8時2分
「うーーん……あーよく寝………寒!!」
気温-6℃
「さて………今日も歩くか………」
運命の塔までの道のりは相当長い。
そして、俺は名前も知らない都市へ足を運んだ。
……かなりの人とポケモンの量だ……
田舎から来たので結構びっくりした。
店の中から音楽が漏れだしていて、少しうるさいくらいだ。
コッコッコッコッコッコッ…………
ドン!
自分にちょっとの痛みと共に鈍い音が聞こえた。
「いってーな!なにしてくれんだ!」
「ひっ!」
そこには[ワニノコ]がいた。
「すいません!許してください!お願いします!」
よく見るともう今にも泣きそうな目をしていた。
(面倒だな……)
と、俺が思った直後!
「ひっく……うっ、うっ………」
もう一つのしずくをたらしていた。
「どんだけビビりなんだよ……」
それもそのハズ。まだ人間で言うと8才くらいのワニノコだった。
独り言が聞こえたせいか、
「うわぁぁーーん!!」
突然大声で泣き始めた。
「あ〜あ……やっちゃったよ………」
そこら辺を通り過ぎる人、ポケモンは心配そうにワニノコを見ながら歩いている。
「このー!うわぁぁーーん!」
そう叫んで俺の首元をポカポカと殴ってくる。
……正直言って、痛くない。
俺はあきれ半分で
「ゴ、ゴメンよ……」
と言ったがまだポカポカと殴ってくる。
あーあ。面倒くせー。
5分後ぐらいだろうか。やっと手を止めてくれた。
「うぐっ、うぐっ………」
そう言って俺の首元にある柔らかい毛で涙を拭いた。
(汚い事すんなよ………)
俺は人間で言えば12才ぐらいだ。
そろそろ身だしなみにも気をつける年頃なのだ。
「悪かった………」
俺がそういうと何も言わないで向こうに行った。
「ハァ……嫌な事しか起きないな……」
22時29分
ゴミ箱のそばで寝ることにした。