アレンはダルクに連れられて302番道路に向かった。
「ここは色んな野生ポケモンが生息している。新人トレーナーが新しいポケモンを捕まえるにはうってつけの場所だ。」
「・・・ふ〜ん。」
アレンが辺りを見回すと、ヨーテリーやポチエナ、ガーディ等のポケモンが元気よく走りまわっている。
「色んなポケモンがいるんだなぁ・・・。どれをゲットしようかな。」
すると突然、アレンに何かの影が体当たりしてきた。
「ぐほっ!」
「大丈夫か!?」
「あ、うん。なんとか・・・。」
アレンはお腹をさすりながら立ちあがった。
「今のは・・・ポケモン?」
「ああ、おそらくあいつだろう。」
ダルクが指差した先には、たいでんポケモンのシママがいた。
「どういうつもりだ・・・?僕に体当たりしてきて。」
「おそらく、お前のポケモンとバトルがしたいんだろうな。」
「・・・?どういうことだ?」
「どういうことも何も、ただそれだけのことだろうが。おおかた、お前を挑発してバトルしようってとこだろうな。」
「・・・よし!そう言うことなら、受けて立つ!」
アレンは、ボールを持ってシママに近づいた。
「いけっ!ゴチミル!」
アレンはボールを放り投げ、中からゴチミルが登場した。
「こっちから行くぞ。ゴチミル、ねんりきだ!」
ゴチミルはシママに向けて念力を放った。効いてはいるものの、まだ倒れはしなかった。
すると、シママの稲妻のような形のたてがみが光り出した。
「・・・っ!気をつけろ!でんげきはが来るぞ!」
「!?」
シママのたてがみから電撃が放たれ、ゴチミルに華麗にヒットした。
「ゴチミル!」
ゴチミルはよろけながらも、何とか立ち上がった。
「こいつはすごいや・・・。是非ゲットしたいな!」
「それはいいかもしれないが・・・まだゲットできるほどに体力は減ってない。もう少し弱らせないと・・・。」
「わかってるって!ゴチミル、もう一度ねんりきだ!」
ゴチミルは、再びシママに向けて念力を放った。念力は見事命中し、シママにダメージを与えた。
その時、突然シママの様子がおかしくなった。左右にフラフラ動き回り、時々自分に向けて攻撃している。
「・・・?どうしたんだ?」
「・・・そうか!ねんりきの追加効果で混乱したんだ!チャンスだ、アレン!!」
「よーし、いっけー!モンスターボール!!」
アレンはシママに向けてボールを投げた。シママはボールに収まり、ボールが三回揺れたのちにカチッと音がした。
「ゲットしたか。やったな、アレン!」
「ああ。」