このフォームからは投稿できません。
[
もどる]
[
新規投稿]
[
新規順タイトル表示]
[
ツリー表示]
[
新着順記事]
[
留意事項]
[
ワード検索]
[
過去ログ]
[
管理用]
以下は新規投稿順のリスト(投稿記事)表示です。
48時間以内の記事は new! で表示されます。
投稿者のメールアドレスがアドレス収集ロボットやウイルスに拾われないよう工夫して表示しています。
ソース内に投稿者のリモートホストアドレスが表示されます。
|
草木も眠る丑三つ時のこと。 満月の下、船も通っていない、静かな大海で桃色のくらげと水色のくらげが十数匹集まっていました。 しばらくしますと大きな銀色の鳥が海底から現れます。 それは銀色の海神様と呼ばれる者で、海から出る際に大きな水しぶきを宙に描き、それから翼を広げますと、それはそれは清らかな声で鳴き始めました。
集えや集え魂の子や そろそろこの世からお暇する時刻 満月が黄泉への道を照らしている間に還りましょう 集えや集え魂の子や 迷子にならぬようにこの銀色の歌が目印にしましょう それと黄泉行きを示す銀色の片道切符一枚忘れずに 銀色の海神様は夜空を見上げながら、歌い続けます。 どこまでも澄み渡るような歌声が響き渡ります。 しばらく歌い続けていますと、遠いところから、ぽぉっと淡白くて丸っぽい光が飛んできました。 それは一つだけかと思いきや、次々と集まってきて、気がつけば海神様の周りには淡白い光の園が生まれていました。 そしてやってきた淡白い光から銀色の海神様から、銀色の羽――黄泉行きの片道切符を受け取っていきます。
なぁなぁどうだった 久しぶりに家族の顔見れました ウチは大家族でね 皆いい笑顔をしてましたよ ねぇねぇどうでした アイツ元気そうやったなぁ もっと勝負したかったで なぁなぁどうだった 我が子が進化していてビックリしましたわ ねぇねぇどうでした あの子も恋したようで タマゴを産んでいたのう はてさて どんな子が生まれることやら 尽きることのない土産話を白い光達が交わしていますと、桃色のクラゲ達と水色のクラゲ達が動き出します。 淡白い光達の前まで行きますと、桃色のクラゲ達と水色のクラゲ達が泡を吐きます。 それから一つの淡白い光が、黄泉行きを示す銀色の片道切符を一匹の桃色のクラゲに見せてからその泡の玉の中に入りますと、ふわりと夜空に向かって浮かびました。 続いて、同じように他の淡白い光が銀色に輝く片道切符を今度は水色クラゲに見せてから、違う泡の玉に入りますと、これもまた、ふわりと夜空に向かって浮かびました。 一個の泡の玉に、銀色の片道切符を持った一つの淡白い光。 それが繰り返されていきますと、夜空には銀色に淡白い光の川ができあがっていました。 それはまるで天の川のように。 魂の川が夜空を流れていました。
ふわりふわりと泡の玉 さよならと言ってパチンと割れた 最後に映ったのは名残惜しそうな顔 ふわりふわりと泡の玉 元気でねと言ってパチンと割れた 最後に映ったのは花咲くような笑顔 ふわりふわりと泡の玉 何も言わないままパチンと割れた 最後に映ったのは幸せを願うかのような微笑み
年に何回か、魂達は黄泉の国という死後の世界からこの世に戻ってこられるときがあり、数日間、それぞれ、想い想いの場所で過ごします。 それから還るとき、銀色の海神様は魂が迷い子にならないように呼び声をかけまして、そして、桃色のクラゲ達と水色のクラゲ達の泡はいわば、魂が黄泉まで還る為の乗り物の役を果たしていました。 泡が割れるとき、それは魂が黄泉の国へとちゃんと還ることができたことを示します。
夜空を流れる魂の川 その輝きは想いを説いて 夜空にはびこる銀色の波 その輝きは命を説いて 夜空へ去りゆく一時の夢 その輝きは刹那を説いて
やがて魂の川が流れ終わり、夜空にいつもの静寂が訪れますと、桃色のクラゲ達と水色のクラゲ達は海の中へと帰っていき、銀色の海神様は夜空高くへと翼をはためかします。 今回もしかりと魂達を黄泉の国へと送ったことを知らせるかのように。 また彼岸の日を迎えたときにお会いしましょうと挨拶に願いを込めながら。 清らかな声で歌い去りて。
|
それは何時の時代かも分からない世界。 そこにはただ荒れ地が広がっているだけで、まるで生きとし生ける存在が感じられなかった。本当に誰もいないのではないかと、それを告げるかのように埃を乗せた風がまるで生気のない黄土色の肌を持つ大地を撫でた。 このような情景が何処までも続き、何もいないと思われた矢先――。
「そなたの名は何と申す?」 「ミウ」 「そうか、ミウというのか」 「あなたは……だれ?」 「我か? 我はアルセウスという」 ぼさぼさとした桃色の髪を腰まで垂らし空色の瞳を持った一人の少女と金色の輪を携えた一つの白い何か。 この世界に風がまた一つ何かの始まりを告げるかのように吹き抜けていった。
―――
円柱系の柱が何本も連なっているそこは神殿みたいな所だろうか。 所々、色々な色の花を身につけているだだ広い草原の中、その建物は静かにたたずんでいた。 その荘厳な建物の内部――白い巨体に金色の飾りを付けた者、アルセウスは一つの部屋に入る。この建物にある全ての部屋はアルセウスが出入りできるように大きめに作られており、その部屋も例外に漏れていなかった。入口近くには木製の長机と椅子が一つずつ置いてあり、その奥には釜戸造り(かまどづくり)の台所があって、そこには白い服を身にまとった、桃色の髪を腰まで垂らしていた少女が一人、釜の中のものを木製のおたまでくるくるかきまわしていたがアルセウスの気配に気がついて振り返った。 「あ! アルセウス、お帰り!」 「あぁ、ただいまミウ」 「散歩はもう終わったの?」 「うむ。それよりミウ。ちゃんといい子にしてたか?」 「うん、してたよ!」 駆け寄って来た桃色の髪を持つ少女――ミウの小さな頭をアルセウスが右前脚でよしよしと撫でていくと、ミウは気持ち良さそうな顔を浮かべる。その微笑ましい顔にアルセウスの心も温かくなっているような気がした。 このアルセウスとミウは生まれ始めてから一緒に暮らしていたというわけではない。ある荒野が広がっている世界で出逢ったのが最初であった。ミウの方は名前以外、何も覚えていかなったらしく、このまま放置していてはいけないと思ったアルセウスは自分が住まう世界へとミウを連れ帰ったのである。 それ以来、ミウとの暮らしが始まったということである。 「あ、ねぇ、アルウセス! ご飯作ったんだよ! 食べよ?」 「ミウ、最近、料理をしてくれるのはありがたいが……そなたの食べたいものを申し出れば、我がいつでも用意できるというのに」 アルセウスには一つ不思議な力があった。 それは何かを創造する力。 アルセウスが望めば、ほぼ全てのものを創ることができた。何もないところから食べ物などを生み出すことができるし、その気になればミウのような人間を生み出すことも不可能ではなかった。 神――まさにその言葉が似合う力をアルセウスは持っていた。 「いいの! わたしが料理したいんだから、それでいいの……それより、いつもゴメンね? 食べ物とかはいつもアルセウスにお世話になっちゃって」 しかし、アルセウスのその素晴らしい能力を前に、ミウは完全に頼りきっているというわけではなかった。自分のやりたいことやできることは自ら進んでやるようにしていて、ミウのその前向きな姿にアルセウスは関心したのと同時に一つの疑問も浮かんできていた。自分に頼ればすぐに問題を解決できるのに、どうしてミウは自分の手に苦労をかけさせる真似をするのだろうかと。 「さぁ、冷めない内に食べて、食べて!」 「……」 「どうしたの? アルセウス?」 「……いや、何でもない」 目の前に置かれた、白く揺れる温かなミルクの香りに鼻をくすぐられたアルセウスはとりあえずその疑問を置いておくことにした。スプーンは使えないので、己の超能力を使い、その白いスープを口に運んでいった。ほんのりと甘い香りがアルセウスの口の中に広がり、そして温かい気持ちに不思議となっていく。 「ねぇ、アルセウス」 「ん? どうした? ミウ」 「アルセウスは大きい体をしてるのに、いつもそれだけで足りるの?」 幅は人間の顔ぐらいある皿に浮かぶ白いスープに映っているのは微笑んでいるアルセウス 「あぁ、大丈夫だ。ありがとう、ミウ」
―――
ミウは何かを創るというのが好きだった。 最近始めた料理しかり、裁縫も好きであったし、また絵を描くのも大好きだった。 そして、最近ミウは一見変わったものを紙の上に描いていた。 「ミウ、何を描いているのだ?」 「えへへ、これはね……」 ご飯も食べ終わり、片づけを終えたミウは自分の部屋(円形で、そこには本棚があったり読み書きできるような机や椅子、それに描くものなども揃っている)に戻り、絵を描き始め、アルセウスは傍でそれを覗いていた。 それは――何やら黄色い体をしていて、長い耳の先端は黒に染まっており頬は赤色をつけていた。背中には二本の茶色模様、尻尾は稲妻をかたどったかのよう。 「かわいいネズミさん、かな?」 「ほう……確かに中々可愛いネズミだな」 「あ、アルセウスってかわいいものが好きだったりするの?」 「いや、別にそういうわけでは」 ミウの屈託のない笑顔にアルセウスはやれやれといった顔つきになった。彼女のそういう無邪気さや天真爛漫といった性格には時々ペースを崩されることがあるアルセウスであった。まぁ、もちろんミウには他意はない。 このままペースを崩されてても仕方がないと思ったアルセウスは話題を変えようと、咳払いを一つ入れ、ミウに尋ねかけた。 「ミウ」 「な〜に? アルセウス」 「ミウはその……最近、変わった生き物を描いているみたいだが――」 「むぅ、変わったってなんかヒドイなぁ」 頬を膨らまし、眉間にしわを寄せたミウにアルセウスは慌てて首を横に振った。 「あ、いや。変わった、というのは確かに失礼だったか。その……そうだ、色々な生き物を描いているではないか。どういう気持ちで描いたのかと思ってな」 アルセウスがそこまで言うと、ミウが立ち上がって部屋を出ようとする。アルセウスが怪訝そうな顔を向けると、ミウが笑顔で振り返った。 「ちょっと外に行こうよ」 「あ、あぁ」 ミウに誘われるままにアルセウスも部屋から出た。 一体、ミウが何を考えているのだろうかと思いながらもアルセウスはミウの後をついていき、やがて彼女が言った通り外にたどり着く。眼前に広がる色とりどりな花を飾る草原が何処までも広がっており、見上げれば白い雲一つない爽やかな青色が塗られた空模様。 「ほら、ここってなにもないじゃない? きれいな空とか草原とかあるけど……でも他にはなにもないじゃない? わたしとアルセウスの他に、どんな子がいるんだろうって考えていたら、なんか描いてたんだ。なんかへんな話かもしれないけどね」 ミウの困ったような笑みがアルセウスに向けられる。 確かにミウの言う通り、ここは空と草原と今いる建物以外、何もなく、なんだか殺風景で寂しげな雰囲気が漂う世界だった。アルセウスは昔からここに住んでいたが、ただ綺麗というだけで他には何の変哲もない世界。 しかし――。 「おぉ、いい風がふいてるね」 「……あぁ」 ミウが隣に来てからは、その表面だけの色にもなんだか生気が満ちてきているような、そんな気がアルセウスにはした。今まで、ここにいたことが夢幻だったかのように……そして昔のあの出来事もまるで悪夢だったかのような心地だった。 しかし、ミウが向けてくれる笑顔はその温もりの他に、アルセウスの胸を時々締め付ける。 昔、自分が犯してしまった罪がその笑顔によって呼び起こされて、内側から不協和音のような音色が鳴り響く。 それは耳を塞ぎたくなる程であったが、そのことは自分勝手な我がままであると、この罪と向き合わなければと、アルセウスはミウを見て想う。 彼女がいなかったら、今頃、自分自身を消してしまっていたのではないだろうかと。 他の者からしたら大げさなことだと鼻で笑われることかもしれない。 だが、昔の自分を重ねてみると、それは決して嘘ではないような気がする。 そうしてミウの横顔から入り込むのは、アルセウスの昔話。
―――
それはアルセウスとミウが住まう世界ではない、違う世界。 それは蒼く輝く星の世界。 人間という生き物がいる世界。 今、住まう世界に気がついたときにはそこにいたアルセウスが、他の世界を覗き、そして己の力を貸そうと思った世界。 その世界に己の力を貸している間に、アルセウスはいつの間にか神と呼ばれし存在になっていた。 アルセウスは人々を幸せに誘おうと、いつも導くべき方法を模索し、人々に提示してきた。 そして、自分の力が大いに活躍すると、アルセウスはより良い世界にすべく、人々をより幸せになってもらいたいという気持ちが強くなっていた。 幸せそうに笑う人々を見るのがアルセウスは好きだった。 力を使って良かったと心から思える瞬間で、そしてなんだかその者から幸せのおすそ分けみたいな感じで胸が温かくなる――アルセウスはその温もりも大好きであった。きっと、それは何もなかった世界にいたアルセウスが無意識に求めたかったものなのかもしれなかった。 しかし、そんな日々もやがて終わりが訪れる。
ある日、人々が寝静まった頃だと思われる真夜中。 時間帯もそうであったし、なによりアルセウスは人間に心を許していた――そこを狙われたかのように、アルセウスは何者かに捕まった。 それから人知れずな場所まで連れて行かれ、そこで何かの集団的な者達にアルセウスは強制的に力を使わされていた。 その暴走とも言える行為をアルセウスは何度も咎めた。 人間のことを信じていたアルセウスはきっとその者達が改心してくれると信じていた。だから反抗することはしなかった。 しかし、その者達はアルセウスの言葉に一切耳を傾けることはなかった……が、ある日、その者達の親玉らしき男が口を開いた。 「もう神は死んだ。今日からはオレが神だ」 その傲慢な男の笑い声と共にアルセウスは疑問符を一つ打った。
神とは何だ? 自分のことを指して言っているのか? それとも自分の力のことを指して言っているのか? 人間の方から勝手に神と呼んでいるだけであって。 我は我。 アルセウスという名を持つ者。 それ以上でもそれ以下でもない
身勝手な人間め、そう思い始めたアルセウスの中から沸々と湧き上がる怒りはあっという間に大きく膨らんでいき、やがて臨界点を突破して――。 「もはや我慢できぬぞ……!!!」 これがアルセウスの理性破裂寸前、最後に発した言葉であった。 その後は何語かも分からない、いや、ただ叫びながら力の限り、己の怒りをぶち撒けた。 何をしたのだろうか、詳しいことは怒りの波で埋もれてしまっていて、アルセウスは覚えてはいない。 そうして、ようやくアルセウス自身の怒りが鎮まり、理性を取り戻したとき、アルセウスの瞳に入り込んできたのは焼け野原だった。 人は一人もいない。 いや、生きとし生きるものなどそこには存在していなかったと思われた。 辺りは真っ黒に染まっているのに、空だけがやけに冷たい青を描いていた。
アルセウスは辺りを見渡したが結果は変わらず、そこにはただただ真っ黒な地面が続いていた。 まるで、怒りに溺れたアルセウスの心を示すかのような黒だった。 ここで、アルセウスは自分のしてしまったことと、それに伴う結果に顔を真っ青に染まらせていかせた。 「我が、全てを、滅ぼした……?」 やがて、いても立ってもいられなくなったアルセウスは世界を飛び回った。何処もかしこも焼け野原や荒野が続く中、ようやくアルセウスが見つけたのが一人の少女――ミウだった。ミウは最初の頃は名前以外の記憶が飛んでいってしまった影響かどうかは分からないが、茫然としていることが多かった。けれど、少しずつではあるが気力を取り戻していき、今ではご覧の通りの天真爛漫な子になっていったというわけである。 ミウと暮らしていく中でアルセウスは本や、またはアルセウスの口からミウへと知識を与えたりして、彼女の成長を助けた。 まるで親子ともいえるような一人と一匹の暮らしが過ぎ去っていく。 もちろんミウを育てることがアルセウスにとって唯一自分ができる罪の償い……というわけではない。 例え、それが罪の償いだとして、何だというのだ、この罪は一生消えるものではないのだ。 そんなこと、アルウセスは分かっていた。
―――
ある晩のこと、ミウが眠ったところを見計らって、アルセウスが動き出した。 超能力を使って、ミウが描いた絵の束を引っ張り出し、外にいる自分の元へと運んでいく。 その束の中から一枚、今日ミウから見せてもらった――黄色に染まったネズミが描かれている紙を取り出し、その絵を見ながらアルセウスが念じると――。 「ぴぃかぴぃか、ぴかちゅ」 すると、アルセウスの目の前には一匹の可愛い黄色に染まったネズミが現れ、きょろきょろと不思議そうに辺りを見渡している。 「ぴぃ〜か?」 「……我の名はアルセウス。これからそなたにはある星に向かって欲しいのだ」 「ぴぃか、ぴか」 「やる気があるのは結構だが……すまない、今少し待ってはくれないか? もう何匹かここに出てきてもらうゆえに」 アルセウスは黄色に染まったネズミにそう言うと、続けてもう一匹、もう一匹と黄色に染まったネズミがその場に具現化させていく――いや、アルセウスの創造の力という言葉を借りるのなら、産んでいく、という表現の方が当たっているか。とりあえず、ミウの描いた一枚の黄色に染まった可愛いネズミの絵を元に、アルセウスはその場に約十匹程の黄色に染まったネズミを集めるとこう言った。 「……そなた達にはこれからある世界に行って、そこで暮らしていって欲しいのだ」 アルセウスのその言葉の後に、集まった黄色に染まったネズミ達は光に包まれ、やがて何も残さずに消えていってしまった。 アルセウスが言葉にした、ある世界。
それは他ならぬアルセウスが滅ぼしてしまった、あの蒼い星のことであった。
自分が滅ぼしてしまった世界。 それに新たな希望を与えること、それがあの蒼い星に対する、アルセウスにできることであった。 いつまでもあの星をあのままで放置させてはいけない、それは自分の過去から逃げることに繋がる。もちろん罪滅ぼしにはならないし、あの罪は一生自分が背負っていくものだろう。だが自分のできることがあるのならば、この創造の力を――あの蒼い星に捧ごう。ミウとの暮らしの中でアルセウスはその想いを強くしていった。もう悩むことなど、迷うことなどない。あの蒼い星に希望を与える為に自分の力を――。 そう思いながら、アルセウスは新しい紙を取り出す。 今度は桃色の小さな体に細い尻尾、そして空色の瞳が輝いていた。 この絵は誰かを感じさせる――アルセウスは目を丸くさせた。 そうだ、ミウだ。 この絵はどことなくミウを感じさせる。 そう思いながらアルセウスが念じると、一匹の小さな桃色の生き物が現れた。 「みゅう」 「…………」 「みゅうみう?」 「いや、なんでもない。それよりすまないが、そなたにはこれからある世界に行って、そこで暮らしてもらいたい」 「みゅうみゅう!」 「よろしく頼むぞ……そうだ、そなたに名をあげよう」 「みゅう?」 「ミュウ。これからはそう名乗るとよい」 「みゅうみう♪」 嬉しそうにアルセウスの周りを飛んでいる様子を見る限り、小さな桃色の生き物――ミュウはその名前を気にいったようだった。アルセウスはその天真爛漫そうなミュウの姿にミウの姿を重ねながら微笑みを零すと「頼んだぞ……」と言い、ミュウも光に包まれ、消えていった。 ―――
その日から毎晩、ミウが眠ったところを見計らって、アルセウスは外へ出ると、ミウの描いた生き物を創造の力を使って具現化させていく。 あるときは植物を乗せた緑色のカエルなような生き物を。 あるときは尻尾から炎を灯らせた赤色のトカゲを。 あるときは甲羅に身を包んだ水色のカメを。 次々と具現化させてはあの蒼い星へと送っていく。 ミウの絵はどことなく温かいものを感じる。きっと、あの蒼い星に何かしらの希望を与えてくれているはずだ。そう信じながらアルセウスは毎晩、毎晩、一日も欠かすことなくそれをこなしていた。 ―――
それからどれくらいの月日が流れたことだろうか。 ミウの背丈は更に伸びて、最初の頃よりいささか大人びてきてはいるが、あの天真爛漫さはそのままである。 「お休みなさい、アルセウス」 「あぁ、お休み。ミウ」 一体どのくらい、ミウの絵の中にいる生き物を具現化させてあの蒼い星に送ったことなのだろうか。アルセウスは自分でも覚えていない。それからアルセウスはふと思った。そうだ、あの蒼い星は一体どうなったのだろうかと、見に行こうかと思った。 何故、今なのかは分からない。 今までは送ることばかり考えて忘れてしまっていたというのか。 それは失態だとアルセウスは思った。成り行きもしっかりと見届けなければいけなかったのに、自分は一体何をしていたのか。しかし、ここで延々と自分を責めていても仕方がない。今回はいつもの具現化は取り止めて、アルセウスはあの蒼い星に向かうことにした。自らを光に包んで、そしてその場から消えていった。 あっという間に蒼い星の世界に到着したアルセウスは空からその姿を見て目を丸くした。 あのときは間違いなく広がっていた荒野の世界には木々などが生えており、確かな緑がそこに溢れていた。 そしてミウの描いた、あの生き物達の姿もちらほら見えており、どうやら無事に暮らし、この世界に息を吹き返させていた。 ただ、全ての場所に緑が広がっているわけではない。 まだまだ荒れているところは見受けられるし、過酷な環境も多々あった。 しかし、少しずつではあるが確かに――そう思いながら空を舞うと、またアルセウスの目が大きく見開かれる。 そこは一つの森の中にポッカリと円状に広がった空間――集落とも言えばよいだろうか、その場所にいたのだ。
人間が。
木々で造られた家がいくつか立っており、そこでは暮らしが成り立っていたのだ。 背中に背負ったカゴに果物を積んだ数人の男が集落に現れると、それを笑顔で出迎える数人の女。 その傍らには、はしゃぎ回っている子供達の姿と、ミウの描いた生き物がいた。 生きていた。
そこにあった確かな命がアルセウスの瞳の奥深くまで映りこんでいく。 もう死んでいたかと思っていたはずの命が――ミウ以外の人間がしっかりと、ミウの描いた生き物達と共にこの蒼い星の地を歩んでいる。 その軌跡に触れたアルセウスの頬に一筋の涙が伝った。 しばらく、空からその集落の様子を眺めた後、アルセウスはその場から立ち去った。 立ち去るときにはもうアルセウスの瞳から涙が零れることはなかったが、その代わりにアルセウスの瞳には強い光が差し込んでいた。
―――
翌日、アルセウスはミウを外へと呼び出した。 「どうしたの? アルセウス」 「大事な話があってな」 首を傾げながらアルセウスの背中の後についていくミウにアルセウスは瞳を一回閉じた。 実は、昨日、あの蒼い星に行って、アルセウスは二つのことを決心して帰って来た。今、その二つの決心の内、一つを行おうとミウを呼び出したのだ。アルセウスが決心した二つのこと、それはミウに真実を教えること。 今までは教えてしまったら恐れられてしまうのではないかと、幼き少女の心には受け入れがたいものではないだろうかと思って避けてきた真実――アルセウスがあの蒼い星を滅ぼしてしまったこと。それをミウに告白する。ミウはあのときに比べたら大人になりつつあるが、決してその真実は容易に受け入られるものではないし、これでミウの心が閉ざしてしまう可能性だって否定できない。 しかし、このまま隠し続けることは自分にとっても、ミウにとっても、『本当のこれから』というものから目を背けることになってしまう。ミウは何時までもここにいられるというわけではないのだ。そして自分も――。 「今日も天気がいいね」 ミウが空を仰ぎながら、呟いた。 何処までも続く色とりどりな花を身につけた草原に一つ風が吹き抜ける。 アルセウスはここで話そうかと思い、立ち止まった。 この告白でミウがどうなってしまうのかなんて分からない、だから、アルセウスは緊張していた。しかし、一呼吸をゆっくりと入れると話始めた。 「それで、ミウ。そなたに大事が話があるのだが」 「うん、な〜に?」 今からこの無垢な顔に影を落としてしまうかもしれないと思うと胸が痛むほど苦しいアルセウスだったが話を続ける。 「この世界は我とミウしかいないんだ」 「え?」 「この世界は元々、我しかいなかった世界だった。そして、ミウ。そなたが元々いた世界はここではないのだ」 徐々に曇っていくミウの顔にアルセウスの中で緊張の度合いが膨らんでいくが、ここで止まるわけにはいかないとアルセウスは自分をしっかりと持ちながら更に話を続ける。 「そなたがいた世界は美しい蒼い星の世界だ……我はその世界を殆ど滅ぼしてしまい、そしてミウと出逢い、今に至る……ということだ」 大まかなことは話した。 残念ながらアルセウスはあのとき出逢う前のミウの過去を知らないから、そこまで告白するまでは叶わなかったが、ここまでは話した。後はミウが信じてくれるかどうか、そしてどのような面持ちで自分と向き合うか、それとも拒絶されてしまうか。いきなりこんな規模の大きい話をされて信じろという方が難しい話だ、しかしそれは承知の上だ。 アルセウスがそう想いながらミウの顔を見続けていると、最初は訳も分からないと言わんばかりにきょとんとしていたミウの顔が徐々に強張ってきて、なんだか苦しそうに肩で息をし始め、額からは汗がふつふつと浮かび上がっている。明らかな異変を感じたアルセウスがミウを呼ぼうとした瞬間――。
ミウの体が地面に崩れた。
―――
最初はミウの体を呼びかけながら揺さぶったりしていたアルセウスだったが、安静させた方がいいだろうと気がつき、しばらくミウの体を横たわしておいた。やけに時間が長く経つような感じがアルセウスの中に広がって行く中、やがてミウが目を覚ました。ミウを呼びかけると共にアルセウスの瞳に映ったのは、空色の瞳から零れるミウの涙だった。どうしたのだろうかとアルセウスが訝しげにミウを見つめると、ミウは悲しそうな笑顔を浮かべた。 「……思い出しちゃったんだ。全部」 「思い出したというと……」 「うん、昔のわたしのこと」 ミウはアルセウスに向けていた顔を空へと向ける。その空色の瞳はまるでどこかを見つめているかのようだった。 「わたしね、ドレイイチバって呼ばれる場所にいたんだ。地下の狭い部屋に閉じ込められて、そこにいた子達とこれからわたしたちどうなるんだろうねって話したのを覚えてるよ。いつになったらその部屋から出られるんだろうって思っていたときにさ」 ミウの腕が大きく空に仰いだ。 「どかーんって爆発みたいなことが起きて、次に気がついたときには、みんな、いなくなっちゃってた」 空色の瞳から溢れてくる感情は留まることを知らなかった。 いつ出られるか分からなかった部屋の中、それを壊してミウを空の下に導いてくれたのは他ならないアルセウスだった。 だけど、自分と同じくあの空の下を望んでいた子達は? 思い出した記憶によって産まれた感情の波に流されながらもミウはなんとか声を出した。 「アルセウス……わたし、アルセウスに、なんて言ったら、いいか、分からない、や……」 「ミウ」 「分からないけど、ね。でもね、でもね。今、わたしがここに、いるということは、嫌じゃ、ないから」 「……」 「不思議、なんだけど、それだけは、確かに言える、こと、なんだ」 その言葉が終わると共に、ミウは声をあげて泣いた。これでもかというぐらいの声が空へと伸びていった。思い出された過去と今を繋いで意味を見出したミウをアルセウスはそっと前足で抱きしめてあげることしかできなかった。そして、そのアルセウスの行為をミウは拒絶しなかった。そこから見て、先程のミウの言葉は本当なのだろう。 ミウがこの世界にいたことは、そしてアルセウスが告白したことは、決して無駄なことではないということが鮮明に輝いた瞬間だった。
――― あれから何十年の月日が経ったことだろうか。 ミウの顔にはたくさんのしわを刻み込まれており、すっかり老婆となっていたが髪は依然と綺麗な桃色に染まっており、瞳も空色で広がっていた。 「ミウ、大丈夫か? 最近、元気がなさそうだが……」 「あら、アルセウス。えぇ、大丈夫よ。この通りにね」 ミウの部屋でアルセウスにそう尋ねられた彼女は笑顔で腕を振りながら答えた。しかし、ミウの食べる量がここのところ最近、減ってきているし、また休みがちな日も多くなってきている。「そうか……」と言いながらも心配そうな顔を向けてくるアルセウスに、ミウは苦笑交じりでしょうがないなと言わんばかりの顔を見せた後、外に散歩しに行こうと言ったのであった。 相変わらず、この世界は空と所々に花を身に付けた草原が広がっている以外に何もなかった。 少しの間、歩き続けるとミウは草原の上に静かに座った。それに続いてアルセウスも体を草原に体を預けミウに寄り添う。 それからお互い、しばらくは空を眺めているだけで何も話さなかった。 ゆっくりとした時間がその場を流れていく。 おだやかな風が流れている中で、ようやく口を開けたのはミウの方だった。 「ねぇ、アルセウス」 「どうした? ミウ」 「あの日のこと、覚えているかしら」 アルセウスは首を傾げた。あの日とはいつのことなのだろうか、今までミウとは数十年の間、共に暮らしてきたのだ。ミウにとって話したい『あの日』を特定できるわけではない。アルセウスが答えないでいるとミウの口が再び開いた。 「わたしに全てを教えてくれた日のことよ」 「……あの日、か」 アルセウスがそのときの情景を思い出すかのように呟いた。ミウが言った『あの日』とはアルセウスがミウにこの世界のことや、彼女との出会いのこと……そして、ミウが記憶を取り戻した日のことである。忘れるわけがない、あの日が本当のミウと自分の始まりだったと言っても過言ではないとアルセウスは思っている。今まで隠してきたものを壁とするのなら、それが取れたということは、ミウとアルセウスを隔てるものはもう一切なくなったという意味に繋がるのだから。 あのアルセウスの告白から次の日は流石の明るいミウの顔も曇りがちだった。しかし、ミウは徐々にまた普段の笑顔を取り戻していき、アルセウスは今まで以上にミウが隣にいるということを感じられた。 「ありがとう……」 ミウが目を閉じて続ける。アルセウスは何も挟むことなく、ミウの言葉に耳をゆだねることにした。 「あの日があったから、本当のアルセウスに出逢って、本当の私に出逢った。確かに……アルセウスが犯してしまったことはとんでもないことよ。けれどね、アルセウス、これだけは聞いて。あなたがわたしにくれた日々は確かなもので、幸せだったわ。あの子達の分も生きようと思って、こうして強く生きてこれたのも、アルセウスのおかげなの。だから、だからね……ありがとう、アルセウス」 アルセウスがくれた日々。 それに至るまでの過程のことを考えると、ミウにとっては複雑な気持ちだっただろう。しかし、こうして彼女なりに答えを出して、そして今、自分に告白している。その上、告白だけではなく、「ありがとう」という言葉までもミウから受け取った。 おだやかな風が一つ吹く。
ミウは静かに目を閉じたまま、アルセウスの体にもたれかかった。
ミウの最期の温度を感じながらアルセウスの頬に一筋の涙が垂れた。 ―――
ミウが亡くなって翌日、アルセウスはミウを草原の下に埋めると、ミウとのこれまでの日々を眺めているかような眼差しを空に向ける。そうしてしばらくの間、そこにたたずんでいると、やがてアルセウスはその場から離れた。 そして、アルセウスはミウを埋めたところからも、一緒に住んでいた神殿みたいな場所からも離れた場所へとやってきた。 何故、相変わらず草原しか広がっていないこの場所を選んだのかは分からない。今まで住んでいた場所から離れることによってそこから新しい一歩を踏み出そうという考えがあるかもしれない。 とりあえず、その場所でアルセウスは瞳を閉じると一枚、また一枚と自分の周りに板を出していった。それは雷を彷彿とさせるかのような黄色であったり、紅蓮の炎を想像させるかのような赤色であったり、水を象徴するかのような蒼色であったりと全部で十六枚の板がアルセウスの周り浮かんだ。 「この板をあの蒼い星に運べば……きっと、あの土地は潤うことであろう、全てとはいかないかもしれぬが、これできっと……」 アルセウスが久しぶりに蒼い星を見たときに心に決めたこと――ミウに過去を告白することの他にもう一つ、それは自分の力をあの蒼い星に注ぐということだった。創造の力が源となっている板なのだ、あの蒼い星を豊かにさせることはできるはずだとアルセウスは信じていた。しかし、これを実行すると自分の力を殆ど失くしてしまうことになり、死ぬことはないかもしれないが、代わりに永い眠りにつくことになることであろう。それでも構わない、あの蒼い星の為になるのならば喜んでこの身を未来へ託そう。 ちなみに、今やることにしたのはミウとの日々を終わらせた後にしたかったからである。自分がいなくなった後にミウを一人きりで残したくなかったからだ。 「……ミウ、そなたに会わなかったら我はどうなっていたのだろうな」 板が一枚、また一枚と光を放ちながら消え、蒼い星へと向かっていく。 「もしかしたら我は自分で自分を殺してしまっていたかもしれないし、ずっと引きこもっていたかもしれない」 徐々に減っていく板と共に、アルセウスの脳裏に浮かぶのはミウとの日々。 あの日で全て失ったはず笑顔も、温もりも、全てミウと共にいたからこそ蘇ったものだとアルセウスは思う。 こうして、自分の犯してしまった罪と向き合い、行動に移せた勇気をくれたのも他ならないミウだった。
「ありがとう、ミウ」 最後の一枚が消えると、力を殆ど失くしたアルセウスはその場で倒れ、そして永い眠りについた。 おだやかな風がアルセウスを優しく抱きしめるかのように吹き抜けていく。 そんなアルセウスの元へと風が送った一枚の紙。 それは桃色の小さな体に空色の瞳をした小さな生き物――アルセウスが名づけたミュウという名の生き物。
瞳を閉じたアルセウスの顔に微笑みが浮かんだ。
――― それは遠い未来。 蒼い星の世界の中のこと。 とある町の民家の座敷に、桃色の髪に瞳を空色いっぱいに埋めた少女が一人と、何やら植物の種らしきものを乗せた一匹の緑色のカエルが座っていた。そしてちゃぶ台を挟んで、向こうにはには顔にしわをたくさん刻んだ老婆が一人座っていた。 「ほ、ほ、ほ。なるほど。この赤い板のう」 「うん。この前、拾った板なんだけど、なんだか不思議な感じがしてね。この町で物知りなおばあちゃんがいるって聞いたから、これがなんだろうかって相談しようと思って」 「なるほどのう」 「それで……おばあちゃん、これ何か分かる?」 「ふむ……正直に言うと流石のわしにもよく分からんのう」 残念そうな顔を浮べる少女に、老婆は微笑みながら尋ねた。 「そうじゃ、お譲ちゃん。これを拾ったときに何を感じたのじゃ? 不思議な感じと言っておったが」 「あ、えーと。なんか懐かしいような、温かいような感じがしたの。フシギダネにはそんな感じがなかったみたいだし……おばあちゃんはこの板を不思議だって思わない?」 「うむ、感じないのう」 「……そうかぁ。やっぱりわたしの気のせいなのかなぁ」 「フシャフシャ」 そうそうと言わんばかりに少女の隣に座っていたフシギダネと呼ばれた子が鳴いたが、対する老婆は違う考えだった。 「いやいや、案外、お譲ちゃんに関係あるものかもしれないぞ?」 「わたしに?」 「そう、じゃから、お譲ちゃんにしか感じなかったことかもしれないということじゃ」 自分に関係がある板……もしそうだとしたら、自分にしか会うことができる何かがある、と考えると少女はそのロマンあふれる可能性に胸を躍らせた。 「ありがとう、おばあちゃん。この板は大事に持っておくことにするよ」 「それがええ。それがええ。大事な縁があるかもしれんしのう」 少女の明るい顔を見れたことに一安心した老婆は「ほほほ」と笑うと、そういえばとあることに気がついて少女に尋ねる。 「お譲ちゃんの名前を訊くのを忘れておったわい。良かったら教えてくれんかのう?」 「うん! わたしの名前は――」 少女とフシギダネが老婆の家にいる頃。 その町の上では一匹の桃色に染まった小さな体に空色の瞳を浮べた生き物が空を飛んでいた。 鳴きながら。
「みう」
誰かを呼ぶように鳴きながら。
|
第3回ポケスコで見送ったネタの種から収穫できたものを贈ります……ということで、『巳畑の収穫祭』はちょっとした短編集みたいなものだと思ってくださればいいです。 やっぱり、このまま放置プレイをかますのはもったいないので、今回、このような形を取りました。 ちなみに妄想スレにぶちこもうかなぁ、ポケストにぶちこもうかなぁと迷っていましたが、記事がこれを含めて七つあるので、ロンポケの方にぶちこませていただいた所存です。 それと、ポケスコの本来のルールである10000字以内を破った、字数オーバーの作品もあります。
それでは、巳畑の収穫祭、最後までよろしくお願いします。
よっしゃ、祭の開始じゃー!(落ち着け
追伸:全ての作品に【何をしてもいいのよ】タグがかかっております。
|
よくやってしまうパターンをやってしまった名無しです。
はい、これからはちゃんと親記事に返信します。
さて、「なろう」様にて「ポケモンヒストリー」の最新話を23日午前0時に予約投稿しました!
今回はゲストとして、あのキャラを出しました。ほら、いつもルカリオと一緒にいるあの方です。
では、もしよろしければ上の《URL》からお入りください!直接「ポケモンヒストリー」へ繋がります。
感想もお待ちしておりま〜す!あ、なんならここの掲示板に書いてもらっても良いかも………
優しげな音色が水面上に響き渡る。
夕凪(ゆうなぎ)を迎えたばかりの海を、ぼくはじっと眺めている。
静かで、心地よかった。潮のにおいも薄い。肌をさする風はまだ少しだけ冷たくて、それでも緑に小さく彩られた森林をかき分けていく。さらさらと、どこかはかなげな風景なのに、夕日を包もうかとしている海の茫洋さはいつも通りだった。
ゆっくりと深呼吸を重ねる。そうだよなぁ、とあいつの顔を空に思い描きながら、顔をほころばせる。耳に淀(よど)む音色のひとつひとつを、できるだけはっきりと聞き分けていく。胸の中が少しだけ落ち着いた。海を見ていたつもりなのに、いつの間にか視線は空に送っている。ぼくの真上を通り過ぎる雲はひたむきに東を進んでいく。目を閉じれば、このまま眠りにつけるような気がする。
サメハダ岩の岬で振り子のように体を揺り動かしながら、何かを待っていた。
だれかを待っているという言い方でも当てはまるだろうし、もしくは時間が過ぎるのをただ肌を伝って、感じているだけなのかもしれない。それでも、待っているという意識が身に沁みついていた。その意識すらもが、今では曖昧になっている。
せわしく立ち上がった。おいおい、と自分に言い聞かせながら、額を一度、二度と強く叩いてみる。じんわりと痛みが頭の中に響いてくる。白く薄れていった音の余韻を、何とか耳に蘇(よみがえ)らせた。
さらさらとしていた。静かで、心地よかった。
これで最後だと言わんばかりに一息落として、夕日の沈んでいく海を眺める格好に戻す。
※
コト、と言います。はじめまして。今作「雲の行方(ゆくえ)」はポケモン不思議のダンジョン(時、闇、空の探検隊)の世界を舞台と定め、その中での四季を取り入れた作品となっております。
なお、一季ごとに四話を収録するつもりですので、つまりは全一六話の構成となります。基本的にこの形式を筋として、話を展開するようにしますので、ご理解よろしくお願いします。何らかの事情で変更があった場合は、投稿した一話の中にその内容を明記することとなりますので、あしからず。
ご一読いただきありがとうございます!そして感想まで書いていただけるとは……嬉しい限りです!
前の記事で申しましたように、この続きはこちらの掲示板ではなく、「小説家になろう」様の方へ投稿させていただいております。ですので、よろしければ上の《URL》からお入りくださいませ。「ポケモンヒストリー」へ直に繋がっております。ちなみに現在、「第21話」を執筆中です。
そしてできればですが、感想と評価もお待ちしております。閲覧も感想も評価も全部「無料」ですのでお気楽にどうぞ。
「言うだけタダ」ってやつですね(違うか)。
しかしながら当然、読んでいただけるだけでも嬉しいので、こんな駄文でよろしければこれからも読んでやってください!
では失礼いたします。
ハイ。第一話「プロローグ:旅立ちと始まり」投稿させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
もしも、「続きが読みたい!作者ムカつくけど!」や「まぁショボい匂いがプンプンするけど、「なろう」に行けばもっと面白い小説見つかるかもしんねーし、行くだけ行ってやるか」等という、暖かい気持ちになってくれた方は、上の《URL》よりお入り下さいませ。作者は寂しい気持ちでいつでもお待ちしております。
また感想や評価もすがる様な気持ちでお待ちしております。ちなみに現在、キャラ紹介も含め第20話まで投稿しております。
なお、今後については最初に申しました様に、「更新のお知らせ」のみの投稿となります。小説本文の投稿は行いません。
しかし、作者がこちらでも小説管理ができるまでレベルアップした時には、この掲示板にも本文投稿をさせていただくかもしれません。まぁ最初は様子を見ながらですね。
それでは私、今後も小説完結を目指して頑張りたいと思いますので、「ポケモンヒストリー」を何とぞよろしくお願いいたします!
待ってるよ〜!
夜………
とある地方のとある街の高いビル……
???「……………………」
その屋上から街を見下ろす人物が一人…………
黒いローブを纏い、表情も頭からすっぽりかぶったフードで見えない。
まさしく…………漆黒………………………
夜空に浮かぶ月の光が無ければ、その姿は夜の闇に完全に紛れていただろう……………
???「………………………………」
バタバタ………………
夜風がローブを撫でる……………………
その漆黒の人物はただただ、摩天楼の上から眼下に広がる街を見下ろしていた……………………
カントー地方・マサラタウン。
一言で言えば、田舎町。
大きなビルや建物はほとんど無い。それどころか車や人通りもまばらである。
唯一、この町の特徴をあげるとするならば、ポケモン研究の権威、「オーキド」の研究所があるという事ぐらいだろう。
だが………都会では決して手に入らないものもいっぱいある。
数年前、そんな町から一人の少年が旅立った。
彼の夢は「ポケモンマスター」。ポケモントレーナーの頂点に立つこと。
彼はその夢を叶えるため、多くの人々やポケモン達との出会いと別れを繰り返し、バトル&ゲットの日々を送った。
そんな彼も今では、カントーでは1、2を争うほどのトレーナーに成長していた。
だが、「ポケモンマスター」になるという目標は未だ達成されていない。彼の選んだ道はそれだけ険しいものなのだ。
そして、その夢の実現のため、少年は相棒のピカチュウと共に、再びここマサラタウンから旅立とうとしていた…………………
サトシ「じゃ、行ってきます!」
ハナコ「まったく忙しないわね……。もう少しゆっくりしていけばいいのに…………」
サトシ「そんなじっとしてらんないよ!俺はもっと……もっと強くなるんだ!!」
ピカチュウ「ピカチュウッ!!」
帽子の少年………サトシの肩に乗るピカチュウが「同じく!!」と言わんばかりに鳴く。
空は快晴。ポッポやピジョンといった鳥ポケモン達が気持ちよさそうに飛んでいる。
新たな旅立ちの日にはもってこいの朝だ。
ハナコ「ホント、あんたはソレばっかりね。10歳の頃とちっとも変わってないんだから………。」
サトシの母………ハナコが呆れ気味に言う。
サトシ「何だよ母さん。もっと明るく見送ってくれよ……。愛しい息子の決意の朝なんだぜ?」
ハナコ「ハイハイ。じゃあ、気をつけて行ってらっしゃい。身体は大事にね?」
サトシ「おう!行ってきま〜す!」
ハナコは遠ざかっていく息子の背中を見る…………もう何度こうやって送ったことか……………
小さい頃から二言目にはポケモンマスター、ポケモンマスターって………耳にタコができるくらい聞かされたっけ。まぁ今もだけと。
でも、もうあの子も17か……………ずいぶんたくましくなったわね………………
嬉しいような………寂しいような…………………
ハナコ(………さて。次あの子が帰ってきた時は何を作ってあげましょうかね?)
ハナコはその背中が点に見えるほど小さくなるまで見つめ、やがて家に入っていった……………
サトシ「う〜ん。ちょっと早すぎたかなぁ……」
ピカチュウ「ピカ〜……」
ハナダシティの駅の西口。
駅構内はサラリーマンやらトレーナーやらと、多くの人でごった返している。
そんな中、サトシはある人物達と待ち合わせをしていた。
時計を見る。待ち合わせ時間15分前。サトシにしては早い。
サトシ「しっかし変わったなぁハナダシティも………。」
いわゆる高層化。元々そんなに田舎町というわけではなかったが、10歳のころ自分が初めて訪れた時と比べれば、高層ビルやらなにやらが多く建ち並ぶ様になり、大分印象が変わっていた。
サトシ「この駅も昔は小さ………あっ!お〜いカスミぃ〜!!」
サトシは人混みの中に見覚えのあるオレンジ色を見つけ、大声で叫んだ。
それに気づいた少女がやや恥ずかしそうにしながら急ぎ足で近づいて来る。
カスミ「ちょっと!そんな大きな声出さないでよ!恥ずかしいじゃない!」
サトシ「いやだって、こんな広い所これくらいじゃなきゃ聞こえないだろ?」
サトシはまるで悪びれていない………………
カスミはそんなサトシに多少イラつくも、
サトシ「いやぁ〜でも久しぶりだなぁカスミ!ちょっとは女らしくなったんじゃね?」
サトシがそんな事を言ってきたので、とりあえずさっきのは帳消しすることにした。
カスミ「へぇ〜?あんたも少しは成長したじゃない。このアタシの魅力に遅れながらも気がついたなんて。」
サトシ「まぁ、だって元がアレじゃあさ……ってウソウソ、ジョーダン……ソレ当たったら怪我………」
カスミが近くの小石を拾おうとしたので、サトシは続きを言うのをやめた。
せっかく帳消しにしたのに…………マイナスに逆戻りである。
カスミ「ったく…………ん?あれタケシじゃない?」
カスミが向こうを見ながら言う。サトシもカスミが見る方へ目を移した。
サトシ「あ、ホントだ!お〜いタケシィィ!!こっちだこっち〜!!」
タケシ「おお二人とも!久しぶりだなぁ!」
細目の男。タケシの登場だ。
雰囲気は昔とあまり変わらないが、いくぶんか背が高くなったようだ。
サトシ「久しぶりだなタケシ!どうだ?彼女できたか?」
冗談気味に言うサトシ…………………が、
タケシ「サ、ササササササトシが…………彼女って……………言った……!?」
いきなりしどろもどろになるタケシ………無理もない。
それだけ目の前のサトシと言う少年は、そういう事に関しては超鈍感だという印象が強かったのだから。
サトシ「何だよ〜、そんなびっくりすんなよ〜!冗談だって!」
タケシ「サトシからその部類の冗談が出るとはな…………。この数年の月日は伊達じゃないってことか……。」
カスミ「アタシもちょ〜っとだけビックリしたわ……。でも行動が突飛なとこは今でも変わんないわね。」
タケシ「だな。いきなり「初心に戻りたいから最初のメンバーで旅しよう」だなんて……。まったく、人のこと考えてるのかよ。」
溜め息混じりに言うタケシ。
だがそうは言うものの、タケシもカスミもまんざらでもない様だ。
サトシ「ハハハ。でも二人とも来てくれたじゃん。やっぱ仲間だよなぁ〜俺たち!」
サトシは数日前、かのカントー最強のトレーナー、ドラゴン使いのワタルとバトルした。
何故そんな変則マッチが実現したかと言うと……………
カントーリーグ協会がサトシの有望性を買い、何とポケモンリーグ、四天王リーグともにすっ飛ばし、特別にワタルへの挑戦権を与えたのだった。
勿論それに勝てばチャンピオン………なわけではなく、あくまで腕試しの意味合いでという事だ。
そして当然サトシも意気揚々とそれに挑戦した。
だが結果は…………完敗。
何とか三体を戦闘不能に追い込んだものの………最後はワタルのカイリュー相手に手も足も出ず、ストレート負け。
その圧倒的な力の差にサトシは愕然とした。
だが………………
ワタル『君の再挑戦を心から待っている…………』
その言葉でサトシは吹っ切れた。
世界は広い…………俺はまだまだ強くなれる……………!
というわけで初心に戻り、一番最初のメンバーで修行の旅を再会しようというのだ。
サトシ「まっ!回るのはカントーだけだからさ!それまでの間つきあってくれよ!」
ピカチュウ「ピッカチュウ〜!」
ピカチュウが「ごめんね〜」と言わんばかりに可愛らしく鳴く。
カスミ「しょうがないわね。可愛いピカチュウに免じて、つきあってやるわ!」
タケシ「まぁ俺たちにとってもためになるかもしれないしな。ブリーダー修行の旅、再開だ!」
サトシ「そうこなくちゃ!よろしくな二人とも!」
バンバン!と、満面の笑みで二人の肩を叩くサトシ。
カスミ「イタ!?もうちょっと加減しなさいよ〜!」
サトシ「ハハハ!悪い悪い!」
やはり悪びれる素振りも見せない………………
カスミ「………で、カントー回った後はどうするつもりなのアンタ?」
サトシ「う〜ん、まだ決めてない。ホウエンにでも行ってみようかなぁ〜……。」
カスミ「ほぉ?ホウエンねぇ……。」
カスミは何故かニヤニヤしている……………
サトシ「何ニヤついてんだよ。気持ちわりぃなぁ。」
カスミ「アンタいつからそんな毒舌になったわけ!?」
サトシ「そんなのカスミの影響に決まってんだろ!」
カスミ「はぁ!?アタシそんなキャラじゃないわよ!」
タケシ「懐かしいなぁこの光景………。」
まるで姉弟喧嘩を見ている様だ…………前はこれが当たり前だったっけなぁ…………
などとタケシが遠い目をして物思いにふけっていると、
サトシ「ッッッッ!ああ〜もうっ!さっさと行くぞ!?」
喧嘩を強引に中断し、ズカズカと進んで行くサトシ。
カスミ「ちょっ、行くってどこ行くのよ!………ってもう聞いてないし……。」
タケシ「やれやれ、お前ら全然変わってないなぁ。」
カスミ「あんなお子ちゃまと一緒にしないでくれる?アタシはアイツと違って、もう青春をエンジョイしてるんだからね!」
意味深な発言をするカスミ………その顔はさっきサトシをからかった時と同じニヤけ顔である。
タケシ「え?……それってどういう…………」
カスミ「フフフ。ヒ・ミ・ツ!」
タケシ「……おいおいまさか…………?」
サトシとは間逆で、こういう事には悲しいくらいに敏感なタケシは何かに感づいた様だ。
カスミ「ハーイハイ、この話はここまで。さっ、サトシ追いかけましょ?このままじゃアイツ迷子になるから。」
そう言ってサトシを追いかけるカスミ。
タケシはそんな彼女の背を唖然としながら見る………………
タケシ「…………こりゃ、俺たちもうかうかしてられないな。サトシよ。」
そう静かに呟くタケシ。
とにもかくにも、こうして再び彼らの修行の旅が始まったのであった。
どこかの街のビルの地下……………………
???「…………状況は?」
低い。地獄の底から響いてくるかの様な声。
部下?「はっ!先程、監視の者から入った連絡によりますと、ターゲットは今朝マサラタウンを出発。現在はハナダシティ駅にてトレーナーと思われる仲間二名と合流したとの事です!」
部下と思われる男が軍隊じみた口調で報告をあげる。
???「仲間というのは?」
部下1「はっ!ニビシティジムリーダー・タケシ、ハナダシティジムリーダー・カスミと思われます!」
???「なるほど。昔のメンツと言うわけか……。監視を続けろ。動くのは奴らに隙ができた時だ。その際、他の者は適当に追っ払っておけ。目的はあくまでサトシ君のみだからな。」
部下1「はっ!」
???「よし。お前はもう下がれ。次の報告を。」
するともう一人の部下が前へ出てくると、先程の部下と同様に軍隊口調で、
部下2「はっ!解析は現在35%完了。このペースでいきますと10日後には完了いたします。」
???「思ったよりかかっているな。急げ。」
部下2「はっ!すぐに伝令を!」
バタン………部下達が扉を閉める音……………
もう部屋にはボスと思われる男一人しかいない。
少し手間取ったものの、こちらは近い内にメドがつくだろう…………………
後は………………
???「……『ワダツミ』…………か……………」
ポケモンマスターを目指し再び故郷を旅立つ少年、サトシ。
様々な陰謀が渦巻くこの世界を、彼はどう歩み、そして、何を見出すのか。
今………新たな歴史が刻まれようとしていた………………
どうも初めまして。「名無し」と申します。
私、現在「小説家になろう」様にて二次創作小説を連載しておりまして、それを一人でも多くの方に読んでいただきたく思い………ぶっちゃけ宣伝しに来ました!
本文はこちらには置かずに、「なろう」様の方をメインに投稿させていただこうと思います。
「なろう」様へ最新話を投稿時に、こちらの掲示板にその旨を伝える記事と小説のURLを置いていく………ってな具合です。
しかーし!
ここは小説投稿サイト。なのに本文は置かずにURLだけ置いてってヨロシクとはいきませんので、「小説紹介」や「あらすじ」、「キャラ紹介」、そして「第一話(プロローグ)」のみこちらに置かせていただきたいと思います!
という訳で、以下小説紹介です!↓↓
タイトル:ポケモンヒストリー
ジャンル:ファンタジー(ギャグも大事)
《あらすじと簡単な紹介》
さまざまな地方を巡り歩いてきたサトシは、その実力を買われ、なんとカントー最強のトレーナー・ワタルへの挑戦権を得る!しかし、世界は広かった……。
もっと強くなりたいと闘志を燃やすサトシは、初心に戻るため再び各地方への旅を開始する!熱いバトル、さまざな陰謀、そして恋………。
はたして、彼に待ち受けるものとは!?*****アニメの数年後の世界を舞台にしています。サトシ17歳です。映画との連動有り。オリキャラ&オリポケ有りです。物語的には「主人公が悪を倒しに行く」というものではなく、もう少し難しい感じにしたいと思っています。
《キャラ紹介1》
サトシ 17歳
「気合い」と「根性」でできた若きポケモントレーナー。相棒はずっとピカチュウ。そして夢もずっとポケモンマスター。
そんな彼も成長し、トレーナーとしての実力は今やカントーでは1、2を争う程に。しかし、調子に乗りやすい所や無鉄砲さなどは変わらず、精神面の成長はあまり見られない…………と思いきや、可愛い女の子を前にするとたま〜に赤面することも。でも周りと比べるとやはりまだまだ鈍感。
ハルカ 17歳
「ホウエンの舞姫」の二つ名を持つ。コーディネーターとしての実力はもはやトップクラス。
当然外見も成長し、だんだん「可愛い」から「綺麗」になってきた。何とファンクラブまでできたとか。内面的にもすっかり大人……………になった訳ではなく、同年代のヒカリや弟のマサトにまでいいようにからかわれるなど、「大人の女性」までの道のりはまだまだ遠い(笑)。
最近はコンテストどころか、周りを完全シャットアウトして猛特訓しているらしい。
タケシ 21歳
ポケモンブリーダーにしてニビシティジムリーダー。その幅広い知識でサトシ達をかげながら支える。皆のお兄さん的存在。しかし「お姉さあああああん!!!」なのは今でも変わらない……。
カスミ 19歳
自称「世界の美少女水ポケモンマスター(長っ)」。水ポケモンをこよなく愛するハナダシティジムリーダー。軽そうなイメージとは裏腹にジムリーダーとしては誰もが一目置く存在。
サトシだけでなく、ハルカやヒカリにもよく相談を受けるなど皆に頼られている。タケシがお兄さんなら、彼女は皆のお姉さん役と言ったところ(?)
マサト 14歳
ハルカの実弟。相変わらず生意気だが、彼ももう立派なトレーナーに。尊敬する父の様なジムリーダーになるべく、今は修行のため各地方へ旅に出ている。
姉であるハルカのことは気にかけていない様に見せてても実はお姉ちゃん子だったり(多分)。
ヒカリ 17歳
今をときめく「シンオウの妖精」。その人気はもはやアイドル並。同じコーディネーターであるハルカのことは良き友人兼好敵手として今でも慕っている。
超おしゃれ好きで人懐こく、今で言う「守ってやりてぇ」タイプ。でもカスミと一緒にサトシやハルカをからかうなど、以外と人を扱うのが上手いところも(良い意味でだよ?)。
同じくライバルであるノゾミと共にトップコーディネーターを目指し精進中。
□主な登場キーワード
・バトル&コンテスト、恋愛、オリジナルポケモン、オリジナルキャラ、水の民、波導使い、悪の組織
以上、小説紹介は終わりです。なお、他にもキャラは出ます。
では次の更新で第一話である「プロローグ」を投稿したいと思います!
興味の有る方はぜひご一読を!よろしくお願いいたします!