【019】あかいはな 作:tyuune
☆=14 ☆☆=16 ☆☆☆=8 合計=70

☆(久方小風夜)
☆(逆行)
☆(小樽ミオ)
☆(匿名)


・やっぱりどーーーーしても半生と比べられるからインパクト薄いよね
・出だしにインパクトほしい。「少女は一人ぼっちだった。」でいいと思う。その前ばっさり切るか後ろにもってくるかしてほしい。
・やっぱりどういうわけか、描写が多すぎるわけじゃないんだけど、くどい印象。もう少し「この段落でなんの情報を伝えるか」を考えて組み立ててほしいところ
・少女が「世の中を孤独すぎて恨んでる」とかそういう描写が欲しいですね。
(りえ)


ああ…分かるよ…それすっごい分かる!がきんちょん時ってゲームやりながらキャラクターと(一方的な)会話したりするもんなあ…。えっ、しない?そう…。何がともあれ、多くの小説がポケモンの世界でのできごとのものが多い中、こういった現実世界が舞台のものってのはなかなか出てこない…のではないでしょうか?イイネ!
(tac-ティス)

☆☆(SB)
☆☆(クロトカゲ)

☆☆
任天堂製品は子どもが無茶苦茶に扱うの考えて作っているため、恐ろしく頑丈だという話を聞いたことがあるので、落としたくらいでデータが飛ぶのは多分そんなにないだろう……とか言うのは野暮ですね、はい(苦笑)
ただ終盤、句点が多くて途切れ途切れになってしまっている印象は感じました。……自分が前回同じこと言われたせいかもしれませんが←
とか何とか書きましたが、ストーリー自体はじんわりきて凄く素敵でした。好きです。
(レイニー)


自分の殻に閉じこもりがちな少女が、不思議な経験を通して成長するお話。ルーンは果たして妄想だったのか現実だったのか。
ルーンの消滅をきっかけに少女が成長する流れ自体は非常に良いものと感じましたが、少女が心を開く山場にもうひと押し欲しかったと感じました。
(リング)


作者さんのせいではないのだけれど、この手の作品を過去に読んだ事があるかどうかで評価が分かれてしまう作品だと思う。残念ながら私は「読んだ事ある」ほうの人間だった。ただ、作者の文章力やちょっとした工夫でうるっとするような一文があれば(展開が読めて、既視感があったとしても)そういうのはひっくり返る可能性があるので、これはもうベースとなる文章力を上げてください、と言うしかない。
文章に堅い印象を受けたので、優しい内容を反映して、もう少しやわらかい文体を心がけるとよかったかもしれない。途中、ゲームの世界に飲み込まれるパターンなのかな、とミスリードしたが別にそんなことはありませんでした。その点はほっとしました(笑)。
私も混ぜてよっていうあたりは唐突だったかな。ルーンと友達を作るって約束して勇気を出すみたいな描写が入ると丁寧だったかもしれないなぁ。
【よかったところ】
・育てているのがマグマラシだけという設定は、主人公の孤独が出ていてよい演出だと思う。
・ハートゴールドというソフトを選んだ点はポイントが高い。(ハートゴールドにはフィールド上で相棒がついてくる為)
【タグ】マグマラシ、ハートゴールド
【お題解釈】(あかいはな+@を)贈る
(No.017)


>少女は、ルーンさえいてくれれば、それでよかった。
>ずっとこの場所にいたい、そう思った。
 いる は他の箇所では 居る となってますので統一した方が良いかと思われます
>その疑問は、彼女の後ろに座る姿を見とめた瞬間に、跡形も無く吹き飛んだ。
 見とめた → 認めた
>ひとしきりルーンを撫でた後、少女は満足したように嘆息を付いた。
 嘆息 の用法が間違っていると思われます
>毎晩見る夢の中でも、一人ぼっちの公園でのゲームの中でも、少女はルーンを引き連れて嬉しそうに駆け回る。
>「それじゃあ、君は、いつまで経ってもひとりぼっちじゃないか」
 一人ぼっちの公園でのゲームの中でも、 までは 一人ぼっち が、 君は、いつまで経ってもひとりぼっちじゃないか からは ひとりぼっち となってますので統一した方が良いかと思われます
>少女は半狂乱になって、何度も何度も電源を点けなおした。
>何度スイッチを入れ直しても、ルーンに会うことはできない。
 なおす と 直す が統一されていません
>言い、彼は少女に飛びついた。暖かい毛皮が、少女をとても幸せな気持ちにさせた。
 言い、 → そう言い、 もしくは と言い
 暖かい → 温かい
(門森 輝)


最初に謝りますごめんなさい。
主人公みたいなキャラが受け入れられません。
現実逃避し、友達が出来ないのはまわりがわるくて自分は悪くないと言った自己中心的な性格。
臆病ものではない、それは本当に自己中心なだけ。
友達からの手も払いのけるのに、男の子すっごい良いヤツ過ぎる。
あんな払いのけ方されたら二度と口聞かないのにな。
(きとら)


 そら(この展開だと)そう(こういうオチになる)よ。
 これ読みはじめてすぐにオチが予測出来て、それのまま終わってしまいました。
 というのが第一印象です。13と同じですね。
 ところでわたしは途中で主人公に声をかけた男の子にめちゃくちゃ好感持てました。こいつでら優しいで。
 基本的にあまり話しかけたことのない子に話しかけて気の良い態度を取ってもらえないともう一度話しかけようとは思えないはずなので、この男の子はめちゃくちゃ人格者だと思いました。サッカーのタジキスタン代表監督並みに人格者だと思います。
 もしこの男の子がそばにいたら絶対友達になった。もうなにがなんでも友達になった。この男の子が野球好きで、なおかつオリックスファンなら最強。
 なんの話ししてたっけ。(NHK1)
 序盤で触れたんですが、あまりにもテンプレートな展開でした。
 33と同じく、選ぶ題材は悪くないので何か類似作品との差別化出来る意外性が欲しかったです。
(でりでり)


・あかいはなを『赤い花』ではなく『赤い鼻』と読んじまった。トナカイかと思ったじゃないか
・ちょっと苦手な展開。この優柔不断な女の子が好きになれない。もっとぎゃんぎゃんいってもいいんじゃない。爆発すればいいとおもう
・マグマラシの口調も好きになれない。妄想の産物にしてはどうかと思う
・全体的に俺があんまり好きじゃない
・お話そのものはいい感じだと思うんだけどね
(音色)


*おんなのこのこころは むずかしい
*はずかしいのと独占欲とまじりあって
*少年はいいこだよ!!!!
*「みんな、なにしてるの? わたしもまぜてよ!」
(えっなにこのこ……いきなり……)
→終わらないトラウマルート
*まとまっていたし、いきなり明るくなるところまではとても親身にさせられてしまった。
 でもこれマグマラシでなくとも……というかポケモンでなくとも……いや……
(CoCo)

☆☆(teko)
☆☆(西条流月)
☆☆(匿名)
☆☆(リナ)
☆☆(匿名)
☆☆(砂糖水)
☆☆(匿名)
☆☆(ラクダ)
☆☆(匿名)

☆☆
うわぁ……切ない。でも暖かいお話でした。タイトルから勝手にカゲボウズが出てきそうだなとか思ったのですが(本当にすみません)そんなことはありませんでした。
あかいはなをこういう形で持ってくる作者さんのセンスに唸らされます。自分もHGSSの連れ歩きには悩殺された人間の一人ですので、主人公がメロメロになっちゃうのも無理ないと思います。
主人公の寂しさや喜びが伝わってきて良かったです。消えていくルーンが……健気すぎるよこの子ぉ。
(レイコ)

☆☆
お題の使い方が好みでした。
登場人物が成長するきっかけになる物として贈り物――「あかいはな」を使っている。
世界を移動する作品でありながら、その移動した先の世界ですら、成長するためのきっかけにすぎない、というスタンスがいい。そうして成長した後はもう世界を移動することはできなくて、残滓だけが残り、それを見る度に成長する前の自分を思い出す。こうした作品に使われるべき要素を全て盛り込んでいた。構成もよくできているし、起承転結がはっきりしていて分かりやすい。作品の雰囲気を損なわず、きれいに転回して、違和感なく結末を書ききっている。その力量に感嘆。
ポケモンのゲームを始めたばかりの頃を思い出した。あの時はそう、確かにゲームに出てくるポケモンと会話できればいいのに、とかそんなことを妄想しつつ楽しんでいたような気がする。思わず過去を振り返りたくなるような素晴らしい作品だったと思います。
が、とても残念なことが一つ。
この手の作品は読者に感情移入させなければいけない。昔を懐かしむとか、分かる分かるよその気持ち的な、そういう共感を得て貰わなければいけない。それなのに何故この作品は三人称で書かれてしまったのか。
一人称で書いてもっと心情を描写するべきだった。三人称にしなければいけない理由があまり見つからない。ストーリーは申し分ないだけに、引き立てるための文章もよく考えてほしかった。

それと評価には関係ないですけど、DSは落としたくらいじゃバグらないんだよね。最近の任天堂さんすごいです。

作者さんは重松清を好みそうです。
(鶏)

☆☆
勇気を出して、人とのつながりをはじめようとする女の子。
ルーンは少女自身なんですよね。少女が生み出した存在なのですから。自我が芽生えたから友達を作ってほしいと思ったと言うより、少女自身がどこかでルーンとお別れを言わなきゃいけないと言うことが分かっていたからルーンは友達を作ることを勧めたように思います。
ルーンは少女自身である、という話であれば、もっと共感していただろうなぁとちょっと惜しい気持ちになりました。
それから、ゲーム落としたから消滅した、でも良いような気がしますが……ルーンの方便なのかなこれは。
色んな個所で、もっと設定をストレートにしたら良かったのにという思いにさせられた作品でした。
(乃響じゅん。)

☆☆
 これもポケモン二次創作の手法としては、比較的見る形式の作品。舞台は非ポケモンですが、現実世界とゲームの世界との境をワザと薄めて、独特の世界観を描き出すと言うもの。
 お話自体はとても良かったです。今回集まった作品群の中でも、殊に心に響く作品としては、随一のものであったと断言出来ます。主人公の少女を思うが故のマグマラシの決断と、その結果生じた別れの描写は、ひねくれた感性の持ち主にとっても、素直に感動出来るレベルのものでした。
 作品のキーとして選ばれた『赤い花』についての描写が非常に細かく、瑞々しさに満ち溢れているのも好ポイント。匂いや形状にもしっかりと触れており、それが最終的にこの存在に対し、物語全体の引き締め役として、また作品自体のイメージリーダーとして、ふさわしい重みと存在感とを齎しています。キーワードの扱い方としてはまさにお手本とも言える様な見事な手腕で、ただただ恐れ入るばかり。

 ……ですが、残念ながらストーリーそれ自体には格別目を引くような部分が見られず、それが評価の面で足を引っ張ってしまいました。
 こうした形式の物語は、描く事それ自体に一定水準以上の技量が必要となる為、数は多くなくとも高レベルの作品が揃う傾向にあります。事実、自分も過去に似たような形式の作品を二つほど拝読した事があり、どちらも秀作と呼ぶに相応しいものでした。
 そう言った過去の経験に照らした場合、この作品は心に訴えかけて来ると言う点ではその両作にも勝るほどの素晴らしいものだったのですが、残念ながら物語それ自体としては、最も平凡であったと言わざるを得なかったのです。……個人的な経験で評価を左右すると言うのも些か勝手な事ではありますが(汗)、それが自分の偽らざる感想でした。

 繰り返しますが、一つの作品としては非常に良かったです。個人的には今回の企画内でも、五本の指に入るぐらい気に入っている作品でした。
(クーウィ)

☆☆☆(朱雀)
☆☆☆(きとかげ)
☆☆☆(アポロ11)

☆☆☆
痛いがせつない。☆3つ進呈。(サトチ)

☆☆☆
少女にとても共感しました。私もそんな夢を見たいです…。
(海星)

☆☆☆
読んでいくうちに次第に寒気がしてきました(汗。次第にゲームに飲み込まれていく女の子の、バッドエンドじゃないよな…?とビクビクしていたのですが、最後は最初の書き出し並に明るい話でしたね。いやしかし心臓に悪いww。ルーン君がもともと彼女と一つだったのなら、きっと彼女の内面には『友達が欲しい』という本音があったのかもしれませんね。なんというか、幼い頃の自分を思い出させられました。
(銀波オルカ)

☆☆☆
マグマラシかわいいですよね。とてもいいお話でした。どう終わるのかハラハラしていましたが、無事に友達を作れることになってよかったです。
余計な場面を作ることも、省きすぎることもなく、うまくまとまっていました。
一つ挙げるとするならば、その晩、少女は夢を見た――は取ってもいいのではないか、と感じました。その後の描写でわかりますし、「なんだ、夢オチか」と読者が感じることもないと思います。
全体的に素晴らしい小説でした。読んでよかった、と思えた小説でしたので、☆×3とさせていただきます。
(穂風奏)

☆☆☆
グッと来た文【「たくさんの友達と遊んで、いっぱい、いっぱい、笑顔の花を、咲かせるんだ」】
 少女とルーンのやり取りがとても印象的でした。
 序盤のもふもふが微笑ましくて、中盤のすれ違いのような場面でハラハラしたり、終盤の別れでは一気に涙腺が熱くなりました。
 確かにお互いが触れ合える夢は消えてしまったけど、ルーンは『あかいはな』と共に一つの夢――少女にちゃんと現実の世界で生きてもらいたいというものを贈ったところで一番、涙腺が熱くなりました。
 個人的にこの物語は『あかいはな』を贈るというのと、ルーンが少女の背中を押した、つまり、見送ったというのと、両方のテーマが込められていると思いました。
(巳佑)

(自由感想)
 内向的な少女の境遇と、ゲームの世界でのポケモンの交流のシーンにちょっと共感してしまいました。友達の輪に入れなくて悩んだりとか、ポケモンの世界でポケモンと戯れたいと願う気持ちとか、多少なりとも誰にでもありますよね。
 しかも「同一だった存在に自我が芽生える」とか「幸せな夢から覚める時」みたいなシチュエーションにすごく弱いもので、後半の展開に涙。最期のルーンの台詞がどれもこれも悲しくて印象的で「故障したのか画面がぼやけてよく見えない」状態にされました(笑)
 このような重いテーマを爽やかにまとめた作者さんの腕もさることながら最後のシーンも反則。ここにその台詞を持ってくるかー(泣)最後の一文もシンプルながら破壊力高い。我ながらベタ褒めすぎて恥ずかしくなりますが、そのくらい私にとってはクリーンヒットの作品でした。





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