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  [No.3742] 僕の愛しい女王様 投稿者:GPS   投稿日:2015/05/11(Mon) 19:58:45   103clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

僕の愛しい女王様。
輝く冠と黄金のドレス。
その身を纏いて包むのは、畏れ多くも瀟洒な力。
天道に照らされ輝く御身、見る者全ての目を奪う。

僕の愛しい女王様。



僕の愛しい女王様。煌めく羽は空を行く。

だけども貴女に王は居ない。隣の玉座に王は居ない。
貴女と共に君臨し、統治す王は此処には居ない。

それなら僕は何になろう。愛する貴女の何になろう。
貴女の隣で威厳を放つ、王の代わりに何になろう。

僕は王にはなれないだろう。貴女の王にはなれないだろう。
それでも僕は此処にいる。貴女の隣に何時もいる。
冠も羽織も無いけれど、いつでも貴女と共にいる。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。燃ゆる紅美の骨頂。

だけども貴女に皇女は居ない。花にはにかむ皇女は居ない。
貴女の美と愛生き写し、綻ぶ皇女は此処には居ない。

それなら僕は何になろう。愛する貴女の何になろう。
貴女によく似た御顔で咲笑う、皇女の代わりに何になろう。

僕は皇女になれないだろう。貴女の皇女になれないだろう。
それでも僕は此処にいる。貴女に向けて微笑みかける。
純情可憐となれないけれど、溢れる笑顔を貴女に捧ぐ。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。国色天香轟かせ。

だけども貴女に皇子は居ない。風に輝く皇子は居ない。
若葉の薫と星の歌、届ける皇子は此処には居ない。

それなら僕は何になろう。愛する貴女の何になろう。
駆けた世界を貴女に伝う、皇子の代わりに何になろう。

僕は皇子になれないだろう。貴女の皇子になれないだろう。
それでも僕は此処にいる。貴女に幾多を物語る。
木の芽の瑞とは遠かれど、空と海と地貴女に歌う。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。気高き美貌は蜜の味。

だけども貴女に騎士は居ない。剣の見初めた騎士は居ない。
如何なる危機から貴女を守る、不屈の騎士は此処には居ない。

それなら僕は何になろう。愛する貴女の何になろう。
苦痛の全てを貴女と分かつ、騎士の代わりに何になろう。

僕は騎士にはなれないだろう。貴女の騎士にはなれないだろう。
それでも僕は此処にいる。貴女の横に立っている。
せめて寒風くらいなら、貴女の代わりに受けてやる。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。毒すら甘露に変わり果て。

だけども貴女に侍女は居ない。影に寄り添う侍女は居ない。
何時でも貴女の輝き担う、静かな侍女は此処には居ない。

それなら僕は何になろう。愛する貴女の何になろう。
貴女の六つの手と代わる、侍女の代わりに何になろう。

僕は侍女にはなれないだろう。貴女の侍女にはなれないだろう。
それでも僕は此処にいる。貴女の美麗を咲かせたい。
二つの手腕と二つの足を、貴女のために使いたい。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。花すら恐れるその婉美。

だけども貴女に兵は居ない。剣盾掲げる兵は居ない。
貴女の命受け一蓮托生、闘う兵は此処には居ない。

それなら僕は何になろう。愛する貴女の何になろう。
忠実たり得る貴女の力、兵の代わりに何になろう。

僕は兵にはなれないだろう。貴女の兵にはなれないだろう。
それでも僕は此処にいる。死ぬまで貴女に全てを託す。
心の臓が潰える日まで、この身は貴女だけのもの。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。鋭き針には神器も霞む。

だけども貴女に御殿は無い。贅を尽くした御殿は無い。
貴女の息づく処となった、輝く御殿は此処には無い。

それなら僕は何になろう。愛する貴女の何になろう。
貴女に恥じない絢爛豪華、御殿の代わりに何になろう。

僕は御殿になれないだろう。貴女の御殿になれないだろう。
それでも僕は此処にいる。貴女の還る場所になる。
夜の帳の夢を見る、貴女の休まう場所になる。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。憐香惜玉引き起こし。

だけども貴女に都は無い。民衆息吹く都は無い。
溢れる活気は貴女の誉、幸なる都はは此処に無い。

それなら僕は何になろう。愛する貴女の何になろう。
善政極まり憧憬満たす、都の代わりに何になろう。

僕は都になれないだろう。貴女の都になれないだろう。
それでも僕は此処にいる。貴女を映す鏡に代わる。
どんなに貴女が素晴らしく、輝けるかを映し出す。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。天より高く地よりも深く。

だけども貴女に御物は無い。寄進をされし御物は無い。
世界を遍く七珍万宝、召されし御物は此処には無い。

それなら僕は何になろう。愛する貴女の何になろう。
此の世の金塊全てに勝る、御物の代わりに何になろう。

僕は御物になれないだろう。貴女の御物になれないだろう。
それでも僕は此処にいる。貴女に絶えない言葉を送る。
玉石絵画に調度品、どれにも負けない想いを告げる。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。何にも持たない女王様。

ある日晴れの日花畑、僕の旅路に添うてから。
小さな蜜蜂身を養て、女帝となったその時も。

貴女は一匹僕といる。何も持たずに僕といる。
紅白球に御身を収め、一匹きりで生きている。

僕は王にも騎士にもなれず、都も御殿もあげられない。
それでも僕は此処にいる。此処で貴女を愛してる。

貴女を慕う無二の民、永遠なる忠誠貴女に誓う。

僕の愛しい女王様。


僕の愛しい女王様。

とても愛しい、女王様。


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