浮線綾さん、はじめまして。きとかげと申します。
草上で食前酒 -Le Aperitif sur l'herbe 読みました。面白かったです。
オリュザの黒スーツ、ケラススの白衣、手持ち同士の対比が記号的で覚えやすく、自分でもこんな書き方をしてみたいと思いました。『四つ子とポケモン』の時も思いましたが、浮線綾さんのシンボリックな登場人物の表し方は覚えやすくて惚れ惚れします。
黒と白、青と赤の対比が、物語が進み、記憶が戻るにつれ、0と∞、相容れない考えの対立になる流れ。0を望んだリズが永遠の命を得て、∞を望んだセラが短命となる。この結果は皮肉だと思いながら……最後の穏やかな雰囲気にちょっと救われました。
あと、リズが炭になった時は「えっ死んだ? どういうこと??」となりながら先へ先へと読み進めました。
カロスのお祭りの描写が細かいなと思ったら、参考文献しっかり調べてらっしゃって、すごいなと思いました。『四つ子とポケモン』も書き直し中とのことで、楽しみにしております。