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「……オイラ、こんな練習ばかりは嫌でマスよ」
1月15日の金曜日。最早正月など過去の話とばかりに、訓練を続けていた。ちょうど今は休憩中、イスムカとラディヤは水分補給に向かっている。
そんな矢先、ターリブンが不満を漏らした。ほう、意外と我慢したな。てっきり毎日騒ぐものだと思ってたぜ。まあ、早かろうが遅かろうが認める気は無いが。
「なんだ、音を上げるにはまだ早いぞ。今日のノルマは残っている」
「違うでマス。オイラ達は毎日体力作りばかりで、全然バトルをやらないじゃないでマスか。サファリでも戦術の勉強や掃除ばかりでマス。たまにはそういうのもやりたいでマス!」
ターリブンは思いの丈をぶちまけた。ったく、分かってねえな。貧弱な体であの訓練をやったらどれほど危険なことか。……いや待てよ。今こそ訓練量を増やす絶好のチャンスだ。俺は不敵な笑みを浮かべながらこう切り出した。
「……なるほど。つまり、ターリブンは今以上に訓練を増やしてほしいというわけか。殊勝な心意気だ」
「え? いやあの、オイラは体力作りの代わりに……」
「お前さんの気持ちはよおく分かった。では今日のノルマを達成したら、追加でやってみるか」
俺はしてやったりの表情だったに違いない。それとは対照的に、ターリブンの声から力が抜けた。
「トホホでマス……」
「そういうわけだ。今から俺が手本を見せるから、その後お前さん達もやってみな」
夕方の5時50分。日はほとんど暮れた中、俺はモンスターボールを片手に説明していた。明かりは教室から漏れる電灯だけだ。しかし、あらかじめ予告していたとはいえ、人とポケモンが戦うことに不安があるのだろう。ラディヤとイスムカから声が上がる。
「はあ、了解です。けど先生、大丈夫なんですか?」
「事故でも起きましたら大変ですよ。私達にできるかどうか……」
「なぁに、心配するな。そのために毎日鍛えたんだろうが。それに、ポケモンはじゃれあいで本気を出すことは無い。ちゃんと説明してれば問題ねえよ。では、出番だフォレトス」
俺は軽くボールを投げ、フォレトスを繰り出した。ボールから出た時点で俺の方を向いているが、これはボールの向きを調整する技術が必要だ。まあ、今は必要無いが。
「フォレトス、今日は久々の訓練だ。遅れるなよ?」
俺が合図をすると、フォレトスは少し距離を取った。それから、ドラム缶を転がす要領で斜めに回転しながら接近してきた。いよいよだぜ。
「先手はもらった!」
俺は回転するフォレトスを風に舞う木の葉のごとくかわした。もちろんかわすだけではなく、足払いを仕掛ける。ポケモンの技で言えばローキックに当たる。これで回転が止まったフォレトスだが、次の瞬間飛びつきながら俺の腕にがぶりついた。だが怪我はしてない、あくまで訓練だからな。
「ちっ、むしくいか。ならばこれでどうだ!」
俺はフォレトスが攻撃してくるのを待った。狙い通り攻めにきたところで、殻を掴む。最後に投げ飛ばせばともえなげの完成だ。フォレトスは体勢を立て直そうとごろごろしている。チャンスだ。
「さあ、最後の一発だ。必殺きあいパンチ!」
俺は視界からフォレトス以外の全てを排除し、距離を詰める。一方フォレトスは、目の前にリフレクターを張る。俺は壁ごとフォレトスを殴りつけた。ひねりながら突き刺した右腕には痺れを感じたが、支障は無い。
「うむ、そこまでにしとこう。動きは大丈夫みたいだな。……おいお前さん達、何黙っているんだ」
フォレトスをボールに戻す時、3人が完全に黙りこくっているのに気付いた。やがて、3人は口々に言葉を放つ。
「そ、そう言われても困るでマスよ」
「ポケモンと互角に戦えるなんて……」
「先生、すごすぎます!」
3人共、反応はばらばらだな。俺は得意げに胸を張る。
「この程度で驚くのはまだ早いぜ。今でこそ科学の力で人は安全に住んでいる。だが、太古の昔はどうだったか? シンオウにはポケモンと人が結婚したという神話もあるが、現実的には生き残るための争いもあったはずだ。ポケモンに負けないための、強い体を持っていてもおかしくあるまい。まあ、それでもポケモンには大きく劣るから知能を発達させたのだろうが」
そう、俺達が忘れている力を使わなければならない。可能性の枠を打ち破るためにな。俺はそんなことを考えながら、ターリブンを指差した。
「というわけだ、ターリブン。まずお前さんがやれ」
「お、オイラでマスか?」
「そりゃ志願者だからな。さすがにボーマンダやメタグロスでやれとは言わん、俺でも苦戦しちまう。しかし、ハスボーの相手ならできるだろう? ほら、良いところを見せるチャンスだぞ」
俺は発破をかけた。ターリブンは中々冒険心豊かな奴だ。彼はボールを握り、放るのであった。
「……こうなったらとことんやるでマス! オイラの男気、とくと目に焼き付けるでマス!」
・次回予告
今日は妙にナズナが早く帰宅したな。何か用事でもあるのか? それならいつも俺に連絡しとくはずなんだが、一体どういうことだ? 次回、第32話「サプライズ」。俺の明日は俺が決める。
・あつあ通信vol.97
ポケモン世界の人間は結構強いでしょう、スーパーマサラ人にはかなわないと思いますが。しかし、さすがに3色パンチを出せる人は少ないと思います。あれを再現するならどのようにするべきですかね?
あつあ通信vol.97、編者あつあつおでん
「あけましておめでとうございます、テンサイさん」
「ああ、おはようナズナ先生」
1月1日、金曜日。いつも通りナズナの家に居候中。彼女は居間で座っている。今日は新しい年の始まりだが、あまり興味はない。だからいつも通りのあいさつをしたところ、ナズナは不服のようだ。
「もう、そこは『あけましておめでとうございます、ナズナさん』でしょう!」
年の初めから怒られてしまった。しかし、気合い入ってるな。と言うのも、彼女は振り袖を着ているのだ。そいつは深紅を主体に白の線が入っている。……帯のしめ方が少し不恰好だが、言わないでおくか。
「新年早々悪いが、俺にそんな期待はしない方が良いぞ」
「つれないですねえ。あ、そういえば年賀状が来てますよ」
「な、なんだと!」
俺は2つの点で声を上げた。まず、行方知らずのはずの俺に年賀状が来たこと。次に、年賀状が来るような時間まで寝過ごしたのかということ。だが壁時計を見ても、時間は午前7時前である。これでも十分寝坊だが、常識はずれなほどではなかった。もっとも、そんな事情を露も知らない彼女は怪訝そうな表情だ。
「テンサイさん、そんなに驚くことじゃないですよ。それとも、しばらく年賀状をもらってなかったとか?」
「よ、余計な詮索は無用だ。それより、誰から来たか見せてくれ」
「はい、どうぞ」
俺はナズナから年賀状を受け取った。枚数は、差出人はイスムカ、ターリブン、ラディヤ、そしてナズナだ。どれもまあまあ……と思いきや、ラディヤのそれだけは次元が違った。すりかえの技によって年賀状を交換しているミミロップという構図で、実に写実的である。もしかしたら手持ちにでもいるのか?
さて、俺が年賀状を眺めて数秒もしないうちに、ナズナは俺の左手首を握った。そしてこう言い放った。
「それじゃ、行きますか!」
「……初詣か? 昨晩遅くまで年越し番組で笑っていたってのに、元気なこった」
「私はまだ27歳ですからね。ささ、早くしないと人が多くなっちゃいますよ」
ナズナが腕を引っ張るので、俺は抵抗をやめた。年賀状を机に置き、彼女についていくのであった。
「仕方ねえな、今年だけだぞ」
「今年も元気に過ごせますように」
「……今年も目立たず過ごせますように」
1時間後、俺達は近場の神社にやってきた。予想通り人でごった返しだ。屋台もあちこちにあり、タンバとは思えない盛況ぶりである。まあ、大半が爺さん婆さんなのだが。
それはともかく、俺達は今年の抱負、もとい願いを口にした。無論、賽銭など投げてない。あくまで抱負だからな、他人任せにするつもりは毛頭無い。ところが、俺の抱負を聞いたナズナは首をひねっている。
「テンサイさん、それはさすがに難しいと思いますよ。テンサイさんの行動、すごく目立ってますし」
「それは校内での話だろ? 社会的に日陰ならそれで万事良しだ」
そもそも俺、そんなに目立ってないしな。そう思いつつも人だかりから離れた。そこで、聞き慣れた声が耳に飛び込んできた。
「あ、先生でマス! 正月からデートなんてお熱いでマスね」
「……ターリブンか、あけましておめでとう。イスムカ、ラディヤも」
「あけましておめでとうございます、先生」
「今年もよろしくお願いします」
そこにいたのはいつもの面々だった。ラディヤ、イスムカ、ターリブンは俺と対照的にぴんぴんしてやがる。これが年の差というものなのか。い、いかん。しみったれたことを考えるほど、俺は年食ってねえぞ。俺は自らの気持ちを逸らすかのように、3人に問うた。
「いきなりだが、お前さん達の今年の抱負は何だ?」
俺の問いに、まずはイスムカが答えた。続いてラディヤ、ターリブンも返事をする。
「僕の抱負は、部活も勉強も頑張るってところです」
「私は、どこに出ても恥ずかしくないように精進しようと思っています」
「オイラは彼女を作るでマス。あとは勉強も一番になって部活でも大会を勝ち抜いて有名人になるでマスよ」
「欲張りすぎだ」
ターリブンの抱負に思わず突っ込んだ。なぜなら、彼の手から1円玉を見出だしたからである。さすがにそれはケチすぎるだろうよ。
んなことを言い合っていたら、ナズナがある方向を指差した。そこには人が群がっており、周囲の木々には何かが巻かれている。
「はーい、硬い話はそこまで! みんなでおみくじしましょう!」
「くじねえ。ま、気休め程度にやるのも悪くねえか」
俺達はくじの販売所へ向かい、1人1枚ずつ買った。さあて、俺の今年の評定はどうなんだろうな。
・次回予告
さてさて、筋力アップばかりの訓練に不満がたまってきたみたいだな。そうだな、たまには別のことでもやらせてみるか? 俺も久々に動きたいと思っていたところだし。次回、第31話「体を張れ」。俺の明日は俺が決める。
・あつあ通信vol.96
今回の話は冬ですが、書いているのは真夏です。昔の和歌ではありませんが、夏があるから冬の寒さが楽しめるということですかね。
あつあ通信vol.96、編者あつあつおでん
「おお、テンサイではないか。まさか君が来るとはな」
12月24日木曜、時刻は午後7時を回ったところでシジマ校長が声をかけてきた。舞台は学校1階の多目的教室。多目的教室と言っても、そこらのちんけな代物とは訳が違う。体育館の半分はあるであろう巨大な部屋なのだ。これに倉庫が備わっているのだから恐れ入る。普段は体育や大規模な会議で使われる場所だが、今日に限っては趣が異なる。人は皆華やかな衣装をまとい、ご馳走の香りが漂う。実に非現実的な空間だ。
そのような場所でも、俺はさらしに着流しだった。まあ、そんなことは問題ではない。俺はシジマ校長のあいさつに返事をした。
「こんばんは、校長。俺もいまだに冗談だと思ってますよ、自分が人前に現れるなんて」
「確かにな。それでも来たということは、彼女の提案だろう?」
「全くもってその通り。留守番のはずが、『暗い帰り道には付き添いが必要です!』とかで付き合う羽目になりましたよ。まあ、内容自体は素晴らしいですが」
俺はフォローをしておいた。今、この場にいる奴らは現実を忘れている。それに水を差せるほど非情ではないからな。相手にもよるが。
俺の言葉を受け、校長は上機嫌だ。今日はシワの無い背広を着ているが、そこまで腹部は目立たないな。昔は少したるんでいたらしいが、これも鍛練の成果か。
「わはは、それは良かったわい。主催者になった甲斐があるというものだ」
「……しかし、突然クリスマスパーティーなんてどうしたんです? しかも、こういうイベントにはいるはずの教頭もいませんが」
俺は率直な疑問をぶつけた。そう、今日はまだあの癪に障る教頭を見ていないのだ。いないならそれで構わないものの、理由が気になるもんでね。
俺の問いに、校長は胸を張って答えた。
「ほう、やはり気になったか。そうだな、今回パーティーを開いたのは生徒の教育が目的だ。社会に出ても恥ずかしくないようにするために、服装や言葉遣いは普段以上に厳しくしてある。それと、ホンガンジは来れないように計らっているのだ」
「来られない? 厚顔無恥なあの教頭なら、無理矢理でも来て荒らしそうなものですが」
俺は思わず首をかしげた。一方校長は気にせず続ける。
「ふふ、今回はイッシュ地方への出張を命じておいたから大丈夫だ、『異文化の学校経営の視察』という名目でな。これで年末まで戻ってこれまい」
「そりゃ助かる。どうにもあれは厄介ですから」
俺は深々と礼をした。まったく、校長の計らいにはいつも頭が上がらねえぜ。
「それは良かったわい。……してテンサイよ、実はお主に良い知らせがあるのだが、聞きたいか?」
「良い知らせ? 給料が増えたとかですか?」
「それ以上だ。……ポケモンバトルのプロリーグがあるのは知っておるな?」
ふと、校長が気になる言葉を挙げた。「プロリーグ」ってことは、まさかスカウトか? それはねえか。
「ええ、全国各地にありますね」
「そうそう。そのうちの1チームがな、毎年2月のキャンプで我が校の施設を利用することになっているのだ。このキャンプの練習試合に、ポケモンバトル部が参加できるようにしておいた」
「……プロと勝負ですか」
俺は息を呑んだ。緊張してきたからではない、嫌な予感がしたからだ。万が一注目でも浴びてみろ、瞬く間に居心地が悪くなる。まあ、今は顔に出さず聞くだけだが。
「そうよ! わしが練習に付き合っても良いが、色々忙しいからな。この機会にトップレベルのバトルを肌で感じられればと思った次第だ。是非とも有効活用してくれ」
「もちろんですとも」
俺は再びお辞儀をした。さてと、こりゃ面倒なことが増えたな。……しかし、これも1つのチャンスにつなげるくらいにしてやるさ。俺はすぐさま頭の中で構想を練りだすのであった。
・次回予告
さあ、今日から1年のスタートだ。今年が飛躍の年になるよう、俺も全力を尽くさないとな。あ、せっかくだから初詣をやっておくか。次回、第30話「新年の抱負」。俺の明日は俺が決める。
・あつあ通信vol.95
プロチームのキャンプ、野球以外だとどこでやるんですかね? サッカーは野球と近いとは聞いたことありますが、バレーやバスケットはどうするんだろ。日本国内のみならず、NBA等の海外でも気になる話です。
あつあ通信vol.95、編者あつあつおでん
【第1話】
今日。獅子丸は倭君の手を握り、歩いていた。駿府から尾張にやって来た。
「さあ獅子丸、つきましたよ。ここが私たちの新しい住処です。」
倭君が獅子丸を連れてきたのは、庭80坪、結構新しそうな家だった。
「広ーい!でもこんなに庭大きくて、どうするんです?」
「獅子丸、あなたは若いのにそのようなことまで考えて素晴らしいです。このような大きい家を作ったのは、あなたの父上です。感謝しなさい。」
獅子丸の父は、獅子丸が1歳の頃に戦で死んだ。つまり、獅子丸は覚えていないのだ。
「へえー感謝します!」
すると、倭君は風呂敷の中から何か取り出した。赤と白の、獅子丸の手の中にすっぽり入りそうな球体だった。
「では、これを授けましょう。ポケモンというものです。ポケモンは、私が今持っているモンスターボールの中に入っています。この1体から始まって、バトルをし、育てていくうちに強くなります。仲間も増えます。これは父上の形見です。」
倭君はモンスターボールを軽く投げた。
中から出てきたのは・・・・・・モノズだ。
「うわあ!何ですかこれは?イデデデデデ!!!」
モノズが獅子丸に噛み付いた。
「さあ、私にも分かりません。まだポケモンには学名がついていないんです。あなたがいい名前を付けなさい。」
倭君は包帯を取り出し獅子丸の腕に巻きつけた。
「痛たたたたたた。では、竜聖とします。大きくなったら絶対に竜になります!!」
「そうですか。では、このポケモン図鑑も差し上げます。父上が大切に使っていた本です。ポケモンの絵と技が載っているので、大変便利です。あなたも、大切に使うのですよ。確か、父上はレベル19だと言っていました。では、遊んでらっしゃい!」
「いってきまーーす!」
【キャラクター紹介】
獅子丸(ししまる) 5歳 男
この物語の主人公。駿府から尾張に引っ越してきた。秀吉の親戚。ポケモンの勝負は結構強い。けんかも強く、いつもポケモンバトルと戦いごっこをしている。将来の夢は武将。通称シシ。
倭君(わかぎみ) 年齢不明 女
獅子丸の母。獅子丸と一緒に尾張に引っ越してきた。笛の達人。ポケモンは持っていない。
平太(へいた) 7歳 男
獅子丸と雷若の親友。よくバトルと戦いごっこをしている。戦いごっこの仲間。通称ヘイ。
雷若(らいわか) 7歳 男
獅子丸と平太の親友。よくバトルと戦いごっこをしている。戦いごっこの仲間。通称ライ。
そのほか戦いごっこの仲間9名
〔有名な人達〕
織田信長
羽柴秀吉(豊臣秀吉)
松平元康(徳川家康)
今川義元
武田信玄
上杉謙信
今はこのくらいです。追加するかもしれない。
こんちぁ、リーフスです。初めましてー。
戦国とポケモンが好きです!あまり詳しくないけど・・・
なので、「ポケモン×戦国」という話が書きたいなぁと思い、執筆させていただきます。
タイトルは「ポケモンIXESA(イクサ)」です。
あまり「ポケモン+ノブナガの野望」は知らないので、似ているかどうかは分かりませんが、頑張ります!!
超ノロノロ更新ですが、どうか読んでいただけると幸いです。
部屋中に鳴り響くアラームの電子音で、タツキは目を覚ました。少し体が痛い。床の上で眠ってしまっていたらしい。
眠い目をこすりつつ起き上がり、ベッド脇に置いてある目覚まし時計のアラームを止める。起床時刻は予定通りだった。
伸びをしたとき、気持ちの良い風が部屋の中に吹き込んできた。窓が開いていたようだ。
――いつ窓を開けたんだっけ?
しかし、昨晩のことはよく思い出せなかった。気が付いたら窓際の床の上で眠っていた。もやもやとした気分だったが、出発の支度をしなければならないので、そのことは忘れることにした。開けっ放しになっていた窓を閉め、身支度に取り掛かる。
動きやすい旅の服装に着替え、机の上に置いたリュックの中身を確認した。トレーナー修行の旅に必要な道具は、バッチリ揃っている。トレーナーカード、傷薬や毒消しといった治療薬、タウンマップ、おやつに水筒、それからお金。本当はポケモン図鑑も欲しかったが、高価なのでタツキの小遣いでは手が出なかった。
そして最後に、トレーナーにとって何より大事な旅の仲間であり、一緒に戦ってくれるパートナー。
「……がんばろうね、ピカチュウ」
真新しいモンスターボールをぎゅっと握り、タツキはつぶやいた。
第一話
「それじゃ、行ってくる」
「怪我や病気には気を付けるのよ。ご飯はちゃんと食べること。あと、たまには連絡しなさいね」
「わかってるよ、母さん」
家族揃っての最後の朝食を終え、タツキは玄関で両親と別れの挨拶をしていた。母は旅立つ息子が心配でたまらないらしく、あれこれと注意事項を並べ立てた。約束の時間に送れちゃうぁ、と思いながら、タツキはうんうんと頷いていた。
「ほら、お父さんも何か言って」
「ああ……。タツキ、これを持って行け」
父は何かを手渡してきた。受け取ってみると、タツキの手より二回りも大きな赤い電子機器だった。手のひらにずしりと重さが伝わってくる。トレーナーなら誰もが憧れる、あのグッズだった。
「これ、もしかして」
「最新型のポケモン図鑑だ。大事に使えよ」
「ありがとう、父さん!」
父は口元でふっと笑うと、一足先に家の奥に戻っていった。母は腰に手をあてて「もう!」と憤慨していた。息子に対する素っ気ない態度が気に入らなかったのだろう。しかし、父は照れているだけだ、とタツキにはわかっていた。
「じゃ、そろそろ行くね」
「がんばりなさい。無理はしないように」
「わかってるってば。行ってきます!」
タツキは返事もそこそこに、玄関をくぐり、家の境を跨いだ。
腕時計を確認すると、予定の時刻を少しばかり過ぎていた。
「走らなきゃ間に合わないなぁ」
約束した集合場所に向かう途中、もらったばかりのポケモン図鑑を開いてみた。カントー地方に生息しているポケモンがずらりと記録されている。ざっと眺めてみたが、知っているのは全体の半分にも満たなかった。すべてのポケモンと出会ってみたい。タツキはそう思った。
5分ほど走って、集合場所であるマサラタウンの郊外に着くと、よく見知った少年が腕を組んで待っていた。タツキと同じようにリュックを背負い、腰のベルトにはモンスターボールが一個だけセットされていた。
「遅いぞタツキ!」
「ごめんごめん、母さんの話が長くて」
息を切らすタツキに怒号を飛ばすこの少年もまた、今日マサラタウンから旅立つ新米トレーナーだった。幼馴染で、名前はサクヤと言う。タツキにとって、数少ない同年代の友達だった。
「おまえ、普段は遅刻しないのに肝心なときには遅れるよなぁ」
「あはは、そうかも」
ようやく息が整ったところで、タツキは来た道を振り返った。サクヤもその隣に立つ。
二人は、生まれ育った町の姿をその瞳に焼き付けていた。大好きなこの町は、昔からずっと変わらない姿でいた。
「いよいよだね。ポケモントレーナーとしての、修行の旅」
「ああ。おまえには負けないからな」
「僕だって負けないよ」
「お、その意気だぜ、タツキ。――それから俺は、姉ちゃん探さねーとな」
そうつぶやいたサクヤの表情は、わずかに曇っていた。タツキの声も少しトーンダウンした。
「まだ、居場所わからないの?」
「連絡も寄越さないからな、あいつ。どこで何してるんだか」
サクヤには年の離れた姉がいた。二年前、親との争いが原因で町を出て行ってしまって以来、行方もわからずにいる。小さい頃にはよく遊んでもらったので、一人っ子のタツキにとっても姉のような存在だった。旅の途中で、せめて手掛かりだけでも見つけたかった。
「……それじゃ、そろそろ行こうか」
町に背を向けて歩き始めたタツキだったが、首根っこを掴まれて引き戻される。急に首が圧迫されたので、今度はむせかえってしまった。
「その前に、やることがあるんじゃないか?」
「な、なんだっけ」
サクヤは自分のモンスターボールを手に取ると、タツキの方に突き付けてきた。その表情からにもう陰りはなく、代わりに闘志がみなぎっていた。
「勝負だよ勝負。せっかくトレーナーになったんだ。記念すべき第一戦と行こうぜ」
「……あぁ、望むところだ!」
タツキとサクヤは距離を十分にとって、お互いに向かい合った。タツキはベルトからモンスターボールを外し、握りしめた。手のひらには汗が滲んでいる。
「勝負とは言っても、完全に戦闘不能にしちまうのはナシだぜ! これから旅が始まるってのに、いきなりポケモンセンターまで引き返すのは情けないからな」
サクヤが声を張った。タツキも大きく頷いて見せた。
「じゃあ行くぞ! 出ろ、イーブイ!」
「行ってくれ、ピカチュウ!」
二人は同時にボールを投げた。サクヤのボールの中から現れたのはイーブイだった。ふさふさとした茶色い毛並に、大きな耳と尻尾を持つ四足のポケモンだ。
対するタツキの側は、ピカチュウ。黄色の体に、ほっぺたには赤い電気袋。ギザギザの形をした尻尾は敵の気配を読み取るだけでなく、攻撃にも用いることができる。
二匹とも、タツキたちがトレーナーの資格を取ったときに支給されたポケモンだった。
「先手必勝だ、イーブイ、体当たり!」
イーブイが砂煙を巻き上げながらピカチュウに接近してきた。見たところ、あちらの方がやや馬力があるようだ。だが、力比べでは負けても、ピカチュウには素早さの点で利がある。
「ピカチュウ、回り込むんだ!」
タツキの指示を受け、ピカチュウは地面を蹴った。ひとっ飛びでかなりの距離を移動し、あっという間に敵の死角に移動する。急にピカチュウの姿が見えなくなったので、イーブイは戸惑い、立ち止まってしまった。
「気をつけろイーブイ、ピカチュウは後ろだ!」
「今だ、電光石火!」
今度はピカチュウが攻撃を仕掛ける番だった。自慢の脚力から生み出される推進力を利用した体当たりが、イーブイの体を真後ろから捉えた。茶色の体がはね飛ばされる。しかし――
「……あれ、効いてない?」
イーブイは攻撃をものともしない様子で、空中で姿勢を直し、何事もなかったかのように着地した。タツキはすぐに原因に思い至る。
「尻尾で衝撃を吸収した?」
「ははは、見たか! これが奥義『ふさふさ尻尾ガード』だ!」
「絶対に今考えたでしょ、それ」
調子のいいことを言うサクヤをたしなめ、タツキはもう一度、攻撃手順を練り直すことにした。
このイーブイに対しては、死角である後方からの攻撃は通りにくいようだ。今回はこちらの攻撃を防がれただけで済んだが、次はさらに尻尾で反撃されるかもしれない。
「だったら横から攻めるしかないか。ピカチュウ、今度は横に回り込め!」
「そう来るのはバレバレだぜ。イーブイ、とにかく走り回れ!」
敵から離れるように走るイーブイに、ピカチュウが追いすがる。素早さに差があるため、距離はどんどん縮まっていく。途中、イーブイがちらりと後ろを振り返った。電気ショックで足止めをしておいて、その隙に横から体当たりだ――。タツキがそう指示を出そうとした矢先、サクヤの声が飛んできた。
「そこだ、振り向いて頭突き!」
「何っ」
急旋回したイーブイが、頭からピカチュウに突っ込んできた。勢いに乗っていたピカチュウは避けきれず、正面から頭突きの直撃を受けて弾き飛ばされてしまった。
「ピカチュウ!」
「とどめだ、尻尾でたたきつけろ!」
イーブイが迫る。その目には勝ちを確信した色が浮かんでいる。ようやく起き上がったばかりのピカチュウには、防御も回避もする余裕がなかった。イーブイがその大きな尻尾を振りかぶった。タツキは思わず目を閉じた。やられる――!
「ストップ、ストーップ! そこまでだ、イーブイ」
サクヤの大きな声が響いた。
おそるおそる目を開くと、イーブイは尻尾を下ろし、心配そうにピカチュウの顔を覗き込んでいた。ピカチュウは体についた泥を払うと、イーブイに向かって照れ笑いをした。
タツキはピカチュウの元へ駆け寄った。リュックから傷薬を取り出し、擦り傷になったところに塗ってやった。ピカチュウは傷に沁みたようで少し顔をしかめたが、薬を塗り終わると嬉しそうにぴか、と鳴いた。
その間にサクヤも側にやって来て、イーブイをボールに戻した。
「最初に決めたろ? 戦闘不能にはしないって」
「あ、そうだったね。忘れてた」
「ルールを忘れるなよ……。それにしても、お前が目を閉じてどうすんだ。ポケモンはまだ戦ってるんだぞ。目をつぶるくらいなら、いっそ降参してやれよな」
「……ごめん」
「俺に謝ってどーする」
タツキは傷口を気にしている様子のピカチュウを抱き上げた。
「ごめんね。僕、もっとしっかりするから」
ピカチュウはきょとんとしていた。
タツキとサクヤは、次の目的地であるトキワシティへと続く道路を歩いていた。初めは談笑していたが、しばらく経つと、どちらからともなく黙り込んだ。言葉のないまま二人は歩き続けた。
分かれ道に差し掛かった。同時に足を止める。サクヤが先に口を開いた。
「さてと。ここから先は別行動だぜ」
「ねえ、サクヤ。本当に別れて旅するの? せっかく一緒に旅立つのに」
「ばーか。俺とおまえはライバルなんだぞ。ライバルってのは、馴れ合ってちゃダメなんだよ」
その言葉を聞いて、タツキはなんだかくすぐったい気持ちになった。
「……ライバル、か」
「うむ、ライバルだ」
また沈黙が流れた。風が吹き抜ける。
「ま、基本的に行き先は同じなんだ。途中の道は違っても、しょっちゅう会うことになるさ」
「そうだね。またトキワシティで会おう」
「あぁ、違う違う! 約束して会うもんじゃねーんだよ。しかも、それを言うなら『セキエイ高原で会おう』だろ? わっかんないかなぁ……」
サクヤはやれやれと言わんばかりに首を横に振った。「ライバルかくあるべし」ということについては、彼なりのこだわりがあるようだった。
「とにかく! また会うことになったら勝負だからな。次はもっと楽しませろよ」
「うん。期待に沿えるようにがんばるよ」
「だから……まあいいか」
タツキの返事にまだ不満があるようだったが、サクヤはそれ以上追及してこなかった。
「それとさ。もし旅の途中で姉ちゃんと会ったら、家に連絡くらい入れろって、伝えてくれ」
「わかってる」
「俺はこっちの道に行くぜ。じゃあな、タツキ!」
「うん、またね、サクヤ!」
幼馴染と手を振り合ってしばしの別れを告げると、タツキも自分の道に向かって歩き始めた。
その胸に少しの不安と、大きな希望を秘めて。
プロローグ
旅立ちの前夜、タツキはなかなか寝付けなかった。
明日の出発に備えて、9時には支度を終えてベッドに入っていたのだが、これから始まる旅のことを思うと、眠気などすっかり忘れてしまうのだった。
タツキは早寝するのをあきらめ、ベッドから降りると、カーテンを開けて外を眺めた。
明かりのついている家はなかった。物心ついてからずっと暮らしてきたマサラタウンは、夜の闇の中で静かに眠りについていた。
明日になれば、しばらくこの町に帰ってくることはなくなる。一緒に過ごした人々とも――。
そう思うと、少し寂しさが込み上げてきた。
空を見上げると、まんまるの月が浮かんでいた。それを見てすぐにモンスターボールのことを連想した自分に、タツキは思わず苦笑した。本当に、旅のことしか考えていないのだった。
育ててくれた両親に代わって、これからは太陽と月とがタツキのことを見守ってくれる。神さまがいるかはわからないが、タツキは月に向かって旅路の安全を祈った。
そのとき、月の光が一瞬さえぎられた。
何か影が通り過ぎたように見えた。鳥ポケモンではなかったと思う。一体何だったのだろう?
タツキは急いで窓を開けると、身を乗り出し、影が過ぎ去った方角を見た。
白く、華奢な体躯のポケモンの姿が見えた。初めて目にするポケモンだった。長い尾をなびかせ、夜の空を飛んでいくその姿は、神々しさすら感じさせるほどに美しかった。
呆然と見ていると、そのポケモンが突然身を翻し、タツキの方に振り向いた。青い瞳から放たれる真っ直ぐな視線に貫かれ、思わず息を呑んだ。かなり距離があるにも関わらず、自分のすべてを見通されているような感じがした。
不意に、ポケモンが左手をかざした。次の瞬間、全身から力が抜けた。意識は朦朧とし始め、タツキはそのまま、眠りの中に落ちて行った。……
翌朝起きたときには、タツキはそのポケモンのことを覚えていなかった。
王道なポケモンストーリーを書きたいなぁと思います。
すなわち、
・初めてのポケモンと一緒に旅立って
・バッジを集めながらポケモンリーグを目指して
・その途中で悪の組織と戦う
ってな感じです。
がんばって週一以上の連載を目指したいと思います。
しばしお付き合い下さると嬉しいです。
「さあ、大掃除しますよ!」
「そうかい、頑張りなよ」
12月23日の水曜日。学校は今日から冬休みだそうだ。本来なら部活の指導だが、何やら校内で準備があるらしい。仕方ないから家で研究と持ち込むつもりだったのだが、ナズナの一言で事態が変わった。おいおい、掃除はそんなに気張ってやるものじゃないぞ。
「テンサイさん、他人事みたいに言ってる場合じゃありませんよ」
「そう言われてもな。俺は毎日掃除しているからほとんどやる必要無いぞ」
「だったらなおのこと好都合です。私の部屋の片付けを手伝ってください」
やっぱりそうきたか。まあ、俺の部屋は片付いているからな。居候状態である立場からすれば当然だが。俺の部屋は四畳半の畳の周りが板張りの和室で、押し入れがある。部屋にあるのは文机と和風の電灯、それに数冊の本だ。教科書や対戦に関するものが大勢である。これでは散らかりようがない。
ま、掃除してる中で何かするのは落ち着かないからな。手伝うとするか。
「……なるほどな。それなら付き合うぜ」
「お、やる気が出たみたいですね。よし! そうと決まれば行きますよ」
俺はナズナに促され、彼女の部屋まで移動した。そう言えば、彼女の部屋は見たことなかったな。昔は結構ごちゃごちゃしていたが、少しは改善してるだろう。そんな期待はいとも容易く打ち壊された。
「……予想通りというか、ちと散らかりすぎじゃねえか?」
扉を開けた俺は顔をしかめた。昔と大して変わってなかったか。ベッドと入り口の床だけが、この部屋を洋室だと知らせてくれている。そこら辺にビニール袋やら紙やらが散乱しており、机の上には授業で使うであろう資料が山積みだ。彼女は頭をかきながら口を開いた。
「だから呼んだんですよ。私1人では今日中に終わりそうもありませんから」
「だろうな。ではまず不要な物を処分するぞ」
俺は懐から軍手を取り出し、床に散乱する物に手をつけ始めた。手をつけると言っても、念のため確認をすることは忘れない。
「これは捨てても良いな?」
「あ、それは残します」
「じゃあこれは?」
「それも残します」
「……おい、捨てる気あるのか?」
俺は遠い目で彼女を見つめた。10年前と変わっちゃいねえな、本質的には。ちっとは面倒見ないと本格的に問題が出るだろう。
「私もそう思うんですけどねー、中々踏ん切りがつかなくて」
「そうか。んなこと言ってたらゴミ屋敷に、ん?」
ふと、俺は机の上にある写真に目をやった。そこに写っているのは1人の娘と1人の羽織を着た男である。娘はナズナだろう、しかしこの男は誰なんだ? 俺は彼女に尋ねた。
「この写真、写っているのはあんたと誰だ?」
「ああ……それですか。この人はトウサって研究者です。昔私が研究者を目指していた頃に師事していました。相当な有名人だったからテンサイさんでも知ってるはずですよ」
「……有名人、なあ」
これが俺か。彼女と写っているということは、失脚する前か。世間的には失踪を通り越して死亡扱いだから、遺影と言っても差し支えあるまい。しかし、写真の俺は腕組みしてよそ見と、かなり不機嫌だな。俺は元々写真嫌いだから無理もないが。
「そのトウサって奴は、確か随分前に失踪したらしいな。確か弟子を殺害したという疑いがかけられていた。こんな写真を飾るってことは、もしかしてあんたは関係者か何かか?」
「ご名答! 私こそトウサさんの一番にして唯一の弟子なんですよ。ものすごく嫌がられましたが、毎日頼み込んで助手にしてもらいました。口では煙たがってましたけど、みんなから照れ隠しだと言われてましたよ。……だからこそ分かるんです、あの人が私を襲うはずがないって」
ナズナは胸を叩いて答えた。叩いたところで何かが揺れるということは微塵もない。だが、こうもよいしょされるとますます正体を明かすわけにはいかねえな。それと同時に、俺は改めて自らの大罪を悔いた。くそっ、俺はこのような若者を攻撃したと言うのか! そのことを考えると、自然に口が動いていた。
「ふん、大した信頼だな。……すまない」
「え?」
「は、話しづらい内容だったからな。聞かない方が良かったろ?」
俺は適当にごまかした。ごまかしたとは名ばかりで、目が泳いでいる。まあ、幸いにも彼女は気分良く話しているから気付かなかった。
「そんなことありませんよ。私、自分のこれまでのことなんて気にしないですから。隠したところでいずれ知られちゃいますしね」
「それは良い心がけだ。それだけしっかりした芯がある奴は早々いない。姿をくらましたトウサって野郎にも言い聞かせてやりたいぜ、ははは」
俺の乾いた笑い声が部屋に響いた。まったく、実に哀れじゃないか。本当に、今の言葉はこたえるぜ。俺も全てを打ち明けられるくらい強くならねえとな……。
さて、しみったれた話題はここまでだ。俺は半ば逃れるように声を張り上げた。
「さてと、やるならさっさと掃除するぞ。早くしねえと手遅れになるからな」
「はい!」
俺とナズナは、再び捨てるものを選別するのであった。今日は長くなりそうだぜ。
・次回予告
学校主催でパーティーをすることになった。本当は対戦の研究をしたいのだが、ナズナに誘われ渋々ついていくことに。だが、まさかそこであんな機会を得られるとは。次回、第29話「とんでもないプレゼント」。俺の明日は俺が決める。
・あつあ通信vol.94
掃除は難しいです。中々面白いものではありますが、何かをしないといけない時に限ってやりたくなるのは何故でしょう。
あつあ通信vol.97、編者あつあつおでん
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