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  [No.2357] 【書いてみた】ユエとミドリと三ツ星と 投稿者:紀成   投稿日:2012/04/04(Wed) 20:33:10   86clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

※ポケモンを食べる描写みたいなのがあります









GEK1994のカウンター席で、ミドリは雑誌を読んでいた。いつもなら文庫本片手にゼクロムを飲んでいる姿が目立つのだが、今日は違った。派手ではないが、文庫本とは違う表紙とサイズが目立つ。
「ミドリちゃん、それは?」
気になったユエが聞いてみた。バクフーンが足元でのっそりと起き上がったが、睡魔に耐え切れず再び床に体を預けて眠ってしまった。鼾の音がする。
「昨日発売されたグルメ雑誌です。全ての地方の有名レストランのおススメメニューを取材してるんです。写真もありますよ」
そう言ってミドリが見せてくれた一面は、今月のトップを飾る店が載っていた。ホウエン地方、ミナモシティにあるレストラン。新鮮な海鮮を使ったソテーやグリルが有名だという。
中でも一際目を引いたのが、店の場所だった。その店はミナモでも、その近くの浅瀬にある巨大な岩の中に造られているのだという。行く際には長靴が必要らしく移動は多少不便だが、そのマイナス面が気にならなくなるくらい、そこの食事は美味しいのだという。
「へー。なかなか素敵ね」
「お値段もリーズナブルですし」
「ディナーで十万ちょっと…… まあ、ね」
流石に庶民のユエには頭を捻る値段だったが、ミドリは楽しそうにメニューの写真を見ていた。そこでふと思いついたように呟く。
「伝説のポケモンって、食べられるんでしょうか」
一瞬の沈黙の後、ユエが『んー……』と考える。
「そうね。伝説の鳥ポケモン、ファイアーやホウオウの生き血を飲むと不老不死になるっていう話なら各地方に伝わってるけど、流石に肉はねえ」
「チュリネの頭の葉は薬向きですね。苦すぎてサラダには使えませんよ」
「グルメ向きかしら」
「カントーでは、カメックスは固すぎてよく煮込まないと食べられないそうですよ。ゼニガメなら柔らかくてそのまま食い千切っていけるそうですが。あと、カメールの尻尾は大きいほどコラーゲンが詰まってるそうです」
足元のバクフーンがいつの間にか起きていた。ガタガタと震えている。大丈夫よ、とユエは頭を撫でた。
「戦争中はアーボとか毒抜きして食べたそうです。アーボックになると毒が強すぎて、抜く前に飢え死にするからアーボじゃないといけなかったそうで」
「ドンファンも一応食べられるんだって。足とかゴムみたいな食感らしいけど」



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オチなし。この前夕食の時に弟と話したことがそのままネタになってる。
ポカブとかまんま焼き豚だよね。


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