208号室住人、談
「クズさんがポケモンマフィア?惜しい!けど違う!彼はロケット出版の編集者で、あんなナリでも妻子持ちのマイホームパパなんだぞ。えっ、僕?・・・・・・僕は担当者に拉致されてボロアポートに監禁もとい缶詰め状態にされてる哀れな物書きだ。ここに泊まれば新作のインスピレーションが沸くかもしれんって言われたんだけど、本当に出るの?夜中にガス状ポケモンが出現するから、寝るときは必ず、枕元に扇風機を回しておけよって言われたけどさ・・・・・・停電になったらどうするんだろうね?例えば、コイルが大量発生してブレーカーに近寄ってきたら・・・・・・いや、それはそれで吝かでもないなぁ。何もかも投げ出して安らかに眠りてぇ」
206号室住人、談
「なんだお前等?カメラを下ろせ!ここは彼等の家だ!おもしろ半分で晒し者にするのは止めろ!出ていけ!」
「貴方、乱暴は止して!話を聞いてもらうチャンスよ!安住の地を失った者たちの声を聞いてもらう絶好のチャンスじゃない!」
「お前はまだそんなことを言っているのか!?テレビもラジオも変わりない!この期に及んで何を盗る!忌々しい墓荒し共めっ!!出ていけ!出ていけ!」
通りがかりの住人、談
「カネジョウ夫妻、頭オカシい。関わらない方が身のためネ。特に夫の方、度が過ぎるポケモン大好きクラブの過激派。ここに生息するゴーストポケモン、ミンナ、ポケモンタワーからやってきたと信じてる。勝手に自分がゴーストポケモンの代弁者だと思い込んでる。可哀想な人、そっとしておいてあげて」
「私?私チュイ!話はポピーから聞いた!幽霊屋敷住んで長い!知りたいことアルなら何でも教えるネ!ところで・・・・・・取材料はどれくらい出るネ?話はそれからネ!!!」
通りがかりの住人、改め202号室住人、談
「理由は知らん。でも、ここ何故かゴーストポケモン沢山住んでるネ。人懐っこいゴース、覗き見大好きな出歯亀エロゴースト、勝手に部屋で寛ぐゲンガー、悪戯好きなムウマ、軒下に張り付いてるカゲボウズの群、管理人を気取ったヨマワル・・・初めは戸惑うの当たり前、上手く付き合えば面白い同居人たちアル。異国の地にやってきた私、最初、ホームシックで辛かたけど、ミンナのお陰で寂しさ吹き飛んだネ。まぁ気絶しちゃうこと、たまにアルけど、それはしょーがないネ。身の安全は運と事故責任アル。それより、ホントにコワいのゴーストポケモンじゃないヨ、ココ」