を行くもので、非の打ちどころがありません。……ただ、もう少し文章を洗練して簡潔にした方が、数多く使われている比喩や情景描写を生かすにしても、有利であるように思いますです。 (クーウィ) ☆ デリデリ! おや、誰かが振り向いたような……。 *スズネちゃん遠い。スズネちゃんに感情を寄せたいのなら、一人称にするか、普段両親と過ごせないということをもっと具体的に、シーンをまじえて書いたほうがよかったのでは *スズネちゃんの葛藤がぜんぜん遠い。 *デリバードくそかわいい てんぱってるときのどらえもんみたい *ペンギンはじばくした *ペンギンさんのあたたかさと同時にスズネちゃんパパママ恋しくて泣いちゃうぐらいでもいいじゃない/なぐさめればいいじゃない (CoCo) ☆ ・デリバード→クリスマスネタは王道というか安直だと思う ・いま何月だと思ってる ・もうちょっと削ってほしい。長い。 ・第一段落少女がひとりぼっちである描写は地の文やもちもの(1人分のケーキとか)で書けるともっとコンパクト 会話いらない(ここの会話があるとひとりぼっち感が薄れる) ・第二段落の出だしで女の子が泣いてる → 街の人丸無視 (ここまで会話が無くて、いちばん最初に話したのがデリバードだとすごく孤独でいいと思います) (りえ) ☆ クリスマスにも親に会えないスズネちゃんと、ちょっぴりドジなデリバードの交流がなんとも暖かかったです。安定のデリバード率ですが、笑えるデリバードもちゃんといましたw。そしてデリバードの親方、ご本人登場だと…。 (銀波オルカ) ☆ このお話のデリバードは、はりきりデリバードらしい、ミスの多い泡展望な描写がかわいらしいと思いました。しかしながら、忙しい家族を持つ少女の悩みは少々食傷気味で、落ちも相まって目新しさを感じないだけに、そこが残念であると感じました。 (リング) ☆ >もっとも今日という日に限っては、浮足立つ気分になるのは少女だけではないだろう。 浮足立つの用法が間違っていると思われます >それを示すように、学校帰りの少女の歩く住宅街の家々は、星たちが列をなしてアートを形作ったような 美しいイルミネーションがキラキラ瞬いている。 改行ミスかと思われます >わたしは別になんにもいらないよ >何にもいらない。 >何にもいらないのはホントだけど、もっとお父さんやお母さんと一緒に過ごしたいよ。 なんにも と 何にも が統一されていません >スズネの両親は科学者で、いつも研究の為に家を開けてばかりいた。 家を開けてばかり → 家を空けてばかり >実際スズネの両親の研究の成果によって命を救われるた人々もたくさんいる。 救われるた人々 → 救われた人々 >両親の仕事の大切さを頭で理解して、もっと父親や母親と一緒に過ごしたいという欲求を押し潰している。 押し潰す は他の箇所では 押しつぶす となってますので統一した方が良いかと思われます >涙がつたった頬に当たる風はとても冷たいから。 >ポテポテと和む足音を路地に響かせながら、ペンギンは少女の正面にまわり、平べったい手でその顔に伝った涙の後を拭った。 つたう と 伝う が統一されていません >そうしてなぐさめてから、ペンギンは数歩少女から距離を取り(鳥だけに)小脇に抱えていた袋の中を探って何かを取り出した。 (鳥だけに) はこの場面で使うより 見事にパーティーのトリを飾ってくれることだろう。 の場面で使った方が良いと思います >ペンギンはそれを少女に差し出そうとして、ふと思いついたようにリボンをつけたボックスの蓋を少しだけ上部に持ち上げる。 上部に持ち上げる → 持ち上げる >プレゼントを贈ったペンギンは、早く開けてくれと言わんばかりにじっと少女の顔を見上げている。 デリバードは90cmです。座っている小学2年生の少女を見上げるのは難しいと思われます >悲しみのせいではなく、満たされた暖かい気持ちによって。 >少女が腕に抱えていたプレゼントボックスと体に残る暖かいぬくもりだけが、今までの出来事が夢ではないという証拠として残されていた。 暖かい → 温かい >そこには一番合いたかった人たちが立っていた。 合いたかった → 会いたかった >どうして? なんで? 疑問は尽きないが、そんな事よりも両親の元へ行くことが先決だ。 >人ごみにぶつかりそうになりながら、少女は両親の元へ駆け寄った。 両親の元 → 両親の下 >その気持ちの良い安心できる感触に、少女の貯め込んでいたものが爆発した。 貯め込んで → 溜め込んで (門森 輝) ☆ わたしを呼んだのはキミか……? 全体的に良い雰囲気を持ったまま始まり、終わっていきました。ドラマの一パートを抜粋したかのようにも思えます。 描写も雰囲気に沿うような感じで、非常に好感を持てました。 しかし、途中でのデリバードの心情を代弁するような描写が個人的には他の描写との雰囲気から浮いていたように思えます。ちょっと勿体無いように思います。 内容もいい流れで良かったと思いましたが、真新しさに欠けているように感じ、もう少しインパクトが欲しいように思います。(特にインパクトがとんでもない作品が他に目立つので) 作品の完成度は良かったので、だからこそ期待したい。 ところでポケギアでさえ配達したならスズネの食事は普段どうなっていたんだろう。 (でりでり) ☆☆(匿名) ☆☆(久方小風夜) ☆☆(朱雀) ☆☆(匿名) ☆☆(匿名) ☆☆(西条流月) ☆☆ 最初の母親との電話のやり取りの件は削っちゃった方がいいかな、と個人的には思います。 伏線があるわけでもなく、そのあとにクリスマスの街の雰囲気や両親との関係なんかもしっかり描写されているので、余計に惜しい感じがするんですよね。 文章に「削ったら」というのはちょっと無粋ですが。 描写もしっかりされていて、デリバードに会ってからのほんわかした雰囲気は良かったです。 (クロトカゲ) ☆☆ 黒幕…サンタめッ、いいところ取りやがって!!モノだけではなくついでに心の贈り物までプレゼントしたデリバードGoodJob。主人公の心理描写が細かく、そして上手でしたなあ。これは読んでるこっちも誰かこの子助けてあげろよ!ってなるわ!スズネ良い子じゃ。 (tac-ティス) ☆☆(匿名) ☆☆(砂糖水) ☆☆ハートウォーミングなクリスマス短編。絵本で見てみたい。(サトチ) ☆☆ デリバードちゃんまじ天然。ちょうかわいい。 「こんなにたくさんのものが、あの小さな袋の中にどうやって入っていたのか。」ってところは見せ場であり一番かわいいところなので、せっかくなのでもっと変なもの出してもおもしろかったかなと思う。きょうせいギプスとかでかいきんのた(ry とか。 すごく贅沢を言うとお母さんとお父さんが帰ってきたことと、デリバードに何か因果関係があるとよかったなーと思ったんだけども、ちょっとむずかしいかな……案外黒幕はサンタかもしれないけど。 個人的には「ペンギン(暫定)」が大好きです。ポケモンの世界にペンギンがいるのかは不明だけど大好きです。舞台はポケモンの世界じゃないことにして、あとで正体判明なんてのもおもしろいかもしれない。 【タグ】デリバード、サンタ、クリスマス、ペンギン(暫定) 【お題解釈】プレゼントを贈る (No.017) ☆☆ いきなりですけど「デリ! デリデリ! デリリ!」に爆笑しました!笑 これ書いた人は狙ってるのか! 以下批評です。 柔らかい文体と分かりやすいテーマ・ストーリーで優しい作品に仕上がっていると思う。 一昔前の少女漫画とか少年漫画でよく見た気がするのだけれど、不幸から幸福に転じるお話で、下手をすれば安っぽいストーリーになりがちだが、上手くいけばいとも容易く涙を誘えるタイプ。 この作品は私が読んだ感じですけれど、特別安っぽくもないが涙を誘えるほどでもなくて、ただほんわかした読後感。そんな感じ。デリバードのキャラが可愛かった。 納得いかないところが、「今日くらい帰ってやれ」って今までイベントの日に散々働かせておいて今更それは……というご都合主義的なところ。 これをサンタクロースが裏で何かしてやったという理由付けにしていれば、デリバードに行かせたことも同時に説明できて、しっくりくるお話になっていたのにと思った。部分的にもっと良く出来たはず。次回に期待。 (鶏) ☆☆ デリバードが袋の前であたふたしている様子を想像して、かわいらしい光景が浮かんできました。 少女が口ずさんでいた曲が気になっていて、最後に「あわてんぼうのサンタクロース」だということがわかりました。確かにクリスマスをずっと前から楽しみにしていた少女にも、うっかりやのデリバードにも当てはまりますね。良い作品だと思います。 (穂風奏) ☆☆ 子ども時代、親に約束を裏切られた時の落胆は強烈ですよね。頭では仕方がないと分かっていても気持ちがついていかないといいますか。特に何か行事のある日はがっかりも割り増し……ですが陰鬱さを吹き飛ばしてくれる可愛いペンギンのご登場に思わずニヤリ。スズネちゃん、良かったですね。多少のミスはありましたが、慌てん坊なサンタクロースは大活躍でしたね。 (レイコ) ☆☆☆(リナ) ☆☆☆(小樽ミオ) ☆☆☆ 贈る、というテーマに対しての今回のベスト解。 流れがとてもすっきりしてます。最高の読了感。いいですね。 デリバードのキャラ、これは笑えました。何とかしなきゃと焦る様子がかわいいです。そりゃあ笑いもしますよ! こいつやるなー笑。 もうデリバードの登場シーンからラストまでハッピーがあふれてて凄いです。文句なしの☆3つでした! 強いて言うなら、今日帰れないと母に言われた後の言葉と本音が違っているシーン。あそこは最初に仕方ないと言った後に後悔した方が流れとしては奇麗かと思います。 (乃響じゅん。) ☆☆☆ デリバード=かわいいペンギンさん ちょっぴりドジなデリバードに、私も愛を届けて欲しいです。 (海星) ☆☆☆ 赤いペンギンがかわいい。ぱぁぁぁと効果音つきな顔でモモンの実を差し出していたに違いない。かわいいぜ。私の前にも来てくれ、デリバード。 (匿名) ☆☆☆ 心温まるうえに、見てるだけで面白いデリバード。そして所々の作者のツッコミ。こういうタッチの話すごく好みです! (レイニー) ☆☆☆ 神風怪盗ジャンヌを思い出した。りぼんで連載されてたマンガ。 親を気遣うスズネが非常に子供の心理らしくて良かった。 全体的に短くまとまっている文章が多く、読みやすい。 文章を読むのが嫌いで物語を読むのが好きな私にはとても親切で良かった。☆三つ。 けど気になったところ。 「しかしスズネの想いとは裏腹に、軽快なはずの曲調は勢いを衰えさせて行く。アップテンポはスローテンポに。中途半端な部分にブレスが入り、曲が途切れがちになる。曲は最後まで演奏される事もなく、唐突にフィーネを迎えた。少女の、嗚咽によって。」 最後がフィーネという音楽用語をいれているのに、最初のアップテンポが気になる。 言葉が統一されていない感じが非常に引っかかった。板ムチのようにパシンと終わるわけではないだろうから、もう少し違う言い方がなかったのかなあと。 (きとら) ☆☆☆ グッと来た文【その手品のような光景と、必死で袋の中を探り続けるペンギンの姿を見守り続けていた少女はとうとう――。「ぷっ……あは、あははははははははははっ!!」堪え切れずに笑い出した。】 袋に頭を突っ込んで、お尻丸出しデリバードさんが可愛すぎる。性格は多分、うっかりやさんかしらと思ったりしました。プレゼント出すつもりが何やら色々と私物な物が……失敗しているんだけど、スズネちゃんの心を明るくさせたのだからすごい。このやり取りもスズネちゃんにとっては最高のクリスマスプレゼントになったんだろうなぁ。 そして、その後のスズネちゃんと両親の家族の触れ合いも、とても素敵でした。こっちの心までも温かくなりましたです。 ……それと、サンタクロースさんもお仕事大変なんだなぁというのも印象的でした。 (巳佑) ☆☆☆ お話の始まりから最後まで、綺麗に纏まっていて読みやすかったです。“良い子”であろうとするスズネの、建前と本音で揺れる場面が切ない……。特に、嗚咽を堪えきれなくなる場面と空が泣いているように、の前後は秀逸でした。 デリバードが登場してからは一転、一人コントのようなノリに和みました。ドジっこデリバード可愛いな! そしてサンタさん、いい性格してますね! この一人と一匹のやり取り、非常に楽しかったです。スズネのお父さんとお母さんもいいなあ。 難点を挙げるなら、()内の文章が余分に感じられたことと、「ペンギン」「〜〜のような木の実」という表現部分でしょうか。前者は前後の文章の腰を折ってしまっていますし、後者は果たしてポケモン世界に存在するのかな、と。いかにも読者の為に分かりやすく説明した、という印象を受け、読んでいる最中に違和感を覚えてしまいました。余分を削ること、外見描写を入れることで改善されるのではないかと思います。 王道ハッピーエンドでしたが、その安心感がいいと素直に思える作品でした。 (ラクダ) ☆☆☆ ・俺は大好き ・デリバードのコントが好きすぎる ・正直、コントがなかったら単調すぎる文章でつまんなかった ・コント以外が模範的文章で面白みがないからだと思う ・でもコントが好きだからこの評価 (音色) |