第2話
「ちょっとあんたたち。技も知らないのにバトルなんて出来っこないでしょ。」
「そっか。」
ポカーンという顔をする。
「知らずにバトルしようとしてたのね?ツタージャの技は睨みつけるとつるのムチ。ポカブは体当たりと火の粉よ。」
「何だそれ、早く言ってくれよ!!」
エルトはアララギを責める。
「もういい、早く始めよーぜ!」
レイヴンはエルトに呆れたように言う。親友だが、こういうこともある。
「ふん、自信満々だな!レイヴン!じゃこっちからだ!体当たり!」
ポカブは突っ走り、ジャンプし、ツタージャを狙う。
「ツタージャ、かわしてつるのムチ!」
ポカブはツタージャに突っ込む。しかし、ポカブの前からツタージャは消えていた。
「ポカ?ポカーーッ!!」
ポカブの背後からツタージャのつるのムチが炸裂した。
「タージャ!」
「ツタージャ、もう1回つるのムチ!」
パシッ!パシッ!
ポカブは倒れた。
「ポカーー・・・・」
「ポカブは戦闘不能よ。この勝負、レイヴン君の勝ちよ。」
レイヴンは喜んでいる。
「エルト、俺との差、思い知ったか!」
エルトはふてている。
「レイヴン、俺と一緒に旅してくれるか?」
エルトはグーを突き出す。
「もちろん。」
レイヴンはグーをエルトのグーにつける。
「おっし、じゃあ今から俺達の旅、スタートだ!」